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バトルフィールド1 - (2018/01/29 (月) 00:54:38) の編集履歴(バックアップ)


バトルフィールド 1

【ばとるふぃーるどわん】

ジャンル FPS


対応機種 プレイステーション4
XboxOne
Windows7/8.1/10
発売元 エレクトロニック・アーツ
開発元 DICE
発売日 2016年10月21日
定価 オープン価格
プレイ人数 1~64人
レーティング 【PS4/One】CERO:D(17才以上対象)
判定 良作
ポイント コンセプトは原点回帰総力戦
時代は遡ったがゲームのクオリティは進化
マルチプレイはシリーズでも屈指の良バランス
巨大兵器の参戦に新たなモードで更に熱くなる戦場
シングルはボリュームが少ないながらも良い出来
バトルフィールドシリーズ

概要

バトルフィールドシリーズ第12作目で第一次世界大戦を題材にした作品。通称「BF1」。
題材の第 1 次世界大戦が「総力戦(All-Out War)」だった事、バトルフィールドの 原点 *1という事からタイトルナンバリングが「 1 」になっている。

時代が遡ったことから兵器も時代に準じた物になってはいるが、ゲーム性は過去作から進化しており、
ゲームモードに、「ウォーピジョン」「オペレ―ション」等のゲームモードが追加され、
戦況を一変させる戦艦、装甲列車、飛行船と言った巨大兵器が新たに登場している。
これらの新規要素も加わり陸海空の兵器がぶつかり合う迫力と興奮に満ちた「総力戦」がプレイヤー達を待っている。


特徴・システム

シングルプレイ

  • ストーリーモードは第一次世界大戦にヨーロッパや中近東等を舞台にした合計7章の内から6章のエピソードを別々の主人公によるオムニバス形式で収録している。
    • 歩兵戦のみならず戦車や戦闘機等のビークルに乗り込んでの戦いを行うステージもある。
    • 道中では野戦教本を回収したり、特定の条件をエピソード内で達成すると読み物であるコデックスを解放できる収集要素もある。各章でこれらをコンプリートすると兵器や車両のスキンがアンロックされる。
    • 作中にはアラビアのロレンス等の実在の人物をモチーフにしたキャストも登場する。

マルチプレイ

  • 従来の「コンクエスト」「ラッシュ」「ドミネーション」「チームデスマッチ」といったゲームモードに加えて「ウォーピジョン」「オペレーション」の2つのゲームモードが追加されている。
  • ゲームのマッチングはBFHまでに使用していたバトルログではなく、スター・ウォーズ バトルフロントの様にゲーム内のブラウザで行う形になっている。
  • 通常兵科にも大幅に調整がはいり、過去作のバトルピックアップはエリート兵科という特殊な兵科に変更されており通常兵科と区別されるようになった。
  • 一方的になってしまうゲーム展開への逆転要素として強力な火力と装甲を持つ巨大兵器が一部のゲームモードに追加されている。AIによる操作ではなくこれらもプレイヤーが乗って操作する。
  • UIやシステムなどはDICEが本作の直近に手掛けていたスター・ウォーズ バトルフロントのシステムを流用しているのか類似性が多々見られる。
  • 第二段DLCからは「専門技能」と言う前作までのフィールドアップグレードに近い、装備する事で爆発ダメージの軽減や自動回復を早めたりする等の様々な効果を受ける事が出来る機能が実装された。初期状態でもある程度解放されてはいるが、任務をこなす事で更なる汎用技能から兵科ごとに応じた専用の技能まで習得出来る。
プレイヤーを待ち受ける戦場
  • 第一次世界大戦をモチーフにしたという事で戦場は戦火がくすぶる市街地、秘匿された陣地がある森林、アルプスの山岳に築かれた要塞や、塹壕が広がる砲撃痕だらけの平野など如何にも戦争らしいシチュエーションが詰まっている。
  • 登場する勢力はアメリカ合衆国、イギリス帝国、イタリア王国、ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマントルコ帝国となっている。
    • 吹き替えを切っていると各々の陣営の言語で兵士たちが声を出す。
    • フランス共和国もDLCで参戦。大戦中の最も激しい戦いの一つだったヴェルダンの戦いが題材になっている。塹壕に要塞に熾烈で過酷な闘いを体験する。
    • 更にDLC第二段ではロシア帝国も戦列に加わった。BFシリーズでは初と言える女性兵(ロシア軍偵察兵)の登場に加え、中には赤軍(革命派)と白軍(帝政派)の対決という末期のロシア帝国に於ける内乱を忠実に表現した戦いもある。
    • DLC第三段も配信開始。ヴェルダン同様WW1史上でも凄惨を極めた戦いの一つ「ガリポリの戦い」を舞台に、オーストラリア・ニュージーランド連合軍、通称「ANZAC(アンザック)」及びイギリス海兵隊とかの地を守るオスマントルコ帝国に別れ、プレイヤー達は激突する事になる。
戦争を変えた兵器達
  • 第一次世界大戦は戦争を一変させた兵器が多く登場した時代である。当時の最新兵器である戦車や航空機等が数多く登場している。毒ガス弾等、歩兵の武器にも当時の装備などが追加されている。
    • 本作では車両へリスポーンした時に、自動的に専用兵科のパイロットに切り替えられる。初めからリペアツールを所持してるので搭乗しながら修理が可能。手持ちの武器は自衛程度になるため白兵戦にはやや貧弱。
  • 地上車両
    • 戦車はイギリスのMKV菱形戦車やドイツA7Vと言った黎明期の戦車が登場。これまでのBFシリーズの戦車とは使い勝手が異なり、搭乗員が乗る事でそのポテンシャルを発揮するものが多い。
      • 武装が固定アセットとして複数用意されており、遠距離から砲撃を浴びせる迫撃砲搭載タイプ、サブガンナ―席から周囲に火炎を放射する戦車など個性的な装備がそろっている。
    • 既存のBFシリーズに登場する戦車に近い旋回砲塔を持つ軽戦車や、アセットを切り替えると事で砲撃や対空攻撃を切り替えられる装甲トラックもある。
    • それ以外にも人員の素早い輸送に欠かせない装甲車や輸送車両、サイドカー付きのバイクもあり、乗員が居ればリスポーン地点としても活躍が可能。残念ながら今作では伝統の対戦車攻撃手段であった「C4特攻」的な自爆攻撃が出来ないのが悔やまれる。
    • DLCで新たに伝書鳩を飛ばして自身の周囲に支援砲撃を降らせたり、サーチライトを展開して一度に大量の敵をスポット可能等のユニークな装備を持つ「突撃戦車」や、輸送車両の速力と軽戦車並の装甲・火力を持ち、ある程度の火力支援をしつつ前線に味方を素早く運べる「強襲トラック」が登場し、より戦術の幅が広がった。
  • 航空機
    • 航空機も登場しており、それらは木製のレシプロ機ながら強力な武装の数々を持っており空からの死をもたらす手強い兵器になっている。
    • レッドバロンの異名で有名なエースパイロットが乗ったアルバトロス D.IIIやイギリスの制空権を支えたブリストル F.2 等が登場。
    • 「戦闘機」「攻撃機」「爆撃機」の三種類の航空機が登場。こちらもアセットの切り替えを行って装備を変更する。
      • たとえば戦闘機の場合はドッグファイトに特化したタイプ、歩兵攻撃と偵察に威力を発揮する地上攻撃タイプ、ロケット弾を装備した対爆撃タイプの様な装備等、役割に特化した装備が多い。
  • 船舶
    • 海辺のあるステージでは魚雷艇や強襲揚陸艇、更に駆逐艦までが登場するステージも存在する。
    • 魚雷艇は巨大兵器の一つドレッドノートにとって天敵とも言える機動性に優れ、強力な魚雷を搭載した海のハンターであり、輸送車両等と同じく乗員さえ居ればリスポーン地点にもなれる。
    • 強襲揚陸艇は接岸すると艀を展開し、此方は無人の状態でも次々と兵員をリスポーンさせられるので前線の展開から守備の薄い敵フラッグ近辺に接岸して裏取りの拠点にと、縁の下の力持ち的な無くてはならない役割を担う。
    • 駆逐艦はドレッドノートの小型版とも言え、自前でも強力な砲撃が可能だが更に援護を要請し画面外から砲撃の雨を降らせたり、機雷を敷設して敵の船舶の進行を妨げたりする海の戦車の様な立場。当然ドレッドノート同様魚雷艇が天敵なので、それらを上手く退けつつ味方の地上戦力を砲撃で支援出来るかが運用の鍵になる。
    • ローテクながら当時はまだまだ現役の軍馬も登場。機動力に優れており多少の地形程度なら物ともせずに走り抜けられる。馬にリスポーンした時は自動的に専用兵科の騎兵に切り替わる。
      • サーベルを抜刀して歩兵を蹴散らしながら突撃したり対戦車手榴弾で車両攻撃もできるが、正面からの戦いは苦手なのでヒットアンドランの奇襲攻撃で本領を発揮する。
    • 所持装備で対人・対車両一通りの事が出来る。治療・弾薬補給もできるので味方のサポートも得意。もちろん自分自身に補給を使うこともできるので継戦能力も高い。
    • 第二段DLCでは新たに「ランス」が装備品に加わった。サーベルと比べると攻撃範囲は狭いがその分リーチに優れ、特に銃剣突撃の騎兵版と言える「ランスチャージ」が可能なのが魅力。勿論ヒットすればエリート兵科だろうと串刺しにして一撃である。


新たなゲームモード
  • ウォーピジョン
    • チームデスマッチに近いルール。マップ内にスポーンする伝書鳩を確保し一定時間確保すると、伝書鳩が司令部へ飛び勝利ポイントが加算され同時にマップへ砲撃が行われる。鳩を確保したプレイヤーは敵味方に表示されるので鳩が飛べるようになるまで守る必要がある。規定値の勝利ポイントを確保したチームが勝利する。
    • 鳩は屋内からだと飛ばせないので屋外に出る必要がある。仮に伝書鳩を飛ばしても敵が撃ち落とせば伝令は止められてしまう。鳩を飛翔可能になるまでに守り切り、安全に飛ばせるかがカギとなる
    • 次の鳩は不利なチームに近い方にリスポーンする。
  • オペレーション
    • 最大64人がプレイ可能で、コンクエストとラッシュのいいとこどりをしたような本作のコンセプトを最も体現したゲームモード。1ラウンドのゲームは複数のマップにまたがって行われ、1マップの各セクターに1~3個ある陣地を攻撃側が占領して行き、最終セクターまで占領すれば次のマップへ移動する。 防衛側が現在のマップ防衛に失敗すると次のマップに移動する。全てのマップで攻撃側が勝利するか、防衛側が3ラウンド敵の攻勢を防げばゲームが終了する。
      • 各セクターの防衛側陣地が全て占領された際に掃討戦が発生し、攻撃側の陣地にいる防衛側の兵士がハイライトされる。防衛側の残存兵が倒されると攻撃側の残り戦力ゲージが回復する。防衛側は残って抗戦しようとせずに撤退を行う必要がある。
      • ベヒモスも登場し、敗北したチームの次のラウンドに戦況に応じて登場することがある*2
    • ゲームの開始前には各陣営で当時の情勢とともにブリーフィングムービーが流れる。
  • フロントライン
    • 第一段DLCで追加された、コンクエストとラッシュのミックスルール。オペレーションとの違いはまず両陣営が一つの旗を奪い合い、奪取に成功した側がクールタイムを挟んだ後に進軍し再び中立の旗を奪い合う。これを繰り返して最終的に敵側本拠地に到達すると進行した側はラッシュの様に限られたチケット内で攻撃し、敵の通信施設に爆弾を仕掛けて破壊する事に目標が切り替わる。
    • やむを得ず押し込まれ防戦側に回った際は此方もラッシュ同様、施設の破壊を防ぐべく敵を倒してチケットを消費させる事に目標が切り替わる。どうにか切り抜けてチケットを消費し尽くさせると攻撃側は撤退を余儀無くされ、一つ前の旗の占拠合戦に戻される。勿論ここから押し返しての逆転劇も夢ではない。
    • 膠着状態に陥り、時間切れで試合が終了した場合はその時点で最も敵側本拠地に近付いていたチームの勝利となる。
  • サプライドロップ
    • 第二段DLCで追加された新たなゲームモード。マップの各所に定期的に投下される物資を巡って争い会う。
    • 投下された物資はコンクエストの旗の様に確保エリア内に入る事で回収作業が始められ、エリア内に味方がいれば居る程作業速度が早まる。当然その間はエリア内に留まりながら奪取を試みる相手側から物資を守り抜かねばならない。
    • 物資の確保に成功するとポイントが入り、同時に物資の付近に医療品箱と弾薬箱のセットやエリート兵科キットが出現し有利になる。これを繰り返して最終的に物資を規定数確保した側か、時間切れの場合物資を多く確保していた側の勝利となる。
    • 例え相手側に先に到達されていても排除すれば再び回収ゲージは初期に戻されるので、敵が居るからとまごつけば物資を奪われた挙げ句エリート兵科キットを入手され、更に次の物資を確保するのが困難になる。時には特攻を仕掛けてでも確保を試みる位の勇気を出そう。
巨大兵器(ベヒモス)
  • 一部のモードでは一方的な展開になると劣勢のチームに巨大兵器(ベヒモス)が援軍としてやってくる。強力な兵器と高い耐久力を持ち戦況を一変させる存在である。撃破には全力を以て挑む必要がある。
    • 部位の概念があるので、攻撃を受けると武装が破損して使えなくなることもある。修復はオートである程度時間を要する。
    • ベヒモスはプレイヤーが修理が出来ない。ダメージを受け続けると最終的には大爆発を起こし、残骸はオブジェクトとして残る。
  • 装甲列車
    • 線路があるマップに登場する装甲化された汽車。曲射砲2門、機銃、対空砲を備えている。針鼠の様な武双で近づく敵をよせ付けない
    • 線路上しか移動できないので動けるルートが必然的に限定される。破壊されると線路上に残骸が残る。
  • エアシップL30
    • 武装したツェペリン飛行船。大型爆弾を搭載しており、その爆撃の破壊力は凄まじい。他にもゴンドラに搭載された4門の機関砲や2機の対空機銃を備えており、最も多くの搭乗員が載るベヒモス。動きが遅いのが難点。
      • 上空を飛行するため、広範囲を見渡せて遠くまで爆撃できるが、的にもなりやすい。さらに重機関銃でもダメージを受けるという特徴があり、マップ上にある固定の重機関銃の他、重機関銃を搭載している航空機や輸送車両などからも攻撃を受ける。またゴンドラは銃弾を防がないのでゴンドラ内の搭乗員は歩兵の通常火器でダメージを受け、しかも部位破壊を受けると、他の巨大兵器のような一時使用不可とは違い、ゴンドラが落下して搭乗員は死亡してしまう。以上のような特徴から、制圧力は高いものの極端に脆い。
    • 撃破すると業炎を上げながら墜落する。落下点にあるものは全て圧壊するので、気を付けないと巻き込まる恐れがある。落下後の残骸や竜骨は障害物になる。
  • ドレッドノート
    • 海が近いマップでは戦艦が登場する。巨大な8門の主砲を持ちその火力はベヒモスの中でも圧倒的。それに2機の対空砲も備えている。
    • バトルフィールド1942の大和やプリンスオブウェールズ以来の、プレイヤーが動かせる戦艦の登場である。
    • 名前こそドレッドノートになっているが、本来の艦種はアイアン・デューク級戦艦。ゲーム中の音声ではドレッドノートと呼んでいる。
  • シャール2C
    • 第一段DLCでフランス共和国と共に加わった、伝説の「超重戦車」。
    • 重戦車を遥かに凌ぐ巨体に大抵のビークルは一撃で行動不能、最悪の場合は木端微塵にしてしまう威力を誇る凶悪無比な回転式の主砲と、死角をカバーすべく多数設置された機関砲座で群がる歩兵達を凪ぎ払う様は正に「陸の戦艦」と言うべきものであり、同じ地上の巨大兵器である装甲列車と違って登場するマップでは何処へでも自由に行動可能という強みを持つ。
エリート兵科
  • BF4やBFHに登場したバトルピックアップに近く、特定の地点に出現するピックアップを装着すると特殊な装備を使え、通常兵科より耐久力があがり偵察兵からヘッドショットを食らっても即死しなくなる。
    • ピックアップを取得する前の装備は使えなくなり、ダメージの自動回復が遅く死んだら蘇生はできない。格闘や銃剣での即死攻撃は当然受ける。
  • エリート兵科のピックアップがマップに出現するとアナウンスが敵味方に流れる。
  • 警戒兵
    • アーマーを着こみ大容量の機関銃か高レートのサブマシンガンいずれかを装備して前線に立ち、撃ちまくる兵科。アーマーのお陰でダメージ軽減率は全エリート兵科中トップのタフネスぶりを誇る。
    • ズームインは可能だがエイムダウンができず、射撃時の照準の回復がやや遅く遠距離の撃ち合いは苦手。加えて顔まで覆うアーマーのせいでやや視野が狭まる上にガスマスクを装備できないのでガス攻撃にも弱く、対車両攻撃手段に至っては効果の薄いフラググレネードのみと貧弱。
    • またそのアーマーの重さからか移動スピードが遅くなる。他のエリート兵科以上に味方と歩調を合わせないとすぐに孤立して袋叩きにされがちなので、あまりタフネスぶりを過信しないよう気を付けよう。
  • 対戦車兵
    • 高威力・長射程の対戦車ライフルを持ち、車両攻撃を得意とする兵科。マスクを着用しておりガス攻撃を受けてもダメージを受けない。
    • 対戦車ライフルは単発でしか撃てず、射撃時の反動が強いので、伏せるかバイポッドが展開できる場所でないと撃てない。他にもガジェットに対戦車グレネードと遠方から危険なビークルをスポットしやすくする為に塹壕潜望鏡を持つ。
    • 遠距離からの攻撃を主眼にしている故か、ダメージの軽減率は後述の潜入兵に次いで低い。呑気に対戦車ライフルを構えていると集中砲火であっさりと沈みかねないので、如何に悟られない様に狙撃ポイントを適度に変えつつ歩兵の驚異である戦車や、後方に逃してしまうと厄介な輸送車両を排除出来るかが鍵になる。
  • 火炎放射兵
    • 火炎放射器とデフォルトで三個持てる焼夷グレネードで敵を焼き払う。火炎は射程が短く、車両にもダメージは通るが効果は高くないので対歩兵向けの兵科。ダメージ軽減率も警戒兵に次ぐ固さなのもあり、特に塹壕内等の閉所戦では火炎による視界妨害効果とも合わさって無類の強さを発揮する。
    • 装着しているマスクと耐熱服のおかげでガス攻撃を受けてもダメージを受けず、火炎に突っ込んでも燃えないが常時ガスマスク装着状態となるので視界が狭まり、肉眼での索敵がやや困難になり警戒兵の様にズームも出来ないので不意討ちには要注意。
  • 塹壕強襲兵
    • DLC第一段で新たに登場した、BFシリーズでも異色中の異色である近接戦闘に特化した兵科。
    • メイン武器が銃では無く(一応申し訳程度の射撃武器としてサイドアームにリボルバーを所持してはいるが)「レイダークラブ」と言う打突部分にスパイクの付いた長い金属製の棍棒であり、その威力は殴られたら警戒兵だろうと即死してしまう恐るべき物。
    • 他にもガジェットにスモークグレネードと医療品箱を所持しており、煙に紛れて敵の立て籠る塹壕やバンカーへ突入しひたすらクラブで殴り倒して危なくなったら再び煙に紛れて退散、医療品箱で体勢を立て直して再度…と言うような、癖が強いがハマると無二の爽快感を味わえる兵科である。
  • 潜入兵
    • 第三段DLCでまた新たに加わったエリート兵科。その名の通り敵地後方へ潜入しての攪乱・支援を主軸とした兵科であり、装備する事で移動速度のアップやしゃがみ移動等のゆっくりとした行動をすれば、スポットフレアによる探知から逃れられると言った能力を持つ。
    • メイン武器は「マルティニ擲弾筒」と言う旧式のライフルを改造したグレネードランチャーの一種。加えてガジェットに着弾地点の周囲に支援砲撃の雨を降らせるスポットフレア(砲撃)に前作BF4やHLに登場したビーコン同様、設置箇所から味方をスポーンさせられるヘリオグラフ式通信機を持つ。
    • あくまで役割は後方支援という為か、ダメージ軽減率は全エリート兵科中最低。武器とガジェットのお陰でそれなりに戦えなくは無いが、敵集団を相手に先陣を切って行こうとするのは無理がある。

過去作からの変更点

  • BF4の司令官システム(BFHのハッカーモード)にあたるシステムは削除されており、命令の指示は分隊の隊長のみが指示ができる。
  • 乗り物は一部を除き、プレイヤーが拠点から出撃した時に搭乗したまま同時にリスポーンする仕様になっている。
  • 天候
    • 過去作では特定のタイミングで起きる「Levolution」と呼ばれた戦場の変化が、本作は気象の変動という形で完全にランダムで発動する様になった。
    • 雨、霧、砂嵐など天候の変化は視界や聴覚に影響与えるようになり突発的に起きるので、巨大兵器と合わせて戦況の流動性を刺激するものとなっている。
    • 霧や砂嵐は視界を悪化させスポットの有効距離を縮めるので、接近戦になりやすくなる。
  • 車両の部位破壊
    • 本作では車両が攻撃を受けるとボディや武装に損傷を受ける様になっている。
    • 砲塔が壊れると攻撃が出来くなったり、飛行機の翼やフレームが損傷すると操縦に支障が生じる、エンジンが破損すると出力停止で移動ができなくなったりする等兵器の性能を存分に引き出せなくなる。
  • バトルパック
    • ゲーム終了後に稀に獲得する。過去作の様に銃器のアクセサリーは登場せず、本作のは銃器や車両のスキンのみになっている。
      • アップデートにより、ゲーム終了後にランダムで獲得できる仕様はなくなり、ゲーム終了後に貰えるポイントを一定まで貯めると獲得できる仕様になった。
    • 一部の格闘武器だけはバトルパックで稀にでるパズルを完成することで入手する。
    • スキンは廃棄することでスクラップポイントとなり、スクラップポイントと引き換えにバトルパックを購入することもできる。
  • 武装のカスタマイズ
    • 銃器や武装のアンロックはランク制限になり、ランクさえ満たせば自由にアンロックできる。アンロックには階級の昇進時に貰えるウォーボンド(戦時国債)が必要である*3
    • 銃器や車両の照準器・各種アクセサリーのカスタマイズは廃止され、固定アセットのみとなった。
      • 銃器はスコープの倍率変更、銃剣の着脱、リコイルの反動方向の調整といった変更は出来るので完全にカスタムが出来なくなった訳ではない。
  • 発砲時の自動被スポット廃止
    • 過去作では発砲した際、発砲者が敵のマップに光点として表示されたが、今作では廃止されている。敵の位置はクイックスポットや偵察兵などが持つスポットフレアなどで暴露したものの表示に限られる。
  • 近接戦闘の強化
    • 塹壕内等の閉所での戦闘が多いことから近接武器の見せ場も増えている。
    • ナイフや棍棒などの格闘武器に加えて、殆どの銃器には銃剣が装備でき、装備時は銃剣突撃が可能になっている。 銃剣攻撃は全ての歩兵を一撃殺傷できる。耐久力が高く厄介なエリート兵科に対しても同様。
      • 突撃中はダッシュ状態になるが、方向転換が難しくなり効果が切れるとしばらくダッシュできなくなる。
  • スライディング
    • ダッシュ中にしゃがみ操作でスライディングすることができる。前後左右のあらゆる方向にスライディング可能で、前を向きながら後ろに滑るといった芸当もできる。スライディング中はダッシュ速度をキープでき、向きも自由に変えられる。
    • 角待ち対策として有効で、足を止めずダッシュ速度をキープしながら飛び出し撃ちができる。また狙撃を受けた時にも有効で、的を絞らせない動きで被弾を回避できることもある。
      • スライディング中はしゃがみ状態とは見なされないようで、腰だめ精度は良くない。
    • スライディング後はしゃがみ状態になり停止する。スライディング中にダッシュ操作をしても停止後に走り出す。スライディング後に停止せずにダッシュするには、スライディング中に立ち操作をしてスライディングをキャンセルし、その後ダッシュ操作を行う必要がある。
      • スライディングとダッシュをスムーズに行うためには、ある程度の練習も必要になる。
兵科の変更点
  • 近代戦だった過去作に比べるとそれぞれの兵科の特性が濃くなっていて、どのような状況でも無難に対応できる兵科は減った。
  • 対車両兵科だった工兵にあたるクラスは廃止され、役割が別の兵科に割り振られている。
  • 突撃兵
    • メイン武器がサブマシンガンとショットガンになり従来と比べ得意交戦距離が縮んだ。過去作では主に工兵が担当していた対車両戦闘を担う。
    • 対車両兵器を多く持ち、遠距離攻撃用のロケット砲はあるが威力はやや低めで使用制限がある。ダイナマイトや収束手榴弾などでの肉薄攻撃がメインとなる。
  • 援護兵
    • メイン武器がライトマシンガンのみになり、更に今作の仕様として射撃時間が長ければ長い程精度が向上する様になったが、引き換えに射撃し続けているとオーバーヒートを起こして強制的に中断させられるというリスクも付加された。
    • 本作では遠距離からの間接攻撃手段が減っているので、迫撃砲は対人に有効、弾種によって対車両もそれなりに通じる。
    • リムペット爆弾を持ち、かなり肉薄しなければならないが当たれば車両に絶大なダメージを与え、高い確率で車両のパーツを破損させる。
    • 車両のリペアツールが装備に加わった。
      • アップデートにより、破壊された固定砲台も修理できるようになった。戦車が現れれば野砲を、爆撃機が現れれば対空砲を修理して迎撃、といった戦法が可能になった。
  • 看護兵
    • セミオートライフルを持ち、過去作のグレネードランチャーに近いライフルグレネードを使用した間接攻撃も可能になった。
    • セミオートライフルはそこそこの射程があり一部はフルオート化が可能。威力は抑え目で反動も強いので従来のアサルトライフルの感覚では使えない。
  • 偵察兵
    • 威力の高いボルトアクションライフルを持っており、フレアガンや潜望鏡での偵察も得意。トラップも仕掛けられる。スナイパーという側面もあるが史実における大戦中の主力であったライフル兵としてのロールも持ち合わせている。
    • ボルトアクションライフルの威力は高く、適正距離なら胴体を撃っても即死する。しかし、連射力は低いので前線で戦うのは厳しい。
    • 限定的だが対車両攻撃手段を持つようになったが、使いどころが難しい。


ゲームモードの変更点
  • コンクエスト
    • ルールは以前のものと同様。しかし、敵味方のチケット差が大きくなると不利な方へマップに応じたベヒモスが援軍としてくる。
  • ラッシュ
    • ルールは以前のものと同様。ベヒモスはでない。
    • 従来のM-COMに当たる電信機は、使用すると砲撃を要請できる。スポットされてる対象に砲撃が降り注ぐので有効に活用すべきだ。

評価点

原点回帰・蘇る戦場の迫力
  • BFH等でややスケールダウンしてしまった戦場感は、本作のコンセプトである「総力戦」の名に恥じぬ迫力でBFシリーズここにありという事をファンに見せつけた。
  • 過去作に多かった長射程かつ高精度な兵器は全体的に鳴りをひそめ、ローテク兵器が中心となった事で時代相応のテクロジーに変わったものの全体のゲームバランスはむしろ向上している。
    • 連射可能な銃器の精度は全体的に低めになり、なおかつどの様な状況も大体対応が容易なアサルトライフル的な立ち位置の銃器はほぼ存在しない。
    • 格闘武器の強化、スポットの仕様変更、毒ガス、天候、上記他諸々の要素によって近接戦闘の機会は増えており、突撃ジャンキーなプレイヤーが活躍する機会も増えている。
  • 本作で新規追加されたゲームモード「オペレーション」はコンセプトを象徴する要素の一つと言える。
    • ラッシュの規模を大幅に拡大して、陣地のモグラたたきになりがちなコンクエストの様に戦線が不明瞭にならず、最大64人で常に最前線での激闘が繰り広げられる戦争らしいモードとしてプレイヤーの支持を得ている。
    • 攻撃側が拠点制圧後のセクター掃討戦に成功して次のセクターへの侵攻が開始されると、BFシリーズのテーマアレンジのジングルが流れ、攻撃側は突撃の合図やホイッスル、防御側は撤退の鐘の音と共に兵士が怒号・悲鳴・喚声を上げながら突撃/退却する流れに興奮を覚えたプレイヤーも多いのではないだろうか。
良質なストーリーモード
  • ボリュームはそれほど多くはないが、演出やシナリオはなどは過去作よりよくなっている。
    • 場所も立場も異なる前線を戦う兵士達の1人1人の物語を重厚且つ情感豊かに描いていおり、良い意味で映画的なストーリ-になっている。
    • 1ステージ目は敵味方入り乱れる塹壕戦で、プレイヤーが操作している"名も無き兵士"が死ぬ度に彼らの名前と享年が表示されて別の兵士にリスポーンするという表現が、第一世界大戦の戦いがどういったものかという現実を否応なく突き付けてくる。
    • 全体的にシリアスではあるものの陰惨になり過ぎず、「高き場所の友」の様な痛快な話、「ランナー」の様な哀愁がありながらも清涼感のある話もあり程よい塩梅。
    • CODの様な路線を真似て中途半端になり、物語に感情移入し辛く、超展開とまではいかなくても流れに無理があり余りしっくりこないストーリーだったBF4のキャンペーンに比べて好評を得ている。
  • スポット、陣地の占領や車両の操作などマルチゲームの要素をストーリーラインへ自然に絡めているので、マルチプレイのチュートリアルとしても良い出来。
車両のバランス調整
  • 地上車両と航空機のバランスは見直されており、搭載武装の固定アセット化と同乗者の増加とそれに伴う各武装の役割の分担化、部位破壊等の要素により強くなり過ぎずゲーム内バランスが良くなっている。
  • 地上兵器は同乗できるプレイヤーの数は増えており、型にハマれば強力ではあるものの、本作は全ての兵科がは何かしら対車両手段をもっているので、肉薄されて集中攻撃を受けると容易く撃破されるという絶妙な立ち位置になっている。
    • 既存作とは違い武装のカスタマイズが固定アセットになったのと、操縦手が操れる武装が基本的に主武装のみになった事から既存作品の様にメイン武装の主砲のリロードの隙をサブ武装の機銃で補うと言った様な対歩兵と対車両をそつなくこなす事が難しくなり、他の武装を担当する同乗者との連携が重要となっている。
  • 航空兵器は相変わらず地上の脅威ではあるものの、その代わり対空手段が増えており、飛行高度や飛行速度の低下などの調整でシリーズでもかなり良いバランスとなっている。
    • 航空機の武装は地上車両以上にアセットによる得意不得意が明確になっており、対人対車両何でもできるマルチロール的な運用は困難になっている。
    • 対空砲が今作では航空機の最大の脅威となっている。射程も長く攻撃を食らうと爆風の余波で操作が一時的にできなくなり、翼などが破損すると飛行が不安定になる。従来に比べると航空機の速度はやや遅くなっているので対空砲の射程に留まる事の危険度が非常に増している。
    • アップデートで対空砲によるダメージが減少し、爆風の余波などの効果は削除された。
  • 車両の部位破壊は操縦手が修理を行わないと復旧しない為、自機の状態を把握して適切なタイミングで修理するなど、慎重な立ち回りも求められるようになった。単独で敵の真っただ中に踊りこんで無双というのは難しくなっている。
煩雑な要素の改善
  • 過去作だと車両の修理は工兵が一々車両から降りて直さないといけない為、その間に無防備な所を敵に襲われたり、他のプレイヤーに車両を盗まれたりすることもあったが、リペアツールを持っているなら乗車中でも修理も可能になった。
    • 修理ゲージが満タンなると耐久値が一定値まで回復するが、修理中は攻撃も移動もできず、妨害を受けると修理ゲージをリセットされる。修理速度なら降車修理の方が早いので適宜使い分ける事も重要。
    • 車両によっては緊急回復コマンドもあるが、回復量は多くはないのと再使用には長めのリチャージが必要で使えるタイミングが限定される事もあり無理ができない。
    • 車両でリスポンした際に専用兵科のパイロットになり、リペアツールも持っているので兵科を変更せずともよい。
  • バイポッドを装備した武器は過去作だと展開時の隙等で使い勝手が悪かったが、本作では展開可能な場所では自動で展開し、稼働不可能な角度をむいても一々収納するモーションが出なくなりシームレスに使えるようなった。
  • 兵科の武装のカスタマイズはブラウザだけでなく、ゲーム内でもできるようになったので、BF3以降のシリーズの様にバトルログを開いて直す必要もなくなった。
帰ってきたメインテーマ
  • シリーズのロードBGMでもおなじみのメインテーマが、原曲の雰囲気を残しつつもオーケストラアレンジで使用されている。
    • 「デデンデッデデンデン」で有名なフレーズ一部分どころか、原曲を丸々アレンジしたバージョンが多く使われておりシリーズファンにも好評。曲調は戦争映画的なオーケストラアレンジであり聞きごたえがある。
追加コンテンツ要素の持ち越し
  • 過去作ではDLC追加コンテンツがせいぜい銃器位しか、デフォルトマップや別のDLCにしか持ち越せなかったが、今作からは一部車両なども持ち越せるようになったので、買ったDLCの人口が減って無駄になる事も少なくなった。

賛否両論点

武装のカスタマイズ
  • BF3以降のシリーズ作品と比べると、武器のカスタマイズ要素が少ないことが不満点に上げられている。
    • 過去作は多くのアタッチメントを加えることでひとつの銃器を自分の扱いやすいように改造できたが、今作はスコープの倍率と、銃剣の有無くらいしかカスタマイズ要素がない。
    • とはいえカスタムは固定されていることで得意不得意がはっきりしており、初心者にも分かりやすいこと、面倒なアンロックが必要ないなどのメリットがあり、一概に欠点とは言えない。
各ステージのビークル選択
  • 前作ではステージごとに出現するビークルの種類が固定だったが、今作はプレイヤーが自由に選べるようになっている。
    • このためプレイヤーの選択は「重装甲、高火力、味方のスポーン拠点になる」と三拍子そろった重戦車に集中してしまい、他のビークルの出番が少ない。それ以外を選択すると、ひどいときには戦犯呼ばわりされることもある。
      • アップデートによりランドシップでもスポーンできるようになり攻撃力・防御力ともに強化された。また高機動力の突撃戦車が追加されるなど、従来にあった重戦車一択というバランスは改善されている。
スポットの弱体化
  • アップデートによりスポット(敵をマーキングして味方に敵の位置を知らせるシステム)が弱体化した。スポットは強力なシステムであるため弱体化の影響が比較的大きく、物議を醸している。
    • 先述の様に「専門技能」というシステムが新たに追加されたが、その中には「ステルス」(静止中、匍匐移動中、しゃがみ移動中にスポットフレア無効)、「高速スポット解除」(被スポット時間を2秒短縮)などの対スポット用技能がある。
      • 特に「ステルス」が強力。これまで待ち伏せや逃げ隠れた敵への対処は、どこに身を隠そうとも問答無用で照らし出すスポットフレアが常套手段だったが、「ステルス」技能により無効化されるためクリアリングが難しくなった。
    • 敵をスポットすると、非常に目立つ赤いマークが敵の頭上に表示されるが、このマークの透過率が相手との距離に比例して上がるようになった。
      • 近距離戦闘はほぼ従来通りの感覚だが、遠距離では赤いマークが視認できないくらい薄く表示される。今作は開けたマップが多いため影響も大きく「遠距離のスナイパーをスポットしても、味方が気付かず野放し」「遠くから迂回して裏取りしようとする敵をスポットしても、味方が気付かず裏を取られる」「上空を飛ぶ航空機からはスポットマークの視認が困難で、爆撃しづらい」など、遠距離の索敵の感覚がかなり違っている。

問題点

マップデザイン
  • オペレーションなどで一部、篭ると攻撃側が攻撃しにくい占領地点が有ったりする。
銃器の登場数
  • 殆どの武器1種に付き3つのアセットなので、実装された武器の数が今までの作品に比べると少ない。
    • 突撃兵はサブマシンガンが実質3種あるが、そのうち1つは兵科ランク10で開放なので、しばらくの間はMP-18かAutomatico M1918の2択。 残りの3種はショットガンの為、使いどころが限定されてしまう。
      • しかし、MP-18は連射RATEが低く、多くの突撃兵のプレイヤーはAutomatico M1918を使う方が多い。
    • 当時の歩兵の銃器の主流はボルトアクションライフルであり、フルオートやセミオートの銃器は黎明期な事もあって出せるもの自体が少ないという事を留意せねばならない。
    • 機関銃は1800年代末期に発明されてはいるが、それらは重い設置式が大半で援護兵が持つ様な進軍しながら運用可能な軽機関銃は第一次大戦の頃は登場したばかり。突撃兵が使うサブマシンガンに至っては上記で挙げた3種類しかない時代である*4
巨大兵器関連
  • 一部の巨大兵器は登場するマップに対して、ミスマッチに感じることが間々ある。
  • 装甲列車は性質上、側面側に対しての火力は高いが、正面に対しては武装のレイアウトの都合上機銃や対空砲の視界がふさがれるので正面からの近接攻撃に弱い。せめて先頭車両に機関砲か機銃が配置されているレイアウトなら対応がしやすいのだが、先頭車両は曲射砲なので至近戦闘は苦手な為、車両正面からの歩兵の肉薄攻撃に対して脆弱である。
    • その為、装甲列車の通れる場所が「AMIENS」「ARGONNE FOREST」等の狭く細長い事が多いので、その性能を思う様に発揮できず、砲台を潰されて復旧した矢先にまた潰されたりする事もあり、まともに攻撃できない場面も間々ある。
    • ステージ毎に最適な武装レイアウトに変更されるので、手も足も出ない状況はそれなりに改善されている。ただ、狭いマップでは集中砲火で砲台が潰されやすい点はあまり変わらない。
    • オペレーションでは戦闘中のセクターの中でしか移動できないので、コンクエストと比べると移動面で不自由する。とは言え強力な間接射撃手段である曲射砲を持つので、後方での篭り防止という側面があるので意図的にそうなっていると思われる。
  • エアシップL30は動きが遅くシルエットが巨大な為、対空砲の攻撃を一方的に食らいやすい。対空砲を叩こうにもこちらの機関砲の射程内に近づく前に砲手がいるゴンドラが潰されることも多い。
    • また熟練の偵察兵はゴンドラでは無く、そこに搭乗し機関砲を構えている兵士を地上からの狙撃で無力化と言う手段に出てくる事もあるので、対空砲の存在と相まって実は一番危険な場所である。
    • 特にオペレーションでは、味方地上部隊が侵入できない敵セクター奥にある対空砲陣地から打たれる事も多く、出撃してすぐに集中砲火を受けて落とされることも珍しくない。味方航空機が危険を覚悟で対空砲を潰すか、砲手を倒してくれるのを期待するしかない。
    • アップデートでオペレーションのゲーム中に戦闘領域になってないセクターの固定兵装は出現しなくなったので、エアシップが出てすぐに撃墜される危険性は大分減った。
  • ドレッドノートは魚雷艇に対して弱く、副武装の対空砲の射程外から魚雷攻撃を浴びせられると何もできなくなる。
    • しかし、ドレッドノートが出るマップには味方側にも魚雷艇が出現するので、味方魚雷艇が護衛をしてくれれば敵の魚雷艇はさほど脅威ではない。動ける範囲も広くむしろ他のベヒモスと比べてマップでのミスマッチは殆どない。
  • シャール2Cは歩兵は勿論他の地上車両に対して圧倒的な強さを誇る半面、対空に対しては有効な武装を登載しておらず、加えて移動スピードが極めて遅く重戦車にすら追い抜かれる程。その為広いマップでのコンクエストでは旗の占領に加わっても次の旗を取りに行く前に、先程占領した旗が取り返され始めていた…と言うような状況に陥りやすい。
    • また巨体であると言うことはそれだけ狙いやすい的と言うデメリットでもあり、特に爆撃機による高空からの爆撃や対戦車兵の大型ライフルでアウトレンジからの一撃を受けて損傷が蓄積しやすく、更に戦車の宿命として履帯破損が発生してしまうと修復手段が無いので固定砲台と化してしまうのが泣き所。
インターフェースの不便さ
  • 兵士の装備カスタマイズはメニューからでも出来る様なったが、車両のカスタマイズはバトルコンパニオン*5でしかできない。
  • バトルコンパニオンでカスタマイズを行った装備プリセットをゲーム内で変更するとデフォルトに戻ってしまう。しかも、その状態でバトルコンパニオンを開くと今度はゲーム内の装備がデフォルトに戻る…という非常に面倒な仕様となってしまった(2016年1月現在)。
  • 今まででは表示されていたテキストログがプレイヤー画面に表示されないので、クイックラジオ等のログが見られない。アップデートで改善された。
チートの横行
  • PC版のチート対策であるアンチチートプログラムのFairFightがうまく機能していないのでチーターの跋扈が目立つ。
ストーリーモードの不満点
  • 全7章のうちプレイするのは6章になるが、収集要素などを無視して遊ぶと各章は1~2時間程度でクリアできるので、やや物足りなさを感じる。無視するならばよいのだが下記のコデックス取得にもかかわったりする事も。
  • 単独行動やスニーキングが最適解となる場面が多く、バトルフィールドでわざわざやる必要があるのかと感じられる展開がままある。
  • ストーリーモードでフィールドマニュアル収集やコデックスを回収を達成することで武器や車両のスキンを解放することが出来るが、条件が面倒臭く特にコデックスは達成条件が厳しめなのもある。


対塹壕戦闘機(通称「ダート」)
  • 戦闘機はドッグファイト向きの航空機だが、対塹壕仕様には対地攻撃用のダート爆弾、敵の位置をマップに表示させるスポットフレアを装備している。このうちダート爆弾という対地爆弾の効果が凄まじく、地上にいる歩兵を薙ぎ倒しキルを量産できる性能だった。これがもし爆撃機であれば図体が大きく速度も遅いため地上から通常火器でしつこく攻撃すれば撃ち落とせる可能性は十分あるが、戦闘機は小柄で的が小さい上に非常に速いため地上から通常火器で撃ち落とすのは至難。もともとドッグファイト向きの航空機なので空戦も強く、ドッグファイトを挑んでも熟練したダート乗りには返り討ちにされるなど確実な対抗手段が無かった。極めつけは「ポンポン砲」という固定対空砲の弱体化で、「ダートにやられるのは仕方ない」という諦めの空気がプレイヤーに漂っていた。
    • 発売から半年後にようやくダート爆弾に弱体化が入った。歩兵への直撃ダメージ判定が無くなり爆破ダメージのみとなり、さらに爆破ダメージ量が低下し爆破半径も縮小されたため、地上の歩兵をキルすることが非常に難しくなった。


「解除任務」の難解さ
  • 過去作でも時折問題として挙げられていたが、今作では極端と言える程の複雑かつ行程の掛かる任務がとても多い。
    • 例えば「特定の武器でキル数を規定数稼ぐ」と言う、一番簡単な条件であってもその稼がねばならないキル数が膨大であったり、1ラウンド中に達成しなければまたゼロからやり直しといったペナルティ付きのもあり、特に普段あまり使わない兵科で挑まねばならないとなると心身共に多大な負担を感じるのは否めない。
    • 中には「軽機関銃で航空機を撃墜」「ボルトアクションライフルで「騎兵」を規定数HSキル」等初心者は勿論、ベテランですら一筋どころか二筋、三筋でも容易では無い程ハードルの高いものから、「リペアツールで敵車両に対して攻撃し、累計ダメージ数を規定数稼ぐ」「泳いでいる敵を規定数キルする」等只ひたすら時間が掛かったり、特定のステージかつ運に左右されてしまう条件が設定されている任務も存在する。
      • これらに関しては流石に長年シリーズを愛好してるベテランユーザー間でも不満が続出し、公式フォーラムに対して凄まじい量の苦情が世界中から殺到する事態となった。それに対する運営側からの回答は「やり遂げたと言う達成感を味わってもらうつもりでの設定だったが、ここまで悪い意味での反響が集まるとは思わなかった。今後は新規ユーザーの事も考えて吟味していく」との事。


シリーズ共通の問題点

総評

同時期のライバル作品が宇宙や架空の未来など舞台に移すのに対して、第一次世界大戦時代を遡る事へ驚きの声が見られたものの、いざリリースをされるとそのクオリティは確実に進化している事をプレイヤーたちに見せつけた。

3以降の近代戦のシリーズではやや偏り気味なゲームバランスもテクノロジーが未熟な時代という制約を逆手にとって、むしろ全体的にバランスがシリーズの中でも良くなっており、
1942を思わせる多くのプレイヤーと兵器が入り乱れるぶつかり合う混沌と熱気に満ちた戦場を復活させた。
DICEがコンセプトに総力戦原点回帰を掲げた本作にかける意気込みの程を感じさせてくれる。

やや目立つ欠点があるものの、それを覆い隠すほどの魅力が本作にはあり、バトルフィールドシリーズ最高傑作との論評も一部で上がっているのも納得の一作。

兵士よ、銃剣を掲げ、壕を乗り越え、毒ガスや弾幕を潜り抜けて敵陣へ突っ込もう。
ここが本物の戦場(バトルフィールド)だ!