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SDガンダム Gジェネレーション GENESIS
【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん じぇねしす】
ジャンル
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ガンダムシミュレーション
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対応機種
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プレイステーション4 プレイステーション・ヴィータ
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発売元
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バンダイナムコエンターテインメント
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開発元
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トムクリエイト
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発売日
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2016年11月22日
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定価
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【PS4】8,200円 【PSV】7,600円(各税別)
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判定
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良作
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ポイント
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宇宙世紀100年間までを徹底的にフィーチャー ゲームとしても順当進化 全作品が網羅されていれば… 内容の分容量もすごい
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SDガンダム Gジェネレーションシリーズリンク
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概要
お馴染みとなったトムクリエイト製作の、原作追体験型Gジェネ。キャッチコピーは「その魂は受け継がれ、新たな原点となる───」。
これまでの「宇宙世紀」「アナザー」という区分ではなく、「宇宙世紀の100年」のみを扱う形式になっている。キャッチコピーから分かるように、実質的な『SPIRITS』のリメイク作品にあたる。
しかし収録作品自体は数多いうえにマニアック、そして非常にアクションも美しい作品となった。
特徴
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これまでとは異なる時代区分
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依然までのタイトルとは大きく異なり、宇宙世紀作品の中盤(あるいは後半の少し)となるU.C.0100までの作品のみを収録している。
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その為、宇宙世紀作品後期のフォーミュラーシリーズ(F91など)やVガンダムは登場しないものの、「グリーンダイバーズ」「ファントムブレット」などかなり知名度の低いタイトルからも参戦している為ボリューム感に遜色はない。
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今までエイガーとマドロックくらいしか参戦してこなかった『ジオニックフロント』は本作でようやく闇夜のフェンリル隊が登場する。他にも「0081」や「死にゆく者たちへの祈り」など、宇宙世紀のみに絞ったことで念願のシナリオ追加が叶った作品が存在する。
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作品間クロスオーバーについて
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いわゆる『ギャザビ』系のお家芸であったこともあり原作再現系ではあまり行われなかったが、本作では「同じ時代の、近い場所で活動していた他作品の人物やモビルスーツがゲスト出演する」というケースが用意されている。
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完全HD化したグラフィック
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シリーズ初となる完全HDにより、頭身が上がったほかアクションも当然全面刷新されている。例えばガンダムがビームサーベルを使用した場合、原作一話を彷彿とさせる派手な演出が入るなどファンならずとも興奮するような演出になっている。
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が、これが後述する問題点につながってしまうのだが…。
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Gジェネとしては初めてDLCが導入されたが、予約特典のプロダクトコードがあれば全て無料になるというなかなか懐に優しい仕様となっている。
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もちろん今から購入した場合有料だが、これとは別に無料配信の物もかなりある。
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DLC参戦では「閃光のハサウェイ」が原作再現ありで参戦する他、「THE ORIGIN」「サンダーボルト」なども機体のみだが参戦する。
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「ジョニー・ライデンの帰還」もDLCによる機体のみ参戦だが、ジョニーの新録セリフに「帰還」を意識した物があったり、専用BGMが追加されるなどDLC外でもちゃんと作品人気に応えている。
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主題歌は『和楽器バンド』のボーカル、鈴華ゆう子が唄う「永世のクレイドル」。鈴華ゆう子は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の挿入歌を唄った事もある。
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そして彼女がモデルのオリジナルキャラも登場している。
評価点
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原点回帰し、「宇宙世紀ガンダムファンなら誰もが楽しめる」ゲームへと新生した
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『GジェネレーションSEED』以来となる、各ステージの難易度選択システムが復活。
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一部初見殺しな配置のステージもあるが、初期難易度のノーマルであればどのシナリオから始めても問題のない作り。
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攻略難度はノーマルならばそう高くもなく、やりこみの為に難易度を上げれば強力な機体をガンガン使用することになる適度なバランス。またモビルスーツの性能も各作品毎にしっかり設定されており、戦闘ヘリや一部の廉価機体でもなければ愛着を持って使い続けられる。一方で高難易度にすると、機体のレベルがよほど高くないとまともに戦えないほど。
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最強機体としてあがるネオ・ジオングも「一体あれば即ヌルゲー」などということにはならない。射撃武器を封じ込めるというユニットスキルは確かに強力だが、敵が回避しまくるため張り付かれて格闘武器で削られ続けるケースもあり得る。
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また初期配備のGジェネオリジナルモビルスーツたちは、開発を続ければかなり早い段階で強豪機体に出来るため詰みにくいという特徴もある。
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各ステージのゲスト機体には「GETゲージ」が設定され、ゲスト機体で敵を撃破することで貯まり、100%になるとその機体を生産リストに登録できる。
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これにより、原作を再現しながら攻略したいプレイヤーと自部隊強化をしたいプレイヤーの共存に成功している。
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また、条件を満たしてステージクリアするとキャラクターやOPパーツが獲得できる「クエスト」も登場。
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充実のユニット数
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このシリーズではよく比較対象に上がる『F』には及ばないものの、単純な数だけでも650を超える。さすがに全収録とはいかないが、マニアックな機体も多く、「MSV-R」等近年の企画で生まれた機体も収録しておりファンも納得の品ぞろえとなっている。
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さらにドダイYSなどのサブフライトシステムも今回復帰している。地形適応にも対応できて戦略の幅は大きく増している。
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迫力の連携演出
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以前より存在した連携演出も、それぞれ専用のモーションやカメラアングルなどを取り入れており迫力が増した。
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旧作までの連携は掛け合いの後に通常攻撃に移行するものが大半だったが、本作では飛び交う弾幕の中で愚痴をこぼしたり、突撃をかけたりするなど、チームやキャラクターの個性を活かした演出を見せてくれる。
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進化したキャラクターカットイン
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戦闘時にパイロットグラフィックがカットイン表示される演出は本作も健在。『OW』と違い、キャラクターのグラフィックだけではなくコクピットの内装も同時に映るという『SPIRITS』に近い仕様に戻った。内装のCGは非常に再現性が高く、特にユニコーンガンダムやネオ・ジオングの演出は必見。
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しかし、やはりこれも新たな問題が浮上してしまった。詳細は後述。
賛否両論
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一部のキャラクターの声優変更
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ハヤトは初代(鈴木清信)とZ(檜山修之)でちゃんと声が分けられているのにも関わらず、ブライトの音声からは鈴置洋孝のものが全て排除された。
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『UC』で声を引き継いだ成田剣の演技は高い支持を受けており、近年では過去作のブライトを演じる機会も増えてくるなど、決して演技に不満を述べられているわけではない。一方で、せっかくライブラリがあるのにも関わらず「完全に変わってしまうのは寂しい」という声も。
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後任が未だに定まっていないせいもあるが、最後のライブラリが相当前のものになるセイラ・マス(井上瑤)ですら流用し、違和感なく溶け込ませているだけに、「もはやライブラリでしかお目にかかれない鈴置版のブライトも聞きたい」というプレイヤーには少々残念な采配である。
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プル・プルツーを演じていた本多知恵子が亡くなったため両者の声優は変更された。
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こちらにも仕方ないという意見とライブラリ音声を使ってほしかったとの意見もあるが、不可解なことに一部ライブラリ音声も混在している。他の声優が引退したり鬼籍に入ったキャラはライブラリ音声か代役で統一されているだけに何故プル・プルツーだけこのような形になっているかは不明。
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一年戦争外伝系のキャラはキャスティングが『サイドストーリーズ』準拠となっており原作と変更されているキャラもいる。
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絞られた参戦作品
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宇宙世紀の、しかも『UC』までの作品となっているため、一時期と比べると「参戦作品は多いのにボリューム不足感」がある。
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ガンダムの1つの集大成である「∀」、一応宇宙世紀の延長線という公式見解であるものの宇宙世紀ではない「Gのレコンギスタ」、そして発売当時の最新作である「鉄血のオルフェンズ」からは特別に参戦している。ただゲスト出演として主人公機のみでパイロットも極少数。
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そもそも作品を絞ったこと自体に不満の声がある。GジェネのCS版自体、次回作が発売するまでの期間が長いために残念がる声も。
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Gジェネ自体、原作を再現する内容であると共にお祭りゲーであることも加味すると、やはり盛り上がりに欠けると言える。
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前作から本作までの間、先の「Gレコ」や「鉄血」といった新作もそうだが、アナザーガンダムでも新規作や未参戦作が増えているだけに、そういった作品の参戦を望んでいた層からの不満感は否めない。
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「F91」「V」と、たった二作品を中途半端に未参戦にするくらいなら『100年にこだわる必要があったのか?』という声もある。
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「F91」に関しては参戦させてしまうと『フォーミュラー戦記』や「クロスボーン」も、という要望が出てきてしまうためオミットしたのだろうが、同じく宇宙世紀縛りだった『SPIRITS』や『クライマックスU.C.』ではこれらを含めてちゃんと収録されていただけに残念がるファンは多い。
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Vガンは毎度のことだがこの手のオールスター系のゲームへの参戦回数が少なく、参戦してもそれほど扱いが良くなかったりするため、ファンとしては余計に残念な話である。
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ただしこれらの作品が出ないことは事前に明らかになっており、特に本作は初のHD環境ということもあり過去作からの流用が効かない都合上作業労力的な限界も感じなくもないのだが。
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まだ残る奇妙なユニットセレクト
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マルコシアス隊仕様や闇夜のフェンリル隊仕様などのバリエーションが登場するザクⅡに対し、ジム・コマンドは地上仕様が宇宙仕様と一緒くたにされているなど。
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「ポケ戦」や『戦記』の冒頭部分など、収録作品内でも登場シーンはそれなりにあるのになぜ削られたのだろうか。
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多くのジオン系MSには「UC」に出演した「袖付き・ジオン残党軍仕様」が存在する。細かく分けられてて嬉しいというユーザーも多いが、ユニット数の水増し感もある。
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もっとも色や装備違いで機体を増やすのは大本のアニメ・プラモでよくあることなので本作よりもガンダムというコンテンツに常に付きまとう賛否両論点と言えるが。
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お金に加えてパーツにも困るようになった報酬
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ステージクリアで得られるキャピタルは難易度ごとに差があるため、序盤のうちは相変わらず金策に困ることになる。さらに、今回はOPパーツが3ランクに分けられたうえ、ランクごとに獲得順序が「完全ランダム」となったため、欲しいパーツがなかなか出ないこともざら。
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欲しいパーツを狙って出すにはセーブ・ロードを繰り返すしかなく、必要なパーツを手に入れるために面倒な作業を要求される。
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これにより、特に自軍の戦艦をOPパーツで強化して使い続け難くなり、新たな戦艦を購入する必要性によりさらに金欠が悪化することもある。
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携帯機版ではやたらに厳しい凄まじいデータ量
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vita用パッケージ版はカード二枚組(二枚目はインストールデータ)で、公式サイトでも「3,500MB以上の空き容量が必要となります」と明記されている。DL版は言わずもがなの大容量。
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インストールしなければ動かすことすらできないので、容量を確保したメモカは必須である。更に発売後毎月アップデートもあったので、その度にデータのやりくりを強いられるユーザーも続出してしまった。
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ゲームの内容はともかく、この「記録媒体の都合」に関してはどうにも対応が出来ずこの点をもって「Gジェネジェネシスはクソゲー」というユーザーもいたようである。
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ただしこれらのデータ量はゲームの内容の密度にも貢献しているため、一概に悪い点とは言えない。時代の流れとして仕方ないとはいえ、携帯機とのマルチという点が噛み合わなかったのだろう。
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逆に削られたファンとしては「携帯機とのマルチでなく、最初から据え置きに特化しておけば、全作品網羅して『F』以上の大ボリュームに出来たのでは?」という声もある。実際どうなのかはなんとも言えず、外出時に持っていける利便性と天秤にかけるとなんとも言えない。
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CGムービーの出来
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本作ではCGムービーの総数が大きく増加し、大半のシナリオに用意されているなど、量に関しては大きく進歩している。
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一方でムービー自体の尺が短いものが多く、「MSが現れる」「MSが武器を構える」「戦艦が主砲を撃つ」だけのわずか数秒で終わるものが多数存在するなど、質に関しては進歩したと言いがたい面もある。
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一応、「UC」などの一部ムービーは従来通りきちんと作りこまれているのだが。
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派手にアレンジされた原作BGMと、シリーズのオリジナルBGM
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元々のBGMの雰囲気から大きく変わるほどの刷新が行われた。Gジェネシリーズのオリジナルキャラ達のテーマBGMは過去作でそのまま使い回されることも多かったが、今回は大きく手が入っている。
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出撃直前の編成画面のBGMなど、オリジナルからのマイナーチェンジに留めてあるものも存在する。聴き比べてみると面白い。
問題点
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キャラクターカットインの仕様変更
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原作通りの内装を再現した結果、それと組み合わせることが可能なパイロットも固定されることとなってしまった。
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例を挙げるとガンダム(初代)の戦闘演出の場合、アムロ(U.C.0079)を搭乗させ、かつ「ビームサーベル」を選択した時のみカットイン演出が入るようになる。「ハイパー・バズーカ」や「ハイパー・ハンマー」を選択した際はカットインは表示されず、攻撃セリフが再生されるだけ。アムロ(U.C.0079)以外を乗せた場合も同様。
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組み合わせが可能なものも作品の主人公格・ライバルといったメインキャラクターに限られてしまい、カイやランバ・ラルなど、カットイン自体が存在しないキャラクターが大半を占める。新規追加されたオリジナルキャラクターもカットイン持ちは極僅かしかいないため、いまいち愛着が湧きづらい一因となってしまっている。
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また、フラウやミライなど一部のキャラクターに至っては無言になってしまうことも。
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注意しておくが、一つ一つの演出自体が好評であることに変わりはない。問題なのはあくまでそのバリエーションの少なさである。
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補足すると、『F』時代まではこのような一部武装のみのカットインだった。それと比べれば「全てに声が付いただけ進歩」とも言えるが、それでも昨今の作品と比べれば仕様上退化していると見られても仕方ない。
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シナリオ内容
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原作追体験型の宿命といえばそれまでだが、本作のシナリオはそれ以上に既視感が強い。それもそのはず、新規作品以外は『SPIRITS』とほぼ同じだからである。悪く言えば使い回し。
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増援の内容まで同じなステージも多数存在する。システム関連の刷新にリソースを回しすぎてシナリオが疎かになってしまったのか、それとも…。
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僅か2話で片付けられる「08小隊」シナリオなどは特に不評。「密林のガンダム」「信頼への限界時間」「頭上の悪魔」「熱砂戦線」の4話を混ぜたステージはもはやカオス。
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こういったシナリオが『SPIRITS』の頃と何も変わっていないのが問題。もっとも変わったら変わったでデータ容量をさらに圧迫したかもしれないが。
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新規シナリオにおいても、『サイドストーリーズ』準拠になったことで救いのない結末となった「死にゆく者たちへの祈り」や、一年戦争で完結してしまい打ち切りのように終わる「ミッシングリンク」などに批判の声が挙がっている。
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キャラクター図鑑の劣化
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従来であれば、ボイスの再生や戦闘BGMが視聴でき、担当声優の表記などもあったのだが、なぜか本作ではオミットされており、簡単な解説が読めるのみとなっている。
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加えて、ステージ攻略中はユニットおよびキャラクターの図鑑解説を見ることができなくなった。
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大半の戦闘BGMは「マイキャラクター作成」から視聴でき、担当声優はゲームクリア後のクレジットで確認できるが、ボイス再生に代わるシステムはない。
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いずれにせよ、旧作まで存在した機能が失われているのは劣化である。
総評
「宇宙世紀の100年」という期間に全力を注入することで生まれた、新生Gジェネ。
これまでの既存ユーザーは勿論、新規ユーザーも楽しめる作品。
携帯機ユーザーやPS4版でもDL版を買うプレイヤーにとってはデータ量の多さだけはやや困りもの。
とはいえそれがユニット数や演出を支えている以上はどうにも出来ないが。
容量面は、据え置き版であればよほど容量がカツカツでもない限り、そこまで困ることもないはずなので、快適に遊べるだろう。
ただこの手のシミュレーションが携帯機向けになりつつある現代では、携帯機勢の需要は見逃すことが出来ず、容量確保に苦慮することになるのは残念なところ。
メディアに空きがあるならば、ぜひとも遊んでいただきたい一作である。