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BOX UP - (2022/01/29 (土) 17:15:24) の編集履歴(バックアップ)


BOX UP

【ぼっくすあっぷ】

ジャンル カジュアル
対応機種 Newニンテンドー3DS
発売元 賈船
開発元 RCMADIAX
発売日 2017年4月26日
定価 300円(税込)
プレイ人数 1人
レーディング CERO:A(全年齢対象)
判定 クソゲー
ポイント あまりにも薄すぎるゲー無内容
単調なBGM
ハイスコアが記録されない
こんな内容にもかかわらずNew3DS専用


概要

主にスマートフォンアプリの開発を手掛けている賈船が、New3DS専用のDLソフトとしてリリースしたタイトル。
価格の安さと「カジュアル」というジャンル名からわかる通り、「気軽に遊べる簡単なゲームソフト」と言った名目で出されたこのゲームだが、その内容は300円という価格からみてもあまりにも薄すぎるゲー無だった。

なお、New3DS専用タイトルのため、通常の3DSでは遊ぶことはできない。


特徴

  • 使用するのは十字ボタンの左右かタッチパネルのみ。
  • ゲーム内容は非常にシンプルな上方向への一方向スクロールアクション(のようなもの)。
    • プレイヤーが操作するのはひし形の図形で、これを十字ボタンやタッチを使って左右に跳ねさせつつ上へ上へと昇っていく。
      途中に壁や正方形の図形といった障害物が多数待ち構えており、それらに触れるとその時点でゲームオーバー。要するに、何もない虚空を蹴りながら昇っていく形になる。
    • ボタンの入力やタッチの強さによって自機が跳ねる強さが変わるため、それをうまく活かして障害物をよけていく必要がある。
      壁を越えるごとにスコアが加算される。

問題点

  • 内容が薄すぎる
    • 300円と言う価格自体は確かにゲームソフトの中でも非常に安価な部類だが、それを考慮してもあまりにも内容が無さすぎる。
      • ステージ選択や難易度選択と言ったものは一切ない。自機を別の性能のものに変えたりすることもできない。やり込み要素もハイスコアに挑戦する以外存在しない。
      • 背景もグラフィックは存在せず、ただ真っ白な空間が広がるのみ。そもそも、2017年にもなって自機や障害物の見た目がただの図形だけというのはいかがなものか。FC時代はおろか、それ以前の世代のハードやPCのソフトでも中々ここまで内容の無い物にはお目にかかれない。
      • 2Dシューティングゲームのような、自機の性能が上がったり得点が加算されたりといった要素もなし。ゲームオーバーになるまで延々と上へと昇っていくだけの、単調極まりない内容である。
    • だからと言って難易度が低いというわけでもない。
      • 障害物への当たり判定はなかなかに厳しく、気を抜くと一瞬でゲームオーバーになってしまう。コンティニューなんてものはない。
      • 単調なゲームにもかかわらず気が抜けないという、ある意味続けるのが非常に苦痛ともいえるゲームと言える。
      • ステージの障害物の配置などは完全にランダム生成。配置を覚えて対策をとることもできない。
      • もちろんエンディングもなければ、ハイスコアに応じた実績の解除といった要素もないため、続けるモチベーションを維持しにくい。
  • ゲームを再起動するとハイスコアがリセットされてしまう
    • つまり、セーブ機能に当たるシステムが存在しない。安価なDLソフトとしても、それはさすがにどうなのだろうか。
    • 加えて、ネット上でのランキング集計やMiiverse連動*1といった要素もないため、他者とハイスコアを競い合う楽しみ方もしづらい。
  • キーコンフィグがない
    • タッチ操作と十字ボタン操作はできるのに、A・Yボタンでの操作ができない。キーコンフィグもない。
    • 使わないボタンが大量にあるのだから、好きなボタンでの操作が選べるようにしてもよかったのでは。
  • 全く有効活用されていない上画面
    • 上画面にはずっと操作説明が表示されているまま。操作内容はとても単純なためそのような配慮は不要である。
    • ステージの先の方を上画面に表示するなど、他にもやり様はいくらでもあったはず。
    • ゲーム画面は常に下画面に表示されるため、結果的に3D立体視も無駄に終わっている。ゲーム画面を上に移すこともできない。
  • 単調な上にループの短いBGM
    • クソゲー最後の砦と言われるBGMも、極めて単調な上にループが短く、すぐに飽きて眠くなってくる。
    • ミスするとその瞬間だけBGMが一瞬止まるのも気になるところ。
    • 効果音の類もない。
  • New3DS専用にした意義が不明
    • そもそもの話として、なぜこれほど単純なゲームにもかかわらずわざわざNew3DS専用タイトルにしたのかという疑問が残る。
    • 賈船が本作の1週間前に発売した、同じNew3DS専用低価格ゲームである『SHOOT THE BALL*2も非常に簡素なゲーム内容故に同様の批判を集めているが、あちらは通常の3DSには搭載されていないUnity製のゲームエンジンを活かしたゲームであるからという理由が一応存在している。
      • しかし、本作ではUnity製ゲームエンジンを使用しなくても作ることは十分できるであろう内容のため、その上であえてNew3DS専用とした意味がよく分からない。まあ、おかげでうっかり購入してしまった被害者が減ったと見ることもできるが。

評価点

  • 操作は単純明快
    • 本当に十字ボタンかタッチしか使用しないため、片手で気軽に遊ぶことはできるのは一応評価点である。
    • ボタンやタッチ入力の強弱も、慣れてくればそれなりに使い分けが利くようになり、腕の上達が実感できる。

総評

はっきり言って、300円でも高すぎると言わざるをえない内容のゲームである。
この時代、これほどに薄いゲーム性のソフトが出てきたこと自体が驚きと言ってもよい。
DL専用ということもあって売却もできず、価格の安さゆえにライト層がつい手を出してしまいがちな点も厄介なところ。


余談

  • 本作を作ったメーカーのRCMADIAXは同時期、本作以外にもNew3DS専用のDLソフトを低価格帯で多数リリースしている。
    • いずれも内容が非常に薄く、あまり良い評価は聞かない。

アセットフリップ

  • 本作は、「Brick Up Game Template」というUnityで販売されているアセットを BGM以外全て流用してリリースされた代物 である。同様のゲームはスマホアプリを含めて他社でもリリースされているが、それらはどれも無料である。