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64番街 - (2017/06/17 (土) 16:22:04) のソース

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*64番街
【ろくじゅうよんばんがい】
|ジャンル|ベルトスクロールアクション|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売元|ジャレコ|~|
|開発元|シーピーブレイン|~|
|稼働開始日|1991年|~|
|判定|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~|
|ポイント|佳作止まり|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
時は1930年代末、64番街に探偵事務所を開くリックと助手のアレンが社長令嬢誘拐事件を解決するべく立ち上がる、という設定のベルトスクロールアクションゲーム。全6面。

8方向レバー+2ボタン(攻撃、ジャンプ)で操作。基本的な操作法はカプコン『[[ファイナルファイト]]』に準ずる。

本作は当時多数リリースされていた「『ファイナルファイト』の亜種」である。

ゲーム開始時にリック、アレンのどちらか一人を選ぶのだが、リックはファイナルファイトのハガーに、アレンもやはり同作のコーディーに雰囲気がどことなく似ている。リックは''得意武器が鉄パイプ''という所まで一緒である。
-リックはパワータイプ。武器攻撃・投げ技のダメージがアレンより明らかに高く、殴り・強攻撃(左右方向と同時に攻撃ボタン)も威力が高いが若干スキがある。
-アレンはスピードタイプ。殴りの隙は少ないものの威力面では劣る。武器攻撃・投げの威力もリックより低い。強攻撃が素早いタックルとなっており、この技を使いこなすことが鍵。

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**評価点
-壁投げの存在
--「掴んだ敵を画面奥方向に投げ飛ばす」事が出来る。背景の壁などに敵を投げ飛ばすと、壁が壊れ、ランダムでアイテムが出現する。また、背景の奥が海、線路下になっているシーンでは、敵を奥に投げ飛ばすとライフの残量に関わらず一撃で倒せる。基本的に横に投げるより奥に投げたほうがダメージも高いため何かと得をする場面が多く、独自のシステムをきっちり使わせるという点ではそこそこ考えられている。
--もっとも、「壁投げ」が実装されているベルスク自体非常に少なく、本作の他にはコナミのSFC『バットマンリターンズ』くらいしかない。

-鉄パイプ攻撃はやけに攻撃力が高く、一撃で敵の体力ゲージを3/4ほど奪える。

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**変な点
登場する敵キャラクターはどことなく変。
-ザコキャラクターは、ヤケに背の高いバンダナ男、猫背の姿勢で両手のカギ爪で攻撃してくるアイパッチをしたジジイ、KOFの「麟」の元ネタのように見えるハゲの忍者風の男など。
-ボスキャラクターはさらに変であり、正直まともな奴はいない。
--1面ボスは''巨大な木槌を持ったモヒカンの男。''木槌で地面を叩く度に地震を起こす。
--2面ボスは''左手がフック、右足が義足になっており、片足で常時回転しているフック船長風の男。''
--3面ボスは2人おり、それぞれ''赤紫、黄緑色のやたらケバい色使いのタイツに身を包んだプロレスラー風の男。''
--4面ボスは軍用ロボットだが、''外見は昭和中期のブリキのロボット''のような古臭さである。
--5面ボスは異常に背の高いホテルマンが、''何の説明も無く歌舞伎風の男に変身する''というもの。
--最終ボスは普通の髭を生やした中年。だが、持っている杖の攻撃判定が異様に強く、理不尽に強い。

また、ステージクリアする度に、ストーリーが語られるが、何もかもが唐突である。
-1面クリア後:刺客が二人を襲った。二人は自らのカンを確信し捜査を始めた。
-2面クリア後:ブツは列車で運ばれていると船長は言った。二人は手がかりを求め港を後にした。
-3面クリア後:列車にはレガシィ社のマークがついていた。二人はレガシィ社の工場へ向かった。
-4面クリア後:求人広告で集められた犯罪者は軍用ロボットにされていた。二人はレガシィ社へ向かった。
-5面クリア後:「連中飛行船で逃げるつもりだ!」
-クリア後は、救出した社長令嬢と共に、「しばらく空中散歩といこう」と、飛行船で景色を楽しむ。''「ブツ」「犯罪ロボット」「連中」の事については何も語られない。''

次の場面に移るたびに、アニメ版『北斗の拳』風の稲妻演出と「&bold(){テレレレーン♪}」というやたら軽い効果音が入る。
あまりにも唐突すぎて遊んでいると少し驚く。

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**問題点
ゲームの難易度はやけに高い。
-プレイヤーの攻撃判定がザコの攻撃判定よりも弱いので、パンチを当てるのも、掴みに行くのも慎重にやる必要がある。
-またプレイヤーの起き上がり後の無敵時間が存在しない(本作は同時押しの緊急回避技もあるにはあるが、出にくい上に体力消費量が多めで、しかも完全無敵技ではない)ので、一部のボス戦で1度ダウンさせられると、そのままハメ殺される場合もある。
-そのくせザコやボスの中でも一部の敵は起き上がり無敵攻撃をしてくるため、気が抜けない。隙はそれなりにあるので、わざとそれを誘いパターンに嵌めることも可能ではあるが。
-全体的に敵の攻撃力が高め。両手のカギ爪で攻撃してくるアイパッチをしたジジイの起き上がり攻撃で(難易度設定にもよるが)だいたい体力の6割を持っていかれるほど。

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**総評
それほど完成度が高い作品とは言えない作品。「画面奥に敵を投げ飛ばせる」という要素はあったものの、それ以外はこれといった見どころに乏しく、出回りもそれほど良くはなかった。~
そんなこんなで本作は家庭用ハードへの移植は一切されてない所か、発売元のジャレコは本作稼働の翌年の1992年より同じく『ファイナルファイト』をベースとした作品群『[[ラッシング・ビート]]』シリーズを家庭用機で展開していった事から、現在は発売元自らが黒歴史として認めている作品かも知れない。