*マリオカートアドバンス 【まりおかーとあどばんす】 |ジャンル|レースゲーム|&amazon(B00005OVEC)| |対応機種|ゲームボーイアドバンス|~| |発売元|任天堂|~| |開発元|インテリジェントシステムズ|~| |発売日|2001年7月21日|~| |定価|4,800円(税別)&br() |~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/342.html]]''| #contents(fromhere) ---- **概要 マリオカートシリーズ3作目。携帯機において初のシリーズ作品でもある。~ ハードの性能的にポリゴンを用いた立体的な描写が難しいため、登場キャラクターは『64』を、ゲーム内容は一作目である『スーパーマリオカート』を基にした構成になっている。~ また現在は終了しているが、モバイルアダプタGBを使って通信をする事もできた。 **評価点 -初めてグランプリにランク評価を搭載 --今作はグランプリで得たポイントを、高い順に☆☆☆、☆☆、☆、A~Eの8段階でランク付けされる。~ それまではただコースをクリアするだけで終わりだったグランプリが、これによって1人プレイ時のやりこみの指標となった。~ この評価制は後のシリーズにも搭載された。 -シリーズ最多のコース --GBA版だけで20コース用意されており、隠し要素としてSFC版全てのコースが収録されているので、合計40コースで遊ぶことが出来る。~ ただし、SFCコースは登場するアイテムやキャラクターの性能が原作と違うため、コース内のギミックなどがGBA向けにアレンジされている。 ---ちなみにグランプリではGBAコースは3周制、SFCコースは5周制になっている。(フリーランでは3、5周どちらも自由に選択できる) -最大4人で通信対戦 --携帯機になったことにより、画面を分割せず快適に対戦が出来るようになった。~ そして、今作はマルチカートリッジプレイだけでなく1カートリッジプレイにも対応しているため、対戦する誰かが一本でもソフトを持っていればすぐに対戦が楽しめる。 ---しかし1カートリッジプレイではキャラクターは強制的にヨッシーになり、選べるコースも少なくなる。 -ミニターボの仕様 --『64』から追加されたミニターボ機能だが、他のシリーズではドリフト中に左右にハンドルを切ることで発動できるため、直線でミニターボを連続でかけることで無理矢理加速するテクニックが横行した。~ だが今作はミニターボの仕様が変更された上、ドリフト中にカートの向きが固定されず、逆向きにハンドルを入れるとミニターボ発動に必要な「溜め」が中断されるので、そのテクニックは通用しなくなった。~ あくまでミニターボはヘアピンカーブを曲がった後のおまけであるという本来の目的を見失わずに実現できている。~ 同様の仕様は『Wii』でも搭載されたが、そちらにはバイクのウィリーによる加速と言う別の問題点がある。 **賛否両論点 -コインの復活 --SFC版と同様、グランプリでコインがステージ上に落ちており、これを拾うと枚数に応じて加速する。~ しかし、枚数が少ないともちろん不利になり、コインが0枚のまま他のカートに接触するとクラッシュするため、スリリングなレース展開になっている。 -ショートカットの多さ --今作に収録されているコースは非常にショートカットルートが多い。~ ほとんどが少しコースを見渡せば見つかるような可愛いものであるが、「レインボーロード」の外壁がジャンプ台でできていることを利用したショートカットが有名。 ---ダッシュパネルやキノコによる加速を残したままジャンプ台に乗ると大ジャンプするため、加速→ジャンプ台に乗る→飛んだ先のジャンプ台に乗る→・・・といったルートが発見されているため、極めれば''1分以内に3周可能''である。 **総評 過去のシリーズの良いところを残し、携帯機ならではのアレンジを加えた今作はまさにGBAのレースゲーム史上でも屈指の名作と言える。~ GBA初期ならではの不満点もあるが、これほどの完成度を誇りつつ気軽に楽しめる作品として現在でもシリーズ最高傑作とするファンもいるほど。~ 2D作品として地味な印象も持ち合わせている分、後のマリオカートシリーズに影響を与えたところも大きい。