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バンク パニック - (2023/03/11 (土) 13:24:59) のソース

*バンク パニック
【ばんく ぱにっく】
|ジャンル|シューティング|CENTER:&amazon(B004MDKFOC)[[高解像度で見る>https://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=4665&file=916321_8570_front.jpg]] [[裏を見る>https://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=4665&file=916321_8570_back.jpg]]|&image(0.jpg,https://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=4665&file=0.jpg,width=160)|
|対応機種|SG-1000|~|~|
|発売元|セガ・エンタープライゼス|~|~|
|開発元|サンリツ電気|~|~|
|発売日|1985年|~|~|
|定価|4,300円|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
1984年に稼働したアーケード版からの移植。マイカードというカード状ROMの時代に出たソフト。~
アーケードでは2方向レバー+3ボタンという仕様だが、家庭用、ましてSGシリーズはパッドは2ボタン(ファミコンと違ってスタートはABボタンでまかない、ポーズは本体についている)なので、ボタンのひとつは使用しない十字キーの上となっている。こういった制約はあるものの、それらを差し引いてもアーケードの味を十分に再現していたソフト。そもそもアーケード版もタイトルはマイナーながらその高いゲーム性が一部で愛されており、移植版も評価は高い。~
プレイヤーは銀行を守る早撃ちガンマンとなり、強盗を撃退しつつ制限時間内に全ての窓口にドル袋が入金されればラウンドクリアとなる。

**評価点
-次々現れるキャラクターから、倒すべき相手か確認をしてタイミングよく、時には連射して敵を倒す。その成績がダイレクトにスコアに反映されるというシンプルかつ熱くなるゲーム性。
--ステージを重ねるごとに難易度がどんどん上がっていくが、開始ラウンドを最初から三種類選択可能(後半ラウンドを選択するとボーナスポイントが入る)。
--操作系も直感的に非常に分かりやすく、ゲームに対するハードルの低さもトップクラス。
-ボーナスフィーチャーやトラップも非常に多彩。シンプルながら奥が深い。
--帽子を頭に載せている子供は帽子を全部銃で落とすとドル袋をくれる。
---既に窓口に預金済みのドル袋がある場合はビックリ箱となり、ドル袋としてはカウントされない。
--強盗を倒す際に相手が銃を抜いてから倒すとのその時間に応じてボーナス。もちろん発砲までの時間が短いほど高得点(最高は0:00)。
---また特定の色の強盗を0:00で倒すとEXTRAの文字が一つ入り、5文字全てそろうとエクステンド+ラウンドクリア。
---なお、強盗によっては二丁拳銃で襲撃してくるタイプもおり、この場合は2発当てないと倒せない。
---その他、こちらの視点上の窓口にいない強盗が預金済みのドル袋を盗むこともあり、その場合は盗んだ強盗を倒すことで取り戻すことが出来る。
--お客は時折出現時に強盗に脅されて出てくることも。当然強盗が出てくる前に撃つとミス。
--時折強盗が時限爆弾を仕掛けてくることがある。当然時間内に解除できないとミス。
--縛られていたお客を解放するとドル袋を3つくれる。一見ボーナスキャラに見えるが、実はドル袋をもらう最中は移動ができないため時限爆弾の対応が遅れたりタイムアップによるミスを誘発することも。
---なお、この縛られたお客を解放しなかった場合はその後に必ず強盗が現れる。
--銀行への来訪者の情報は画面上部に常に表示されているため、ある程度先を読んでの行動も可能。
--またドル袋を預けたお客の中には時より背中に手配書が貼られている場合があるが、これは&bold(){手配書の番号に書かれている窓口に強盗が潜んでいる}と教えてくれている。

**問題点
-コントローラの問題ゆえか、視点移動中に上方向へのボタンが暴発しやすいため誤射しやすい。
--一応、キーボード操作系であるSC-3000やSK-1100では起こりづらいが、あまり一般的な操作系でないため厳しいものがある。
-先述の時限爆弾の処理が来訪者達のタイミング次第では全く移動する事が出来ず、詰んでしまう事が多発する。
--来訪客のうち、子供が出現した場合は帽子を撃たずに放置すればタイミングがずれるので、このスパイラルから回避する事は一応出来なくもないが……。
-難易度の上昇がある程度で頭打ちになってしまう為、熟練プレイヤーによっては容易にエンドレスプレイが出来てしまう。
--特に顕著なのは元々のアーケード版で、高次元ステージに進む程EXTRAボーナスが入りやすくなる為、実力永パになってしまいがちになる。

**総評
ネット上で懐かしいゲームの話が出たとき、セガ系のハードだと皆が「ハマってたのは自分だけだと思った」と言いつつ挙げるのがこの作品。~
単純かつ奥の深いルール、自分の単純な判断ミスが命取りとなるゲーム性ながら理不尽さが少ないゲームデザインは今なお色褪せない逸品。

**その他
-海外では1987年にマスターシステム版も発売されており、SG-1000よりも更にアーケード版に近い移植度になっている。
-また、1986年にMSXにも移植されている。SG-1000版ベースの移植で販売元はポニーキャニオン。