*半熟英雄 【はんじゅくひーろー】 |ジャンル|リアルタイムシミュレーションRPG| |対応機種|ファミリーコンピュータ| |発売・開発元|スクウェア| |発売日|1988年12月2日| |定価|5,800円| |ポイント|実は結構シリアスな第一作&br()FFの召喚システムの元| |備考|バーチャルコンソールは2007年10月30日配信/500Wiiポイント| |>|CENTER:''半熟英雄シリーズ''&br()''元祖'' / [[ああ、世界よ半熟なれ…!!>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/744.html]] / [[対3D>半熟英雄 対 3D]] / [[7人の半熟英雄>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/230.html]] / [[エッグモンスターHERO]]| *概要 -家庭用ゲーム機としては初のリアルタイムストラテジー形式のシミュレーションRPG。 --シミュレーションにありがちな複雑なシステムがほとんどなく、感覚的に遊べられるよう敷居が低い作りとなっている事が特徴。 --最大の特徴はモンスターを召喚する事が出来る「たまごシステム」であり、これが『[[FFシリーズ>ファイナルファンタジーシリーズ]]』に輸入され当シリーズを代表する要素となった事はそこそこ有名である。 -作曲家のすぎやまこういちが本作のファンであり、続編の企画発案などにも関わった。この作品がシリーズ化されたのはすぎやま氏のおかげのようなものである。 *特徴 -前述の通り簡単なシステム。 --強さを示す「せんとう」築城にかかる費用が安くなる「ないせい」~ 1か月ごとに所持金から引かれる「ちんぎん」などパラメータがかなり解りやすい。 --戦闘はゲージの色が変わった時にAボタンを連打すると味方がパワーアップするという簡単なモノ。 -月一イベントの種類もソツがなく豊富。 --収入が2倍になる「豊作」逆に半分になる「凶作」敵将軍の暗殺や格安で切り札を売ってくれる商人など。 -マップの各地にある洞窟「ダンジョン」に将軍を派遣すると月一イベントでさまざまなイベントが起こる。 -これら基本的なシステムは現在でも変わっていない。 -また、本作の時点ではコミカルなイベントこそあれど、ストーリーなどにはシリアスな点が散見されるため結果的にシリーズで一番シリアスな作品となっている。 *問題点 本作はシステム面では簡単ではあるものの、難易度面では次作以降ほど簡単ではない部分が多い。 -本作には「大陸統一」以外に明確なストーリーは無い。 --3つあるマップをクリアしても、どれも同じEDを迎える。ただし3つ目のマップである条件を満たしてクリアするとスタッフロールが流れる。 -たまごの回復が月一コマンドから選択できず、わざわざモンスターの城に行って回復しなければならない。 --しかも回復のお祓いをするためには1回戦闘に勝つ必要がある。1回勝てば次からは自由に回復できるのだが。 -同時に将軍の雇用が月一イベント扱いのため自由に雇用する事が出来なかった。 --最も、本作ではマップ次第では将軍の人数が少なくても何とかクリアできるバランスになってはいる。 -本作のみ敵勢力が複数いるが、ゲーム進行が長引くと必然的に敵勢力のうちの一つが自軍以外の城すべてを落としているため、実質的に敵勢力が複数ある意味が皆無。 --当然、外交や同盟などの要素も無い。 -城を築城していないと、城の防衛戦で将軍を1人しか戦わせる事が出来ないため、こまめな築城が要求される。 --敵の場合、城がどんどん築城されてしまうため敵の強さがどんどん上がっていってしまう。 -戦闘から逃げると時々ダメージを喰らうため、下手をするとゲームオーバーになってしまう事さえもある。 -「きりふだ」の効果が何なのか表示されない。 -本作の時点ではエッグモンスターは絶対的な強さを持っていない。一番強いエグモンでも簡単に将軍にやられてしまう事も多い。 --また、たまごの回復は出来てもたまごの復活は出来なかった。新たに卵を入手する事もない。 -収入と支出のバランスが結構シビアで、ジリ貧状態で戦う事が多い。また、これにより将軍を解雇しなければならない事態になる事も多め。 -きりふだを一度に複数買いする事が出来ず、1個買ったら次の月一コマンドまで待たなければならない。 *総評 -本作の時点ではどちらかというと難易度面で難しい部分が多く、手早い動作が要求される事が多い。 -しかし、基本的なシステムは本作の時点で完成されつくしているため、次回作『[[ああ、世界よ半熟なれ…!!>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/744.html]]』ではここに挙げた問題点の多くが解消。~ 難易度面でのブラッシュアップを図りストーリー性も上がったため、より万人受けできるゲームに仕上がった。 -現在はバーチャルコンソールでもプレイ可能。SFC版・PS2版から入ったファンは是非プレイしてみよう。 -2008年からは携帯電話用アプリとして『元祖 半熟英雄』としてリメイク。グラフィックはSFC版基準のものとなり難易度面にも改良が加えられた。 *余談 -本作でゲームオーバーになると「もう戦わなくてすむよおーん!」とあっさり戦いを放棄する国民や兵士が見られるが、大臣もノリノリで言っている。~ キャラクターが定まっていなかったせいでもあるが、次作以降のファンから見れば違和感たっぷりに見れなくもない。