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精霊召喚 プリンセス オブ ダークネス - (2017/06/22 (木) 17:45:41) のソース

*精霊召喚 プリンセス オブ ダークネス
【せいれいしょうかん ぷりんせす おぶ だーくねす】
|ジャンル|SLG|&amazon(B000069UQT)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|翔泳社|~|
|発売日|1998年6月25日|~|
|定価|5,800円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|まともなのは声と絵だけ&br;SLGとしてはボロボロ&br;恋愛要素も薄い|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-翔泳社から発売されたSLG。
-世界を滅ぼそうとする魔王に立ち向かう主人公と5人の美少女精霊の戦いというオーソドックスな設定。

**戦闘システム
-時間経過で敵味方関係なく行動順番が来たら動いていくシステム。
--いかにも動きが鈍そうなゴーレムなどは当然行動順番が来るのが遅い。

-移動や攻撃、特殊技にはレベルがある。
--レベルは1から3まであり、一回の行動で合計が3以内に収まれば組み合わせは自由。
--例えば移動レベル1→攻撃レベル2や、移動レベル1→攻撃レベル1→移動レベル1のようにキャラを動かせる。
--必ずしも3使用する必要はなく、途中で終えれば残った分は防御に回され、次の行動まで敵からのダメージを軽減できる。

-「かばう」と「撤退」
--どちらも主人公のみ使用可能なコマンド。
--「かばう」はヒロインの精霊のうち1人を対象に次の敵の攻撃のダメージを肩代わりできる。
--「撤退」は戦闘をリタイアすることができる。
---「撤退」によるペナルティはないので、強敵がいるときは雑魚で経験値を稼いで撤退を繰り返してレベルを上げることができる。

**恋愛要素
-戦闘後の会話
--戦闘中に主人公が「かばう」を成功させるか、精霊がHP0になってしまうと戦闘後にその精霊と会話シーンが入る。
--2択が表示され、選んだものによって好感度が変化する。

**評価点
-声優の演技とイラスト
--有名どころの声優を起用し、当時としてはキャラの絵柄も頑張っている方である。

**問題点
-ストーリーの短さ
--1話につき1マップだが、全13話でエンディング。
--1つのマップの敵の数もそれほどでもないのでボリューム不足である。

-シナリオの内容
--女性キャラとの絡みが薄い。それにも関わらずなのに主人公がもてているのでとても違和感を覚えさせる。
--ストーリーの内容も、特にあてもなく移動していたら敵がいたのでとりあえず倒しましたというものばかり。
--恋愛ADVのようにストーリー中で選択肢がたくさんあるということもなく淡々と進む。ヒロインごとの個別ルートはない。

-キャラクターの画像
--基本的に1枚しかない。表情の差分すらない。

-戦闘について
--マップのグラフィックと実際の移動できるマス目が半マスずれている。
--敵味方ともに自軍のユニットを通過できないため、しばしば渋滞してテンポが悪い。
--敵の移動力を参照できない。そのため敵との間合いを計れない。
--精霊たちは主人公から離れていると勝手に行動する。そのうえ敵の集団に突っ込むなど頭も悪い。
--時間制限のあるマップなどもなく、攻略法は待ち伏せ戦法オンリーとなる。
--勝利条件は敵のボスを倒すのみ。上記の戦法が限られることとあわせて、ゲームとしてメリハリがない。
--戦闘の難易度はかなりぬるめで、歯ごたえに欠ける。

-戦闘後の会話シーン
--2択が表示されるが、そのどちらとも好感度を下げるものしか出てこないときも多い。

**総評
典型的な声と絵に頼ったゲームである。~
SLGとしては圧倒的に練りこみも出来栄えも不足であり、恋愛ものとしてもまったく見所がない。~
美少女を出せば売れると考えられた時代の産物である。~
多くのギャルゲープレイヤーにとって翔泳社発売のギャルゲーは「(エロゲーからの移植同様)大して話題にできる作品のないときに、とりあえずプレイしてレビューの穴を埋める」程度の認識であり、別にレベルが低くても茶化してプレイすればそれでよかったのだから。

**余談
-本作のコンセプトを受け継いだ第2弾のソフト『ルナ・ウイング ~時を越えた聖戦~』が2001年7月12日に発売されている。