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RaidenII NEW - (2019/09/13 (金) 02:49:02) のソース

*RaidenII NEW
【らいでんつー にゅー】
|ジャンル|シューティング|~|
|対応機種|アーケード|~|
|発売・開発元|セイブ開発|~|
|稼動開始日|1996年|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|聴くに堪えない改悪BGM&br()難易度の下方修正は良調整と言える|~|
|>|CENTER:''[[雷電シリーズリンク>雷電シリーズ]]''|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
-1993年にリリースされた『[[雷電II]]』に難易度調整+αの変更を加えたマイナーチェンジ版。
--なお、本作は海外でのみリリースされており国内には正規流通していない。

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**主な変更点・特徴
-ステージのBGMが1種類に統一。またBGMの音源も『雷電II』とは異なり、1ループまでの時間が短い。
-一部ステージの順序変更。『雷電II』から1面と5面が入れ替えられている(もちろん難易度は調整されている)。
--この関係か、完全なシームレス形式ではなくなりステージクリア毎に画面が切り替わるようになった。
-2Pの復活方式が「戻り」ではなく「その場」に変更。
--ボンバーは従来通り1P通常、2P拡散なので2P側の方が有利。

-操作系統や基本的なルールは『雷電II』そのまま。

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**評価点
-ゲームバランスの良調整。
--『雷電II』の1面と5面が入れ替えられているが、敵数及び敵弾の減少・ボスの弱体化といった調整が加えられており、プレイヤーの間口を広げている。
--ボスの「ゲルメズ」が撃ってくるカーテン状の弾幕も、弾の間隔が広がって弾避けの難易度が大幅に下がっている。
---『雷電II』の5面は夥しい数の戦車や雑魚ヘリの挙動の嫌らしさに加え、ボスも屈指の強さを誇るものであった為、この難易度低下は非常に大きい。
--元々『雷電II』の5面ボス戦は丁寧な演出が光る名場面なのだが、それが1面に移動されたことで誰もが体験できるようになった。

-2P側の復活仕様の変更に伴う難易度の低下現象。
--「1P側はその場復活だけどボンバーが緊急回避向きじゃない、2P側は拡散ボンバーで緊急回避出来るが復活は戻りなのでゴリ押しは利かない」というジレンマに苛まれる事もなくなり、心おきなく2P側を使用する事が可能。

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**問題点
-酷過ぎるBGM。本作の最大の欠点と言える問題点である。
--96年製のゲームであるにもかかわらず、ステージのBGMは全ステージ共通してたったの''1種類だけ''である。
--どの曲も『雷電II』の哀愁漂う曲調は何処へやら、短いフレーズを繰り返すだけのものとなってしまい、すぐに耳が飽きる。
--ボス戦のBGMに至っては「ドンドコドンドンドコドンドンドン」というフレーズだけで1ループを迎えてしまう。''その間たったの2秒。''&s(){無音の方がマシである}。
---使用している音源やサウンドドライバが『雷電II』とは異なる((基板自体も違う。本作の基板は『雷電II』のものと比べて小型。))為にこうなってしまったものと思われるが、''とてもプロの仕事とは思えない。''

-難易度調整されているとは言え、後半面は『雷電II』と殆ど遜色ない難しさとなる。
--『雷電II』の5面と入れ替わりとなった1面(本作の5面)はステージ順序変更の煽りを受け逆に高難易度化してしまっている。

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**総評
難易度の低下でプレーしやすくはなったが、あまりに酷いBGMに加え、本作稼働の2年前に『雷電II』の調整版と言える『[[雷電DX]]』が出ていた事や同年には外伝作品の『ライデンファイターズ』シリーズの展開が始まった為、殆ど注目される事なく時代の波に埋もれていった作品。~
BGMさえしっかりしていれば快適に遊べるゲームになった筈なのだが、この点だけがどうしても悔やまれる。~

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**余談
-本作発売と同年には次回作である『雷電DX』もニューバージョン『RaidenDX NEW』として海外でリリースさせていた事もある。
--こちら側のゲーム内容は本作とほぼ同様でステージBGMに関しても1種類増えているのだが、楽曲の質は質だけに推して知るべし。

-他、セイブ開発は本作以前にも自社開発のベルトスクロールアクション『ゼロチーム』のマイナーチェンジ版『ニューゼロチーム』をやはり海外のみでリリースしていた。
--ただし、こちらの場合はステージの順番が変わった程度で、雷電シリーズとは異なりゲーム自体の難易度に関しては変化が無いとの事。

-2019年9月、セイブ開発元社員のインタビュー記事がnoteで公開された。[[こちら>https://note.mu/kilariya/n/n6196e22e2711]]を参照(ログイン不要で購読可能)
--それによると、本作は低価格低性能、ROMの数も少ない基板で作られた『雷電II』であり、高額な基板が売れにくい東南アジア地域のために開発されたそうである。