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クロスぬり

【くろすぬり】

ジャンル パズル
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売
発売元
開発元
Max Interactive Studio
発売日 2025年9月11日
定価 299円
プレイ人数 1人
レーティング IARC3+
備考 オンラインランキング対応
判定 クソゲー
ポイント 操作性最悪・達成感ほぼゼロ・自由度皆無の3点セット
説明不足過ぎるインターフェイス
中断セーブ機能なし


概要

約300円で100問の問題が楽しめる一口サイズの「ノノグラム」パズルゲーム。
「イラストロジック」や「ピクロス」と基本的なルールは同じだが、独特な操作感覚とクリアタイムによるスコアを競うオンラインランキングの導入によって差別化を図っている。
カラーロジックや特別ルールなどといったオプション抜きの、シンプルかつ王道なパズルゲームである……はずだった。


問題点

「独特な操作性が不親切な操作性となってしまっている」

  • 以下の問題点は操作性についての問題点だが、その操作性を独特にした結果、逆効果となってしまっている。

二度手間かつややこしい盤面への描き込み

  • ゲーム機でのノノグラムに慣れているプレイヤーならば「Aボタンで塗り潰し」「Bボタンで×マークをつける」と直感的に理解できそうだが、今作ではちょっとひねった操作方法になっている。
    • 具体的には、「Aボタンもしくはスティック押し込みで現在の状態の操作を行う」「Bボタンで塗り潰す状態にする」「Xボタンで×マークをつける状態にする」となっている。
      • つまり「×マークをつける」操作に切り替えて描き込みたいならば、「Xボタン→Aボタン」という流れでボタン操作をする必要がある。明らかにボタン1つ分無駄な手間がかかっている。

独特過ぎるカーソル移動

  • 一般的なゲームでコマンドを選択するならばカーソルが飛び飛びで動くことを期待するだろうが、今作ではカーソルはスティック操作で滑らかに動き、カーソルをアイコンなどに重ねてボタンを押す、という明らかに余計な手間が挟まっている。
  • この操作感覚はメニュー画面だけでなく、パズルを解く画面でも同じ操作方法となっている。
    • その弊害として、スティックがちょっとでも角度をつけて倒れているとカーソルが隣の列にはみ出す動きになり、マスを塗り潰す・×マークをつけるといった操作中でも容赦なくカーソルははみ出してしまう。
      • これがどれくらい影響を及ぼすかは、「扇形」をイメージするとわかりやすい。ちょっとの誤差が徐々に大きな誤差となってしまうのだ。
    • なお、カーソルの移動速度はオプション画面で調節できるのだが、パズルを解いている最中はオプション画面を開けず、メニュー画面とパズルを解く画面とで移動速度を分けることもできない。
      • そのため、移動速度を落とせばメニュー画面の操作などがもたつき、かといって移動速度を上げ過ぎるとカーソルが隣の列にはみ出しやすくなる。
    • ちなみに、十字ボタンは拡大した盤面をスクロールさせる機能が割り当てられている。
      • ……しかし、わざわざ盤面を拡大しなくても初期状態で十分全体を見渡せる状態なのでほぼ意味がない。むしろなぜカーソル移動などに使われやすい十字ボタンでカーソルを動かせないのだろうか。
      • これはJoy-Conの横持ちに対応しているから、という理由があるのだが、それでもスティック操作で隣の列にはみ出すのは問題があるだろう。
    • これだけならはみ出した部分を修正するだけと考えて平常心でいられそうだが、次の問題点のせいでフォローのしようがなくなっている。

マスへの描き込みの相殺処理

  • じっくり考えるロジックパズルである以上、塗り間違いや×マークの取り消しなどは避けられないのだが、そこにも問題がある始末。
    • 塗り潰したマスはもう一度塗り潰す操作をすることで修正できるのだが、×マークについては×マークをつける状態の時は修正できないという仕様になっている。
      • ×マークを消すためには「マスを塗り潰して」「もう一度マスを塗り潰す操作をする」ことでようやく消せる。慣れないうちは頭がこんがらがること必至だろう。
      • 前述のカーソル移動の仕様も相まって、せっかく確定できたマスを上書きしてしまった時のストレスは言うまでもない。

「演出・達成感」

  • 前述の操作性の問題点とも関連するのだが、Yボタンを押すことで現在の盤面の状態がどれだけ正解に近いかがわかるようになっている。
    • ところが今作では盤面を完全に埋めてもYボタンを押すまで正解かどうか教えてくれない。
      • コンピューターパズルでは「正解の状態になった=即座にクリア扱いとする」が常識なだけに、やや不親切と言える。

クリア後のご褒美が釣り合っていない

  • 独特な操作性と四苦八苦しながら問題をクリアしても、完成した絵は見られるものの絵のタイトルやカラーイラストなどは一切ない。
    『マリオのピクロス』の時点から完成した絵のタイトルを表示するのは常識となっているだけに、非常に残念である。
    • 問題をクリアした時のファンファーレすらなく、達成感は全く感じられない。
      • 完全クリアしてもスタッフロールが流れるわけでもなく、完全クリアを褒め称えるメッセージすら存在しない。

「問題を選ぶ自由度」

  • 今作ではどの問題から解くか、といった自由度は皆無で、挑戦できる問題が解禁される順番は完全に固定である。
    • しかも解禁される問題は1問ずつ。途中で詰まった場合に後回しにすることもできない。

「他の問題点」

  • ノノグラムパズルはコンピューターゲームに限らず解きやすいように5x5単位で目安となる強調線が引かれていることがほとんどだが、今作ではそんなものはない。
    • このせいでサイズの大きい問題は非常に解きにくくなっている。
  • ヒントとなる数字の横列は2色に色分けすることで区切りとしている*1のだが、これも問題を解きにくくする要素となっている。
    • そんなことをしなくても他のノノグラムパズルのように等間隔で区切れば十分……というより、それが常識である。
  • とある問題は答えが複数あるというチェックミスがある。この問題は開発者側が想定した答えでないとクリア扱いにならない。
  • 操作方法や問題の解き方などは全て図やアイコンで説明されているのだが、いくら何でもわかりにくい。
    • ポーズ画面も前述のメニュー画面同様にアイコンにカーソルを重ねて選ぶ操作なのだが、各アイコンの役割についての説明は一切ない。もはや説明不足どころか手抜きとすら思えてくる。
  • じっくり考えるタイプのゲームでは中断セーブ機能があることがほとんどだが、今作には中断セーブ機能はない。
    • そのため、パズルを解いている最中に他のゲームを遊びたくなったらクリアするまで我慢するか最初から解きなおすことになる。
  • オンラインランキングでは他のプレイヤーとスコアを競うことができるのだが、ランキング上位になったからといってご褒美があるわけでもない。
    • それどころか前述のカーソル移動による操作を採用しているせいで、前の画面に戻るのも一苦労。ことごとくプレイヤーに不親切な仕様である。
  • 他のノノグラムパズルと比べて価格に対する問題数のコスパは比較的いいのだが、はっきり言って安物買いの銭失いである。

賛否両論点

間違いを自動修正する機能がない

  • 評価点に記述してあるヒント機能との兼ね合いもあるのだろうが、初心者にはやや厳しい。
    • とはいえ、前述の操作性の悪さを考えるとむしろ自動修正がない方がストレスフリーだとも思えてくる。

評価点

詰まった時のヒント機能

  • 途中で問題を解く手掛かりに詰まった場合は、1回の回数制限はあるもののどこが確定マスか、どこが間違いかをランダムで教えてくれるヒント機能がある。
    • ヒント機能を使ったとしてもペナルティはスコアが下がる程度で済む。
      • ……もっとも、ヒントを使い切っても詰まった場合はそれまでであるのだが。

時間制限がない

  • クリアタイムとヒント機能の使用回数から算出されたベストスコアは記録されるが、時間切れによるゲームオーバーなどはなくじっくり考えられる。

総評

ノノグラムパズルのゲームで評価を落とす要素は、問題の難易度が高すぎたりクリア後の達成感の薄さなどが主であることが多いが、まさか操作性で大きく評価を落とすとは誰が予想できただろうか。
インターフェイスもシンプルさを追求したのだろうが、最低限の説明文すらなく、これでは説明不足どころかただの手抜きである。
『マリオのピクロス』から、さかのぼればパズル雑誌から続くノノグラムパズルの「王道」からの脱却を狙った結果、失敗した例だと言えるだろう。


余談


その後の展開

  • 『クロスぬり』シリーズは4作配信されている*2のだが、最新作になっても操作性や達成感は変わっていない。
    • 4作目を最後にシリーズが途切れている辺り、汚名返上は最後まで叶わなかったようだ。

タグ:

PZL ノノグラム
最終更新:2026年10月24日 14:18

*1 「1,1」か「11」なのか、2色に分かれていれば前者、1色だけなら後者となる

*2 2作目以降は『Cross Pix』名義。