【ぜるだのでんせつ むじゅらのかめん】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() 裏を見る ![]() |
対応機種 | ニンテンドウ64 | |
メディア | 256MbitROMカートリッジ | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 |
任天堂 エスアールディー |
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発売日 | 2000年4月27日 | |
セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) | |
定価 |
単品:5,800円 メモリー拡張パック同梱:7,800円 |
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配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2009年4月7日/1,200Wiiポイント(税5%込) 【WiiU】2016年6月29日/1,234円(税8%込) |
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周辺機器 | 要メモリー拡張パック | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
ホラーでパラレルな異質の雰囲気 斬新な3日間システム 作り込みの深さは前作にも劣らない |
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ゼルダの伝説シリーズ |
前作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の直接の続編(*1)である、3Dゼルダの第2作。
前作と同じシステムやフォーマットを使用している他、ストーリー的にも前作のエンディング後(*2)の物語になっている。
時を越えガノンドロフとの死闘を終えたリンク。
過去に戻った彼はゼルダ姫に別れを告げ、冒険の終わりで別れた友を探す旅に出た。
エポナに乗って静かな森をさまよっていると、突然2匹の妖精が現れてエポナを脅かし、リンクは振り落とされて気絶してしまう。そこに奇妙な仮面をかぶったスタルキッドが現れる。スタルキッドはリンクの持つ「時のオカリナ」を奪い、エポナに乗って逃走する。
追いかけたリンクは一度は追いついたものの、仮面の魔力でデクナッツの姿に変えられてしまい、結局スタルキッドを取り逃がしてしまった。
そんな中で置いてきぼりを食らってしまったスタルキッドの相方の妖精「チャット」(光の色)と利害が一致したリンクは、協力してスタルキッドを捜索する事になる。そうしてリンクがたどり着いたのは、 あと3日で月が落下して滅亡する運命 の異世界「タルミナ」。
3日間の時間制限付きという異例の条件の下、「時のオカリナ」の力を借りて時を巻き戻しつつ、リンクはタルミナを襲う異変の元凶を突き止めるべく奔走する。
3日間システム
クロックタウン
仮面・お面システム
高い難易度と密度の濃いダンジョン
ホラー風の演出とオリエンタルな世界観が合わさった異色の雰囲気
きわめて個性的なキャラクター
大ボリューム、完成度の高さ
更に豊富になったアクション
世界観の作り込みの深さ
良質なBGM
クセの強い世界観と演出
クセの強い3日間システム
膨大で少々オトナなサブイベント
全体的な謎解きやアクションの難易度の高さ
不親切なセーブの仕様
消費物を失う仕様と、中途半端な補給地点
ミラーシールドの仕様
演出がスキップできない
その他
異質な雰囲気や高い難易度が原因で敬遠されるためか、前作に比べるとそこまで知名度は高くないものの、ゲームとしての完成度と作り込みは全く劣っていない。
『時のオカリナ』をクリアしたプレイヤーなら特にそのハードルは低く、新たなストーリーとアクションを存分に楽しめるだろう。
3日間システムという以降のリアルタイムゲームを先駆したシステムは革新性が高く、独特の世界観に魅了されたファンも多い。
独特のシステムとこわい雰囲気から「万人向け」とはお世辞にも言えないものの、当時任天堂が傾倒していた「ゲームらしいゲーム」を体現しきった作品といえ、
ゼルダファン、アクションファンなら一度プレイするだけの価値は十二分にある。
【ぜるだのでんせつ むじゅらのかめん すりーでぃー】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() 裏を見る |
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対応機種 | ニンテンドー3DS | ||
発売元 | 任天堂 | ||
開発元 | グレッゾ | ||
発売日 | 2015年2月14日 | ||
定価 |
パッケージ/ダウンロード:4,700円 3Dパック(New3DSLL本体+DL版セット):23,000円 |
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備考 | 3DパックはACアダプター別売 | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
細かい改善点が光るが、改悪された部分もある移植 一部ボス・ダンジョンの難易度が上昇 全体的に親切設計 最後の神殿のボスに恥じぬ強さを得たツインモルド |
ファンの間で長らくリメイクが待望されていた『ムジュラの仮面』の、原作から14年の時を経た3DSリメイク版。
同じく3DSでリメイクされた『ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D』と異なり追加・変更要素がかなり多め。
ツインモルド戦の難易度が過度に増した
+ | ネタバレにつき格納 |
その他の問題点
改善されていない問題点
全体的な雰囲気はそのままに、グラフィックを向上させると共に遊びやすいように配慮された良リメイク。隅々まで配慮の手が入っていることが明らかであり、原作プレイ済の人にとっても新たな発見や驚きがある仕上がりとなっている。
ただし全ての点を手放しに褒められないのが惜しい所。ツインモルド戦がとても難しくなったため、初心者には厳しい難易度となっているが、それ以外にも微妙な部分で原作から劣化した箇所がちらほら見受けられる。
しかし、決してリメイクの質が低い訳ではないという点には注意して貰いたい。単なるベタ移植に留まらず、意欲的な試みを多数導入し、初心者・既プレイ者の両方を満足させようとした点は評価に値する。
全体的に親切設計となっているので、発売当時に本作をクリア出来なかった人はこれを機に14年越しに『ムジュラ』に触れてみるのはいかがだろうか。
*1 ゼルダシリーズはいずれも同一の世界観を舞台にしているが、直接の続編と明言されている作品は少ない。
*2 時のオカリナ以降の時系列では「リンクがガノンに敗北した世界」「リンクがガノンに勝利したのち姿を消した大人時代の世界」「リンクがガノンに勝ったのち帰還した子供時代の世界」の3つに分岐し、本作は最後の分岐パターンに当てはまる。
*3 ただし一度クリアしたダンジョンは入り口にボス部屋への直通ワープが現れ、ボスを2回倒してもハートのうつわは初回分しか取得できない等の制限もある。
*4 ただし前作『時のオカリナ』でもホラーチックな雰囲気や演出は多かったため、作風が変わったというより、演出の方向性が特化されたというと言うべきだろう。
*5 2回目以降はスキップできるものの、初回に変身する際は必ず見ることになる。
*6 本作の重要なサブキャラクターであるカップルは、実はある脇役を交えた三角関係だった、など。
*7 リメイク版では修正が加えられたが、そのせいでさらに難易度が上がったとする意見もある。詳細はリメイク版の項目を参照。
*8 WiiのVCはプレイ中にホームボタンを押して終了すると状況を記録しておいてくれる中断機能があるが、64やNEOGEOのソフトはこの機能に対応していない。
*9 銀行のハンコが押され、見えない跡で記録される
*10 以前は「ハイレゾパック」という名称だったが、改名されただけで実質同じもの
*11 演奏すると各地のフクロウ像にワープできる。
*12 原作で6個目のあきビンがあった場所と入れ替わっており、こちらはハートのかけらになっている。7個目のあきビンは追加されたサブイベントで入手する。
*13 原作ではゾーラリンクの固有アクションである水面ジャンプで上がる必要があったが、ヒントが無く操作がシビアなため地味な詰まりポイントだった。これは海外版とGC版からの変更点。
*14 原作でも「ミルク運びイベント時に装備すると敵が攻撃してこなくなる」という効果があるのだが、そのミルク運び自体がこのお面の入手に必要なイベントの一部であるため周回時の小ネタの域を出ておらず、攻略上ラストダンジョンでのお面の数合わせ以外に用途がなかった。
*15 直後のネジロンの出現を抑制出来るなど、使い道が無いわけではない。
*16 砦への侵入ルートとして有効である他、重要アイテム「女海賊の写し絵」を最も入手(撮影)しやすいのがこの櫓の上である為。
*17 一応、リメイク前から剣が使い物にならないボスも多いが