ギガンテス
【ぎがんてす】
| ジャンル | シューティング |  | 
| 対応機種 | PC-9801 | 
| 開発元 | 工学社 | 
| 発売元 | COMPAC | 
| 発売日 | 1985年 | 
| 判定 | なし | 
 
概要
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当時よく見られた、ハードスペックの関係で劣化させた、ゼビウスクローンの類である。
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本作もゼビウスに近いのだが、独創的なシステムも内蔵している。
 
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メーカーである工学社(COMPACは同社のブランド)が発行する雑誌『I/O』に、タイニー版(軽量版)のダンプリストが掲載されており、それを見て入力する事でも遊べた。
システムと特徴
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三段階の難易度。さらにスタートステージを選ぶことができる。
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対地対空撃ち分け。対空は二連装弾、対地はマーカーによる爆撃と、基本システムはゼビウスに準じる。
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ライフ制で、時間経過によりライフが回復していく。
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衝撃波魚雷。ライフを消費して、全画面ボムを実行する。
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亜空間ドライブ。いわゆる加速装置で、敵や敵弾、スクロール速度を低下させる。こちらもライフを消費。
 
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キャラ及びステージデザインは、ゼビウスからの影響を大きく受けている(実の所そのまま)。
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ステージは、緑の大地にアスファルトの道路。そして海に港と、ゼビウスでよく見た光景。
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キャラクターも、メタリックベースのデザインに点滅する赤いライト、半球形の建造物や戦車など、同じくゼビウスでよく見たデザイン。
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ボスメカも、まるでアンドアジェネシスのよう。事前にバキュラのような、板が来るのも同じ。
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動きも、ゼビウスのキャラを参考にしたのでは?と思われるものがいくつもいる。
 
評価点
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ゼビウス模倣品としてはかなりのオリジナリティを搭載している。
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特に、特殊機能の衝撃波魚雷と亜空間ドライブは、本作を強く特徴づける。
 
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16bitPCとしては非常に滑らかな動きをしている。
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カクカクした動きがよく見られていたPCのACT・STGの中では、かなり滑らかな動きをする。
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動き回るボスメカ、そして破壊後に分離して襲ってくるパーツと、当時のマシン性能を考慮すると大胆な演出が見て取れる。
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上記の処理を行っているにもかかわらず、処理落ちとも無縁である。
 
問題点
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良くも悪くも、ゼビウスクローン。
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対象マシンに音源がないため、BGM等はない。Beep音を使った効果音があるだけ。
総評
ステージ構成、敵デザインなどはどうあがいてもゼビウスである。
現在となっては対応PCやソフトウェアの入手難易度からくるプレイ方法の少なさ、マシンスペックからくるスクロールの硬さは否めないが、当時は名作と称されたほどの作品である。
独創的なゲーム性は時の流れによってかすれてしまったが、本作が当時を知るプレイヤーに与えたインパクトは、永久に消え去る事は無いだろう。
余談
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本作はV30搭載以降のPC-9801では画面にゴミが発生するなどの不具合が発生する。また、i80386搭載以降のPC-9801では動作不能となる。
最終更新:2022年01月05日 17:13