萌え萌え2次大戦(略) デラックス

【もえもえにじたいせんりゃく でらっくす】

ジャンル 萌え燃え戦略シミュレーション+アドベンチャー

対応機種 プレイステーション2
プレイステーション・ポータブル
発売・開発元 システムソフト・アルファー
発売日 2008年11月27日
定価 【PS2】7,140円
【PSP】5,040円
廉価版 システムソフトセレクション
【PS2】2010年1月21日/3,990円
【PSP】2011年9月1日/3,129円
判定 なし
ポイント トンデモ戦史ゲー
大戦略シリーズリンク


概要

大戦略シリーズの異端児『萌え萌え2次大戦(略』に新キャラなどの追加要素を加えてCS移植したもの。その後Winに追加要素を加えて逆移植されている*1
基本的には『大戦略』のゲームシステムをベースにしてはいるが、かなり初心者向けの難度。
日本軍視点で進む「太平洋戦線」、欧州を主戦場とする「欧州戦線」、そして連合軍視点のCSオリジナル編*2「連合軍戦線」の三つのシナリオがあるほか、サバイバルモードやおまけシナリオも入っている。

特徴

  • トンデモ戦史
    • 第2次大戦下の世界を舞台にしてはいるのだが、各国が後述する「鋼の乙女」の開発に取り組んでいたり、首脳部が妙に適当だったりとかなりトンデモな話になっている。
    • この手のゲームでは珍しいことではないが、程度というものがあるだろう。うん。
  • 鋼の乙女
    • 実在する(あるいは建造計画があった)兵器を擬人化したもので、本作でメインとなるキャラ。
    • 戦力的にも優遇されており、レベルアップで無双状態になることも。例外は何人かいるが。
    • また、クラスチェンジや武装換装で性能を変えることも可能。
  • ダメージカットイン
    • 鋼の乙女が一定以上のダメージを受けたときに発生するカットイン。
    • 「装甲版(という名の衣服)が破損し、肌が露になる」というもの。Win版*3に比べると露出度が落ちているが、それでも結構…。
  • シナリオ分岐
    • 戦績によってシナリオが分岐する箇所が用意されており、分岐によって大きく展開が変わる。
    • たとえば太平洋戦線では、辛勝を続けていると史実どおりに敗戦ムードの中で進むことになる。が、快進撃を続けていれば史実とは違う展開が待っている。
    • また、シナリオを終えることで別のシナリオの分岐がアンロックされることも。

不満点

  • 一部の有名な戦闘が、何故かADVパートであっさりと終わってしまう
    • シナリオの都合もあるのだろうが、せっかく出したんだからもっと大きく扱ってほしかった。
  • 一部キャラがバランスブレイカー
    • 開始から数ターンの間強化する「前半強化」と開始から数ターン後に能力が上がる「後半強化」を二つともつけられるユニットや、「損傷90%軽減(ただし耐久が極端に低くなり必殺技に適用されないため一撃死するようになる)」なんてユニットが存在する。
    • 出番が少ないことで調整されているが、「マップ内に生存している全味方ユニットを大幅に回復させる必殺技」を持つユニットまでいる。サバイバルでは、カラ待機でENを回復しつつ後方に置いておくだけで難度が大きく下がる。
      • 続編ではまったく違う必殺技に変更されていたが、それでもかなり強い。

賛否両論点

  • 鋼の乙女以外の兵器の扱い
    • 戦闘マップでは汎用アイコンになっていてカテゴリー別以外見た目の区別なし、全体的に噛ませ犬性能、しかし落とされると戦績に響く…とあまりいい扱いではない。
    • 僚機として配置されるユニット以外はマップごとにレベル固定なので更に使えない。というかとどめをささせると経験値が無駄になる。
    • とはいえ、本作のメインはあくまで鋼の乙女。その他の兵器が目立ってしまうと、それはそれで良くないわけだが。
  • 戦略性の低さ
    • 補給線も索敵も占領もなく、基本的に出てくる敵を倒すだけ。大戦略シリーズの中でも有数の戦略性の低さとなっている。
    • 地上も航空も関係なくZOCが発揮される。敵の戦車タイプの鋼の乙女は全て対空能力が皆無で、1,2機航空機を隣接させてやるだけで簡単に無力化出来てしまう。
    • 敵の頭がそもそも悪く、距離を置くと動かなくなることも多い。カラ待機でENを回復させながら戦えば、時間はかかるが一機も落とされずに勝つことも可能。
      • かと思えば、クラスチェンジで反撃能力に特化させた鋼の乙女は 反撃圏内の敵から完全に無視される ため全く反撃能力を活かせないという妙な嫌らしさもある。
    • これを「遊びやすい」ととるか「手ごたえを感じない」と取るかはプレイヤー次第。
  • 一部キャラのデザインについて
    • あるデザイナーが描いたキャラが「あわない」「なんとなく浮いてる」との声がプレイした人の間から聞こえてきた。何が悪いとかではないのだが、どういうわけかしっくりこないという意見多数。
  • 漂うイロモノ臭さ
    • タイトルでもわかるとおり、かなり「イロモノ」の気配が濃い。それ故にプレイ前から「こういうのは好きじゃない」と敬遠されがち。

評価点

  • シナリオはどれもかなり評価が高い
    • 戦史物の押さえるべき点を押さえた上でコメディに落としこんでいるので、あまり詳しくなくても気軽に進めることが出来る。
    • 日本軍シナリオの快勝ルートラスト近辺は必見。鋼の乙女という「心を持った兵器」を打ち出した思惑がはっきりとわかる。
    • 小ネタとして「海軍機だから服の下は水着」とか「イタリアの鋼の乙女がパスタを茹でまくって前線が水不足に」など、ちょっとマニアックなネタも盛り込まれている。
  • 戦史紹介など、軍事ネタ初心者への配慮がきちんとされている
    • とりあえず教科書レベルの知識さえあれば、後は困らない。一方で「スツーカ」を基にした鋼の乙女にルーデル大佐*4のネタを挟む等上級者向けの部分もしっかりと。
  • 何だかんだでオリジナリティ高し
    • 「思いつくけど誰も作らない」「いい意味でどっか沸いてる」みたいなノリは中々良い。

総評

軍事オタもそうでない人も、紙芝居部分に関しては楽しめる出来の一本。しかしシミュレーションとしては粗がありチープ。
戦略SLG+萌えキャラで特定の趣味以外の一見さんには、手に取ってもらうまでが結構難題。
基本的には「SSαが健在だった頃の」「いつものWW2ゲーム」なので、興味があれば何かの片手間にでも、というのがちょうどいいソフト。