【ふぁんたしーすたーぽーたぶるつー いんふぃにてぃ】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
発売元 | セガ | |
開発元 | アルファ・システム | |
発売日 | 2011年2月24日 | |
定価 | 4,800円(税抜) | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
配信 | PS Store:2011年12月17日/4,286円 | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント |
プレイヤー間の格差拡大 それでも最近のファンタシースターの中ではよくまとまっている |
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ファンタシースターシリーズ |
『ファンタシースターポータブル2』のアップデート版。コンセプトは「無限に遊べるRPG」。
基本的に前作とシステムは同じだが、各種の新要素が追加されている。
第5の種族「デューマン」、新ストーリー「Episode2」、無限に遊べる「インフィニティミッション」やビジュアルロビー、フレンドサーチ機能、スクリーンショット撮影機能…
他にも武器・敵・衣装・ボス・ステージ・チャージショット・テクニックの追加が行われ、さらに既存武器・種族間のバランス調整、共有倉庫の拡大など、「超進化」を謳った前作からさらに進化している。
しかしながら、上記の新要素が尽く賛否両論。
特にやりこみ要素と言える部分の大幅拡充が「難易度の上昇」としてライト層プレイヤーから批判を受けることになった。
言うなれば、オンラインゲーム基準(*4)で携帯ゲームを作ってしまったようなバランス調整がなされている。
コンシューマ向けでは個人によってこの仕様の好き嫌いが激しく、賛否が分かれる。
+ | 以下、その詳細 |
+ | 特に悪名高いモンスター |
コンセプトである「無限に遊べるRPG」の名に違わず、ボリュームややりこみ要素はコンシューマの中ではトップクラス。PSPの黄金期を代表するソフトのひとつに数えられる名作。
自分の好みのキャラを作って好きな戦い方をするという、キャラクリ対応型アクションRPGとしての完成度は、現在から鑑みてもシリーズの代表を堅守するにふさわしい最終作となった。
アップデート版なので当然といえばそうだが、前作の良い点はそのまま全て引き継がれている。
ストーリーEpisode1など前作の要素に関しての難易度はそのままなので、プレイヤーキャラの能力値強化も相まって前半部の難易度は相対的に下がっている。
職や種族のバランス調整や新アクションの追加なども評価でき、PSUシリーズにおけるひとつの結実は迎えられたといえよう。
しかし本作の追加要素に関しては蛇足とする声もある。
転生システムは人を選ぶ上、「低レベルプレイヤーと高レベルプレイヤーの接点を増やす」という目的は達成されなかった。
インフィニティミッションや武器合成は調整不足な部分が目立ち、上記の要因も重なり「初心者お断り」な雰囲気を生み出してしまった事には批判が多い。
さらに戦闘の大味さも相変わらずで、今回はサ・ゾンデによるチェインとハメを前提にした傾向が見られるが、
一応打撃や射撃のクラスでもサ・ゾンデの使用自体は可能となっている他、全体的には武器・属性縛りをしても追加を含めたすべてのミッションをソロでクリア可能な程度の、ギリギリのバランスは取られている。
惜しむらくは、以降のPSOチームが本作で好評だった本質と、改善が待望されたバランス面(
サ・ゾンデによるハメ前提のため、敵の攻撃パターン自体の凶悪さが影に隠れやすかった
こと)を理解していないと言わざるを得なかったことであろう。
本シリーズ関連の展開はPSO2への装備アイテムの輸入にとどまり、本作のゲーム性自体を引き継いだ展開は(リマスター移植も含め)完全に絶望視されているのが現実である。
*1 『ファンタシースター』シリーズにおける魔法に相当するスキル。PSUシリーズではフォースクラス用のフォトンアーツ。
*2 武器はレア度によってC/B/A/Sと大別され、それぞれタイプエクステンドの設定によって装備できるグレード上限が変化する。装備可否の設定がしやすい得意武器種もタイプごとに分かれている。
*3 武器を装備した時に発動するステータスの補正。ショットガンの場合は一部を除いて回避力にマイナス補正がかかり、しかもレア度が高くなるほど大きく下がる。
*4 PSO・PSUもそうだが、オンラインゲームは莫大な時間をやりこみに要する事で有名。
*5 公式ブログ「リトルウィング情報課」にて、2010年9月28日の日記で言及。記事URLhttp://ameblo.jp/phantasy-star-portable2/entry-10661858552.html
*6 とある攻略本曰く、効率良くプレイして1周目はLV1→LV200にするのにおおよそ50時間ほどかかる。しかし、転生3回~5回まで来るとLV1→LV200までおよそ半分程度の時間で済んでしまう。
*7 厳密には、Lv200からの転生を5回行った後、Lv109からの転生を1回行えば全ステータスがカンストする。
*8 ちなみにNPC販売されているテノラ系の打撃武器はPA倍率・PP消費量ともに110%。
*9 HPが最大値の1/3以上、かつダメージがHP最大値の1/2以上だった場合に、即死を防ぎ1HPを残すアビリティ
*10 前作から続投しているキャラクター、ユートとクノーの声も兼任している。
*11 ハマってしまうと拘束が解けるまで一切の行動・アイテムの使用不能、オートメイトも発動しなくなる
*12 セガも問題視しているようで、チート使用者は結構な頻度でアカウント停止処分(BAN)を受けている。