beatmania打!!
【びーとまにあだ】
ジャンル
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タイピング音楽ゲーム
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対応機種
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Windows、Macintosh
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発売元
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ハンズオン・エンタテインメント
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開発元
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イニス
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発売日
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2000年2月17日
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定価
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4,800円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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実質27鍵の超難度音ゲー タイピングソフトとしても中途半端 ロングアレンジされた楽曲は良質
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beatmaniaシリーズ
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概要
コナミの音楽ゲーム『beatmania』をモチーフにしたタイピングソフト。
タイピング練習が行える他、「Master打!!」モードではキーボードを使って音楽ゲームのように曲を演奏することができる。
特徴
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本作で演奏に使うキーは、最大でアルファベット26字+スペースキーの計27つ。
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それらが音ゲーのノートのように上から落下してくる。音楽に合わせているため降ってくるキーの配置は一文字ずつの単発で、単語にはなっていない。
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Q・A・Zなどのように同じ縦列を使うキーは同じラインに落下してくる。
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ASD→ZXC→QWEのような連続で横列をずらして弾くフレーズなどもある。
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低難易度の譜面では使用するキーが中央一列だけや二列のみに制限される場合もある。
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曲途中では突然タイピングモードに入り、普通のタイピング練習ゲームのように意味のある言葉のフレーズを数回打つことになる。
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こちらもフレーズのバーが上から降ってきて、素早く打ち切るほど獲得スコア+グルーヴゲージ上昇が多い(3段階のバーで判定)。
評価点
+
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収録曲一覧
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隠し曲以外はいずれも「(beatmania-da!! Special Version)」として本作独自のロングアレンジ。
ジャンル
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曲名
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アーティスト
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出典
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HIP-HOP
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u gotta groove
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DJ nagreo |
1st
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AMBIENT
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Beginning of Life
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QUADRA
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2ndMIX
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SOUL
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LOVE SO GROOVY
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LOVEMINTS
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1st
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REGGAE
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jam jam reggae
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jam master '73
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1st
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BALLADE(JAZZ-SOUL)
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Do you love me?
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reo-nagumo
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2ndMIX
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RAVE
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e-motion
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e.o.s
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1st
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BOSSA GROOVE
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PAPAYAPA BOSSA
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staccato two-J
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CS YebisuMIX
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TECHNO
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OVERDOSER
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MIRAK
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1st
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DJ-BATTLE
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NaHaNaHa vs.Gattchoon Battle
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DJ Senda & Tiny-K
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CS GOTTAMIX
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JUNGLE BEAT
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Beauty and The KUMA-SAN (Synth Junkie Mix)
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KUMA-SASA
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新規/隠し曲
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『beatmania』シリーズ初期からセレクトした名曲を、全て3分程度のロングバージョンにアレンジ。
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収録曲は本作オリジナルのアレンジが施され、曲の長さが引き伸ばされている。
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一部の曲は原曲とは違うアレンジになっており、元の曲を知っていても新鮮さがある。
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ただし音源元はそれぞれのショートバージョンに準ずるため、多少強引なアレンジもある。
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隠しとして本作オリジナル新曲「Beauty and The KUMA-SAN (Synth Junkie Mix)」も収録。
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童謡「もりのくまさん」を元にしたジャングルアレンジで、こちらも他の収録曲に遜色ない出来。
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「『beatmania』のタイピングゲーム」としての雰囲気はきちんと出ている。
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各種画面デザインの再現はもちろん、楽曲プレー中に流れるムービーもきちんと本家に準じた映像になっている。
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レッスンモードではDJ KONAMIがフルボイスで丁寧なチュートリアルを行ってくれる。
問題点
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音ゲーモードの難易度が非常に高い。
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同時押しこそ無いが、実質的には『KEYBOARDMANIA』のシングルプレーに匹敵する27鍵の音ゲーであり、低難易度のキー制限曲ですら普通の音ゲーよりキーが多い。
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フレーズの入力も厳しい
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高難度ではフレーズが非常に長くなり、BPMの早い曲など場合によってはCOOL判定までに全ての文字を打ちきれないことも。
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降ってくるフレーズは曲に合わせてるのか合わせていないのか妙な文章になっているものが多い。
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判定ラインの位置もいまいち合っていない
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ノートと重なるよりもかなり早めに打鍵しなくてはならない。音ゲーとしては大きな欠点である。
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タイピング練習ソフトとしての問題
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最初の練習モードで学べるのはホームポジションなど本当にタイピングの基礎のみ。さらに、アルファベットのみで数字や記号には未対応。
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にもかかわらず音ゲーモードでは急激に難易度が跳ね上がり、まるで「既にブラインドタッチがある程度できる」ユーザーを対象にしたかのような高難易度のため、ちぐはぐ感がある。
総評
当時のタイピングソフトブームに乗り、人気音楽ゲームとタイピングを組み合わせたゲーム。
しかし、降ってくるノーツに合わせて鍵盤を叩くというシステムと、数の多いアルファベットとの組み合わせの相性が良くなく、あまりにも難易度とハードルが高い作品になってしまった。
タイピングソフトとしては問題があるものの、ゲーム自体の雰囲気や本作独自の楽曲のクオリティそのものは高いため、腕に自信があるファン向けのマニアックなソフトとも言えるだろう。
余談
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発売当時は既存有名ゲームとタイピングソフトを組み合わせたゲームが数多くリリースされており、これもそのブームに乗った1本だった。
その後の展開
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(参考記述)2000年9月28日に続編としてWindows/Macintosh向け『beatmania BEST打!!』『pop'n music打!!』が同時発売。この2作のシステムはほぼ同一。
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『BEST打!!』の収録曲はPS版『beatmania BEST HITS』の人気投票上位曲、『pop'n打!!』の方はポップンミュージックシリーズ(1~3)からセレクトされ、いずれもLONG化されている。各10曲+隠し1曲を収録。
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なお、2002年に発売された廉価版では両作とも収録曲が5曲のみに減っている。
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『pop'n打!!』は担当キャラこそ表示されるが、本家と違い判定に連動しないムービー形式で、曲の展開に合わせたアニメーションになっている。
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キーの表示はポップ君型になったが、数が多いため色の配列が一部本家ポップンとは違っている。縦列が同じ色なのもそのまま。また中央のスペースキーは赤色なのだが、これのみ何故か本家のオジャマ時の変形ポップ君(カニ型等)が割り当てられている。
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譜面の難易度選択(NORMAL・EXPERTの2種類)が可能になり、NORMAL譜面は難易度が抑えめになっている(それでも初心者には厳しいが)。
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「WordChanger打!!」として一部の曲のプレー中の出題問題のテキストも編集可能になった。
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インターネットランキングに対応していた(現在は閉鎖)。
最終更新:2025年03月11日 03:27