【あーまーどこあ ふぁいぶ】
ジャンル | メカカスタマイズアクション | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 |
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メディア |
【PS3】BD-ROM 【360】DVD-ROM |
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発売・開発元 | フロム・ソフトウェア | |
発売日 | 2012年1月26日 | |
定価 | 7,800円(税5%込) | |
プレイ人数 | 1人(オンライン時最大10人) | |
周辺機器 | ヘッドセット対応 | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | シリーズファンから不評 | |
ポイント |
薄っぺらいオフライン 説明不足のストーリー 根本的に問題のあるマッチングシステム パーツバランスはアップデートにより改善 |
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アーマード・コアシリーズ |
シリーズ最長の3年という開発期間を経て発売された『アーマード・コア』ナンバリング第5作。
2010年初頭におおまかな情報が公開されたが、それがほぼなかったことにされてしまった。
キャッチコピーも「全てを焼き尽くす暴力」から「ここは、名も無き傭兵達の戦場」に変更。
シリーズ初のマルチプレイ主体の『アーマード・コア』という位置づけとなった。
シリーズとしては異例の宣伝活動をフロム・ソフトウェアが行い、ネットで多くの実機映像を配信。
リアルなガレージ画面、システムの刷新など、注目を集めた。奇しくも同社の『DARK SOULS』の発売が同時期であった。
そんなこともあり、発売前はシリーズ史上かつてない盛り上がりを見せたが…。
従来作品と違って、チームプレイによる役割分担を意識したバランスになっており、一長一短の装いを醸し出している。
同様にシステム面においてもプレイヤー間での得意不得意が出るように従来システムを更に煮詰めた(ハードルを上げた)ようなものになっている。
チーム制
領地戦
+ | ルール |
傭兵システム
3種類の属性
スキャンモードとリコンによる索敵
武器育成と流通システム
オーバードウェポン
ガレージ及びエンブレムカスタマイズの強化と機体鑑賞機能
機体挙動の変更と新機構ブーストドライブ
オペレーターの参加
多彩なガレージ機能
デカール、エンブレム機能
声による戦闘演出
機体の挙動
別サーバーで運用されるフリー対戦
アセンブル・パーツ関連
戦闘関連
劣悪なUI
フリーズ関連
ルールとして崩壊している領地戦
流通システム関連
オンライン環境関連
薄っぺらなストーリーミッション・水増しのオーダーミッション
ストーリーミッション
+ | ストーリーミッション内容/ネタバレ注意 |
オーダーミッション
+ | オーダーミッション内容/ネタバレ注意 |
武器育成の有無
その他オフラインでの問題点
一新された操作方法
跳弾システム
『アーマード・コア』にとって4度目の大きな転換期。
度重なるゲーム性の変化に加え、初代から数えて10年以上の時間経過のため、プレイヤー層はほぼ完全に入れ替わり、ストーリー・設定でも過去作とのつながりが消滅。
名実ともにようやくの「アーマードコア・新生(NXより)」と言える。
しかし、内容はというと新しい試みに挑戦したのは評価出来るものの、取捨選択できなかった印象が強く、あれやこれやと詰め込んだ結果、全ての要素が反発しあったとも見て取れる。
特に今回のような領地戦は、フロムも『クロムハウンズ (Chromehounds)』(360)というゲームで経験を積んでいたはずだが、それがこのような結果になってしまったことに疑問を感じずにはいられない。
シングルプレイ(オフラインプレイ)に対する配慮もなっておらず、「単調なミッションによるマンネリ感」といったものは過去作で既に批判され、教訓を得ていたはずのものである。
様々な面で調整不足と言わざるを得ず、3年という年月を掛けたにしては手抜きな印象を受けてしまう。
見た目は良い作品だが、中身はチグハグで、ミスマッチなものであると言える。
なお現在、ゲームサーバーは既に停止している。
前述の通り極端にオンラインに比重を偏らせた作品であり、それ抜きの場合、過去作と比べボリュームに著しく劣る。
人が居なくなったら無いのも同じというようなほとんどオンラインゲームのような売り方であり、いつでも手に取れて形に残るれっきとした据え置きゲーにもかかわらずブームが過ぎ去った後に遊ぶ意味が乏しい。
ナンバリング一新作品は過去のすべてが(仕様に問題があったネクサスでさえ)ソロ部分はしっかりとしたボリュームで作られていたことを考えると、やはり重ね重ね惜しい出来と言わざるを得ない。
発売後の動き
*1 本作の2脚は構え武器を構えると脚部に装備されたシールドが展開し、防御力が上昇する。特に重量二脚ともなれば、下手なタンク型よりも頑丈になる。
*2 本作の4脚は構え武器を構えると安定性が上昇する。ただし、従来作と異なり移動不可。
*3 英語版ではACと表記されている。
*4 こちらが主任の本当の性格ではないかと言われている。事実、主任は作中で「俺のキャラじゃない(要約)」という台詞を発しており、狂気的な一面は「演じている」という説が濃厚。
*5 最初のストーリーミッションは企業サイドのミッションとなっており、主人公は企業に属しレジスタンスと戦う。
*6 AC同士の対戦を見世物とした興行。『PP』から『LR』まで存在した伝統的要素。『4』『fA』でも名称や設定は変われど存在した。
*7 荒廃した世界で交易等を行い生計を立てている人々の総称。主人公のようなACを駆る傭兵もミグラントの一種に分類されており、旧作におけるレイヴン、リンクスに相当する。
*8 「Men of Honor」の略。オンラインプレイの傭兵システムはこの組織が運営しているという設定。
*9 後に設定資料集で本当に機械化(AI化)されていた事が判明した。
*10 何気にシリーズ初のオカマキャラである
*11 2014年2月6日に復旧した。