【だーくそうる】
ジャンル | アクションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション3 | |
発売・開発元 | フロム・ソフトウェア | |
発売日 |
通常版:2011年9月22日 完全版:2012年10月25日 |
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定価 |
通常版:7,800円(税込) 完全版:4,800円(税込) DLC単品:1,200円 |
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プレイ人数 |
オフライン:1人 オンライン:1~4人 |
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通信機能 | トロフィー機能対応 | |
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | |
判定(発売当初) | なし | |
判定(現Ver.) | 良作 | |
改善 | ||
ポイント |
『Demon's Souls』のスタッフが贈る新作 強化されたオンライン機能とボリューム 調整不足、再び 致命的な不具合が1年近く放置されたが改善 海外で「史上最高のゲーム作品」に選ばれる |
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DARK SOULSシリーズ 初代 / II / III |
人間性を捧げよ
『Demon's Souls』スタッフの手掛けた新作アクション。同作が2009年のGOTYに輝いたということもあり、発表以来多大な期待が国内海外問わず膨れ上がっていた。
発売・開発からはSCEが抜け、フロム・ソフトウェア単独での販売・開発となっている。
なお、国内ではPS3独占だか海外ではマルチタイトルであり、ナムコバンダイゲームスより販売されている(*1)。
基本的なシステムは『Demon's Souls』と同様。
スタミナによる行動制限や、左右の手に持てる武器、ソウルを使って好きな部分を伸ばすレベルアップといった要素がある。
前作にあった「克服可能な高難易度」というコンセプトをそのままに、与えられた使命を帯びて数々の難所をあれやこれやと突破し、強大なボスを倒し、先へ進む…こうした基本も『Demon's Souls』とほぼ変わらない。
加えて、磨きがかかったそのダークな世界観は、どこかユーモラスで、どこか不可思議で、故に恐ろしい。
本作を単純に「3DアクションRPG」と区分するのも間違いではないが、相変わらず個性的な作品である。
通常版の発売から約1年後には、拡張DLC「ARTORIAS OF THE ABYSS」を同封した上で低価格化された、廉価版兼完全版が発売された。
この完全版『DARK SOULS with ARTORIAS OF THE ABYSS EDITION』には、当時の最新パッチであるVer1.06が予め適用されている。
古い時代、かつて世界は霧に覆われ灰色の岩と大樹と、朽ちぬ古流ばかりが満ちているだけだった。
しかしある日「最初の火」が起こり、その火はあらゆる生命や概念、光と闇をもたらしていく。
火が作り出す闇から生まれた「グウィン」はその強大な火の力を借りて大王となる。
そして同じく闇から生まれた仲間と共に古龍を倒して世界を統治。これが火の時代の始まりだった。
やがて長い時が経って火が消えかかった頃、人々の身体に突如「ダークリング」という呪いの証が生まれる。
その証が生まれた人間は、次第に「亡者」と呼ばれる意思をなくして人々を襲う化け物となっていくのだった。
彼らと同じく亡者化して陽の光の当たらない牢獄に閉じ込められ、生きる意志を失いかけていた主人公。
彼はとある騎士によって使命を託され、世界を救うために火継ぎを行う事となる…
様々な要因が重なった事によって全体的な難易度が大幅に向上し、間口が狭くなった。
前作からの数々の仕様変更も、1つ2つだけの変更ならそれほどでもないが、ここまで多いと…といったところか。
問題点1つ1つはそれほど大したものではないが、それらが重なって大きな問題点となってしまっている。
上述では簡単にまとめているだけなので、詳しく知りたければ下の各項目をクリックしてほしい。
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発売当初は前作『Demon's Souls』からの期待度と、オンライン不具合やフリーズなど被害の大きかったものも多いことから期待外れとされていた。
その後もオンライン環境における数々の不備や一部ステージでの処理落ちなど、本作に対して指摘される問題点は多かった。
初期のバランスの悪さと問題点は、9回という異様に多い修正パッチを受けて改善された。
しかし致命的な不具合を一年近くも放置した公式のユーザーサポートの杜撰さは擁護できるものではなく、この点に関しては強く批判されている。
個性的な概念を打ち出した前作から、仕様やプレイ感覚の変化に違和感を感じた人が多く居たため、本作の評価に相当数の賛否両論が巻き起こった。
決して万人受けしないゲームコンセプト自体に更に拍車が掛かったことが、前作の未プレイ、既プレイ者の壁を超えて評価をいっそう定めにくくしているのだろう。
しかし「初出ならではのインパクトあってのものだった」と前作の評価を見つめ直すと共に、本作での悪評価も、あくまで「Game of the Year大賞を受賞作した前作」と比較してというものが多く、本作単体として見ればあまり大きなものではない。
アクションが不得意な人を突き放す難易度、不安定さが残るものの、進化している部分は数多くあり、パッチで修正された「現在の本作の評価」は、良い水準に落ち着いている。
高い難易度と魅力溢れる挑戦的な要素を兼ね備え、前作から大幅に増えた武器や防具、新たなオンラインシステムなどで、プレイヤーに大きな発見と喜びを与えてくれる作品と言えるだろう。
観察と思考が重要な攻略要素であった前作『Demon's Souls』に比すると、今作はよりアクション性が重視され、プレイヤーの操作テクニックやタイミング感などが攻略上需要な要素となっている。
そういう意味では、前作『Demon's Souls』よりむしろ、一見雰囲気こそ大きく異なるがデビルメイクライやベヨネッタなどのゲーム性に近い部分もあるだろう。
【だーくそうる りますたーど】
『DARK SOULS』を次世代機向けに移植した作品。
PS4/One/Win版は『DmC Devil May Cry Definitive Edition』等の移植を手掛けたQLOCが担当。
Switch版は『Batman: Return to Arkham』等の移植を手掛けたVirtuosが担当している。
*1 海外では知名度によりナムコとバンダイが逆になっており、タイトル画面でもNBGI(NAMCO BANDAI Games Inc)という文字が確認できる。
*2 とは言え流石に原盤は相応の手間・時間を求められる。
*3 敵ドロップ品もほぼ全てが現実的な確率で入手可能。
*4 しかし、後に「箱バグ」なる最序盤から超強力な装備を入手可能な方法が発見されてしまい結果的に対策としては不十分であった。修正された現在では対策として機能している。
*5 深淵のボス「四人の公王」をある期間中に撃破しなければならない為。
*6 序盤では高難易度とされる嵐1も、谷1冒頭からモーニングスターを取ってくればそれ一本で攻略できる等。
*7 ゲーム序盤に登場する最弱の敵すらそうである。
*8 被弾する時の運次第で落ちずに生存できることもあるが
*9 片方は前ステージにいる倒すと復活しない敵のドロップ、もう片方はイザリスの奥地で特定の敵を倒す。
*10 一応デフォルトで神聖属性が付与された「アストラの直剣」という神聖武器を序盤から入手できるが、序盤にしては装備条件が厳しい上に攻撃力が低く、更に物理属性が標準なので、有効打を与えられず実用に足る性能ではない。
*11 死亡しても再戦が容易だった前作と違い、篝火からボス戦までの道のりが長くやり直すのが面倒。ただし、死亡しても解除された仕掛けがそのままなのが唯一の良心といえる。
*12 5体どころか10体は出たという報告もある。要はどんどん沸く。
*13 ただし技量特化の使う弓は威力で弩を上回る
*14 それぞれ筋力特化ビルド向け・技量特化ビルド向け・筋力と技量両方を上げているビルド向けの派生。
*15 一応、筋技Cで打撃属性の「セスタス」が拳カテゴリに存在する。しかしこの武器は元々の攻撃力が低い上にモーション値も低く、筋技両方を十分に高めてもろくなダメージが出ない。筋力の低い技量特化ビルドでは言わずもがなである。
*16 当初は無限復活を防げていたが、何をトチ狂ったのかアップデートで復活抑制効果が発揮しないようわざわざ修正した。
*17 ここに到達する頃にはほぼはした金同然のソウル量。
*18 「侵入が嫌だから亡者でやりたいのに、攻略のためには侵入される恐れのある生者にならなければならない」というジレンマが発生してしまっている。
*19 白教に入っているとその20人も白教ということになり、必然的に侵入される可能性が低くなる。
*20 商人や鍛冶屋を殺害することで高額・非売品のアイテムを無料入手できるが、以降アイテムの補充や鍛冶の依頼に制限がかかる。
*21 一応、高額だが人間性を大量に売ってくれる。