ファンタシースター外伝
【ふぁんたしーすたーがいでん】
| ジャンル | RPG |  
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| 対応機種 | ゲームギア | 
| メディア | 2MbitROMカートリッジ | 
| 発売元 | セガ・エンタープライゼス | 
| 開発元 | 日本システムサプライ | 
| 発売日 | 1992年10月16日 | 
| 定価 | 5,500円 | 
| 判定 | シリーズファンから不評 | 
| ポイント | ファンタシースターである必要性が無い ゲームとしては凡作
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| 備考 | PS2『ファンタシースターコンプリートコレクション』に収録 | 
| ファンタシースターシリーズリンク | 
 
概要
『ファンタシースター』旧シリーズの外伝作品。
初代ファンタシースターから約470年後のA.W.813年、初代の主人公アリサが発見したと言われている星・アレサランドを舞台にテドの村に住む少年アレックと幼馴染の少女ミニナが囚われたアレックの父を救う旅に出る。
特徴
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世界観は『I』に近く、教会でセーブや治療をしたりSFというより中世ファンタジー寄り。
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魔法名も「マジック」で「フレエリ」「ヒューン」など『I』と同じものが登場。さらに、マジックはファイナルファンタジーの初期シリーズのように店で買う方式となっている。
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また、本作のみ通貨がシリーズ共通の「メセタ」ではなく「GOLD」、マジックは「じゅもん」と表記されている。
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装備品と魔法はレベルが一定値を満たす事で装備出来るようになる。
 
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本作のダンジョンは初代『PS』同様、洞窟が真っ暗でサーチライトで明かりを付けるという方式だが、3Dダンジョンではなく普通の2Dダンジョンのため『ドラゴンクエスト』に近いシステム。
問題点
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『外伝』という事もあるが、上記を見ればわかる通り旧シリーズ4部作との関連はほとんど無い。
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一応、初代『PS』とは繋がりがあるにはあるが、こじつけに近い。
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旧4部作は作品ごとに大きい時間の隔たりがあるので、解釈次第ではどうとでもなるかもしれないが…。
 
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そもそも本作の重要アイテムであるライトペンダントは『I』だとただの回数制限無しのサーチライトという扱いである。
 
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少女漫画的なタッチのパッケージや説明書のイラストとゲーム中のキャラドット絵(特に顔グラ)が乖離しており似ても似つかない。
 アレックは洋画に出てきそうな青年、ミニナは
年増
な印象を受ける。ちなみに二人共少年少女という設定。
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チビキャラに至っては、アレックが青い鎧を着てマントをしているなどイラストとほぼ別人となっている。
 取説ではこのチビキャラも描かれているが、ますますイラストとは別物な印象を受けるだろう。
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敵のイラストやドット絵は絵柄から子供向けな印象を受ける。キャラ絵と比較するといかに空気が違うかがわかる。
 
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序盤から敵が強く、最初のダンジョンでいきなり全滅の危険性がある。反面、レベルはテンポよくポンポン上がって行くが、上がったら上がったで今度はあっさり倒せるようになるなどバランスは崩壊気味。
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その敵も画面サイズの関係か、最大2体までしか出ない。
 
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マップが狭く、そのせいかエンカウント率もかなり高い。他のシリーズのように、別の惑星へ行く展開もない。
評価点
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イベントなどで一枚絵を多く見せる。絵の出来もそこそこ良い。
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操作性もボタンレスポンスが良く快適ではある。
総評
あまりにもファンタシースターらしくない要素が多く、別のゲームに無理やりファンタシースターの題名を付けたのだと思いたくなる出来。
ひとつのゲームとしても普通にバランスが悪い。
セガ側としても思う所があるのか、『ファンタシースターコンプリートコレクション』収録の際に本作を「怪作」とコメントしている。
最終更新:2018年12月05日 23:21