「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。
注意:本稿では、元であるPC版『三國志11』と、そのパワーアップキット版(以下「PK版」)について紹介する。
PC版(パッチ修正分を含む)は「クソゲー」、PK版は「改善」判定。
【さんごくしいれぶん】
ジャンル | 歴史シミュレーションゲーム | ![]() |
対応機種 | Windows 2000/XP | |
発売・開発元 | コーエー | |
発売日 | 無印初期版:2006年3月17日 | |
判定 | クソゲー | |
ポイント |
フリーズ含むバグまみれ 客を完全に有料デバッガー扱い 糞藝爪覧 |
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三國志シリーズリンク |
コーエーの看板とも言える三國志シリーズの第11作目。これまでローマ数字だったタイトルナンバーがアラビア数字になった。
前作は個人武将を選んでプレイするスタイルだったが、本作にて再び君主プレイに戻った。
マップは1枚マップだが、本作では3Dマップとなったため、従来より高性能のビデオカードを要求するスペックとなっている。
+ | その内容 |
一万円を超えるバグゲーをリリースしてユーザーの信頼を大きく失ったコーエー。このような事態が起きた理由として、開発時期が決算間近であったことが挙げられる。
後述の「糞藝爪覧」事件についても、決算期に合わせる形で到底無理な納期を要求され、不本意な形で手放さざるを得なくなった現場の「ささやかな抵抗」であると言われている。
だがしかし、結局のところそういった現場の衝突によって実害を被るのは、他でもないユーザーなのである。
どんな理由があるにせよ、ユーザーを裏切る数多くのバグと企業問題レベルの悪ふざけは決して看過できる問題ではない。
【さんごくしいれぶん ぱわーあっぷきっと】
【さんごくしいれぶん うぃず ぱわーあっぷきっと】
対応機種 |
Windows 2000/XP プレイステーション2 Wii |
![]() |
発売日 |
【Win】2006年9月8日 【PS2/Wii】2007年3月21日 |
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廉価版 |
【PS2/Wii】KOEI the Best 2008年11月13日/3,990円 【PS2】コーエーテクモ定番シリーズ 2010年9月2日/2,079円 |
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判定 | 改善 | |
ポイント |
粗も残るが及第点に足る内容 CS版はさらに改善 |
『三國志11』のPK版。
ユーザーからの第一印象こそ芳しくなかったものの、追加要素の充実などもあってまずまずの評判を獲得。
少なくともクソゲーでは無い内容となり、次作『三國志12』までに大きく時間が空いたこともあって多くのやりこみプレイも生まれた。
今ではその評価の回復ぶりは、作品自体の意外な奥の深さもあってシリーズ屈指の充実具合を誇る攻略wikiからも見てとれる。
内政要素のパワーアップ
研究システムのパワーアップ
キャンペーンモードの搭載
追加シナリオ
隠し武将
その他
不満点も残るものの、クソゲーレベルの深刻な問題は解消したと言える。ボリューム的にも充実し、特にCS版PKはなかなかのもの。
内政施設合併システム、能力研究などの追加要素はどれも好評で、戦略ゲームとしての奥行きは無印に比べると格段に上がっている。
キャラゲーとしての優秀な土台もあるため、伝統的なおバカAIを三国志愛(脳内補完)でカバーできるプレイヤーにとっては、十分お勧めできる作品である。
ただ、逆にいえば脳内補完が必要なほどのおバカAIが未だ残っているわけで、PKを含めても「クソゲー」と評するプレイヤーがいることも致し方ない。
良くも悪くもシリーズ屈指のキャラゲーと言えよう。