【きゃぷてんつばさすりー こうていのちょうせん】
ジャンル | スポーツ・シミュレーション | |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 8MbitROMカートリッジ | |
発売元 | テクモ | |
発売日 | 1992年7月17日 | |
定価 | 8,900円(税抜) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
時事ネタを取り入れた良ストーリー 簡単すぎず難しすぎずの難易度 対戦モードを初実装 |
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キャプテン翼シリーズリンク |
名作と名高い『キャプテン翼II スーパーストライカー』の続編が、満を持してスーパーファミコンに登場。
ストーリーは前作同様にゲームオリジナル展開で、ドイツが開催したユース大会『ユニバーサル・ユース』を巡る物語。
本作から現実世界における東西ドイツの統一が作品世界にも反映され、西ドイツユースがドイツユースになった。(*1)
FC時代に完成されたシステムは、より強化された上でほぼそのまま継承されている。ゲームボーイで発売された『キャプテン翼VS』の要素も一部追加された。
VSからの追加要素・変更点
+ | ストーリーに関わるネタバレ要素あり |
+ | ミハエルのキャラクター性について |
+ | サッカー選手にあるまじき日向の行動 |
+ | シナリオのネタバレ注意 |
+ | 終盤戦について。ネタバレあり |
IIからのゲームバランス変更には賛否が出るかも知れないが、全体としてはよりシステムが整えられて遊びやすくなっており、演出やシナリオも完成度が高い。本作も良作に値する出来である。二人プレイで盛り上がれるというIIにはなかった評価点もあり、VSより対戦環境も整えやすい。「キャプテン翼シリーズで面白いのは?」と聞かれたら、間違いなくIIかIIIという答えが返ってくるだろう。
カルロス、コインブラも良いけど、やっぱり最強はシュナイダーであってほしいという無印原作ファンにお勧めの一本。ストーリー的にも前作を知っていなくてもある程度遊べる作品なのでテクモ版キャプテン翼の入門編としても最適。
*1 IIの発売日時点ではまだ東西ドイツは統一への過程にあり、IIでは西ドイツユースのままだった。VSも翼達の小学生時代が舞台なので、まだ統一はされていない。なお「統一」と一口に言われることが多いが正しくは「東ドイツがなくなって西ドイツに吸収併合」であり首都が旧東ドイツ側にあったベルリンに移した以外は旧西ドイツを母体としている。
*2 クリティカル自体はすべてのキーパーに存在したが森崎、若島津はコマンド時の画像に台詞のみでそのほかは何も無しだった。
*3 しかもCFクラインでさえドリブルタイプのFWなのでシュート力は高くない。
*4 実は敵のGKメッテルニヒは基礎能力では森崎よりも弱いのだが、味方攻撃陣がもっと弱いので鉄壁のGKに見えてしまう……。またレベル差によるハンデも大きい。
*5 原作WY編で登場する、雷獣シュートの元ネタではないかとも言われている。
*6 ただ今作では、シャドーシールドには他の必殺セーブのような補正が無いため、通常キャッチと同性能である。
*7 距離による補正がないのでどこで放っても威力は100%になる。
*8 前作は翼、岬、日向、若林のみだった
*9 前作では異様な破壊力を誇ったサトルステギのダイナマイトヘッドも無難な強さに抑えられている。
*10 誰と話しているのか、監督に外すわけにはいかないと反対される。
*11 試合前にステータスを確認すると本来通り強いが、試合開始と同時に立花兄弟クラスまで能力が一気に下がる。
*12 WY編以降は『S・G・G・K=スーパーグレートゴールキーパー』で固定されているが、そもそも起源は無印時代に『S・G・K=スーパーゴールキーパー』と一度だけ呼ばれ、その直後『G・S・G・K=グレートスーパーゴールキーパー』となり、それが公式な呼称(但し最後に一度だけ『S・G・G・K』)となった。テクモ版では最後の一度が誤記と判断したのか常に『G・S・G・K』で統一されている。WY編以降の悪印象も相まって現在も『G・S・G・K』の方を好んで使う人も珍しくない。
*13 最終戦の試合前ミーティング時の「ネオファイヤーショットは俺が必ず止める!」という本人のセリフが元ネタ。実際は相手の高いレベルも相まって、全く止められず宙を舞う。それどころかシュナイダーのオーバーヘッドキックやボレーシュートでも厳しい。一応擁護(?)すると若島津や森崎でも止められない。
*14 「ブロック」及び、高いボール・低いボールの「トラップ」と「クリアー」こそ並以下だが、それ以外は全キャラクターでも15位以内に入っている能力値が多い。特に「パスカット」は全選手でもトップクラス。
*15 一応、東映漫画祭りのJr.ワールドカップ編にて登場しているのだが
*16 本作でも離脱直前の日向の能力は通常より落ちている
*17 オリンピックでは最盛期以外でもかなりの高成績を上げていたが、これはソ連・東ドイツなどの東側諸国(社会主義・共産主義国家)ではプロ同様に徹底強化できながらもスポーツ興行として行わないため名目上アマチュア扱いとなるため国内最強の選手で構成できたのに対し、西側諸国の強豪国西ドイツ・ブラジルなどの主力選手は名実ともプロだったためアマチュア規定に抵触することから出場できず、大幅に格が落ちる選手を代表にせざるを得なかった不利が大きい。実際ブラジルサッカーは当時のオリンピックではまるで強くなかった。
*18 どういうわけか技威力は消費が上の『オーバーヘッドツイン』より強い。
*19 翼の『ドライブオーバーヘッド』もあるが『サイクロン』『ネオサイクロン』(ともに高低どちらでも可)に比べると中途半端
*20 II時代は実況での『アルゼンチンゴールデンコンビ』呼ばれるが正確には翼&岬と同じ技。
*21 なお、これは原作の『エッフェル攻撃』も同様なのでその再現とも取れる。原作のジュニアユース大会では最後の秘策として西ドイツ戦まで取っておくつもりだったのが結果的に日本戦で出さざるを得なくなってしまった。だが中身はただのパス攻撃で西ドイツのミューラー加入は計算外とはいえ、それがなかったとしてもこの程度の秘策で西ドイツの得点力に対抗できたかどうかと言われるとファンの間で疑問視されている。
*22 このせいでパスカル、バビントンが「雑魚と同じくらいになってしまった。弱体化した」と思われがちなのも残念。実際は雑魚全員が異様に強い。
*23 2戦前(レベルで12も劣る)アメリカユースよりも弱い
*24 厳密には前半→後半の時点で少し落ち、後半残り15分を切ると普通のシュートでさえシャドーシールドをもってしてもはじくことすらできないほどに。しかし試合中に「てきレベル」で見るステータス能力値はそれなりに高い値になっている。
*25 中でも中国戦は必殺技持ちのGKルーがいる上に日向不在なので、翼の活躍抜きにして勝ちは困難。
*26 その前のアメリカ戦はレベル44なので一気に9。加えてベルギーのように基礎能力が特別弱いわけでもない。
*27 実際はツインシュートがかなり強化されたことにより、メインの得点源として問題ない。同レベル以上なら翼で撃った方が強いが
*28 後のワールドユース編で両足で打ち分けられる隼シュートを会得して得点シーンも多少は見られるようになったとはいえ、圧勝した試合の「大量点のうちの1点」という格好での得点しかなく、活躍という観点では五十歩百歩。
*29 たった3試合しか使用機会が無いが、本作では必殺シュートも結構な確率で止めてくれる。
*30 原作から守備も上手い設定のMFピエールも本作ではDFとして起用するには無理がある。
*31 本編でのドイツの選手が強いのは敵のガッツ無限の仕様やレベルが非常に高いのもあり、同レベルに揃えられるオールスターではシュナイダーでも大分落ち着いた強さになるのだがミューラーだけはそもそもの能力値も高すぎる。
*32 この「最強のGKを先に取った方が勝ち」という傾向は以降の作品でも続いてしまった。4ではラムカーネ、5ではジウマールを取った方が勝ち。
*33 1991年6月発売のゲームボーイソフト『サッカー』(トンキンハウス)でも表記はイングランドながらイギリス国旗が使われている前例もある。
*34 翼のシーンに出てくるシュナイダーのカットインのみドイツ代表のユニフォームになっている。
*35 もちろんアモロが強いのではなくジュストやティボーがそれに輪をかけて弱すぎるだけ
*36 もっとも、それなりに優秀な控えのキーパーがいたとしたら難易度が急激に上がってしまうため、ゲームバランス的には妥当なのだが…。
*37 『V』にもマンチェスター自体は登場するが、同作ではチームフラッグや国旗の表示が廃止されている。