【きゃぷてんつばさ ばーさす】
ジャンル | サッカーシミュレーション | ![]() |
対応機種 | ゲームボーイ | |
メディア | 2MbitROMカートリッジ | |
発売元 | テクモ | |
開発元 | グラフィックリサーチ | |
発売日 | 1992年3月27日 | |
定価 | 4,200円(税別) | |
判定 | なし | |
ポイント |
シリーズ初の対戦モードを搭載 携帯機でサッカーシミュレーションを再現 普段のテクモ版キャプテン翼とは違和感がある部分も 逆転要素が削られゲームバランスが悪化 |
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キャプテン翼シリーズリンク |
ゲームボーイでは初となるテクモのキャプテン翼シリーズ。本作では小学生編を舞台としており、前半の国内編は修哲小戦や全国サッカー大会を題材とした原作に近い展開、後半は原作漫画よりも早い段階でJr.ワールドカップに挑戦するというアニメ&映画版の展開を取り入れている。
本作はスーパーファミコンでの次作となる『キャプテン翼III 皇帝の挑戦』の約4ヶ月前に発売されており、IIIに先駆けて様々な新しい試みを取り入れた実験作的な側面も持っている。
+ | 最終戦について。ネタバレあり |
+ | 日向のメタ台詞 |
+ | シュナイダーの扱い |
+ | 一例 クリックで展開 |
「ゲームボーイでテクモ版キャプテン翼ができる」と言う一点だけでも本作は存在意義があるが、本作の試みで以後の作品に採用されたものが多いのも見過ごせない。後のシリーズの可能性を広げた作品と言える。
反面前作から削られた要素の殆どが逆転要素を作る上で重要なものであったことから、ゲームバランスはI時代へと逆行している面も見られ、単品での完成度は前作より優れているとは言えない。発売時期的にIIIまでの繋ぎという印象が強いことも否めない。とは言え『IIの要素を一部追加したI』と考えれば悪いものではなく、Iが楽しめるなら十分本作も堪能できるだろう。
据え置き機作品とは異なる独特の雰囲気があるため、普段とちょっと毛色の変わったキャプテン翼を遊びたいというプレイヤーにお勧め。中古価格は安く、現在でもGBを取り扱っている店では見かける頻度が高いため、比較的入手難易度は低めである。
+ | 1P対戦用のスコアメモ。ネタバレあり |
+ | CM |
*1 ボールのライン越えや反則等
*2 1985年12月公開の劇場版アニメ『危うし!全日本Jr.』でシュナイダーの新技「ミラージュボール」に対抗して若林が「目を閉じてボールの気配を感じてキャッチした技」がモデルとされている。
*3 常陸FCとは準々決勝で武蔵FC相手に一時は1点リードを奪い三杉を引っ張り出す健闘を見せるも、その後三杉の加わった武蔵にすぐ逆転され、そのまま大差をつけられ敗退した。大里次郎は作中で名前すら呼ばれなかったので「誰なんだこいつ?」と思った人多数。現在もちょっとしたネタにされる人物。
*4 原作では中学生編で登場したキャラ。
*5 因みに三杉は、「ヒールリフト」「華麗なドリブル」の両方を使える。
*6 原作でも中学生編で翼の成長が著しくなったと言われている。
*7 「スーパー(S)ガンバリ(G)ゴール(G)キーパー(K)」とは森崎の異名(ある意味揶揄)であり若林の「スーパー(S)グレート(G)ゴール(G)キーパー(K)」をもじって付けられた。ただし若林の異名も当時は「グレート(G)スーパー(S)ゴール(G)キーパー(K)」が一般的で「スーパー(S)」が先になったのは後のワールドユース編から。そのためテクモ版では全て旧表記の「グレートスーパーゴールキーパー」=「G・S・G・K」で統一されている。
*8 IIIでは「浴びせ蹴り」としてゴール前での飛び出し用の技となり「三角飛び」と住み分けができている。
*9 原作ではJrユース編で登場し日本戦で先制ゴールを決めた。ただ7人がかりのパス回しで若島津をおびき出しガラ空きになった至近距離からゴールへのシュートだったのでブーメランどころか普通の直球シュートのようだったが
*10 設定上、ミューラーはこの時期は山中で修行中なので登場させるわけに行かない。
*11 石崎は大会優秀選手には選ばれていなかったが三杉の代わりにメンバー入り。