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The Last Guy
【ざ らすと がい】
| ジャンル | 大行列アクション |  
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| 対応機種 | プレイステーション3 | 
| メディア | Premium/DL版:ダウンロードソフト パッケージ版:BD-ROM 1枚
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| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | 
| 開発元 | Hindustan Electronics Co.,Ltd. SCE JAPAN Studio
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| 発売日 | Premium:2008年7月31日 DL版:2008年8月28日
 パッケージ版&DL追加パック:2009年5月28日
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| 定価 | Premium/DL追加パック:500円 DL版:2,000円
 パッケージ版:3,480円
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| プレイ人数 | 1人 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | 良作 | 
| 電気グルーヴシリーズ(グルーヴ地獄シリーズ) グルーヴ地獄V / バイトヘル2000 / The Last Guy
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| PlayStation Studios作品 | 
 
概要
突如発せられた紫色の光により、光を浴びた人間がゾンビ化。建物内にいた人はゾンビを恐れ外に出ることができなかった。
プレイヤーは彼らの最後の希望「ラストガイ」として彼らをゾンビの徘徊する街から救助・脱出させることを目指す。
特徴及び評価点
実写を使ったステージ
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このゲームのウリはなんといっても高繊細の航空写真で撮られた写真を使ったステージ。
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コンピュータ作成で作られたステージと違い、広い道、入り組んだ路地、障害物として存在する車などリアルかつ繊細に作られている。
 
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ステージも豊富であり、シドニーやストックホルム、日本からは浅草、横浜みなとみらい、横浜中華街、名古屋が入っている。
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特に名古屋はファイナルステージとなっている。他にもファイナルステージ候補はあるだろうに何故名古屋。
 
ラストガイの敵・ゾンビ
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ラストガイの敵となるゾンビも種類は豊富。姿は小さいためバイオハザードといった一般的なグロさはないが、その姿や近づくと聞こえる音は生理的な嫌悪感を感じさせてくれる。以下一部を抜粋。
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凡ゾンビ
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ゾンビ走り虫
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外周を走っていたり、待ち伏せして襲い掛かってくる。走る音がトラウマになる人も。
 
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カメレオンゾンビ
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色を変えて隠れて襲い掛かってくるゾンビ。狭いところまではいってくるため、プレイヤーのトラウマゾンビ。
 
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サソリゾンビ
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見つけると一瞬にして襲い掛かってくる、見つかったら最後のゾンビ。カメレオンゾンビと並ぶトラウマゾンビ。
 
 
シュールなおバカ臭
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全体に渡っておバカ臭がプンプンしている。
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タイトル画面に始まり生存者の悲鳴・高得点のVIPの名前・ゲームオーバー時のラストガイの悲鳴・BGM(ゲーム中は有名テクノのポップコーン、クリア時は白鳥の湖風)…何もかもがあまりにシュールすぎる。
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ちなみにこんなゲームなのに1080pのフルハイビジョン。明らかにPS3の性能の無駄遣いである。
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また、『グルーヴ地獄V』『バイトヘル2000』といったバカゲーを数多くプロデュースしたピエール瀧氏が同様にディレクションしている。理由は後述。
 
 
やり応えのある戦略性
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と、これだけを見ると奇ゲー・バカゲーと捉えがちだが、実際は恐ろしいほどのやり応えと中毒性を備えたゲームでもある。
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ゾンビの動きやアイテムの位置はほぼ変わらないので、制限時間内にいかに効率よく、かつ安全に救助できるかが求められる。
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プレイ時間も1ゲーム10分以内で終わるため、短時間でサクッとプレー可能。
 
総評
普段見慣れている街がゲーム化されると違って見えるものである。
浅草や横浜に来たときは「ここにVIPがいるんだよな」や「ここでゾンビ走り虫にやられたな…」と思いをはせるのもいかがだろうか。
余談
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作中ではエンディングでのみ描写されるが、本作の主人公である「ラストガイ」はヒンドゥー教の神のような姿をしている(参照)。
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実写風ならぬ本物の実写にゲーム性を持たせたことが話題となり、一時的にダウンロード数1位を記録。さらにパッケージ化された。
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実はこのゲームには元となるゲームがある。先ほどの『バイトヘル2000』に入っている「デモ行進」というゲームがそうであり、機動隊を避けながら建物内の人をデモに参加させるというゲームシステムは本作とまったく変わらないといってもいい。
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当時プレーしていた人はこれがまさか実写化してパッケージソフトになるとは全く思わなかっただろう。なお、「デモ行進」の名はゲーム内のトロフィーの名前(3000人以上を一発で救助)に使われている。
 
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さらに元ネタを辿ると、ディレクターであるピエール瀧が所属する「電気グルーヴ」の相方、石野卓球が2004年にソロで出したシングル「The Rising Suns」のミュージックビデオに原点らしきアイデアが見られる。
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内容は「明け方の東京の街中を、無数の人々が何らかの意思によって動き回る様子を空撮でひたすら写す」というもの。
こちらはゲームではなくミュージックビデオだが発想やビジュアルは類似しており、ピエール瀧による何らかの関与・影響があったと思われる。
 
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余談だが、スクエニ元社長の和田氏が『WD』と呼ばれるようになったのは、このゲームが始まりである。
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広瀬氏曰く「これ、実際の地図がマップになってるんですよね。スクエニ本社とかもあるんです。もし社長のWDを救出しろってミッションがあれば、俺は見殺しにしますよあいつを」とのこと。
 
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本作は2011年4月~5月にかけて発生したPSN障害に対するお詫びソフトの1つとして無料配信されていた。
最終更新:2024年11月18日 05:59