クレヨンしんちゃん2 オラとわんぱくごっこだゾ
【くれよんしんちゃんつー おらとわんぱくごっこだぞ】
| ジャンル | アクション |  | 
| 対応機種 | ゲームボーイ | 
| 発売元 | バナレックス | 
| 販売元 | バンダイ | 
| 開発元 | トーセ | 
| 発売日 | 1993年10月22日 | 
| 定価 | 3,500円(税3%込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | クレヨンしんちゃんのGBゲーム第2作 アクションの難易度が高い
 キャラゲーとしての出来はそこそこ
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| クレヨンしんちゃんシリーズ | 
 
概要
前作『クレヨンしんちゃん オラとシロはお友達だよ』同様、野原しんのすけを操作して進むアクションゲーム。今回はバナレックスの制作となった。
これまでと同様に横スクロールのアクションゲームで、いじめっ子をかわしながら進んでゴールを目指す。
本作では「よい子スタンプ」なるスタンプを1ステージごとに5つ集めるという努力目標も生まれた。
前作からの変更点
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前作ではアイテムを取っていない状態では踏みつけ攻撃しかできなかったのに対し、今回はシャボン玉攻撃が最初から出来るようになった。
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新規強化アイテムが増えた
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アクション仮面変身セット:一定時間アクション仮面に変身する。変身中は無敵であり、アクションビームをBボタンで発射可能。
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子供用スタミナドリンク:一時的にジャンプ力が上がる。
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運動靴:一時的に移動速度が上がる。
 
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よい子スタンプ
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1ステージごとに5つ隠されているスタンプ。持っていれば、いじめっ子の攻撃を受けてもミスにはならないが、その分失われる。ステージ2のみ失った分を取り戻せる。
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すなわち、本作では2作目にして事実上のライフ制を採用しているとも言える。
 
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最後にみさえに見せるとその数に応じてチョコビやしんちゃん人形といった残り人数を増やせるアイテムを貰える。
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スタンプは全て見つけなくてもクリアすることは可能であるが、全て集めると真エンディングが見られる。
 
評価点
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アクションゲームとしての要素が高くなった。
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前作よりさらにアクションを要求される為、より出来の良い物に仕上がっている。
 
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難易度も若干低下。
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事実上のライフ+残機制への変更によって、死にづらくなった。
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また、回数制限こそあるがコンティニューも可能になった為、対象層である子供プレイヤーに対するオールクリアへのハードルもかなり低くなったと言えるだろう。
 
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会話シーンが秀逸。原作・アニメのクレヨンしんちゃんらしい会話が成り立っている。
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表情の変化や、しんちゃん特有のおバカなやりとりなどは前作から健在。キャラゲーの出来としては申し分ない出来。
 
問題点
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全体的に難易度が高い。
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敵の数もそうだが、高いアクションを要求される割にはミスが許されない場面が多い。
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特に3面は、追いかけっこをしてゴールをしろというものなのだが、真のエンディング(後述)を観るには
 よい子スタンプの回収もしなければならないので、やはり難易度が高い。
 
 
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よい子スタンプが非常に見つけづらい。
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このよい子スタンプだが、見える位置においてあることはまずない。
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電柱の裏、屋根のてっぺん、住居の窓などよく探しまわらないと見つからないものばかり。
 
 
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完全クリア(真のエンディング)が難しい。
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全5ステージに隠されているよい子スタンプ(各5つ)を回収して
ノーミス
でクリアする、というもの。
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一見そうでもないように思えるが、いじめっ子に接触すればよい子スタンプが1つなくなる。
 いじめっ子の中にはシャボン玉を使うものもいる。勿論当たってはいけない。
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ステージ2のみ無くした分を取り戻せる救済措置があるが、それ以外ではわざとやられてまたそのステージをやり直さなければならない。中間地点を通過していた場合は逆走も必要になる。
 
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本作では概要や評価点の通り、ライフ制+コンティニュー採用で確かにオールクリア難易度は大幅に低下しているが、真のエンディングを目指すとなるとノーダメージ縛りでクリアしなければならず、途端にハードルが高くなると言えるだろう。
 
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ミニゲームも難しめ。
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かみずもう・カンケリ・サッカー・あっちむいてホイの4種類が楽しめるが、いずれも難易度は高い。
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かみずもうは左ボタンとAボタンを使いコマを前後左右にコントロールして相手のコマを土俵外へ押し出すゲーム。4連戦の3戦目から生半可な連打では勝てないほど相手の押しが強くなるが、一方のボタンだけを連打していると倒れてしまうため、力加減が難しい。
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カンケリは前作の「シロをみつけだせ!」と同じようなフィールドに隠れた友達3人を探し、見つけたらカンを蹴られる前に先に戻る。しかし探せる回数が5回と限定されているため、3回外すとその時点でクリア不可能となる。途中でカンから離れていると友達が自ら出てくることもあるが、これも1回と数えられてしまう。
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サッカーは3本勝負(サドンデス有)のPK戦であるが、蹴る強さを決めるパワーゲージの動きがとても速いため止めるのが難しく、加えてゲージが一定値より低いと空振りになってしまう。それでも上記2つよりはまだ簡単である。
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あっちむいてホイは特別なルールのない3人勝ち抜き戦だが、逆に言えば純粋な運ゲーであり攻略法はない。
 
 
総評
前作同様、キャラゲーとしての出来はそこそこだが、アクションゲーとしての難易度の高さがネックになっている部分がある。
そのせいか、次作『クレヨンしんちゃん3 オラのごきげんアスレチック』ではアクションゲームではなく完全なミニゲーム集になってしまっている(ちなみに第4作ではアクションゲームに戻っている)。
余談
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本作の発売元の株式会社バナレックスは元々はバンダイのグループ企業で、2007年に株式会社ナムコ・サポーターズと合併して株式会社バンダイナムコビジネスサービスとなり、その後2012年に株式会社バンダイナムコビジネスアークに社名を変更。現在はバンダイナムコグループの管理業務サポートを行っている。
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双葉社から発行された本作の攻略本は、わずか64ページの薄い本であるが、前作『クレヨンしんちゃん オラとシロはお友達だよ』の情報も少し掲載されている。
最終更新:2021年02月20日 21:56