リズム DE ラン♪ ラン♪ ラン♪
【りずむ で らん らん らん】
| ジャンル | 失笑音速リズムアクション |  | 
| 対応機種 | ニンテンドーDS | 
| 発売・開発元 | アルファ・ユニット | 
| 発売日 | 2009年4月9日 | 
| 価格 | 5,040円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 3箇所 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | バカゲー | 
| ポイント | 超簡単操作のリズムアクション 難易度は結構高め
 色んな意味でバカすぎるセンス
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概要
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『ダーツWii DX』(Wii)など、誰得なゲームのリリースが多い気がするアルファ・ユニットがリリースした一作。
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ジャンルとしては「あの有名ゲーム」と同様のリズムアクションゲームに該当する。詳しくは下記ルールを参照にして欲しい。
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オートセーブ方式。操作はシンプルだが、DS本体の入力デバイスの"ほぼ"すべてに対応している。
主なルール
ゲーム全般のルール
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使用データについて。
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3つあるセーブデータを選択後、複数用意されている「アイコン」を選ぶと使用データ作成が行える。
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使用データには「ステージ・モードのやり込み達成率」「全ステージ・モードの総合ハイスコア」「プレイヤーの称号」が表示されている
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アイコンは下記のオプションでいつでも変更可能。ある程度ゲームを進めると、選択できるアイコンの種類が増えていく。
 
 
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ゲームの流れ。
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単刀直入にいえば、本作は『リズム天国』の模倣作である。
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「BGMのリズムに乗りつつ、操作サインを目安にしながら、次々と出現する対象物に対してタイミング良く操作していく」的なものと思ってもらえればOK。
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『リズム天国』の模倣ではあるものの、ほとんどのステージにおいては「対象物が右から左へと流れる」場面が多い事から『太鼓の達人』に近い要素も兼ね備えている。
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操作は「通常押し」と「長押し」の2種類のみ。操作サインは「通常押しは"緑"」「長押しは"赤"」で表示される。
 
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ステージ中には様々な「判定」の表示・及び「スクロールスピード」の変化が行われる。
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操作のタイミングが良い程に「BEST!」「GOOD」「BAD」の順で判定表示がされる。BAD以外の判定を出すとステージスコアが増えていく(もちろんBEST! の方が入手スコアが高い)。
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GOOD以上の判定を連続で出すとコンボカウンターが蓄積されていく。なお、空振り操作はBAD判定にはならず、コンボカウンターなどの影響も受けない。
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コンボカウンターを維持したままステージを進めると、ステージスピードが段々と高速化し、タイミングがとりにくくなってくる。逆にいえば、ある程度のBADを出しているとスピード上昇はしない。
 
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ステージを完走しきればクリア・できなければゲームオーバーとなる。
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各ステージには「耐久度ゲージ」がパーセンテージ形式で表示されている。BAD判定を出すと"これ"が徐々に減り、ゲージがすべて尽きるとゲームオーバー(ステージ強制終了)となってしまう。
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耐久度ゲージを残したまま完走できれば、クリア後にランク表示がされる。ランクは良い順から「S」「A」「B」「C」「D」の5段階がある。ランクはゲージの残量によって決まる。
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ステージクリア後はステージ別で「最大ランクとハイスコアの記録」がされる(モード別の記録はない)。
 
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大方のステージでは開始前とクリア後には軽いイベント(前置き・オチ)が挟まれるが、前者はボタンかタッチ操作でスキップ可能(後者のスキップは不可)。
 
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操作系統。
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本作のステージ中の操作はSTART・SELECTボタンを除く、「4方向の十字キー・ボタン全部・タッチ・音声(マイク)」のいずれかで行える。
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そのうちの1つの操作で最低限のプレイが可能であり、2つ以上の複数操作は全くない。どの操作でプレイするかは、プレイヤーの完全任意である。
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但し、モードによっては「音声以外」「音声のみ」の操作制限がある。詳細は下記のステージ・モードセレクトの項を参照にして頂きたい。
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他のゲーム同様、STARTボタンはポーズに使用する。ステージ・モードセレクトなどの操作はタッチで行う必要がある。
 
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ステージ中は「通常押し」と「長押し」のみで操作を行う。
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「十字キーかボタンを短く押す」「タッチを短く突く」「音声を短く発する」のいずれかで"通常押し"。
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「十字キーかボタンを長く押す」「タッチ & ホールド後に離す」「音声を長く発する」のいずれかで"長押し"。
 
 
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ステージ・モードセレクトについて。
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本作はステージセレクト方式を採用している。
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ゲーム初期時では限られたステージしか選べないが、「各ステージの"ノーマルモード"をAランク以上でクリア」すると選べるステージが増えていく。
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原則としてBランク以下クリア・もしくはゲームオーバー時ではステージ解禁はされないが、救済処置として"ランクに関わらず特定回数のクリアをすれば"強制的にステージ解禁がされる。
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ステージ初回で選べるモードは"ノーマルモード"と"マイクランナー"のみだが、特定条件を満たすと残り4モードも選択可能。但し、各モードはステージ別での解禁となる。
 
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主なモードは以下の6つ。
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「ノーマルモード」…標準的なルールでプレイを行うモード。音声以外のすべての操作に対応。
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「マイクランナー」…基本はノーマルと同内容のモード。音声操作のみに対応。
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「ランダムスピード」…ランダムでスピードが変化していくモード。音声以外のすべての操作に対応。
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「ランナーズハイ」…終始最高速でのプレイとなるモード。音声以外のすべての操作に対応。
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「ノーサイン」…ノーマルと同内容だが、操作サインが一切されなくなるモード。音声以外のすべての操作に対応。
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「オートランナー」…操作不要の見てるだけモード。ランクなどの記録はされない。
 
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一度ノーマルモードをクリア(ランクは問わず)すると、次回プレイ時から「ボイスBGM」の有無が選択できる。
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ボイスONにするとプレイヤーの声をソフト内に録音でき、それを各ステージのBGMとして流す事ができる。
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ボイス録音はセーブ機能に対応しておらず、一度本体の電源を消してしまうと録音は消失してしまう。
 
 
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オプションについて。
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本作には以下の4つのオプションがあり、自由に設定の変更が可能。
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「音量設定」…ゲーム中のBGM・効果音のボリューム設定が行える。
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「操作設定」…音声以外の全入力デバイスの使用・不使用の設定が行える。全デバイスをすべて使用可にする事もできる。
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「マイク感度設定」…音声入力の認識感知の度合いの設定を行える。
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「アイコン設定」…使用データのアイコン再選択が行える。使用したアイコンを「INの穴」にスライドすれば設定完了。「自爆スイッチ」をタッチすると、使用データの完全消去が行える。
 
 
ステージ紹介
ネタバレが嫌な方は鑑賞を控えて欲しい。鑑賞したい方はリージョンをクリック。
    
    
        | + | ステージ紹介 | 
初回プレイで選択できるのはステージ1のみ。プレイ次第で数字順へと選択ステージが解禁されていく。
 
ステージ1(遥かなるトイレ)開始前にチュートリアルが挟まれるが、スキップして即ステージ1に進む事も可能。チュートリアルにはモード選択やスコア・ランクの記録はない(基本操作を教えてくれるのみ)。
 
メドレーステージは"通常ステージ4つを短縮・ミックスした"内容となっている(『リズム天国』でいうところの「リミックス」に該当)。メドレーといっても、すべてのステージにおいてBGMが一新され、対象物の配置が変更されている為、ステージ的な意味での流用色はほとんどない。
 
|  | ステージ | 紹介 |  
| チュートリアル |  
| 0 | チュートリアル | "走る人"を操作し、ゲームの基本を熟知しろ! |  
| 通常ステージ(16) |  
| 1 | 遥かなるトイレ | 通行人達をジャンプでかわしつつ、"漏れそうな男"をトイレまで走らせろ! |  
| 2 | 禁断のダイエット | 屋台の誘惑をかわしつつ、"肥満男"をダイエットさせろ! |  
| 3 | ワナだらけの運動会 | 障害物をジャンプでかわしつつ、"競走少年"をゴールまで走らせろ! |  
| 4 | KY海岸物語 | 砂浜でハートキャッチをしつつ、"バカップル"の気が済むまで走らせろ! |  
| 5 | 青森発上野行き | 彼女の投げる特産品をキャッチをしつつ、"彼氏"を彼女乗りの新幹線まで追いかけさせろ! |  
| 6 | サラリーマンの日常 | 降ってくる缶などをかわしつつ、"サラリーマン"を走行中のバスまで追いかけさせろ! |  
| 7 | 押せ押せ! ハンコ部長 | "椅子乗り部長"を走らせ、部下達の書類にハンコを押させろ! |  
| 8 | 勇者があらわれた | 王国を侵略した魔物を相手に、"勇者"の攻撃で奴らを撃退しろ! |  
| 9 | こくばん攻防戦 | "女子"の黒板消しで、いたずら男子の黒板落書きを消しまくれ! |  
| 10 | ダイコン侍 | "侍役者侍"の刀捌きで、迫り来る忍者達を斬りまくれ! |  
| 11 | からだのふしぎ | タイツ姿の"キラー細胞男"の格闘技を駆使し、血管内を蝕むウイルス男共をぶっ飛ばせ! |  
| 12 | 走れ人類 | "原始人集団"を走らせて、岩や穴を回避しつつも食料のマンモスを捕獲しろ! |  
| 13 | 夜は朝まで羊さん | 眠れぬ男を解消させる為、障害物をジャンプする"羊の集団"を数えさせろ! |  
| 14 | 友情の高速マラソン | 障害物を左右回避させつつ、"マラソンランナー"をゴールまで走らせろ! |  
| 15 | ガチンコレポーター | 超絶級の台風の中、"レポーター"に事の惨状を伝えさせろ! |  
| 16 | 結婚はゴールじゃない | お兄様ラブな妹の妨害をかわしつつ、無事"花嫁"の結婚式を挙げさせろ! |  
| メドレーステージ(4) |  
| 17 | 混合メドレー♪ | ステージ1・2・3・12をミックスしたステージ |  
| 18 | 続☆混合メドレー♪ | ステージ13・6・7・4をミックスしたステージ |  
| 19 | 最後の混合メドレー♪ | ステージ14・8・11・10をミックスしたステージ |  
| 20 | 帰ってきた混合メドレー♪ | ステージ9・5・15・16をミックスしたステージ |  | 
評価点
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超シンプルなゲーム性。
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あまり良い言い方ではないが、『リズム天国』のゲーム性を模倣しているので面白さの安定さは折り紙付きである。
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本当に「リズムに合わせて操作するだけ」というお手軽なルールであり、どんなプレイヤーでもほぼ確実に入り込める。難しい要素は"これっぽっち"もない。
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各ステージのプレイ時間は大体2分前後であり、テンポ感という意味では『リズム天国』並か"それ以上"の軽快さを誇る。
 
 
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超万能な操作性。
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上記ルールでも述べた通り、本作の操作は"START・SELECTボタン以外のすべての入力デバイス"に対応している。
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「タッチ操作」「ボタンと十字キーの組み合わせ」「音声操作(マイクランナー)」など、どんな操作スタイルでも可能。操作できないデバイスが見当たらない。
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この点に関しては明らかに『リズム天国』を越えている快適さ。1つしか操作を要しないのに、「操作に縛られないプレイで楽しんで欲しい」という心配りは非常にありがたい。
 
 
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バカゲー・BGMのセンスが俊秀。
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下記のおバカ点でも述べるが、全体的に漂うB級なおバカ臭が凄い。
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「手書き全開のグラフィック」「各ステージ毎に何かしらの失笑オチが付く」など、「スタッフの悪ふざけで作ってみました」感が詰まっている。
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バカ系同人ゲーム並みのしょーもない(褒め言葉)絵図がステージ毎に展開され、「アホすぎる…」と失笑しつつも「次はどんなアホさ加減が展開されるのか?」という好奇心へと繋がっていく。
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「大手メーカーでは"まず"やらないであろう、徹底的なB級バカセンス」が惜しみもなく描写されている。
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誤解しないで欲しい事として、本作は「好意的な意味での"しょーもなさ"満載のゲーム」である。どこぞのヒッチハイクゲーとは"しょーもなさ"の次元が違う。
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但し、中立的な観点からいえば、「合うプレイヤーにはハマれるが、合わないプレイヤーには本当に合わない」可能性も考えられる。
 
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選曲BGMのセンスも素晴らしい。
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ステージの大半には"有名クラシックのアレンジ楽曲"が流されるが、これがしょーもない絵図と見事にマッチしている。ハマる人にはノリノリでプレイできる事請け合いといっていい程に…。
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純粋に曲としてのクオリティも高く、ただの『リズム天国』の模倣では済まされない愛情を感じさせる。サウンドテストができないのが悲しい…。
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BGMにプレイヤー自らのボイスを録音できる機能も面白い。良曲の中にマイボイスが混じるカオスっぷりは必聴。しかし、録音のセーブができないのは残念ではある。
 
 
問題点
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純粋なるボリューム不足感。
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総ステージがすべてかき集めても20(+ チュートリアル)しかなく、ボリュームという意味では寂しい面が目立つ。
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どのステージ・モードに関しても"障害物の配置が完全固定"な上、6つのモードはすべて「スクロールスピードが違うだけ」「操作系統が違うだけ」「見てるだけ」の3タイプに分けられてしまう。
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その気になれば全ステージを数時間程度で解禁可能であり、早い段階から底の浅さが見えてしまう。フルプライスのゲームとしては深刻な問題といえる。
 
 
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意外と高めの難易度。
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シンプル操作なのでクリアが簡単なのかと思いきや、実は思いのほか難しい難易度に仕上がっている。
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判定基準がシビアに設定されており、ちょっとタイミングが"ずれた"だけでBAD判定連発は日常茶飯事状態。リズムに乗れないと連鎖BADのゲームオーバーになるのもお約束。
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特に「配置タイミングが読み辛いステージ15」と「配置密集率が激しいステージ16」は最難関である。モードのランナーズハイで"これら"をプレイすると、無慈悲な地獄体感ができる。
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とはいえ、所詮は配置固定なので"何度もプレイすれば"攻略の道が開けるだろう。各ステージ共に耐久度ゲージ減少が比較的低いのも救い。
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表面上ではAランク以上クリアしないと次ステージに進めないが、複数回クリアで強制的に進ませてくれる救済処置の配慮が優しい。スタッフも本作の難しさを自覚していたのだろうか?
 
 
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一部の作り込みが甘い。
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ステージクリア後のオチが"ほぼ"すべて同じ。
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ステージ3だけは気持ち程度のオチ変化があるが、他ステージはどのモード・及びランクでクリアしようが同じオチしかない。
 複数回プレイ前提の本作において、何度も同じオチを見せられるのは地味に辛い…。
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さらには"オチのスキップもできず、ステージ終了まで待たなければならない"のも不便すぎる。オープニングはフルスキップ可能なのに、オチスキップはさせてくれない謎。
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なお、オチは10秒程度で終わるものが"ほとんど"なので、そこまで待たされる訳ではない。なお、メドレーステージ全般にはオープニングやオチ自体がない(即ステージが始まり、即終わる)。
 
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セーブデータ・ステージセレクトなどの操作は、何故かタッチしか対応していない。
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あまり深刻な問題でもないが、ステージ中は全操作対応をしているだけに、ちょっと腑に落ちないところもある。
 
 
おバカ点
ここでは16の通常ステージの中から、4ステージの舞台紹介を行う(ネタバレ防止の為、リージョンで隠している)。
紹介していない他ステージも(良い意味で)アホ臭いものばかり。もし、プレイする機会があるのならば自身の目で確認して欲しい。
    
    
        | + | おバカステージ紹介など | 
ステージ1 「遥かなるトイレ」
道路内を股間を押さえながら猛烈な勢いで走る男。その先には公衆トイレがあり、男はトイレへと一直線に特攻する。
 しかし、何故かトイレにはタイヤが付いており、男から逃げる形で走行し始めた。当然トイレを追いかける男。
 走る先には"ゴミ箱・リーゼントのヤンキー・ママチャリのオバちゃん"が多数おり、大ジャンプで"それら"を回避していく。
 別に狭道という訳でもないのに、道幅を通らずにジャンプでかわす男に漢気を感じる。というか、漏れそうな最中にジャンプなんかしたらヤバいと思うのだが…。
 ステージクリア後、男は無事トイレにたどり着き、用を足してスッキリする。しかし、衝撃の事実「紙がない!!!」。
股間押さえてたのに「大」の方を催していたのか…
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ステージ6 「サラリーマンの日常」
何かの事情でバスに乗り遅れたサラリーマン。「待ってくれ~」と、過ぎ去ろうとするバスとの追っかけっこが始まった。
 サラリーマンが走っている最中には、どこからともなく"盆栽やペンキ"が降ってくる。「バギャ」の効果音と共に、対戦格闘ゲーライクなキック技で"それら"を吹き飛ばしていくサラリーマン。
 "自転車や転倒中の他リーマン"が通行の邪魔をする形で立ちはだかり、それらに対して妙に芸術的な機軸の大ジャンプでかわしていくサラリーマン。
 よくよく考えると、キックやジャンプをしながら、バスと同じスピードで走っているサラリーマンの体力が凄い事に気付く。「バスに乗る必要ないじゃん…」という突っ込みはなしの方針で…。
 ステージクリア後は、何故か日本旗を持った同僚リーマンが待ち構えており、サラリーマンを祝福してくれる。事の状況に疑問を感じつつも、やっとの事で停車中のバスに乗り込むサラリーマン。
 しかし、彼は間違っていた。「お~い、会社ここ!」とサラリーマンが気付く頃には、無常にもバスは彼の職場から過ぎ去っていた…。遅刻確定、ご愁傷様。
 
 
 
ステージ10 「ダイコン侍」
とある時代劇映画の撮影での出来事。監督の指揮のもと、主役と思われし侍役者がアクションシーンに興じていた。
 撮影中のシーンは「走りながら色々な敵を刀で斬りまくる」というもの。ご丁寧にも敵役の方々が一直線に並んでくれているという隙のなさである。
 斬られ役は"忍者や敵侍・妖怪・食べ物・重量戦車"などが務める。というか、戦車を真っ二つに切断できる侍役者は、あの有名な斬鉄剣の使い手なのだろうか?
 忍者を斬ると、服が破けて妙にセクシーな恥じらいポーズを取ってくれる。なんと本作は脱衣ゲームだった。野郎の脱衣だけどな!
 BAD判定を出すと監督から「(舞台から)おろすぞ!」「ヘタクソ!」「ダイコン!」と罵られる。ステージ題材の「ダイコン」って侍役者の名前(あだ名?)だったのか…。
 ステージクリア後は、かなり疲労中な侍役者の元へ、監督から「次本番いくぞ!」の指示。「今の撮影リハーサルなのかよ…」とずっこける侍役者。
 
 
 
ステージ16 「結婚はゴールじゃない」
とある結婚式で新郎新婦の結婚が行われようとしていた。しかし、花婿の妹だけは結婚に猛反対。妹はお兄様(花婿)の事が好きで好きでたまらないブラコンだったのだ。
 妹はバージンロードを歩く花嫁を祝福するフリを装い、結婚を無茶苦茶にしようと"弁当箱やペンキ"などを花嫁に投げつける。なんか、"もの"を投げつける妹の顔が般若顔で激しく怖い…。
 もちろん花嫁も無抵抗でいるはずもなく、無言で"投げつけられたもの"を退けていく。こうして妹と花嫁との泥沼バトルが始まった。
 ステージを進めると、いきなり妹が2体に分身し、さらに3体 ⇒ 6体の順で分身を繰り返す。凄腕忍者の末裔か何かか、この妹は…?
 ステージクリア後、妹は負けを認め、お兄様と花嫁を正式な夫婦として認める、6体分身のままで。周囲の関係者が誰1人として妹の分身に突っ込まないなんて些細な事なのだろう。
 最後に分身妹6体による「おめでとう。お姉ちゃん・お姉さま・姉君・アネキ・姉さん・姉上」のセリフで締められる。分身な上に多重人格者とはハイレベルな妹だ…。
 
 
 
その他のおバカなところ
タイトル表示の下画面にて「この辺をタッチ」という表示がされ、その通りにタッチすると「ありがとう」的なコメント後にゲームが始まる。
 しかし実は"ボタン押し"や"全然違う箇所をタッチ"する事でもゲームは始められる。この場合、「あら?」「いいけどね」「あまのじゃく」など、妙に投げやりなコメントに変わる。
 コメントのバリエーションは
 無駄に豊富。タイトル画面から遊ばせてくれるゲームは稀少ではなかろうか。 
その他のおバカなところ2
オプションのアイコン設定時においての説明が、「アイコンをINの穴にぶちこめ!」というお言葉。さらにはボイスBGMの録音決定操作が、「これでイきます」というお言葉。
 誤解を招き兼ねない程のアブない表現な気もするが、別に"やましい"意味ではない…はず。スタッフの方々、そうだよね、ね?
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総評
「『リズム天国』の模倣作」といってしまえば"それまで"だが、本作ならではのオリジナリティやおバカエッセンスも加えられており、その完成度は侮れないものとなっている。
余談
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本作の公式サイト内の「オマケ」ページにて壁紙をダウンロード可能で、ページの最下部に小さく「※無断転載を推奨します」と書かれていた。公式サイトへのリンクが切れているため現在はダウンロード不可。
最終更新:2023年10月13日 13:26