奇々怪界 月夜草子
【ききかいかい つきよそうし】
ジャンル
|
アクションシューティング
|

|
対応機種
|
スーパーファミコン
|
メディア
|
12MbitROMカートリッジ
|
発売・開発元
|
ナツメ
|
発売日
|
1994年6月17日
|
定価
|
9,500円(税別)
|
プレイ人数
|
1~2人
|
判定
|
良作
|
奇々怪界シリーズリンク
|
概要
ナツメ(現:ナツメアタリ)制作・販売による、タイトーの看板アクションゲーム『奇々怪界』のスーパーファミコン向けオリジナル作品第2弾。
基本的な操作方法は前作『謎の黒マント』を踏襲しつつゲームシステムを一新しており、家庭用ゲーム的な要素の強い仕上がりとなっている。
初心者に配慮された要素が多く、難易度は前作に比べて低く抑えられている。
ストーリー
豊作を祝う祭りにかぐや姫をお迎えする満月の夜、突如現れた鬼族によってかぐや姫がさらわれてしまう。
小夜ちゃんは化け狸の魔奴化(まぬけ)を初めとする心強い仲間たちと共に、力を合わせてかぐや姫を救うべく旅立つのだった。
新システム
オプションシステム
本作では前作に存在したスライディングアクションが廃止され、COMが操作するオプションキャラクターと共に戦っていく。
仲間たちは以下の操作により様々な能力を発揮することができ、これら仲間たちを上手く使ってゲームを有利に進めていく。
2Pプレイ時は2P側がオプションキャラを操作することになる。
-
合体
-
Aボタンを押すと一定時間オプションキャラと合体し、ある程度のダメージを無効化しつつオプションキャラ固有の能力を使用できる。Aボタンで任意に解除可能。
合体状態でダメージを受けすぎる、もしくは制限時間を過ぎると、合体の強制解除とともに小夜ちゃんがダメージを受け、オプションキャラは一定時間消滅し、画面内に復帰するまで操作不能となる。
-
オプションキャラがどこにいても強制的に引き寄せて合体できる。なお、合体の開始~完了と解除後2秒間は無敵状態となる。
-
オプションアタック
-
前作のボンバー攻撃に相当する特殊攻撃。Rボタンを押すと進行方向に向かってオプションキャラを投げつける。
耐久力のある敵に当たると各キャラ固有のエフェクトと共に、一定時間、大ダメージを与えられる。当たり外れを問わず、投げられたキャラは一定時間消滅し、画面内に復帰するまで操作不能になる。
-
投げつけて発生したエフェクト及び攻撃判定はその場に留まり続けるため、敵キャラクターがその場から離れてしまうとダメージは入らなくなる。
-
オプションチェンジ
-
オプションチェンジアイテムを取ることでオプションキャラを任意で変更可能。
-
このアイテムには仲間の顔が描かれており、一定の間隔で次のキャラと入れ替わる。他のアイテムと違い時間経過で消滅しないため、周囲の安全を確保してからじっくり選ぶとよい。
ダメージシステム
-
本作では、プレイヤーのライフはメモリ式ではなく、キャラクター自身の服装のランクによって表わされている。
-
剣道の鎧(装備アイテム)>巫女服(標準)>ボロボロの服(最低)
の順に装備のランクが下がっていき、ランク最低時のダメージで1ミス。このため、ライフは実質的に3段階しかない。
-
ライフは巫女服(1段階回復)もしくは剣道の鎧(全回復)を、つづら・よろず屋で入手することで回復可能。
また、装備アイテム「うさぎみみ」を手に入れると、1度だけミスを無効にしてくれる。(これもよろず屋で購入可能)
アイテム購入
本作では敵やフィールド上のつづら・千両箱(アイテムボックス)から手に入るお金を貯め、よろず屋でアイテムを購入することでゲームを有利に進められる。
よろず屋でしか購入できないアイテムもあるが、ステージ後半になるにしたがって値段は上昇していく。
隠しアイテム
フィールド上の至る所に隠しつづらが存在し、特定の仲間の能力を駆使したりしてアイテムを入手することが可能。
アイテム一覧
各アイテムは合体状態で取得すると得点アイテム扱いとなるため、効果を得るには合体を解除する必要がある。
+
|
... |
-
巫女服
-
標準装備。ライフ2(巫女服)の時に取ると剣道の鎧と同じ効果になる。
-
つづら/千両箱
-
フィールドでのみ手に入る。つづらにはアイテムが、千両箱にはお金が入っている。千両箱を開けるには鍵を使うか、オプションキャラのしのぶと合体する必要がある。
-
鍵
-
千両箱や鍵の掛かった扉を開けるために必要。つづらかよろず屋で入手可能。
-
大判/小判
-
大判が50両で小判が10両。つづらを開ける、または敵を倒すことで手に入る。
-
青水晶
-
お札の性能を2段階まで上げてくれる。1つ目で弾道がS字を描いて飛ぶ拡散弾になり、2つ目で威力・弾速・当たり判定が最大の大入りの札になる。つづらかよろず屋で入手可能。
-
1UP
-
小夜ちゃんの残り人数が1増える。全アイテム中、一番高額。
-
アイテム自体は店でしか買えないが、本作はスコア取得による残機増加が発生し、そこまでの露骨な稼ぎも要求されないためそれなりに残機は増えやすくなっている。
-
福袋
-
複数のアイテムが入っている。中身はランダムで変わりハズレもある。よろず屋でのみ買える。
-
攻略本
-
ゲーム攻略のヒントについて教えてもらえる。よろず屋でのみ入手可能。読み直すには再度購入する必要あり。
-
オプションチェンジアイテム
-
現在連れているオプションキャラを変更するためのアイテム。敵キャラのお玉を全滅させると落とす。
|
キャラクター
主人公
-
小夜ちゃん
-
前作に引き続き主人公を務める巫女さん。かぐや姫を救出するため、仲間たちと共に旅立つ。
-
本作にてボイスが初搭載。お札攻撃、お祓い攻撃、仲間との合体、オプションアタック発動、ミスの時に聞くことができる。
オプションキャラクター一覧
ゲーム開始前に、「魔奴化」「しのぶ」「たくあん和尚」の3人の中から1人を選ぶ。
残りの4人は各ステージのマップのどこかに隠れており、居場所を突き止めて仲間にすることでそのステージ内から使用可能になる。
+
|
... |
-
魔奴化
-
小夜ちゃんの親友の化け狸。分離時は弾速の速い木の葉投げで応戦。
-
合体時の特殊能力: 「腹鼓」。Bボタンで腹鼓を打ち、アイテム入りのつづらが隠された場所に「?」マークを出現させる。
-
しのぶ
-
クールなくのいち。分離時は、近接の刀攻撃、遠距離攻撃の手裏剣投げを自動で使い分ける。
-
合体時の特殊能力: 「鍵あけ」。鍵をもっていなくても千両箱や鍵で閉められた民家の入り口をあけられる。
-
たくあん和尚
-
巨体を駆使した持ち前のバカ力で戦う怪力坊主。岩を放り投げて敵を攻撃。岩はあまり遠くまで届かず、放物線を描いて落ちる。
-
合体時の特殊能力: 「岩どかし」。フィールド上を塞いでいる岩をどかして道を切り開く。更にその岩を放り投げて攻撃する。
-
こうじろう
-
ヘルメットを被ったモグラの妖怪。分離時は小モグラを呼び出し敵を追跡して攻撃させる。
-
合体時の特殊能力: 「地面もぐり」。敵の攻撃をやり過ごす他、隠された埋蔵金も見つけられる。
-
とびまる
-
2本足のかかしの妖怪。分離時は2本の鎌を円状に投げて攻撃する。
-
合体時の特殊能力: 「ホッピングジャンプ」。飛び跳ねながら移動するようになり、Bボタンを押してパワーを貯めることで離れた場所へ大ジャンプできる。
-
はくしき
-
天狗族の長老。分離時は葉うちわを投げて攻撃する。障害物に当たると跳ね返る。
-
合体時の特殊能力: 「空中飛行」。普通にはいけない離れた場所へ到達できる。
-
てつまろ
-
鬼ヶ島の住人“からくりはかせ”が作り上げた、時代を超越した万能ロボ。分離時はミサイルで攻撃する。無数の弾をランダム方向に発射するため攻撃範囲は広め。
-
特殊能力は「万能力」。「岩どかし」と「空中飛行」を同時に使えるようになる。
オプションキャラ中、随一の性能を持つが、オプションアタックを当てた時の効果継続時間は他のキャラよりも短い。
|
評価点
-
原点回帰した世界観。
-
前作には未登場だったAC版のザコ敵の再登場も多く、奇々怪界ならではの和風情緒あふれる世界観がSFCグラフィックの新たなタッチで描かれる。
-
良く描き込まれた背景を、様々なキャラが可愛らしいタッチで動き回ってくれる。また、ステージ1の塀にオプションキャラを投げるとめり込んで穴を残すなど、挙動も細かい。
-
ザコ敵を倒した際にくるくる回転しながらふっとんでいく演出もAC版からの引用である。
-
本作のボスはAC版に登場した大妖怪が大半を占めているため、古参ファンならばニヤリとできる。
-
AC版の攻撃パターンを引き継ぎつつ戦闘の進行に伴って攻撃パターンが独自のものに変化する等、きっちり作りこまれている。
-
音楽もクオリティ高し。
-
笛や和太鼓、琴などの和楽器の音色を取り入れ、和風テイストを存分に活かした情緒あふれるメロディが秀逸。
-
音楽は前作を担当した岩月博之氏の他、山下絹代氏と大橋春男氏が参加している。
-
初心者向けにちょうどよいバランス。
-
敵の攻撃が前作ほど激しくなく、アイテムの購入やスコアエクステンドでフォローしやすいなど、初心者にちょうどよいバランスになっている。
-
また、ゲームオーバー時にはパスワード(ひらがな4文字)が表示され、任意のステージから再開できる。
-
お祓い棒で敵弾を消せる仕様はそのままに、原作通りにザコ敵ならばほぼ一撃で倒せるようになったことも大きい。オプションキャラに遠距離攻撃を任せ、自分はお祓い棒連打でじっくり進むことが可能。
-
お祓い棒の攻撃判定は小夜ちゃんの真後ろにも発生するため、実質360度全周囲をカバーしている。お祓い中は立ち止まってしまう欠点をほぼ帳消しにする程の高性能ぶりである。
-
オプションキャラをうまく誘導して盾役にして敵弾を防ぐのも(仲間キャラにしてはひどい扱いだが)立派なテクニックのひとつ。
また、危ないと思ったらとりあえず合体・解除を繰り返し、ノーリスクで無敵を維持するテクニック(反則技?)も強力。
賛否両論点
-
スライディングの廃止。
-
オプションシステムの採用により廃止となったため、探索要素の追加に伴いマップが拡張されたことも相まって、若干ゲームスピードが低下した。
-
ただし、その分、ゆったりとプレイできるので、初心者向けにはちょうど良いと言える。
-
オプションキャラを使い分ける意義が薄い。
-
オプションの使い分けが攻略の鍵とは言われるが、アクションに慣れている人や上級者であれば使い分けを意識する必要があまりない。
-
使い分けの恩恵はギミック解除によるつづら入手がメインであり、無理にこなさずともクリアは可能。
-
全ステージ通じてデフォルトで使用可能なしのぶが「遠距離攻撃の弾道が素直な直線」「合体時に近接攻撃が可能」「鍵代を節約できる」と扱いやすい点も大きい。
問題点
オプションキャラ関連
-
初期から選択可能な3名以外のオプションキャラを仲間にし損ねた場合、以降のステージで使えなくなってしまう。
-
基本的に建物の中にいるので気付きやすくはあるが、見落とした場合の救済措置は存在しない上、ルート分岐で見落とす可能性のある者が2人いる。またパスワードで仲間の存在するステージを飛ばした場合も仲間にできない。前述のように仲間キャラ自体はクリアに必須ではないため、見落としても大きな問題にはならないのが幸い。
-
敵の攻撃は前作ほど激しくはないものの、オプションキャラは当たり判定も見た目通りなのでうまく誘導させているつもりでもそれなりに被弾し易くミスしやすい。復帰するまで結構な間が空くため、1人きりになる時間は結構多い。
-
オプションアタックが当てづらい。
-
本作は耐久力の高い敵やボスに対してオプションアタックを使うのが攻略の鍵なのだが、当たり判定がほぼ見た目通りにしかないため、しっかり軸を定めないと外れてしまう。進行方向にキャラクターの向きを固定することもできないため、特に斜め撃ちを外しやすい。
-
また、敵が正面から放ってきた弾とオプションアタックの発動がかち合った場合、オプションキャラがすり抜けて無駄撃ちになってしまう。
-
ダメージを受けての消滅時も含めて消えたオプションキャラの復帰までそれなりに時間がかかるため、投げを外してしまうと再使用まで「待ち」状態になってしまいテンポが悪くなる。
一部の隠しアイテムの出現方法の難しさ
-
隠しアイテムのつづらの出し方は説明書・ゲーム中の双方で全くのノーヒントである。
-
オプションキャラの魔奴化の能力で「?」マークとしてサーチ出来るものの、その箇所に向かってアクションを起こすのが正解というわけではなく、特定の壁に仲間を投げつけて地震を起こす必要がある。場所によっては「?」マークから離れた所の壁が正解、というケースもある。
-
一部の隠しアイテムは仲間キャラのこうじろうで地面を掘る必要があるのだが、なんとチュートリアル後の第2ステージから存在する。こうじろうを仲間にできるのはステージ5からなので、裏技を活用しなければ取得不可。
-
本作はセーブ機能がなく仲間を引き継ぐ2周目も存在しないため、裏技を知らなければ魔奴化でサーチできる「?」は完全には解明できない。
ボスがやたらと固い
-
ボスのライフは画面下に表示されたロウソク5本だが、お札のパワーアップが最強の状態でも、1本減らすだけで結構な時間がかかる。
-
アイテム『こうりゃくぼん』でも言及されている通り、ボス戦ではオプションアタックが有用であり、それ前提のライフ設定となっている節があるが、前述のように狙い撃ちがしづらいこともあって戦闘が長引きやすい。
無理にお札による攻撃を重視せずしようとせず、敵の攻撃を避けつつあまり大きく動き回らないようにして狙い撃つタイミングをうかがう方が立ち回りとしては効果的である。
-
中ボスもやはりなかなかに固いが、こちらはライフ表示自体が無くダメージの目安がないのが少々不便。
ミスし易い
-
難易度自体は前作よりは低い反面、ライフが最大でも3しかないためそれなりにミスしやすい。
-
中盤から後半にかけてザコの攻撃もそれなりに活発になるので、気をつけていてもダメージを受けやすく、せっかくアイテムを買って強化しても無駄になりがち。
-
ライフ表示が「小夜ちゃんの服装の状態」という間接的な表し方になっているため、ライフの状態が直感的にわかり難いのも欠点。
ステージ8の難易度が非常に高い
-
竜神の頭に乗って空中戦に挑むシューティングステージなのだが、大量の敵が画面上側から迫ってくるのに対し、こちらは通常通り移動と射線変更が連動するため、ショット攻撃と回避を両立できない。
また、画面上半分に進入できないという制約があるせいで、回避に専念することすら難しい(特にボス戦)。しかも竜神は小夜がじっとしていても勝手に若干前後に動くので、惑わされやすい。
初心者向けを志向している割に、このステージだけ難しさが突出している。
-
基本的にはお祓い棒連打でじっと耐え、避けにくい弾を吐く敵が出現したら安置に潜り込むという戦法が有効。無理にショットで倒そうとするとパターンが崩れがち。
-
ステージ5も拍犬に乗ってのシューティングステージだが、そちらは画面全体を軽快に動き回れる上にショット方向が真上に固定されており、純粋な縦シュー感覚で攻略できるため、竜神に比べれば、まだ難易度は低い。
パワーダウンの危険が存在する福袋
-
ハズレとしてボロボロの服が混じっており、引いたら問答無用で装備させられてしまう。既に巫女服か剣道の鎧を装備していた場合、リカバリーのために服を買い直す必要がある。
-
更に割とハズレやすいのが困りもの。そこそこの確率で鍵+巫女服や水晶×2、稀に1UP×2が出ることを踏まえても、ハズレた時のリカバリーにかかる多大な無駄金を考えるとハイリスク・ローリターン。
-
ただし、福袋自体がそもそもギャンブル的なものであり、買うかどうかはプレイヤーの判断次第である。また、アイテムの値段が上がる中盤以降は幾らか元を取りやすくなる。
その他
-
キーコンフィグの劣化
-
自由に設定できた前作と違い、4タイプのボタン配置から選ぶ方式となった。
-
どのタイプもお札がYボタン、お祓いがBボタンに固定されており、変更できるのは実質的に合体・オプション投げのみ。
-
建物から出た直後や大型敵(ボス)の出現前にデータ読み込みによる硬直が発生し、若干だがテンポが悪くなる。また、処理落ちの発生頻度も増えている。
-
グラフィックの質は前作に比べて若干劣る。
-
グラフィックは圧縮して色数を落としたような感じでドットが粗め。
-
前作と違い、一枚絵が使われているビジュアルシーンはオープニングとエンディングのみ。ステージ道中のビジュアルシーンはゲーム中のキャラドット絵を流用した紙芝居風の演出になっている。
-
一枚絵とセットになっていた特大フォントは削除。会話やビジュアルシーンの文字がファミコン時代並みに小さく、ひらがなしか使われていないので読みにくい。
-
オプションキャラのシナリオ上の扱い。
-
魔奴化以外のオプションキャラは、セリフ付きでしゃべる場所が限られているため影が薄い。。
また、ゲーム中のデモにおいては、魔奴化以外の仲間キャラが登場するのはエンディングのみ(てつまろのみでてこない)で、ゲーム進行中のデモ画面には一切出てこない。
-
本作はそこまでストーリー重視ではないものの、仲間キャラと共に戦うことを打ち出しているので少々寂しいところ。
-
また、シューティングステージではシステム上仲間キャラは使えないため、デモで出てこないのも相まって実質いないに等しい扱いになっている。
総評
前作に比べると難易度は低いため、前作の高難度を期待していたファンや高難度のアクションゲームファンにとってはやや食い足りないと感じられる部分は多い。
その分、アクションゲームの初心者にも楽しめるほどよい難易度に納まっており、『奇々怪界』の世界観を気軽に味わいながらプレイすることができる仕上がりになっている。
奇々怪界に初めて触れるなら、この作品から始めてみるのも悪くないだろう。
余談
-
黒幕の大伴大納言は邪悪な力に憑かれ体格も大型化しているのだが、その点を除けばシリーズ通しても珍しい人間の敵キャラ(しかもラスボス)である。
最終更新:2024年05月05日 09:20