本項目ではプレイステーションソフト『俺の屍を越えてゆけ」と、その移植版の紹介をしています。
【おれのしかばねをこえてゆけ】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | ![]() 裏を見る |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | |
開発元 | アルファ・システム | |
発売日 | 1999年6月18日 | |
定価 | 5,800円 | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
廉価版 |
PlayStation the Best:2000年7月6日 PS one Books:2004年10月28日 |
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判定 | 良作 | |
俺の屍を越えてゆけシリーズ 俺の屍を越えてゆけ / 俺の屍を越えてゆけ(PSP) / 俺の屍を越えてゆけ2 |
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PlayStation Studios作品 |
『天外魔境II 卍MARU』『リンダキューブ』などで知られる桝田省治氏が製作に関わった世代交代型RPG。
平安時代を舞台に、都を荒らす悪鬼「朱点童子」により短命・種絶の呪いを掛けられた一族が、神々と交わりながら子を残すことで悲願である朱点童子打倒を目指す。
能力の高い神と交わって優秀な素質を血筋に組み込み、それを何世代もわたって繰り返すことで優秀な子を作っていく。
『ダービースタリオン』のシステムと類似点があり、「人間ダビスタ」の異名をもつ。
本作の最も特徴的な点は、主人公一族の基本設定にある「呪い」の存在。これが、キャラクター育成重視RPGとしてのゲームシステムの根底を支えている。
レベルアップによるキャラ強化は早晩限界が訪れ、同じ活動期間内でより強く伸びる素質を持つ子孫を新しく作る事で、総合的な戦力アップを図っていく。
+ | シナリオ面の特徴(鬱展開・鬱設定について)※ネタバレ注意 |
常に寿命に追い立てられるという本作特有の育成システムは、非常に好みが割れやすいものの、評価点に記載の通り、システムや世界観設定と調和したシナリオも、本作における見過ごせない魅力の1つである。
『ファミ通』のレビューでも指摘されたグラフィックの古臭さやごくベーシックなターン制RPG部分をどの程度重視するか、またキャラクターが死ぬまでの期間を適切と見るか短いと見るか、ここの判断が本作の最終的な評価を大きく左右するだろう。
【おれのしかばねをこえてゆけ】
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | ![]() 裏を見る |
![]() |
発売日 | 2011年11月10日 | ||
定価 |
UMD通常版:4,980円 UMD限定版:6,980円 DL版:3,800円 |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | ||
配信 | クラシックスカタログ:2024年4月16日/1,100円 | ||
備考 | UMD初回生産分にはレア神様のプロダクトコードが付属 | ||
判定 | 良作 |
12年の時を超えて発売したPSP版。
内容は一見してPS版とあまり変わらないが、中身は大幅に調整されている。
*1 ただしPSP版では「結魂」により人間同士で子供を産むことができるようになった。そのため、正しい定義は「神の血をひかない人間同士」では子供を産めない、となる
*2 髪色や身なりなどの外見にも属性の特徴が出ている。
*3 氏神となった者は、文字通り神となって交神の儀の相手に選べる上に、「分社」と称して他のメモカにコピーすることができる。他のプレイヤーの優秀な氏神をもらってきたり、2回目以降のプレイに過去のプレイの氏神を引き継いだりすることも可能。
*4 前衛しか攻撃できない職業で、後列に敵大将がいる場合や、範囲攻撃できる職業で、戦勝点の高い敵を優先して個別撃破したい時など
*5 戦闘後に復活するが、技力(MP)が、健康度がゼロになる。そのため、健康度を即座に回復できなければ、事実上の死亡と考えてほぼ間違いない
*6 最大HPの限界値が999で、戦闘不能になると戦闘中の蘇生ができないにも拘わらず、全体攻撃で300前後、範囲攻撃で400近いダメージを与えてくる
*7 更に、PS版では「回避率を上げる術」により回避可能であったが本作では無効。その上、PS版は戦闘前にHP・MPが全回復したが、本作ではHPのみ300程度回復となったため、前戦での消耗が重くのしかかるようになった。
*8 しかもこの展開、PS版経験者から入れて欲しいという要望が非常に多かった。
*9 余談だがこの作品は桝田氏の子供が生まれたその日に企画書を作成し始めたいわゆる「出産祝い」である