ゴールデンアイ ダークエージェント
【ごーるでんあい だーくえーじぇんと】
ゴールデンアイ ダークエージェントDS
【ごーるでんあい だーくえーじぇんと でぃーえす】
ジャンル
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FPS
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対応機種
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ニンテンドーゲームキューブ プレイステーション2 ニンテンドーDS
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メディア
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【GC】専用8cm光ディスク 【PS2】DVD-ROM 各1枚 【DS】128MbitDSカード
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発売元
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エレクトロニック・アーツ
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開発元
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【GC/PS2】EA Los Angeles 【DS】EA Tiburon,n-Space
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発売日
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【GC/PS2】2005年1月13日 【DS】2005年8月4日
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定価
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【GC/PS2】7,140円 【DS】5,040円
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プレイ人数
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【GC/PS2】1~4人 【DS】1人 ワイヤレスプレイ:2~8人 ダウンロードプレイ:2~8人
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レーティング
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【GC/PS2】CERO:15歳以上対象 【DS】CERO:12歳以上対象
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判定
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なし
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007シリーズ
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概要
N64の『ゴールデンアイ 007』によく似たファーストパーソンシューティング(FPS)。
ただし、タイトルに「GOLDEN EYE」の名を冠してはいるが続編ではなく独立した作品であり。
EA側の見解では1999年に発売された、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のスピンオフ作品としている。
原題は『GOLDEN EYE Rogue Agent (ローグエージェント)』で、「ゴールデンアイ」と共通する登場人物はゼニア・オナトップのみ。
PS2版のみオンラインにも対応していた(現在サービス終了)。以降、本項はPS2版を基に記述する。
ストーリー
かつてドクター・ノオによって右目を奪われたMI6諜報員ハンターは、ノオへの復讐心から過激な行動に走りがちになり上層部から問題視されていた。
007との合同訓練のシミュレーションに失敗した彼は、諜報員失格と見做されライセンスを剥奪、MI6を追放されてしまう。
行く宛てのない彼にコンタクトを取ったのは、かつては敵であったはずのオーリック・ゴールドフィンガーだった。ゴールドフィンガーはドクター・ノオの排除を目論み、ノオへの復讐を望むハンターを自らの手先として雇用することを決める。
フランシスコ・スカラマンガによる高性能義眼を装着したハンター改めエージェント「ゴールデンアイ」は、ノオの殺害を果たすため諜報活動を開始する。
特徴
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N64版のものとは違い、銃を無限に持つことはできない。
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初期装備の「スペック9」だけは常に持っていて弾も無制限だが、性能は最弱である。
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そのため、新たに銃を持つときは既に持っている銃を捨てなければならない。
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銃には重さがあり、重い銃を持っていると移動速度が落ちる。
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右手にだけ銃を持っている場合は手榴弾を投げることが可能。但し所持制限あり。
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強制両手持ちでなければ二刀流が可能であり、どんな組み合わせも可能。
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ゴールデンアイの特殊な機能がある。
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シールドを張って防御したり、遠隔操作でスイッチを作動させるといった超能力のようなものである。
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これらを使わないとクリアできないステージも存在する。
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罠も存在する。掛かるとなんと即死。
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といっても罠の地点に足を踏み込んでも勝手に作動するわけではない。別にスイッチが存在し、それを押して動かすのである。
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人だけでなく、ヘリコプターなどの大型の敵も存在する。
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ランチャー等を使わないと非常に厳しい。弾と根性があればマシンガンでも撃ち落とせるが…。
評価点
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銃の命中精度に誤差があるなど凝っている。
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特にマシンガンは連射すればするほど命中率が下がるといった現実的な性能をもっている。
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敵を殴り倒したり盾にしたりと、接近戦にも凝っている。
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顔面を撃つと即死のうえにボーナスがあるなど、プレイヤーのスキルが重視されている。
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死体から防弾チョッキが奪えるというオマケまである。
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自由度の高い対戦。どんな武器を登場させるかひとつひとつ選ぶことが可能である。
賛否両論点
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『007』シリーズだが主人公が007ではない。
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007が登場するのはチュートリアルのシミュレーション時の相手としてのみであり、本編はMI6解雇後のエージェント「ゴールデンアイ」が過去作の各ヴィランの争いに介入する内容。ドクター・ノオやゴールドフィンガー、スカラマンガ、ゼニア・オナトップ、プッシー・ガロアといった過去作キャラクターの登場自体はファンサービスではあるものの、007シリーズ作品としての紛らわしさなどからあまり良いイメージは抱かれずに終わった。
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プレイヤーのスキルが重視されているのはいいが、上記のヘッドショットのおかげで上級者は極端な話スペック9だけで十分になってしまう。
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ストーリーモードならヘリの撃ち落としなどスペック9ではどうにもならない点があるが、対戦は…。
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他の銃の弾の持ち数に上限があり、それが少なすぎるのも問題。それを相対的にスペック9を有利にしている。
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しかも全ての銃に専用の弾が使われており、流用もできない。
問題点
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×ボタンが決定、○ボタンがキャンセルという、いかにも洋ゲーなボタン配置。
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銃の種類が少ない。
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無限に銃が持てない、弾の流用ができないことを考慮してのことだと思われるが、そもそも弾の流用が出来ないことが問題であり、そしてそれを見越しても少ない。
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コントローラのレイアウト(要するに操作ボタンの配置)の設定について。
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「右利き1」「左利き2」などではなく「けされたライセンス」「サンダーボール」等、歴代の『007』シリーズ作品になぞらえた名前が付けられており、一見しただけでは何を指しているのか分かりづらい。
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そしてゲーム中ではそれぞれのレイアウトのボタン配置が表示されないので、いちいち説明書を見て確認しなければいけない。
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クリア後の杜撰な仕様(DS版)
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クリア済みのデータをロードするとエンディングのシーンから始まってしまうため、周回プレイをしたい場合はデータを消す必要がある。
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エンディングを迎えると「好きなミッションを選べます!」というメッセージが表示されるが、実際は何も選べない。
総評
タイトルから64版『ゴールデンアイ 007』と比べられて酷評されがちである。
一方、そもそも開発会社が違いシリーズ物というわけでもないので、比べることがおかしいという意見もある。
実際、グラフィックの向上やプレイヤーの腕重視、バルカン砲や神経ガスなどの新しい武器など、64版に勝る点も多い。
腕重視や弾が少ないなど上級者向けに見られがちだが、体力回復システム、復活する武器など初心者への救済のような要素もある。
単体で見れば十分遊べるゲームである。
最終更新:2024年07月13日 22:56