猫のいるタングラム -猫と癒しのシルエットパズル-
【ねこのいるたんぐらむ ねこといやしのしるえっとぱずる】
ジャンル
|
猫と癒しのシルエットパズル
|
|
対応機種
|
ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)
|
発売・開発元
|
ジュピター
|
配信開始日
|
2010年10月20日
|
価格
|
500円
|
プレイ人数
|
1人
|
セーブデータ
|
1箇所・オートセーブ方式
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
判定
|
なし
|
ポイント
|
猫のシルエットをお供にタングラムパズル 外観面は豪華、問題数が少ないのが難
|
概要
-
『ピクロスシリーズ』や『すばらしきこのせかい』などの開発元として知られるジュピターがリリースしたDSiウェアソフト。
-
ジャンルとしては枠はめパズルの一種であるタングラムゲームに該当するが、本作独自の要素として「猫のシルエットと戯れながらゲームをする」というものがある(下記)。
-
公式によると、作家である伴田良輔氏とのコラボレーションによる「とっても不思議な癒し空間」を楽しむソフトとの事。伴田氏はゲーム中に登場するイラストを担当している。
-
DSiウェアソフトのタングラム系のゲームは本作と『505 タングラム』(インテンス発売)の2作品のみ。
ゲームルール
本作はDS縦持ち前提でのプレイを要する(通常持ちでもプレイは可能)。
-
ゲームの流れ
-
全74ステージのタングラムをプレイしていくのが表面上のゲーム目的となる。
-
ゲーム開始時からすべてのステージがプレイ可能。ステージすべてをクリアすると、何かいい事があるかもしれない…?
-
ステージクリア条件について
-
画面内に散らばっている「ピース」の数々を、指定された「枠」内に隙間なく全部はめ込めばステージクリアとなる。
-
タングラムの基本ルールはwikipediaを参照にされたし。本作でもすべてのステージにおいて、大小様々なピース7つを使用する(ピース内容はどのステージも共通)。
-
ステージ開始時ではピースが隠されており、画面内にある「パレットアイコン」をクリックする事でピース全部が画面内にばら撒かれる。
-
スライド操作でピースの移動。ピースの端をタッチすると向き変更。ダブルタッチするとピースが反転する。
-
ステージ中においてゲームオーバーになる要因は全く存在しない為、時間を気にせずプレイしても何ら問題はない。
-
カゲネコ・時計について
-
本作ではステージ中の背景として、「カゲネコ」という名の猫のシルエットが表示される。
-
カゲネコは気まぐれに様々な行動を見せてくれる。何も動かずに休んでいると思いきや、いきなり活発に動き出してタングラムの邪魔をしてくるなんて場面も…。
-
画面内にある「ネコジャラシアイコン」をクリックすると、実物の猫と同じ感覚でカゲネコと戯れる事ができる。タングラムそっちのけで遊ぶのもまた一興。
-
また、カゲネコと一緒にDS本体に連動した「時計」も表示される。アラーム機能も付いており、目覚まし時計として活用できる…かもしれない。
-
オプションについて
-
本作は以下のオプションが搭載されている。オプションはすべてはOFFにできる。
-
「壁紙」…ステージ中に表示される壁紙を選択できる。DSi(3DS)のカメラで撮った画像を壁紙にする事も可能。OFFにすると壁紙が表示されなくなる。
-
「問題」…ステージセレクト・及びピースの色選択が行える。OFFにするとステージ中の枠表示がされなくなる。
-
「音楽」…ステージ中に流されるBGMを選択できる。OFFにするとBGMが無音となる。
-
「時計」…時計の位置調整やレイアウト選択・及びアラーム設定が行える。OFFにすると時計が表示されなくなる。
-
「カゲネコ」…カゲネコの性格設定・及びシルエットの濃度設定が行える。OFFにするとカゲネコが登場しなくなる。
評価点
-
タングラムとしては普通に楽しめる
-
ゲーム中においてストレスに感じる程の不備はなく、快適操作でタングラムをプレイできる。
-
ピースの枠はめに若干のクセはあるものの、さほどイラつくものではなくすぐに慣れてくる。ゲームテンポも非常に軽快。
-
カゲネコが愛らしい
-
ある意味タングラム以上の売りといえるのが、このカゲネコとの触れ合い要素である。
-
カゲネコの動きは非常にリアルで、実物の猫と何ら変わりない程に自然な動きをする。「みゃお~」「ふぎゃ~」といったダミ声で鳴く様も妙にリアル。
-
本作における唯一のゲームの妨害となる要因として「カゲネコがせっかく並べたピースを散らかしてくる」というものがある。
普通ならば腹立たしい行為なのだろうが、愛らしいカゲネコによる気まぐれであるが故に「可愛いから許す!」という気にさせられる。
-
カゲネコは常時シルエットで表示されており、ゲーム中において素顔を見る事はできない。しかし、リアルな動きも相まって想像を掻き立てられる愛おしさを感じる。
-
ハイクオリティな外観
-
本作は精密なまでの演出・ビジュアル重視な作りであり、外観上のクオリティはDSiウェアとは思えない程に高い。
-
「魅力的な癒しの雰囲気」「リアルなカゲネコの動き」「伴田氏による美麗イラスト」「オサレなBGM」「心地よい効果音」など、どれをとっても素晴らしいものばかり。
-
多彩なオプションで外観のレイアウト変更が行えるので、その時の気分次第で好きなレイアウトでのプレイが行えるのも嬉しい。
問題点
-
問題数が少なすぎる
-
ビジュアル重視故のしわ寄せなのか、プレイできるステージがあまりにも少ないという問題あり。
-
いくら500円相当という安価でも、短時間でクリアできるステージが74問しかないのは寂しい。オールクリアしてもエクストラステージ的なサプライズはない。
-
参考までにいうと、同価格・同ジャンルである『505 タングラム』は505ステージも収録されている。すなわち本作は、それの約7分の1しかステージが存在しない計算となってしまう。
総評
カゲネコと戯れながら、まったりとタングラムゲームをプレイしていくのが楽しい作品。しかし、ゲームとしてボリュームは決して褒められるものではないのもまた事実。
同じタングラムゲームをプレイするならば、演出面では本作が、ボリューム面では『505 タングラム』の方が適任であるのは間違いないだろう。
余談
-
使用容量が高め。ビジュアル重視故なのか、DSiウェアとしては結構な使用容量(88ブロック)を消費する。
最終更新:2022年09月19日 01:36