【がんばれごえもんつー】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | ファミリーコンピュータ | |
メディア | 2Mbit ROMカートリッジ | |
発売・開発元 | コナミ | |
発売日 | 1989年1月4日 | |
定価 | 5,500円(税別) | |
プレイ人数 | 1~2人(同時プレイ) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2012年1月24日/500Wiiポイント 【3DS】2014年1月8日/500円(ここまで税5%込) 【WiiU】2015年3月11日/514円(税8%込) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
昭和64年発売ソフトの代表格 ゲームで楽しむ日本巡り |
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がんばれゴエモンシリーズリンク |
昭和64年に発売されたコナミのアクションゲーム。
『がんばれゴエモン! からくり道中』の続編で現在も続く人気アクションゲーム『がんばれゴエモン』シリーズの第2作目。
前作よりステージは削られたが、2Mbitの大容量を活かし、日本各地の地方を代表する名物や名人、名所をふんだんに組み込んだエリア表現に加え、和風情緒を感じさせるノリの良いBGMで高い人気を得た。
うかつにも役人につかまって牢屋にぶち込まれ、暇を持て余していたゴエモンは、
相部屋になっていた鼠小僧・エビス丸からからくり城に隠されているという財宝の話しを聞き、
そんなら暇つぶしにと、エビス丸と共に牢破りを企てる。
まず向うは、からくり城の情報を知っている悪徳庄屋の屋敷。こうして、新たな相棒・エビス丸を加え再び始まる、ゴエモンの珍道中の行く末やいかに。
全10ステージ構成。周回制だった前作と異なり、1周クリアでゲーム終了となる。また、前作で搭載されていたスコアシステムは削除された。
ステージクリア条件は、制限時間内にアイテム「通行手形」を3つ集めてゴール地点に到達する事だが、本作では一部「ステージボスを倒す事」がクリア条件になっているステージも存在する。
横スクロールに加えて縦スクロールも追加され、画面上方・下方に向かって進むシーンもある。
穴や水に落ちる、制限時間が0になる、ライフゲージが0になるのいずれかによって1ミスとなり、残機0でゲームオーバー。
コンテニュー後はゲームオーバーになったエリアから再開できるが、アイテム及び所持金は初期状態に戻る。
2人プレイ時に片方がゲームオーバーになった場合、もう片方のキャラの残機が残っている場合に限り残機を貰って復活が可能。
又、各エリア毎に1度だけゲームオーバー回避の機会があり、初めて残機が0になった際に「釜ゆでイベント」が発生する。
釜に放り込まれる前にABボタンを連打し、脱出に成功すると入手アイテムと所持金全額を保持したまま残機数1の状態で復活できる。
操作方法
キャラクターと民家
アイテム購入システム
販売アイテム一覧
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施設
風呂屋、宿屋 |
有料の回復施設。風呂屋はちょっとした仕掛けがあり、ゴエモンは男湯、エビス丸は女湯でないと回復できない。 宿屋は松竹梅で料金、演出と回復量が違う。 |
見世物小屋 | 本作以後お約束になったお遊び施設。 |
賭博屋 |
サイコロ3つの合計値が一定以上か以下かを当てると所持金倍増か半減。 定額を支払い、出た目の合計が3種のアイテムの内設定してある数値と同じ物を貰える、ある種のくじ引きタイプの店もある。但し、このタイプの店は所持金は増えない。 |
おみくじ屋 | おみくじを引き、大吉ならばお金が、凶ならば岩が降ってくる。 |
?屋 | 3D迷路に挑戦できる。 |
マップ構成
プレイヤーキャラクター
武器の種類とパワーアップ後の武器の性能が異なる点のみで、ジャンプ力や移動速度などの基本性能に差はない。
キャラクター | ゴエモン | 鼠小僧エビス丸 |
メイン武器 | キセル | 笛 |
パワーアップ1 | 小判 | かんしゃく玉 |
パワーアップ2 | 鼠花火 | 手裏剣 |
拘りのご当地ネタ
+ | ... |
前作より格段に作りこまれたステージとグラフィックに良質なBGMと単純なアクションながらも飽きさせない作りだが、前作の問題点はあまり解消されておらず、やはり好き嫌いがはっきり分かれてしまう作りではあった。
しかし、ストーリーを強く押し出しコミカルさを加えた作風や2Pプレイの導入など、後に続くゴエモンシリーズの根幹は本作で完成されたと言って良く、上記の欠点に負けないくらいの魅力を持ち得ている。
コミカルな日本全国旅巡り、ぜひ味わってみて欲しい。
+ | ... |
*1 但し、お金をくれる人も2回目以降は半分取られるようになる。
*2 最終面のみ1フロアクリアごとにリセットされる。
*3 由布院と別府と思われる。
*4 東海道中膝栗毛において、弥次さんと金毘羅参りの格好をした男との饅頭食べ比べがネタだろうか?
*5 福井名産のコシヒカリだと思われる。
*6 おとぎ話の桃太郎ネタ。
*7 山口県の名所・秋芳洞だと思われる。
*8 実際は普通の敵扱いで倒すと5両もらえる。
*9 神戸市にはゴエモンシリーズを生み出した後のKCE大阪がある。
*10 高山市にある飛騨の里には神仏を祀った祠が点在している。
*11 上記の伊勢神宮を通過した行き止まりに隠し階段があり、ここを通ればパスできる(駿河までワープできる)上手形が2個手に入る
*12 日光いろは坂のイメージと思われる。
*13 エンディングの内容を知っていると、「あの人、外見はいいのに性格はこうなのか……」とギャップに驚く事に。
*14 ファミコン以外のハードでは昭和64年発売は1つもない。
*15 しかもその2日間は土日で休みの学生と社会人が多かった。
*16 1月発売のソフトの多くはだいだい前年発売予定の順延が多い中、コナミは元々年明けを予定していたものが多い。実際前年『コナミワイワイワールド』や前々年『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』にしても1月前期ながらクレジットはその年のものになっている。
*17 「-奇天烈将軍マッギネス」だとGBA版『傑作選! がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス』関連が除外から漏れてしまうことが考えられる
*18 本作のエビス丸は温泉に入る際に女湯に入らないと回復できないようになっており、このことが密かな伏線になっていたりする