Ghostwire: Tokyo

【ごーすとわいやー とうきょう】

ジャンル アクションアドベンチャー

対応機種 プレイステーション5
Windows(Steam/Epic Game Store/Microsoft Store)
Xbox Series X/S
発売元 Bethesda Softworks
開発元 Tango Gameworks
発売日 【PS5/Win(Steam/EGS)】2022年3月25日
【XSX/Win(MS Store)】2023年4月12日
定価 8,778円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 良作
ポイント 作り込まれた東京・渋谷を探索
エーテルとワイヤーを活用するバトル
ストーリーのボリュームは薄く寄り道がメイン


概要

サイコブレイク』で知られるTango Gameworksにより制作された一人称視点のアクションアドベンチャーゲーム。
人が全て消失した東京・渋谷で特殊な術で敵を退けながら探索し、事件を起こした黒幕を追う。


登場人物

  • 伊月 暁人(いづき あきと)
    • 22歳の学生。両親を既に亡くしており、妹の麻里と2人暮らしだった。
    • 渋谷のスクランブルで交通事故を起こして死にかけていた所、KKに憑りつかれるれて一命を取り留める。
    • その後、大規模人体消失現象に遭遇。さらに妹が「般若」に攫われたため、KKと共に般若を追う。
  • KK
    • 死にかけていた暁人に憑りついた幽霊。「般若」を追っている。エーテルの「適合者」で不思議な術を操ることができ、その力を暁人にもたらしている。
    • 何らかの要因でKKが離れてしまった場合、暁人の戦闘能力も大きく失われることとなる。
  • 伊月 麻里(いづき まり)
    • 17歳の高校生。暁人の妹。兄と2人暮らしをしていたが、物語開始以前に起こった火災で重症を負い、意識不明となって入院している。
    • 何等かの目的により「般若」に攫われる。
  • 般若
    • 般若の能面を付けた謎の人物。渋谷にて大規模人体消失現象を引き起こした張本人。
  • マレビト
    • 人体消失後の渋谷に発生した、人々の負の感情が集まった「穢れ」にエーテルが結びついて生まれた存在。本作における主な雑魚敵。
    • スーツや制服を着ていたり、人魚やてるてる坊主のようなものもいたりと非常にバリエーションが豊富。

特徴・システム

  • ミッション
    • ストーリーを進める「メインミッション」、幽霊たちの悩みを解決する「サイドミッション」、心霊写真が撮影された場所に赴いて写真を浄化する「フォトミッション」などが存在する。
  • 霊技ツリー
    • いわゆるスキルツリー。経験値を入手して「シンクロレベル」が上がるとスキルポイントを獲得し、これを消費してスキルを習得する。
    • スキルは攻撃能力、移動力を強化するものなど多岐に渡る。
    • 一部のスキルはロックされて強化ができない。これは後述する妖怪に対処して入手できる「勾玉」を消費して解除できる。

戦闘

  • 「霊力」を用いたエーテルショット
    • 本作において主な攻撃手段となる。風・水・火の属性が存在し、それぞれ性質が大きく異なる。エーテルショットには霊力が必要で、敵を倒したり「エーテル結晶体」を壊して出現するエーテルを吸収し、霊力を回復する必要がある。
    • 発射ボタンを長押しすると手で印を組み、組み終わればチャージショットを放てるようになる。チャージショットは攻撃範囲が広くなったり貫通したりなど通常ショットから性質が変わり、敵のコアを露出させるダメージ*1が向上している…が、1発の火力は逆に通常ショットより低くなることが多い。
      • 風属性は弾速と連射力に優れたスタンダードなショットで、霊力上限も最も多い。代わりに1発の威力は低め。チャージすると1発の消費で威力が低めの誘導弾を複数発放つ。ゲームの銃火器で喩えるならセミオート拳銃。
      • 水属性は連射性に劣り射程も短めだが、弾が横に広く接近戦に強いショット。喩えるならショットガン。強化していくと消費はそのままで3発まで同時に発射され、至近距離なら単体相手でも無駄なく3発命中させられる。チャージするとさらに幅が広がり貫通性能を持つ弾を1発放つ。
      • 火属性は霊力上限が最も少ないが、威力は最も高い。強化すると弾が敵を貫通するようになる。チャージすると放物線を描いて飛び着弾爆発する火球となり、複数体の敵を同時に巻き込んで大きなダメージを与えられる。喩えるならマグナムとグレネードランチャー。
    • アップデートで霊力の消費は激しく射程も短いが、強力な持続攻撃が可能になる「チャージラッシュ」が追加された。
  • コア引き抜き・即浄
    • エーテルショットなどでダメージを与えていくと敵のコアが露出して動きが止まる。そこで光のワイヤーを使ってコアを引き抜き、トドメを刺すことができる。
      • 引き抜かなくても撃破は可能だが、コアを引き抜けばドロップするエーテルが増加したり体力が一定値回復するほか、少ない霊力消費で倒せるメリットがある。
      • 複数の敵のコアが同時に露出していれば、それらの敵全員のコアを纏めて引き抜き可能。
      • スキルで強化していくと、スーパーアーマー状態で直接手で引き抜く「近接コア引き抜き」、ダウンしている敵に即座にトドメを刺す「ダウン即浄」が可能になる。
    • なお、コア露出=撃破ではないので、露出したまま一定時間が経つと復帰してしまう。スキル強化で露出時間を延長することもできるほか、再び露出させるまでに必要なダメージは少なくなっている。
    • 敵に気付かれないように背後から接近すれば「即浄」になり、全く戦闘せずに一撃で倒すことができる(所謂「バックスタブ」)。
      • アップデートにより、敵に気付かれておらず、かつこちらが高所にいる場合、一気に飛び降り接近して即浄する「空中即浄」が追加された。
  • 弓矢
    • 霊力を使わず、かつ射程がかなり長い。最大まで引き絞れば威力も高い。当然ながら弾数制限があり、矢筒を拾ったりショップで買えば補充できる。
    • スキル習得によって矢の所持数上限と弓を引き絞る速度が強化される。
    • 弓矢のみヘッドショッド判定があり、的確に当てられれば多くの敵を一発で倒せる。
  • 絶対共鳴(ワイヤードイン)
    • ある程度ストーリーが進むと解禁される。暁人とKKが共鳴し、力が増幅された状態になる。
    • 発動時に周囲に衝撃波を放ってコア露出ダメージを与えつつ、霊力が最大まで回復。さらに効果中は敵の動きがスローになり、攻撃でコアを露出させやすくなる。
    • 発動には敵を即浄かコア引き抜きで撃破して共鳴率を最大まで高める必要があるほか、一度発動すると任意で中断させてもゲージは空になってしまう。
  • ガード・回避
    • 前方にバリアを張って敵の攻撃を軽減する。
    • 攻撃を受ける瞬間にガードすると「ジャストガード」になり、ダメージを無効化できる。アップデート後はスキル習得でジャストガードからカウンターを放てるようになる。
    • 敵の紫色に光る攻撃を通常ガードで受けるとバリアが割れて「ガードブレイク状態」となり、一定時間ガード性能が低下する。この間でもジャストガードのみは可能。
    • アップデート後は回避行動も実装。スキル習得すると、無敵状態で前方以外の3方向へスライドする回避アクションが解放され、強化すれば空中でも前後左右へスライド回避が可能になる。
  • 打撃
    • 霊力を使わず、前方に掌底を放つ攻撃。
    • 威力は低い上に戦闘中の敵に当てても怯まないが、ノーコストなのでエーテル結晶体を壊す時などに重宝する。
    • スキル習得により、敵に当ててエーテル結晶体をドロップさせることもできるようになる。
  • 御札
    • 投げた箇所に種類に応じた領域を作る消費アイテムで、戦闘に関わるものが主だが探索に役立つものもある。主にショップで購入できる。
      • 麻痺札:投げた場所に触れた敵を麻痺させる領域を作り出す。麻痺した敵には背後から即浄が可能だが、一部の強力な敵には効かない点は注意。
      • 露核札:敵に高いコア露出ダメージを与える御札。敵1体につき最初に触れた瞬間しかダメージが発生しないが、ダメージ領域はしばらく残るため、これ1枚でコア露出する敵に対しては麻痺札に近い効果を持つ。
      • 媒鳥札:投げた場所から敵を誘導する音を発生させる御札。
      • 繁茂御札:投げた場所に敵の視界を遮る茂みを作り出す御札。
      • 昇旋風札:投げた場所から大きな跳躍が行える気流を発生させる御札。
      • 霊泉札:エーテルが湧き出る泉を発生させる御札。
  • 食料
    • 消費アイテムで、減った体力を回復でき、さらに体力上限が僅かに上昇する。
    • 個々の食料には所持数制限があるが、種類はいくらでも持てる。
    • おにぎり・和菓子・駄菓子・おでん・缶詰など非常にバリエーションが豊富。深夜にプレイするとお腹が空くかもしれない。
    • 一部、青いオーラを纏った「冥界の食料」が存在する。これは回復量が同名の食料より少ない代わりに、一定時間の能力強化が付与されている。

探索

  • 鳥居
    • 渋谷を探索していく本作だが、最初は触れると急速にダメージを受ける「霧」が広がっており探索範囲が狭い。そこで各地にある「鳥居」を浄化すると、周囲一帯の霧が晴れて探索範囲を広げることができる。
    • 一部の大きな神社には複数の鳥居があり、その一帯の霧を払うには全ての鳥居を浄化する必要がある。
  • 幽霊
    • 人体消失により魂だけになってしまった人間が幽霊となって漂っている事がある。それに近付けば持っている「形代」に吸収することができる。
    • 形代に吸収した幽霊は、各所にある公衆電話を改造した「魂転送装置」からKKの仲間「エド」に送り、安全な外界に戻した報酬としてお金と経験値が手に入る。
    • 一部の幽霊はマレビトによって匣に閉じ込められ、拉致されそうになっている。この間はゲージが表示され、0%になる前に敵を全滅させれば解放されて吸収できる。
    • 特定の場所ではマレビトの群れが闊歩する「百鬼夜行」が発生する。そこに突っ込めば別エリアでマレビト達との集団戦になり、勝ち抜ければ大量の幽霊を吸収できる。
    • 渋谷の各所には赤黒い樹木や根っこの様な「穢れ」が発生している。毒沼の様なダメージエリアを形成する物もある進行妨害ギミックだが、コアを霊視で見つけて弓矢で破壊すると幽霊が解放されて吸収できる。
  • 妖怪
    • 座敷童・唐傘おばけ・一反木綿・河童・鬼・ろくろ首・木霊・鎌鼬といった妖怪が各地に潜んでいる。これらはそれぞれがミニイベントがあり、こなせば勾玉を入手できる。
  • 地蔵
    • 拝むとエーテルショットに使用する霊力の所持上限が1発増加するほか、霊力も最大まで補給してくれる。
    • 地蔵にも風・水・火の属性があり、対応した属性の霊力のみを強化&補給させる。
  • 霊視
    • 発動すると少しの間、一定範囲の敵・鳥居・幽霊などその他諸々のオブジェクトを地形越しに透視することができる。
    • 持続時間は然程長くないが、使用制限は特にないので何度も使って維持できる。
    • 地蔵などが範囲内にある時は鈴のような音が鳴って知らせてくれる。
  • グラップルとグライド
    • たまにビルの上などを天狗が飛んでおり、その天狗にワイヤーを引っかけて高所に登ることができる。
      • スキル習得により、高所に照準を合わせればそこに天狗を召喚してほぼ自由にグラップルすることも可能になる。
    • 高所から跳んだ後、ボタン長押しで数秒間滑空する「グライド」ができる。グライド中も照準さえ合えば、グラップルや天狗召喚に繋げられる。
  • 数珠
    • 装備品。腕に付けると様々な能力を強化できる。同じものを複数入手すると効果が上がる。

蜘蛛の糸

  • アップデートで追加されたゲームモード。本編とは独立している。
  • ランダムに選出される様々なパターンのマップでお題を達成しながら下層へ降り、30階層にいる「槌蜘蛛」の退治を目指す。
    • 独立しているため、本編のシンクロレベル、霊技ツリー、アイテム、装備品、お金などは持ち込めない。同様にこちらで入手したものを本編に持ち込むこともできない。
    • ここで入手できるお金は全て「猫又小判」に変わっている。
      • これを消費してスキルを習得したり、自販機や3階層ごとにある猫借亭でアイテムを購入したりできる。
      • 猫又小判は黄色いエーテル結晶体を破壊して入手する他、猫借亭に移動する際に入手した食料の残り、幽霊、勾玉などが小判に変換される。
  • 猫借亭に入ると「混淆珠」を1個、または2個入手できる。これは数珠の一種だが性能がランダムで決定される。
    • いらないものは猫借亭で「幽界の糸」に変換可能。これは混淆珠以外の数珠を入手したり強化するのに使う。
  • 死亡すると1階層まで戻されるが、シンクロレベル、習得スキル、混淆珠以外の数珠、幽界の糸は引き継ぐ。
    • また、ゲーム内実績である「仕事目録」を達成すれば死亡時に小判や食料などを一部持ち越せるようになる。
    • これにより少しずつ強化しながらやり直せるので、余力を持って後半の階層に挑めるようになってくる。
  • 30階をクリアすればひとまず蜘蛛の糸は終了となるが、やり込みとして31階以降も難易度が上昇した上で無限に続いている。

評価点

  • クオリティの高い街並み
    • 「Tokyo」と言いつつも探索できる場所は渋谷と、最終盤で訪れるある観光スポットのみだが、それでも十分すぎる程のボリュームのあるマップ。
      • 地上だけでなくビルの上も移動可能で、大抵何かしらのご褒美があるので探索し甲斐がある。
    • かなり緻密に東京の街が再現されているが、本作の本体容量はなんと26GBである。
  • 訪れた著名な場所や入手した蒐集品・食料になどに応じて、メニューの「DATABASE」に項目が追加され、豆知識を読める。
    • ただ、現実のものをそのまま再現している訳ではなく、ゲームに向くように再構成されている*2
      • これはこれでいわゆる「勘違いジャパン」的なものはほぼなく、カップ麺「塩神(エンジン)*3」など実際にありそうな商品名になっていたりするものが多い。 ただし車のナンバーはどれも5桁だがアニメを参考にしたのだろう。
      • 一方で、隠し味に小豆のあんを合わせた「和歌コーラ」だの、明治時代辺りの無頼者の逸話が起源とする「ヤクザ揚げ」だの、あえて狙った様な代物もあるにはある。
    • メインやサイドミッションなどで立ち寄る一部のものに限るが、建物の中にも入れる。昭和ながらの古めかしい家や現代的な家、マンションや廃ビル、浴場、地下水道など様々な建物に入れ、内部もかなり作り込まれている。
      • アップデートにより、ホラーには定番の中学校とそれに纏わるサイドミッションが追加された。
  • 爽快感と自由度のあるバトル
    • 慣れていなかったり、能力が強化されていない内はただ風ショットを撃ってコアを引き抜くだけのバトルになりがちだが、物語が進んでいくと様々な能力を使い分けて敵を殲滅していく爽快感が味わえるようになる。特に複数の敵への同時コア引き抜きが成功した時の快感は一入。
    • ただ、一部は真正面から突っ込んでも簡単には倒せなかったり、あまりに数が多すぎて対応しきれないような場面もある。そういった時は気づかれないように近付いて即浄を狙ったり、御札を使うなど少し捻った戦いが必要になる。
    • 一人称視点であるため主人公は腕しか見えないが、チャージショットの印を組む動きやコアを引き抜く時のワイヤー捌きなど、モーションはかなり凝られており臨場感がある。
  • 豊富なサイドミッション
    • 霧を払って探索範囲を広げると、各地に悩みを抱えた幽霊が出現する。
    • 大抵は最後に悪霊を祓ったり出現したマレビトを倒すという流れだが、妖怪が出現したり、ゴミ屋敷を探索したり、はたまたインターネットの都市伝説を元にしたようなものもあったりと話のバリエーションは多岐に渡る。
  • 魅力のあるキャラクター達
    • 暁人と流れで行動を共にすることになったKKは、最初はぶっきらぼうで突き放すような態度が目立つが、徐々に軟化していき「相棒」と呼べる関係になる。また、探索中でも行動や場所に応じてコメントを発するので孤独感を和らげてくれる。
    • KKの仲間であるエドは直接登場はしないが、幽霊を送った際に電話してきたり、各地にボイスレコーダーを残しており、アドバイスやエド本人のユーモア溢れる所感を聞ける。
    • 人がいなくなった後のコンビニや屋台では猫又が代わりに店員をしている。所作も然ることながら言動もふにゃっとしており、探索中の和みになる。
    • マレビト達もただの雑魚敵で終わるキャラではない。タイプごとにモーションは作り込まれており、特に首が無い学生のような姿のマレビトは男子・女子共に豊富な非戦闘時のモーションを持っており、眺めているだけでも面白い。
  • プレイヤーにとってマイナスな記録がない
    • 世の中には死亡数や命中率、リトライ回数等失敗を記録するゲームも多い中、このゲームには特にそういった要素はない。
      • これによって気軽に遊ぶことができる。また、ストーリー進行や特定の攻撃でKKを引き剥がされない限り落下ダメージもないためストレス要素とならない。

賛否両論点

  • ホラー要素の薄さ
    • 幽霊や妖怪、得体のしれない化け物などはいくらでも出てくるが、どちらかと言うと雰囲気作りの一環で、特にマレビト以外はコミカルなキャラ付けがされている場合も多く、怖さはあまり強調されていない。
      • 一部のマレビトを背後から即浄する時は異形の顔がドアップになるので、ちょっとびっくりするかもしれない。
      • 一部強敵マレビトが近くにいる時の雨が下から上に上がっていく演出、地面の白線が布のように浮いてはためく演出など、「異質な何かがいる」という雰囲気造りは上手く、緊張感はある。
    • こちら側の攻撃手段が充実しており、主人公の暁人とKKもマレビトや黒幕達に対して果敢に立ち向かっていくため、ホラーというよりは霊能バトルアクション物と言ったところ。その手の作品が好きな方には刺さるかもしれない。
    • アップデートで追加された中学校のサイドミッションに関しては割とホラー演出が重視されている。
  • 人がいない
    • 本作は大規模人体消失によって人が消えた後の渋谷を探索するため、生身の一般人はほぼ出てこない。一般人が行き交う活気のある街並みを求めていると期待外れになる。
    • とは言え、「人が全くいない東京」は現実には存在し得ない光景であり、その点で新鮮味はある。

問題点

  • 3D酔いしやすい
    • 3Dゲームの宿命とも言える難点だが、本作は暗く狭い路地や屋内を激しく動き回る事が多いので、苦手な人にはかなり厳しい。
    • カメラの挙動はデフォルト設定だとクセが強いうえにFOVの調整もないため、これもまた酔いやすさに拍車をかける。キツい場合はオプションで入念に調整したほうが良いだろう。
      • 設定例としては「カメラ揺れスケールを0」「カメラ加速度を100」「カメラX軸・Y軸感度を丁度よくする」「パフォーマンスモードにする」「モーションブラーを切る」など。
  • 探索がやや単調
    • 鳥居を浄化して霧を払い、幽霊を吸収して電話で送ったり妖怪や地蔵を探したりしながら次の鳥居を浄化して…というのが本作の大まかな流れになる。
    • やれることは概ね中盤あたりで出尽くすため、そこから先は戦闘含めて同じことの繰り返しになりがち。
    • サブクエストの数は非常に多いが基本的にはいわゆる「おつかい」的な内容ばかりかつ、仕方なくはあるものの結局やることはどれも同じだったりする。
      • 依頼してくる相手の人柄こそ様々だが、ストーリー設計上NPCに顔などのグラフィックがないので感情移入しづらく、クエストごとの変化も感じにくいので飽きやすい。
  • 幽霊救出の不親切な要素
    • 匣に囚われた幽霊救出に関して、イベント発生演出やKKからの注意喚起といった分かりやすく教える要素がない。
    • 匣の耐久値表示はイベント開始時点で表示こそされるが、匣のある方向に視点を向けないと表示が画面端に追いやられるため、プレイヤーが気付くまでに時間が掛かりやすい。
    • 発生地点は固定だが、そこの近くを通りかかっただけで始まる関係上、最初から耐久値が画面端にポツンと表示されるケースも多い。
  • メインストーリーのボリュームが薄い
    • 全六章しかない上、各章もそこまで長くない。一直線にメインストーリーだけ進めているとあっさり終わってしまう。
    • 寄り道要素は豊富なので、そちらを中心に楽しんで欲しいと言う事なのだろう。
      • それ故に前述の探索が単調なことが浮き彫りになりがち。
  • 取り返しのつかない要素・2周目
    • 若干ではあるが取り返しのつかない要素がある(メインストーリーの進行に合わせてサブクエ消滅など)。
      • 基本的には警告してくれるが、サブクエスト内で収集できるアーカイブなどをサブクエスト完了後に二度と取得できなくなるものも0ではない。
    • では2周目があるなら2周目に取ればいいと思うだろうが、ニューゲーム+ではまさかの成長要素リセットである*4
      • 一応、終盤(ゲーム終了のちょっと前の時系列)から再開することができ(そちらは成長は引き継ぎ)、そちらからトロコンすることは可能なようだ。

総評

完成度の高い渋谷を自由に駆け回って探索できる、街並み探索好きにはたまらないゲーム。
戦闘はスタイリッシュかつ爽快感もあり、探索の良いアクセントとなっている。
一方でストーリーのボリュームは足りているとは言えず、寄り道を楽しめるタイプでないと満足はできないかもしれない。


余談

  • 本作は当初、『サイコブレイク』の3作目として企画されていたが、舞台が東京と決まった時点で新規IPに変更されたという経緯がある。
    • メイン・サブ問わずミッションでは度々異世界に飛ばされる場面があるが、これは元々『サイコブレイク』として企画されていたことの名残かもしれない。
  • 2019年にE3で発表された際、CS版はPS5独占とされていたが2020年にBethesda Softworksがマイクロソフトに買収された影響なのか時限独占に変更され、1年後にXSX版が発売されている。
    • マルチプラットフォームに変更された時期は不明だが、PS5/Win版発売時における各ゲームメディアのWeb広告には、1年の時限独占であることを示唆する注意書きがされていた。
  • ゲーム中は高頻度で雨が降るが、よく見ると本当に「」の漢字が降ってきている
  • ゲーム内で黒いカタツムリのようなキャラのフィギュアが手に入るが、これはTango Gameworksのロゴとなっている「タンゴちゃん」である。
  • ストーリーで「丹五」というオフィスを訪れる。言うまでもなくTangoの当て字であり、タンゴちゃんのフィギュアも置かれている。
  • スタッフロールの冒頭で「In Memory of Robert Altman」の一文が表示される。和訳すると「ロバート・アルトマンを偲んで」。
    • ロバート氏は販売元であるベゼスダ・ソフトワークスの親会社ZeniMax Mediaの共同設立者かつCEOだった人物。本作発売の前年の2021年2月3日に亡くなった。
  • 本作の前日譚を描いたビジュアルノベル『Ghostwire: Tokyo - Prelude』が無料配信されている。
  • 続編の噂もあったが、2024年5月7日に開発元であるTango Gameworksの閉鎖が発表。続編は絶望的になった。

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最終更新:2024年06月05日 11:17

*1 例えるなら体力とは別に、ピヨり値あるいは弱点をカバーする装甲値が設定されている。

*2 権利の観点からかテナント名などは実物から少し変えていたり、あるいは完全に架空のものだったりする。

*3 ちなみに、主人公の好物ということが初発見時に聞ける。おそらく塩ラーメンが好物なのだろう。

*4 魂を回収するとその場で転送=経験値に変換する数珠が手に入るが、それ以外は初期状態からの開始となるとのこと。