アットウィキの仕様上、ページ名に「/」(スラッシュ)を連続して使えないため、ページ名を『.hack//G.U. Vol.1 再誕』としています。
【どっとはっく じーゆー ぼりゅーむわん さいたん】
【どっとはっく じーゆー ぼりゅーむつー きみおもうこえ】
【どっとはっく じーゆー ぼりゅーむすりー あるくようなはやさで】
ジャンル | セミリアルタイムRPG | ![]() ![]() |
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対応機種 | プレイステーション2 | ||
発売元 | バンダイナムコゲームス | ||
開発元 | サイバーコネクトツー | ||
発売日 |
Vol.1: 2006年5月18日 Vol.2: 2006年9月28日 Vol.3: 2007年1月18日 |
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定価 | 6,800円 | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | ||
廉価版 |
PlayStation 2 the Best 2009年11月26日/各2,980円 |
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判定 | なし | ||
ポイント |
ストーリーと音楽の評価は高い ゲーム部分はやや単調 キャラに感情移入できるかで評価が分かれる |
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.hackシリーズ .hack (fragment) - G.U. - Link - Versus |
『.hack』シリーズ二作目にして、「Project.hack(*1)」の第2期(*2)に於ける中核となったゲーム。
本作のタイトル「G.U.」という語については複数の意味づけがされているが、代表的なものでは「Grow Up(成長)」の略称とされている。他の意味は以下の通り。
+ | G.U. |
前作と同様に今作でも分割販売形態を取り、『Vol.1 再誕』『Vol.2 君想フ声』『Vol.3 歩くような速さで』の三枚組となった。
ゲーム以外にも説明書にも仕掛けがあり、前作と同じ『The World』の取扱説明書という形になっている。
また、Vol.1には本編の進行度に応じて情報がアンロックされていく連動ディスク『THE END OF The World』が付属している。
このディスクは本編に関わりある人物の報告書・手記という形式を取りながら、前作の大まかな内容と本編外の出来事についての情報を提供し、プレイヤーを物語へと引き込む小道具として機能している。
大筋は前作と同じく、架空のオンラインゲーム「The World」をプレイしながらネット世界を襲う危機に立ち向かっていく内容となるが、
今作の舞台は「The World」が大きく仕様を変えた「The World R:2(ザ・ワールド リビジョンツー)」へと移り、世界観も大きく様変わりしている。
更に主人公の境遇や取り巻く環境、ストーリー運びも前作とは全く異なり、作風においても差別化されている。
第2次ネットワーククライシス(前作の事件)から7年。
かつての戦いの舞台となったオンラインゲーム『The World』は、データ破損とそれに伴う大規模アップデートにより『The World R:2』として新生した。
しかしPK(プレイヤーキル)の実装によりゲームの雰囲気は一変、殺伐とした世界へと変化した。
主人公・ハセヲは初心者狩りPKに狙われたところを助けられた縁で、ギルド「黄昏の旅団」に加入する。
しかし同ギルドメンバー・志乃がPKされ志乃のプレイヤーも意識不明に陥ったことにより、ささやかな幸福は無残に壊される。
ハセヲは志乃をPKした「三爪痕(トライエッジ)」への復讐を誓い、PKK(プレイヤーキラー・キラー)へと変貌。
しかし「三爪痕」を追うハセヲはやがて、イリーガルな領域へと足を踏み出すこととなる…。
+ | 詳細 |
+ | ネタバレ注意 |
前作から目を見張るほどの進化を遂げた.hack。本作以後のシリーズ作品が振るわなかったこともあり、本作は未だに.hackシリーズ最高傑作の呼び声も高い作品である。
特にその世界観と細部にわたり行き届いた設定は「ネットゲームもの」という一つのジャンルと、多くのフォロワーを生み出した。
しかし単体のゲームとして見た場合様々な問題点を抱えており、特に戦闘バランス関連の練り込みが甘く、プレイ感覚が非常に単調。
ここさえしっかりとしていれば、純粋にアクションRPGとしても「傑作」と名を馳せることも可能であっただろうと考えると、惜しい限りである。
それでも作中の舞台である2017年を過ぎた今でも未だその物語は色褪せておらず、後述のHDリマスター版が発売されたおかげでプレイの敷居は低くなっており
今からでも魅力的なキャラクター達が織りなす重厚なシナリオはプレイヤーを.hack//G.U.の物語へと没入させてくれる筈だ。
*1 『.hack』の名を冠した作品を様々な媒体で展開する、大規模メディアミックスプロジェクト。その舞台となった時代別に、大まかに分けて第1期~第3期まで存在する。
*2 オンラインゲーム『The World R:2』を舞台に発生した一連の事件を描いた作品群。具体的には本作及び、TVアニメ『.hack//Roots』・アニメ映画『.hack//G.U. TRILOGY』、漫画『.hack//G.U.+』『.hack//GnU』『.hack//Alcor』・小説『.hack//CELL』『.hack//G.U.』が該当する。
*3 PK行為を行うPCのみをPKするプレイスタイル。
*4 ゲーム本編の時期に廃止されていたのであって、メディアミックスによるとそれ以前には可能な時期もあった事が描写されている。
*5 『Online Jack』の主人公「サルバドル愛原」の担当声優は『.hack//Liminality』の中心人物「徳岡純一郎」を担当していた江原正士である。
*6 データドレインを喰らう前の姿。
*7 しかもVol.毎に新曲を用意して来る。
*8 但し、実年齢はそこまで年配ではなく、オヤジキャラはロールしている部分が大きい。
*9 本編中も名前や態度で分かるキャラもいれば外部情報無しでは気付けないキャラもいる。彼らのリアルでの現状は攻略本などで知ることが出来る。
*10 主人公のハセヲも実は別のPCで過去作に登場しているのだが、本人に当時の記憶は無く、本作中ではそれについての言及も仄めかすような演出も無いため、シナリオ自体に影響は無い。
*11 本物と違いこちらは継ぎ接ぎ姿で、三白眼+牙を剥いた口とゾンビのような印象が強い。
*12 こちらも本物とは多少違うデザインをしている。
*13 前作Vol.1のラストは、オルカを未帰還者にした張本人であるスケィスとカイトが対決する展開だった。
*14 主人公、ヒロインをそれぞれ務めていた『ゲートキーパーズ』『ゾイド新世紀/ゼロ』など。ゲームでは有名所の『サモンナイト3』や、前年に出た『MEDICAL91』などでも共演している。
*15 バイクはカスタマイズ次第でゲーム中最速のスピードを発揮することができる。
*16 正確には、武器ごとにセットされたポイントが合計4ポイントで収まるように最大3つにまでセットし、それを使うというもの。ハセヲは1ポイントの双剣と大剣、2ポイントの大鎌をセットした。
*17 複数の武器の熟練度を上げなければならないのと、例え極めてもそれぞれの武器の専門職には及ばないという事から、作中では器用貧乏扱いされる不人気職である。その中でもハセヲは「錬装士にもかかわらず強い」と一目置かれる存在だった。
*18 前作では主人公だけに許されたイリーガルなシステムといった様相だったが、本作では「The World」のシステムに組み込まれており、段位を上げる事で倉庫の拡張や転送機能などの新たな特典が得られるようになっている。
*19 前作は本編ではなく付属OVAの『.hack//Liminality』の方にのみ主題歌があった。
*20 前作から3年後を描いた漫画のアニメ版。そちらとは全く展開が異なるので視聴の際は注意。
*21 本作の前日談に当たるTVアニメ『.hack//Roots』を視聴していれば彼がなぜ復讐鬼になったのかが明確に分かる。
*22 Vol.1に至っては終盤以降は離脱したまま戻ってこないので、クリア後に連れ回す事すらできない。
*23 はっきりと打ち解ける切っ掛けがあるパイ、揺光に対し、アトリはハセヲと諍いを繰り返して少しずつ理解を深めていく形になるので、どうしても本心から打ち解けるのが遅くなってしまう。
*24 もちろん比喩的な表現で、実際にベタベタしてる訳ではない。…が、傍からはそれだけ仲良くなったように見える訳である。
*25 問題視されたのか、リマスター版では復帰時には適正レベル近くまで上がるようになった。
*26 もう1人の錬装士である「松」は錬装士の武器選択で大剣と銃剣を選択しているのだが、ストーリーの途中で大剣を封印してしまい、大剣はハセヲ専用武器となる。松は表示上は錬装士だが実質銃戦士と同等になる。
*27 ほとんどの場合ハセヲを指すが、一部の戦闘ではパーティキャラのドッペルゲンガーが登場する。
*28 具体的にはその時点における自分のレベル+8のステータスで登場する。
*29 ドッペルゲンガーは一定時間ごとにHPが回復するので、持久戦に持ち込むことは不可能。
*30 これに関しては分割販売である事も含め前作も同様だったが
*31 タビーはVol.3エンディング後のみのアニメ視聴者へのファンサービス的な登場だが、フィロはストーリー中で本編キャラに関わる形で登場するため、アニメ未視聴者は確実に混乱する事に。
*32 まともな出番は対決時のみで、台詞も撃破時の「無念…」だけと非常に扱いが小さい。その割にはCVが人気声優の桑島法子だったりするが。
*33 この武器で攻撃されると「IDが書き換えられて一時的にログインできなくなる」という設定があるが、流石に戦闘で実現する事は無い。
*34 これについては特典DVD『THE END OF The World』にてある程度は明かされている。