アットウィキの仕様上、ページ名に「/」(スラッシュ)を連続して使えないため、ページ名を『.hack/感染拡大 Vol.1』としています。
【どっとはっく かんせんかくだい ぼりゅーむわん】
【どっとはっく あくせいへんい ぼりゅーむつー】
【どっとはっく しんしょくおせん ぼりゅーむすりー】
【どっとはっく ぜったいほうい ぼりゅーむふぉー】
ジャンル | アクションRPG | ![]() ![]() |
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対応機種 | プレイステーション2 | ||
発売元 | バンダイ | ||
開発元 | サイバーコネクトツー | ||
発売日 |
Vol.1: 2002年6月20日 Vol.2: 2002年9月19日 Vol.3: 2002年12月12日 Vol.4: 2003年4月10日 |
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定価 | 5,800円 | ||
プレイ人数 | 1人 | ||
レーティング | CERO:全年齢対象(*1) | ||
廉価版 |
PlayStation 2 the Best(*2) 2006年3月2日/各2,800円 |
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判定 | なし | ||
ポイント |
前代未聞の4分割販売 ストーリー&キャラは完成度高し アクション面では微妙 カオスなクリア後のお楽しみ |
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.hackシリーズ .hack (fragment) - G.U. - Link - Versus |
架空のオンラインゲーム「The World (ザ・ワールド」を軸に、ゲーム世界の内外で起きる事件の謎に立ち向かうプレイヤーと人々の姿を描くメディアミックスプロジェクトである「.hackプロジェクト」の中心となったアクションRPG。
オンラインゲームを題材にした作品は今でこそ別に珍しくもないが、本シリーズはその「先駆け」と言っても過言ではない。
タイトルは何も知らない人は「ハック」と読んでしまいそうだが、「.」まで含めるので「ドットハック」が正しい。
メディアミックスは伊達ではなく、OVA、小説、コミックスと様々な媒体で本作は展開された。
一般的なメディアミックスと異なるのは、これら一連の媒体で繰り広げられる物語はそれぞれ異なり、全てを見ることで初めて『.hack』という物語全体の構造を知ることができる点にある。
中でも本作に先行して放送開始されたTVアニメ版「.hack//SIGN』は本作の前日談にあたり、本編とも密接な関係にある。
オンラインゲームが舞台ということもあり、両作品間でデザインが酷似したキャラも多数登場する。
本作にも『.hack//Liminality』という、本編と同時期に現実世界で起きた事件を描くOVAが一作毎に付属している。廉価版には付いていないが、『SIGN』のDVDボックスには収録されている。
前代未聞の3か月の間をおいての、4作品連続発売が話題を呼んだ。
海外版も発売されており、サブタイトルはそれぞれ「感染拡大」→「INFECTION (感染)」・「悪性変異」→「MUTATION (突然変異)」・「浸食汚染」→「OUTBREAK (増加)」・「絶対包囲」→「QUARANTINE (隔離)」と原題の一部を訳した物になっている。
ごく普通の中学生である主人公は友人に誘われ「The World」という有名なネットゲームに参加することになる。
双剣士PC(プレイヤーキャラ)「カイト」を作成し、友人のPC「オルカ」に導かれつつ初めてのネットゲームを楽しむ主人公は、謎のモンスターに追われる少女に遭遇する。
当初はゲーム内のイベントと思っていたものの、彼らの前にあの少女が再び現れ、オルカに謎の本を差し出した。
だがその直後、先程の謎のモンスターが出現。熟練プレイヤーのオルカですら一方的に倒されてしまい、主人公もシステムエラーによってログアウトさせられた。
その後、友人がリアルで意識不明になったことを知った主人公は、真相を探るため「The World」へとログインするのだが、
同じく初心者のブラックローズとパーティを組んだ矢先、ウイルスに侵食されたモンスターと遭遇してしまう。
ダメージを与えられない「ウイルスバグ」を前に、主人公はあの少女の声を聞く。
それと同時にオルカが受け取ったはずの本が開き、主人公のPC…カイトに力を与えた。The Worldの理、即ちシステムに干渉する力を。
+ | 詳細 |
以上はネットゲーム「The World」の特徴。以下主人公が取れる独自の行動について述べる。
+ | パロディモードの詳細 |
発売当時はまだ一般的ではなかった「オンラインゲーム」を取り上げ、壮大なプロジェクトへと発展させた意欲作。
前代未聞の4作品分割販売は大きな波紋を呼んだが、ゲーム自体の完成度は決して低くない。
シナリオ、キャラクター重視でゲームを遊ぶ人間には特に楽しめるだろう。
本作のキャラクター人気は後に外部出演として、『PROJECT X ZONE』にバンナム枠の一角として参戦していることからも窺えるだろう。
それだけにアクション面の不出来さ、ダンジョンバリエーションの少なさなどの欠点が目立ってしまう残念な点もある。
.hackプロジェクトの中心核を担うことはできたが、評価としては「良作になりきれなかった佳作」といったところか。
+ | とりあえず見てもらった方が早い |
*1 廉価版で付与されたレーティングを記載。
*2 『Vol.1』と『Vol.2』・『Vol.3』と『Vol.4』のセット。
*3 「The World」のモンスターは多かれ少なかれ全て汚染されているため、ウイルスバグ以外からもウイルスコアが手に入る。前述した侵食度の上昇もこれによる。
*4 名前とHP表示は文字化けで表現される。
*5 パッケージのタイトルロゴの下にもこの御三方の名前が併記されている。
*6 例えば画面に映る本の背表紙など、さり気ない場所に書かれている。チャプター選択画面であることをすると当該場面から始まる隠しチャプターが選択できる。
*7 伏線じゃない場所は大抵その場限りのギャグである。
*8 ちなみに、次のVol.でコンバートしない場合の初期レベルは前述のものになる。Vol.2なら30。Vol.3なら50である。
*9 CC2社長で本シリーズの原案を務めた松山洋がモデル。
*10 本人ではなく、PCデータがリアルの本人から離れて自我を持った放浪AI。
*11 ただし、データドレインによる強制ゲームオーバーは侵食率100%でない限り起こらない。またアイテムで地図を表示した上で最短ルートを進む、ドレインアークで複数敵をまとめて吸収する、といったやり方で侵食率上昇を抑えつつダンジョンを突破して行ける。