プロ野球FAN テレネットスタジアム
【ぷろやきゅうふぁん てれねっとすたじあむ】
| ジャンル | 野球 | 
| 対応機種 | PC-8801mkIISR以降、PC-9801VM/UV以降 MSX2
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| 発売・開発元 | 日本テレネット | 
| 発売日 | 1987年12月 | 
| 定価 | 7,800円 | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | 時代では擁護不能 貫通デッドボール
 ルール無視と進行不能は仕様です
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概要
PC88やMSX2で発売された、架空のプロ野球チームで対戦する野球ゲーム。
といっても、モデルはやはり現実の野球チームであり、12球団を揃えている。プロモーションビデオも当時としては頑張ってはいたのだが……
問題点
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問題だらけの守備の挙動
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塁手やキャッチャーが、その場から動けない。
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そのため、セカンドは常に2塁で棒立ちである。
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キャッチャーも棒立ちのため、キャッチャーフライはピッチャーが取りに行くことになる。
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これはおそらく、守備は全員同じように動くようにしか設定できなかったため(実際、ピッチャー・ショート・外野3人は全く同じ動きをする)、塁手は移動不能にするという処置を取られたと思われる。
 
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守備の動きが遅い。
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ボールの動きに比べて守備が走るのが非常に遅く、キャッチは困難。打たれればまず間違いなくヒットとなる。
 
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ボールを持ったまま走ることができない。
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そのためタッチアウトは不可能であり、後々の問題点と関わってくる。
 
 
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以下の条件でゲーム進行が不可能になる。
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3塁ランナーがホームへ行こうとして諦めサードに戻る→2塁ランナーがセカンドに戻ろうとする。その前に1塁ランナーがセカンドに到着してしまい、バッターもファーストに到着。
 こうなると2塁ランナーがセカンドサードどちらにも行けなくなって止まる。
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タッチアウトにしようにも、守備はボールを持ったまま走れないので不可能。
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これはバグではなく仕様がいくつか重なって起こるため、回避は困難である。さらに、満塁という一番打ちたいときに起こりやすいので余計に理不尽であり、しかもCPUは容赦なく打ってくる。
 そのうえ上記のようにCPUの進塁を防ぐのもやはり困難であり、起こる頻度は高い。
 
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デッドボールがない。
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バッターに当たるようにボールを投げても、貫通してボールになってしまう。
 
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リード、盗塁が不可能。
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ピッチャーが塁手に投げることは可能なのだが、そもそもリードも盗塁も無いため何の意味もない仕様となっている。
 
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バントが困難。
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バントをするにはリターンキーをチョンと押さねばならず、しかもバットの角度が3通りあってどの角度になるかは押す長さで決まるので、この調整にはかなりの技術が必要。
 もちろん、それを調整している間にピッチャーは容赦なく投げてくる。
 
評価点
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グラフィックは、当時としては頑張っている方。特にOPの出来はよい。
総評
ハードがPCだったうえに、同時期に『燃えろ!!プロ野球』が出ていたためほとんど騒ぎにもならなかったが、こと出来栄えに限って言えばタメを張れるといえる。
最終更新:2017年11月26日 22:18