【ぐんぐにる まそうのぐんしんとえいゆうせんそう】
ジャンル | シミュレーションRPG | |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | |
メディア | UMD/ダウンロードソフト | |
発売元 | アトラス(インデックス) | |
開発元 | スティング | |
発売日 | 2011年5月19日 | |
定価 |
UMD版:6,279円(税別) ダウンロード版:4,980円(税込) |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | |
判定 | なし | |
ポイント |
独自性の高いシステム・ユニット 不親切さの目立つUI 消化不良なエンディング |
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Dept.Heaven.Episodes.シリーズ・ユニオンシリーズリンク |
ゲーム開発会社スティングの看板シリーズ『Dept. Heaven Episodes』の4作目。
シリーズそのものの特徴として、「舞台となる地上世界は別々であるが、地上を挟むように存在する神界と冥府は同一」という点があり、一部のキャラクターやアイテムが共通している。
キャラクターデザインはユグドラ・ユニオンやGA 芸術科アートデザインクラスのきゆづきさとこが担当。従来の画風よりやや頭身高め。
【魔槍は少年を英雄へと変え、英雄は歴史に革命を刻む――】
「今日から、君は僕らの“仲間”だ」レオニカの少年ジュリオは、帝国商人から“強奪”したダルタニア貴族の少女アリッサをレジスタンスの仲間に誘う。
民族の隔たりを越えたジュリオの言葉に、アリッサの心は揺れ動く。
遥か古の時代から、ガルガンディア帝国に根付く民族紛争。
支配民族「ダルタニア」が皇帝の庇護の下に大いなる繁栄を極める裏で、“呪われし民”「レオニカ」は永きに渡り迫害と抵抗の歴史を刻んできた。
戸惑いながらも頷くアリッサ。しかし少女の“血”は、その意思とは無関係にダルタニアの軍勢を引き寄せる。
貧民地区エスパーダに繰り広げられる、容赦のない虐殺。
抵抗のレジスタンス、圧倒的戦力差、次々に倒れる仲間たち。
絶望の淵でジュリオが死を覚悟したその時――突如、“それ”は、飛来する。
魔槍グングニル――太古の戦神・軍神を漆黒の刃に宿す、絶対にして壮絶な“力”。
「これが、グングニル。これが――軍神!?」血塗れのジュリオは魔槍を手に戦場を駆け、
降臨した軍神は荘厳な滅びを兵士へもたらした。
魔槍と軍神のあまりの猛威に、人々は畏怖の念すら抱いていた。
事件を機に反帝国の機運は急激に高まり、宿命の歯車がゆっくりと廻り出す。
魔槍のレオニカと、ダルタニアの少女。相容れぬ血を引く二人が進む未来とは――?
運命に躍る人々が歴史に刻む、革命の戦記ファンタジー。
オーソドックスなタクティクスRPGを下地にしつつも、本作独自のシステムを複数採用しており、既存のソフトよりも自由度の高い戦略を練ることを可能としている。
出撃準備
アクトシーケンス
ディレイとウェイトタイム
タクティクスゲージ・タクティクスポイント
スクランブルとオーバークロック
ビート
ブースト
ガードとカウンター
軍神
ユニットの成長
特殊ポイント
オブジェクト
ユニットの撤退・戦死
バトルリザルト
次のマップに備えて、ユニットの雇用・追放にアイテムの購入・装備や武器の強化等を行う事が出来る。もちろんセーブも出来るが、正確に言うとデータのセーブはここでしか出来ないので注意。
戦力確認
種類 | 解説 |
武器 |
敵の攻撃や味方の支援に用いるほか、味方のビートに参加するには武器を必ず1つ装備していなければならない。 武器そのもので敵の近接攻撃をガードする事が出来るが、その確率は盾より低めでレイピアによる攻撃は防げない。 なお、番号に応じたアクションの攻撃範囲やノックバックの有無は、基本的に武器カテゴリごとに統一されている。 例:ソードのナンバーIのアクションはオーソドックスな隣接1マスへの近接攻撃、ナンバーIIのアクションは正面3マスを薙ぎ払う攻撃。 |
盾装備 |
一部のユニットのみが装備可能で、武器よりも高いガード率を誇りレイピアの攻撃も防ぐ。しかし両手武器と一緒には装備できず、 盾でガードした場合はカウンターが出来ないデメリットもある。なお、盾専用のブースト効果を備えている盾も一部存在する。 |
体装備 | ダメージの軽減率である「def(防御力)」「mdef(魔法防御力)」が大きく上昇する。 |
頭装備 | 状態異常のなりにくさを決める「res」が大きく上昇する。また、このresとは別に他の装備と比べて一部の状態異常を無効化する物が多い。 |
手装備 | 投射武器の命中率「hit」や魔法の詠唱時間の短縮率「cas」を上昇させる。また、ブースト効果を持つ物が多く存在する。 |
足装備 | 移動力の強化やユニットのDelを減少させるなど、機動力の向上につながる物が多い。システム上、カウンターを仕掛けるにはこの装備が必須となる。 |
アクセサリ | 上記のいずれにも当てはまらない装備品。状態異常無効化や特有のブースト効果・装備効果を持つものが多い。 |
道具 | HP・状態異常回復アイテム、装備しているだけで効果を発揮する消耗品などが含まれる。当然ながら使用回数に限りがあり、使い切ると消滅する。 |
ユニットの雇用・追放
ショップ
錬金術
+ | 固有ユニット |
+ | 汎用ユニット |
多彩かつ斬新なシステム群
個性豊かな性能のユニット
キャラクターデザイン
BGM
便利すぎるノックバック
ユニット間の格差
+ | 主な強ユニット・弱ユニット |
エンディング
+ | エンディングについての解説 ※中度のネタバレ注意!※ |
不親切なUI
明らかに説明不足な要素
噛み合っていないリザルト報酬
不遇すぎる魔槍グングニル
クリア後の引き継ぎ
スティングらしさ溢れる独特なシステムやユニット、重苦しさに満ちたシナリオなど、評価に値する要素は多々ある。
しかし、消化不良なエンディングに加えて説明不足・不便さが目立つシステムの存在が足を引っ張り、手放しで称賛できる内容ではない非常に惜しい作品。
根元のシステムが高評価を受けているからかエンディングが続編を匂わせる内容なためか、上記の不満点を解消した続編あるいは本作のリメイク・完全版を望む声は多い。
*1 友軍・状態異常で勝手に行動する味方ユニットも含む。
*2 移動や待機のみで行動終了した時の蓄積ディレイは半分。
*3 移動もさせず待機を選んでも同じ。
*4 ただし一回の移動で加算されるポイントは、ユニットのステータスである「tac」の値まで。
*5 魔法の近接攻撃もあるが、それもガード可能
*6 青文字表示が味方側、赤文字表示が敵側のものとなる
*7 攻撃の属性によって落とすジェムの種類も変わる
*8 ただし静止時は着地しているので、他のユニットと同じくノックバックで奈落や水中に落とされれば死亡してしまう
*9 ただし、ふちに柵などの障害物がある場合は、そこからの乗り降りは不可能。
*10 回復アイテムの説明文には中程度や少量といった単語はある。
*11 最小値は0.50で、この時は1.00の時の半分になる。
*12 一応、説明書には「キャラやアイテムにカーソルを合わせてセレクトボタンで詳細表示」「(ヒントコーナーに質問の内容こそ違えど)アクションにカーソルを合わせてセレクトボタンを押せ」という記述がある。
*13 もっとも難しい難易度であるnightmareへの引き継ぎは不可能。