【たくてぃくすおうが】
ジャンル | シミュレーションRPG | 高解像度で見る 裏を見る ![]() ![]() |
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対応機種 |
スーパーファミコン セガサターン プレイステーション |
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メディア |
【SFC】24MbitROMカートリッジ 【PS/SS】CD-ROM1枚 |
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開発元 |
【SFC】クエスト 【SS】クロストーク 【PS】空想科学 |
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発売元 |
【SFC】クエスト 【SS】リバーヒルソフト 【PS】アートディンク 【VC各機種】スクウェア・エニックス |
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発売日 |
【SFC】1995年10月6日 【SS】1996年12月13日 【PS】1997年9月25日 |
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定価 |
【SFC】11,400円 【SS/PS】6,090円(税込) |
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プレイ人数 | 1人 | ||
セーブデータ | 2個 | ||
レーティング |
【SFC(VC版)】CERO:C(15歳以上対象) 【SS】セガ審査:全年齢推奨 |
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廉価版 |
【PS】ARTDINK BEST CHOICE 1999年12月2日/2,800円(税別) |
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配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2009年2月10日/800Wiiポイント 【WiiU】2014年3月12日/800円 【New3DS】2016年11月21日/823円 |
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書換 |
ニンテンドウパワー 【SFC】1998年2月1日/1,000円/F×6・B×4 |
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判定 | 良作 | ||
ポイント |
ウェイトターン制による緊張感あふれるSRPG 民族問題に踏み込んだヘビーなシナリオ それによく合ったグラフィック・音楽 充実した育成・やり込み要素が魅力 先駆者ゆえ、容量不足ゆえのいびつさも |
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オウガバトルサーガ |
オベロ海に浮かぶヴァレリア島。この島では、古くからその覇権を巡った紛争が絶えなかった。
この紛争は覇王ドルガルアの登場により一時的に終止符を打ったが、彼の死後はその後継を巡り再び民族間の内紛が激化するようになった。
支配階級の多いバクラム人や多数派のガルガスタン人に対し、少数派のウォルスタ人(*1)はこの紛争に対抗するだけの戦力はなく、ガルガスタン人により弾圧されていた。
民族根絶を目的とした虐殺や、自治区での強制労働も行われる中、残されたウォルスタ人の一部は抵抗勢力となってゲリラ活動を続けていた。
抵抗勢力の一員として迎えられた主人公デニム・パウエルは、様々な出来事に直面することとなる。そして、彼の決断が諸島の未来を揺さぶることになっていく。
+ | バルマムッサの虐殺:ネタバレ注意 |
斬新で魅力的なシステムであるが、粗削りな問題点も散在している。先駆者ゆえの宿命であろう。
+ | デニムのトンデモ行動の例:ネタバレ注意 |
+ | 軍人のチョンボ集:ネタバレ注意 |
+ | 加入条件が極端に難しいキャラ(ネタバレ注意!) |
プログラムミスor未実装or誤った説明が散見される。
勢いのあるテキストと壮大なBGM、緻密なドット絵が醸し出す独特の世界観。
システムも斬新。バランス面ではかなりいびつなところもあるが、それを差し引いても戦術的に十分すぎるほど楽しめる。
周到なヘルプによる間口の広さと、何度の周回プレイにも堪え得るボリューム。
様々な要素を高水準で兼ね備えた、シミュレーションRPGというジャンルの永遠の代表作たる完成度を誇る名作である。
+ | 記憶を頼りに再現できなかった非常に複雑な隠しコマンド |
*1 人口比率ではバクラム人2割、ガルガスタン人7割、ウォルスタ人1割
*2 雨季と乾季についての説明は取扱説明書に書かれている。また、一部雨季と乾季の別なく荒天下となるステージもある。
*3 一部攻略本の記述とは違い、威力は上がらない
*4 特に殺害数40という厳しすぎる条件があるティアマットは、(自分好みの名前を付けたい・Lv1から吟味して高AGIドラゴンを育てたいなどの理由がなければ)自力で作る価値は低いのが悲しい。
*5 転生後の死亡セリフも汎用のものなので、生前の記憶や人格が消えているという意味でキャラは「死んでいる」。これに関してはストーリー上でも扱われている。
*6 内部的にもグラフィックだけでなく「初期の主人公」「4章の主人公」が別物として扱われている。成長率の設定自体、数値を毎回チェックするプレイスタイルでもない限り気づかないだろうが。
*7 ナイトの攻撃力、バーサーカーの防御力と、1番ではないが総合成績が高い優等生。
*8 サンダーフレア、ファイアストーム、スタンスローター、ポイズンクラウド、ペトロクラウド、アシッドクラウド、クラッグプレス、アイスブラスト、イクソシズム
*9 威力の違いもわずかしか無い。敵との高さの関係で威力が変わるなど、実はとっても面白い仕様なのだが。
*10 AIによる1対1の殴り合い(時折回復)で最高LVを目指す裏技、通称「クレリック法」を使う場合話は別。
*11 しかも、章の開始位置のフィダック城から、最初のイベントバトルのあるバハンナ高原までの移動ルートの途中にあるウェオブリ山は敵出現率がかなり高い
*12 必殺技などのデータはグラフィックが未完成ながらちゃんと用意されている。当初は戦う機会があったことがわかる。
*13 アロセールとレオナール、Lルート以外のハボリムとオズマ、フォリナー4姉妹(特にシェリー)とブランタ。PSP版リメイクでは補足がなされたが、そもそも設定面での変更が行われている
*14 一応、彼は自己保身のためにローディスにつこうとするロンウェー侯爵を止められなかったことを悔いており、主君を裏切ることもできない立場なので、敢えてデニムに討たれることを望んでいたようだ。それを見越して、万が一の時にはデニムに従うように部下に下知を出し、何の偶然か次のマップが楽になるアイテムまで落としてくれる。
*15 門の警備にあたっていたのはバクラム兵であり、あてにしていたロスローリアン本隊が来る前に死んでしまう。バールゼフォンら城にいたテンプルコマンドたちも加勢しなかったのが実に哀愁を誘う。
*16 この時点でバクラムの最高権力者である司祭プランタは、自分の意に沿わないローディス暗黒騎士団長・ランスロットを疎んじていたのが仇になった。またローディスからしてみれば、彼らの目的に必要な「駒」を手に入れることができたので、余計な消耗は控えたかった。
*17 団長への不信感を募らせたブランタ司祭によるリークの可能性が濃厚
*18 それ相応に難易度が高く、騎士団長は本作の最強キャラの1人なので、LVが低いと苦戦は必至だが。
*19 但し、デニムの部隊は後述の通り百戦錬磨の精鋭部隊で、団長も「我々に匹敵する力を持つ」と最大限の評価を下している
*20 ニンジャと同じ
*21 それどころか、魔法職で育てていた場合に使える魔法が限定されてしまうというデメリットも
*22 具体的には島の西端でシェリーと戦闘後、島北東部のフィダック城に戻り、その後島南西部のバルマムッサの町を訪れる必要がある。なお、ストーリー上の次の目的地はフィダック城よりさらに北東のバーニシア城であり、バルマムッサとは正反対。さらにバーニシア城をクリアするとシェリーの加入が不可能となる
*23 本来は物理ダメージの倍率を決める物理属性耐性の逆数がキャラの素の防御力に乗算されている。防具によって防御力が上がるか下がるかの目安程度にはなるが。
*24 一応断っておくと、攻撃された時の防御力としてのSTRには影響しているため、タワーシールドと同じ装備部位・重量・属性耐性で防御力がわずかに高い優良防具。バルダーアーマーやバルダーヘルムなんぞより軽量で守備力が高いので、片手が空いているなら装備しておいて損はしない。
*25 解析によると落とすよう設定されているとの事だが、うまく機能していないらしい
*26 ハボリム加入時の忠誠度は通常66のところ、この場合のみ6なので内部データで1桁入力ミスをした可能性が高い
*27 SRPGはローカルなジャンルだったため、『FFT』が海外市場の門戸を開いてくれた、とも考えることができる。
*28 余談だが、誕生日が松野氏と同じため、かなり入れ込んでいたキャラだということが窺える。他にもスタッフの誕生日と一致するキャラがいる。
*29 副題は『ドルガルア王の遺産』という意味。製品版でも物語の鍵となっていた。
*30 暗黒騎士ランスロットの脇にいるため敵だったと推測されるが、製品版同様ラスボスでは無い。
*31 製品版におけるプランシー。改名の理由はやはり不明だが、製品版では汎用キャラの名前の一つに存在。
*32 『伝説のオウガバトル』に出てくる同名のアイテムとの関連は不明。
*33 ファミ通版攻略本では「存在しないけど」と書かれていたが間違い。後述の通り、普通にプレイしていて気づく要素ではないので、不可抗力と言うものだろう。