新世紀エヴァンゲリオン 2nd Impression
【しんせいきえう゛ぁんげりおん せかんど いんぷれっしょん】
ジャンル
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アドベンチャー
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対応機種
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セガサターン
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発売・開発元
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セガ・エンタープライゼス
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発売日
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1997年3月7日
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定価
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6,800円
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判定
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なし
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新世紀エヴァンゲリオンゲームリンク
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概要
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サターンエヴァ第2作目。前作と同じくTVアニメ中盤に挿入されるオリジナルストーリー。
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オリキャラとして転校生の山岸マユミ(眼鏡っ娘。黒のロングヘア。一見、典型的なおとなしい読書好き少女)が登場する。
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山岸マユミもシンジに近い所があるという設定で、外見や内面だけでなく生い立ちもよく似ている。過去に目の前で母親が父親に殺され、養父に引き取られている。
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攻略ヒロインの一人であり、なにごともなくまた転校していくこともあれば、使徒に寄生されて苦しむ展開もある。
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「シト新生」が公開されていたのと同時期に発売した。エヴァブーム全盛期の真っ只中に発売されたゲーム。
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CMに登場するポリゴンで描かれたエヴァを操作できるといった売り文句など、色々と期待させる作品だった。
評価点
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メインストーリーと設定を担当しているのは前作と同じく山口宏氏。前作はTVアニメと同時製作されていた故の設定齟齬が発生していたが、アニメ版の重要な話を担当していたこともあり、今作はエヴァブームを経た上で、キャラの性格や世界観など設定がTVアニメ版をしっかり踏まえており、前作の汚名を返上している。
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本ゲームはアニメの14話と15話の間に当たり、過去に登場した使徒についての情報や出来事が語られる。
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『鋼鉄のガールフレンド』と違いシナリオに矛盾はなく、あちらでは蔑ろにされていたレイやオペレーター達との交流描写もある。
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アニメーションは前作より良くなった。
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一つ一つは短いがシナリオは10以上存在する。
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レイをメインヒロインにしたシナリオがある。
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いろいろあって距離が縮まり、一緒に昼食を食べるようになったという本編であってもおかしくないシナリオだった。
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安全帽をかぶったレイの姿はレアかもしれない。
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アスカとオリジナルキャラの山岸マユミに関してはラブコメ展開があり、ギャルゲー要素が強くなった。
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元々はニュータイプの表紙デザインにあったマゴロクEソード(マゴロックス)を振りまわせるエヴァゲーは初。ただし今作の名前は「アクティブソード」。
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シナリオをクリアーするごとに開放されるファン向けのオマケが充実している。
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ミサト以外のキャラクターが行う次回予告・ミニゲーム・カラオケモード・各声優のコメントなど。
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前田真宏氏デザインの昆虫を思わせる不気味な使徒。
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周回クリアで見られる資料には没になった使徒デザインがあるが、中には第7の使徒を思わせるコンパスのような形状の使徒の姿も。
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前作の設定を引き継いでいる為、「地球防衛バンド」などの設定も引き継いでいる。
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前作プレイ済みユーザーにはちょっとしたサービスかもしれない。
問題点
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一方で戦闘シーンはポリゴンになった事によって、ダルくなった。
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前作のようにいきなり戦闘の判定が行われなくなった分、簡単にはなっている。
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もっとも前作では効果音によるコマンド正誤チェック法という裏技があり、これを利用することにより誰でも高速でコマンドを入力することが可能で、攻撃時に大ダメージを与えたり被攻撃時に反撃に出たりすることが容易になる。
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アクションはショボい。戦闘でのコマンド入力時はエヴァの上半身しか映さず、移動もしない。格闘系の武器は素振りをしているようにしか見えない。
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当時のゲーム雑誌には全身でソニックグレイブを振り下ろす初号機のポリゴンモデルもコマ割りで掲載されていたが、それらしいシーンはゲームに反映されなかった。
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TVアニメの1話分のストーリーを想定しているゲーム性は前作から引き継いでいるため、やはり約30分で終わる薄いボリュームは変わらない。
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原作準拠とは言うが、有名な自問シーンなどは無理やり挿入されている所もあるので、コレジャナイ感もあるかもしれない。
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本来ならトウジ&ケンスケのシナリオや伊吹マヤをヒロインにしたシナリオも予定されていたが、諸般の都合でカットされている。
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原作では難解な学術専門用語を使用しており、本作でもそれを見習い組み込んでいこうという努力は見られる。パッケージ裏も当時発売されていた映像ソフトのジャケットをまねて本作で使用されたセリフを並べたデザインにしているが、原作に比べるとインパクトは薄い。
総評
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前作に比べると無難な作りにはなっている。
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N2地雷原であるキャラクターゲームの中で見ても遊べる方というか、むしろ普通のゲームと言える。
余談
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今作はSSでしか遊ぶ事が出来ず、他のゲーム機に移植されていない。
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それ故か『鋼鉄のガールフレンド』に比べるとやや影が薄い。
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というか今作のオリキャラである山岸マユミだが、『鋼鉄の…』の霧島マナに比べると存在感がやや薄い。
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版権もアニメ版の制作会社ガイナックスや、新劇場版の製作母体で現在のエヴァの版元であるカラーではなくセガが持っているため、今後の登場は難しい。
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本作が初出の設定が、一部本編の設定に逆輸入の形で採用されている。
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本作のほのぼのとしたレイの設定が奇しくも新劇場版と似ているように見える。スタッフ側が当時の原作のとげとげしい雰囲気を少しでも和らげられたらという演出上の狙いなのかは不明だが、10年以上巡って原作のキャラ設定にもなるというのは奇妙な偶然である。
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攻略本に書かれた情報だが「さよならは別れの言葉じゃなく~」という新劇場版「シン」で登場した印象深いセリフが本作の隠れたテーマになっている。
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ドリームキャストゲーム「アキハバラ電脳組」に本作ヒロインの山岸マユミがゲストキャラとして登場しており、かなり意味深なセリフを言っている。
最終更新:2023年10月04日 13:28