マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!

【まりおあんどるいーじあーるぴーじー ぶらざーしっぷ】

ジャンル ブラザーアクションRPG
対応機種 Nintendo Switch
発売元 任天堂
開発元 アクワイア
発売日 2024年11月7日
定価(税10%込) 【パッケージ版】7,128円
【ダウンロード版】7,100円
プレイ人数 1人
セーブデータ 5個+オートセーブ1個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
ポイント 絆がテーマの物語
ルイージがいい意味で大活躍
ゲームテンポは悪い
マリオシリーズ


概要

Nintendo Direct 2024.6.18』のトップバッターとして突如発表された、『ペパマリMIX』以来約9年ぶり*1となるマリオ&ルイージRPGシリーズの完全新作。シリーズでは初の据置機でのタイトルでもある。
3DX』発売後、開発元だったアルファドリームが倒産したために続編は絶望視されていたが、本作ではアクワイアが開発を担当しており、開発者インタビューによれば元アルファドリームのスタッフも参画している。

サブタイトルの「ブラザーシップ」は、今回の拠点となる「船島」や、マリオブラザーズの絆とかかっており、シナリオ上でも「絆」が重要視されている。


あらすじ

ピーチ城の庭で過ごしていたマリオとルイージ。
2人は突然現れた不思議な空間に吸い込まれ、大海原が広がる世界「コネクタルランド」に迷い込んでしまう。

見知らぬ土地に降り立ったマリオたちは、コネクタルツリーという大きな木が生えた「船島」へとたどり着く。
そこで出会ったのは、心優しき少女「コネッタ」とブタの貯金箱のような見た目の「タップー」。

マリオたちはこの世界の住人であるコネッタから、ひとつだった大地が何者かの手によってバラバラにされ、いくつもの島に分かれてしまったことを知らされる。

窮地に陥ったコネクタルランドを救うため、マリオとルイージはバラバラの大地をひとつにする「島つなぎの冒険」に出かける。

バラバラの大地をつなぐため、漂流する島々を訪れるマリオとルイージ。
そこでは2人に協力してくれるさまざまな人物との出会いが。

その一方、マリオたちの行く手をはばむクセ者たちも登場。
暗躍する謎の集団や、おなじみの大魔王の姿も……。

マリオとルイージは船島とともに大海原をめぐる。
しかし、コネクタルランドにはさらなる脅威が待ち受ける。

(公式サイトの「STORY」より引用)


特徴

  • 「ブラザーアクションを使いながらフィールドを探索し、バトルはアクションコマンドを入力していく」という、これまでのシリーズのスタンスを踏襲している。

フィールド

  • フィールドではマリオがAボタン(ジャンプ)とXボタン(ハンマー)、ルイージがBボタン(ジャンプ)とYボタン(ハンマー)でそれぞれアクションを行える。アクションで敵を攻撃すると、戦闘開始時に先制ダメージを与えられる。
    • シナリオ進行に応じて、仕掛けを突破するのに必要な「ブラザーアクション」を習得する。ブラザーアクションは3種類あり、いずれも習得後しばらくして強化イベントが発生し、それぞれで新たなアクションが使えるようになる。
  • フィールド上では常にマリオが先頭となる。ルイージは自動でマリオの後をついていく(穴や段差なども自分で飛び越えてくれる)が、あまりマリオと離れすぎるとマリオを呼び止めて合流する。
    • 引っこ抜けるカブ、ハンマーで破壊できる木箱など一部ギミックの近くでLボタンを押すと、ルイージが自動でそちらに近づいてギミックを処理してくれる。
    • 特定のギミックを攻略する際、ルイージとマリオをそれぞれ独立して操作する(ルイージがボタンを押してギミックを動かし、マリオがギミックを超えてフィールドを進むなど)パターンと、ルイージが自分で判断して行動をとるパターンがある。
    • 特定の状況下ではルイージが単独行動をとることもあり、その際はプレイヤーがルイージを操作できる。
  • フィールド上で光っている部分に近づいてAボタンを押すと、「コネリー」という電球の妖精のようなものが飛び出す。追いかけて接触すると回収できる(Lボタンを押すとルイージもコネリーを自動で追いかけてくれる)。
    • フィールドに存在するコネリーの場所・総数・回収数はメニューから確認可能。
    • コネリーの中には、初めて訪れた時には回収できず、先にシナリオを進めてブラザーアクションを習得する必要があるものも存在する。
    • 回収したコネリーは後述のバトルタップの開発に使用する。

バトル

  • バトルではタイミングよくボタンを押すことで敵に大ダメージを与えたり、敵の攻撃を回避したりできる。
  • 本作の通常攻撃は、マリオとルイージ二人の連携でジャンプ/ハンマー攻撃を繰り出す「コンビネーションアタック」になっている。AボタンとBボタンをタイミングよく交互に押すだけなので簡単。
  • 必殺技である「ブラザーアタック」は、アクションに成功することで大ダメージを与えられる。使用する際は使用側のBP(ブラザーポイント)を消費する。
    • ラインナップは新旧含めた10種類が用意されており、シナリオ進行に応じて習得する。
      • なお『3』から再録された「はね~るメット」はルイージ側のアタックに変更されている。
    • ブラザーアタックはフィールドメニューのヘルプ(おしえて!タップー)からお手本の確認や練習が可能となっている。
  • 兄弟のどちらか一人以上がやけど*2以外の状態異常にかかるか戦闘不能に陥ると、コンビネーションアタック/ブラザーアタックや後述のルイージセンスがすべて使用不可になる。
    • 通常攻撃は過去作と同様のソロアタックに変化する。
  • バトルで兄弟の全滅によるゲームオーバーを繰り返すと、難易度を下げてリトライすることが可能。難易度を下げてもペナルティは発生しない。
    • ただし、後述のチャレンジには「ゲームオーバーにならずに100回バトルに勝つ」というものがあるため、ゲームオーバー自体のデメリットもなくはない。
  • バトルで経験値を貯めて特定のレベルまでアップすることでランクが上昇し、ランクアップボーナスを1つ(最終ランクのみ2つ)選べる。
    • レベルアップ時の能力上昇にボーナスがついたり、特定の攻撃によるダメージをアップさせるなどの効果がある。
    • 選択の保留はできずその場で選ぶ必要があり、一度選ぶと変更はできない。
    • 選択できるボーナスはランクに応じて少しずつ解禁されるようになっている。

ルイージセンス

  • コネクタルランドに飛ばされたことによりルイージが目覚めた能力で、特定の場面でルイージが突然何かをひらめく。
    • ルイージセンス発動中もマリオは自由に操作可能で、兄弟を交互に操作してギミックを解く場面もある。
    • シナリオ上ではギミックの解決方法の提示や新たなブラザーアクションの習得などが発生し、ボスとのバトルではアクションを成功させることでボスを弱体化させることができる。

船島

  • 本作における拠点。最初はほとんど人がいないが、後述の島つなぎを行うことで他の島から人が行き来するようになる。
    • シナリオが進むとショップが開店したり、レベルや装備がシナリオ攻略に適正かどうかの確認などもできるようになる。
  • 船島はマップ上の海流を自動で進んでいく。マップを表示して進路が繋がっている別の海流を選択すると、そちらに自動で移動する。
    • 行ける海流はシナリオを進むことで増えていく。
    • マップ上には個性的な岩礁が存在している。船島を近くに寄せて確認し、NPCのイワガールに報告すると報酬がもらえる。
    • シナリオでキノピオを救助すると船島の移動速度を切り替えられるようになる。高速移動時に未発見の島や岩礁に近づくと、通り過ぎないように自動で通常速度に戻る。

島つなぎ

  • あらすじの通りバラバラにされた大地は「漂流島」となって様々な海域を漂っている。
    • 船島の進路を漂流島に向けたうえで、漂流島に近づいたら船島からマリオとルイージを大砲で漂流島に向かわせ、島の奥にある灯台にたどり着くことで、漂流島と船島をつなぐ「島つなぎ」ができる。
    • 島つなぎ自体はシナリオの節目に当たる要素だが、直前にボスとのバトルになる機会は多くない。
    • 漂流島の攻略中は船島に戻ることができないが、島つなぎを終えた島は、船島の土管を経由して気軽に行き来できるようになる。再訪時は「リターン土管」を使ってその場で即座に船島や他の接続済みの島に移ることが可能。
  • 海域内のすべての漂流島を島つなぎすると、海域の「大灯台島」を開放することになる。解放した後は次の海域へ進めるようになる。大灯台島は位置が固定されており、島つなぎはできない。
    • こちらはほぼすべてで、解放直前に強力なボスと戦うことになる。
  • 灯台がなく島つなぎができない「カケラ島」も存在する。たいていは人やモンスターがいない小さな無人島だが、一部の島はシナリオやサブエピソードの攻略中に訪れることになる。
  • なお大灯台島とカケラ島は島つなぎができない都合上、終始船島の土管やリターン土管では行くことができず、都度近づいて船島の大砲経由で行く必要がある。

バトルプラグ

  • これまでのシリーズにあった「バッジ」や「バトルカード」に代わる、バトルに有利な効果をもたらす要素。
    • バトルプラグには攻撃の強化、受けるダメージの軽減、アイテムによる回復の補助など様々な種類が存在する。「バトルタップ」に接続することで初めて効果を発揮する。
    • 効果を発揮する度に使用回数が減るものと、接続後一定ターンを経過して初めて効果を発揮するものの2パターンが存在する。どちらも使用回数が尽きると自動的にタップから外れ、一定ターンが経過しない限り再接続はできなくなる。
    • プラグの組み合わせによっては特殊な効果が発動する。たとえば、通常攻撃で周囲の敵にもダメージを与える「どっかんアタック」と、通常攻撃を当てた敵に鉄球を落とし追加ダメージを与える「ついでにテッキュウ」を同時にセットすると、「どっかんアタック」でダメージを与えた敵全員にも鉄球が落ちる。
    • プラグはフィールドメニューからだけでなく、バトルでマリオとルイージのターンが回ってきた際にもターンを消費せず自由に付け替えることができる。
    • プラグは前述のコネリーを集めることで作成できるほか、シナリオやサブエピソードの進行で入手できるものもある。
    • プラグの装備数はシナリオを進めバトルタップを入手することで最大5枠まで増加していく。

シナリオの分岐

  • 「どちらの漂流島を先に攻略するか」「二人のうちどちらを囮役に任命するか」など、シナリオ上で明確に分岐が発生することがある。
    • 選択によって直後の展開が若干異なってくるが、話の大筋には影響しない。

サブエピソード

  • メインシナリオとは関わりのないエピソードで、クリアすると報酬がもらえる。すべてのエピソードをクリアしても特にボーナスはない。
    • ごく一部のサブエピソードは開始時に期限付きであることが告知され、無視してシナリオを進めると攻略不可になってしまうので、特に理由がなければ解禁直後にクリアしたほうがいい。
    • 中には新しい試みとして「特定コンセプトで超強化された雑魚敵の特殊個体とのバトル」というものも存在する。こちらはバトルプラグを活用して強みの穴を突くギミックボス、或いはパズル的な側面が強い。

チャレンジ

  • やりこみ要素としてバトルに関する様々なお題が用意されており、達成すると報酬がもらえる。こちらもコンプリートボーナスはない。
    • 「特定のブラザーアタックを30回成功させる」「敵を一定数倒す」「1回の攻撃で一定以上のダメージを出す」など、種類は豊富。

グラフィック

  • 従来のシリーズでは、パッケージと実際のゲーム内でマリオたちのグラフィックのイメージが異なっていたが、本作では過去のアクション等を意識しつつもパッケージイラストにより近いデザインでゲーム内のマリオたちが描かれるようになった。

その他

  • 本作はクリアデータを保存しての周回プレイは存在せず、クリア後はタイトル画面が変化するのみ。

評価点

シナリオ面

  • 本作のシナリオでは家族や友人、恋人など様々な絆にクローズアップしており、その点は高く評価されている。
    • 後述するように細かい粗は多いものの、結婚、友人との絶交と和解、子供たちの結束、兄に代わり懸命に働く弟の姿など、多種多様な絆の在り方を示している。新型コロナウイルスのパンデミックにより薄まってしまった人と人との繋がりを再認識するきっかけにもなるだろう。
      • マリオブラザーズの兄弟愛についてはそこまで強調されていないものの、シナリオ上でしっかり重要な役割を果たしている。
    • 主な敵であるゾケット一味は、野望成就のためにコネクタルランドの住人を「ゼツエン状態」(他者との関わりを拒絶し孤独を好む状態)にしていく。絆を重視するプレイヤーサイドと対立する分かりやすい存在と言える。
      • ただし、独りでいることの一面を肯定するキャラがいるなど、「孤独そのものが悪」といった単純な構造にはなっていない。
      • なおこのゼツエン状態は、中盤以降バトルでもマリオとルイージにかかる厄介な状態異常として登場している(詳細は問題点を参照)。
  • シナリオの主な舞台となる各種漂流島は、寂れた町や大都会、ジャングルや砂漠、氷雪地帯や火山地帯など多種多様で、シナリオ攻略や探索に飽きが来ないようになっている。
  • シナリオ進行のたびにNPCのセリフが細かく変化していく。全部の島を渡って見ていくのは骨が折れるものの、島つなぎを終えた後も探索を飽きさせない作りになっている。
    • またタイトル画面もシナリオの状況に応じて変化する。終盤になるとかなりシリアスな雰囲気が漂ってくる。

いい意味で個性的な新キャラ

  • コネクタルランドの一般的な住人はコンセントをモチーフとしたシンプルな顔立ちだが、コネッタをはじめとして名有りキャラは他の住人とは明確に異なる外見と言動で、いい意味で印象に残りやすい。
    • ただ、シナリオで主に登場するキャラについては扱いが微妙なところもある(賛否両論点を参照)。
  • ヒロインであるコネッタは、そのかわいらしい外見から発売前の時点で人気があったが、シナリオ上でも普段はおとなしく少々怖がりなところがありながら、世界を救うために自らの使命を果たさんと毅然として立ち向かう姿が好評を得た。
    • 船島を見て回っている彼女に話しかけると、シナリオ進行に応じて彼女の過去を聞いたり、場所によっては住人に声をかける様子を見れ、彼女の誠実な性格やちょっぴりドジな一面などを垣間見ることができる。
  • イエロースターに代わる(シナリオでも彼女から直々に任される)相棒役のタップーは、シリーズのお決まりでセリフのないマリオとルイージに代わりよく喋る。
    • 単なるナビゲートだけでなく、ブラザーアクションに驚いたり敵幹部の言動に呆れたりと感情豊かで、不快感を味わわせる言動も全くないため、ゆるキャラのような愛らしさもあって愛着が沸きやすくなっている。
+ ラスボスについて
  • 今回の事件の黒幕は、マリオシリーズはおろか任天堂全体でも類を見ない外道キャラで、一部では「『オリガミキング』のオリー王と一二を争う」と言われている。特に終盤の怒涛の展開はシリーズファンを驚かせた。
    • コネクタルランド全土が滅亡の危機にさらされ、黒幕もマリオたちを散々煽って嘲笑してくる*3など、「こいつは倒さなくてはならない」という印象も強くなり、撃破して世界を救った後の爽快感もひとしお。
    • 絆を主題とする本作において、誰とも絆を結べずに消滅してしまう展開に異を唱える人もいなくはないが、最期まで他人とのつながりの負の一面しか認めていないことや、それまでの悪行などを考慮すれば致し方ないだろう。

バトルプラグの戦略性の高さ

  • プラグの装備可能数や種類が増え、プラグの効果的な使い方を理解することで様々な行動をとれるようになる。バトルではターン中ノーウェイトでプラグを差し替えられるのも利便性が高い。
    • たとえば初見の敵やボスと戦う場合、まずは回避やカウンターが楽になる「らくらくカウンター」やダメージ軽減の「ふせぐんダー」「まもるんダー」を付けて様子を見つつ、回避やカウンターのタイミングを掴めたら適宜攻撃系のバトルプラグに差し替えることで被害を抑えられる。
    • ボス戦ではルイージセンスが成功してボスを弱体化させた後、ブラザーアタックの消費BP増と引き換えに火力を上げる「ブラザーブースト」やデメリットなしでもう一度行動できる「れんぞくコマンド」をセットし、ブラザーアタックの猛攻で大ダメージを与える戦法が有効。ブラザーアタックを確実に決めたいなら「かってにエクセレント」を併用してもいい。
    • HPやBPが減ったときに自動で回復アイテムを使用する「かってにキノコ」「かってにシロップ」は便利だが、これに加えてそれらのプラグで適切な回復量のアイテムを選択してくれる「かってにセレクト」や、1つのアイテムでマリオとルイージ両方を回復するようになる「いっしょにアイテム」などを併せると、ピンチに陥ってもコマンドによる回復の手間を減らして攻撃を続行できる。
    • 推奨レベルを下回るレベルで強敵と戦う際も、都度考えてプラグを付け替えることで十分に撃破可能で、あれこれ考えながら攻略するのが好きなプレイヤーには好評。
    • 一方でそこまでプラグに頼りきりでなくとも、しっかりレベルを上げれば十分エンディングまで到達できる難易度でもあるため、プレイヤーのプレイスタイルに応じた遊び方ができる。
    • 強いて欠点を挙げるなら、使用回数がまだ残っているプラグの回復手段が限られていること、バトル中にプラグが再使用可能になったことは伝えられるがどのプラグかまでは明記されない(自分でメニューから確認する必要がある)ことか。

ルイージの扱い

  • 本シリーズでは主役の一人であるにもかかわらず、「イジリ」という名目でマリオシリーズの中でも特に扱いが悪かった時もあるルイージだが、本作ではルイージセンスをはじめとして非常に扱いが良い。
    • そのルイージセンスも目覚めた理由がちゃんとシナリオ上で明かされるため、無理やりさを感じることもない。
    • マリオとルイージが船島から大砲で漂流島や大灯台島に初めて飛ばされる際、マリオは毎回しっかりと着地し、ルイージはたいてい着地に失敗するのだが、この失敗パターンが豊富であり、かなりコミカル。終盤ともなるとルイージも着地に成功するパターンが増えるため、成長を感じさせてくれる。
    • 表情の変化具合も兄弟どちらも豊か。ルイージに関しては少々情けなく見える場面もあるが、強敵と相対するときは一切ヘタレることなくマリオとともに凛々しい表情とポーズをとってくれる。
    • ルイージが理不尽な暴力を受けて笑いを取ろうとするシーンも存在しない。
    • 総じて「ちょっとドジでお茶目だけど頼りになる弟」というルイージ像の表現に成功しているといえるだろう。

クッパ軍団の扱い

  • クッパ軍団はシナリオ中盤からマリオたちともゾケット一味とも敵対する第三勢力として登場し、大いにシナリオを引っ掻き回してくれる。
    • クッパについては途中で散々な目に遭うこともあるが、とある漂流島でカリスマ的存在として扱われるなど、扱い自体は総じて悪くない。

演出面の強化

  • シリーズ初の据置機での発売とあって、グラフィックも相応に美麗化し、アクションの演出も非常に派手になっている。

ファンサービス

  • 海域に存在する岩礁は、過去のマリルイシリーズをモチーフとしたものが多い。
  • とある場面では『ペパマリMIX』で共演したペーパーマリオを彷彿とさせる発言も存在する。『ペーパーマリオRPG』のSwitchリメイクも本作の前に発売されているため、『ペパマリMIX』を未プレイでもニヤリとした人は多いだろう。
  • クッパ軍団もしっかり過去作や他シリーズでの要素を取り入れている。
    • バトルで甲羅にこもって突進するノコノコに対してジャンプによるカウンターを成功させると、過去作のブラザーアタックに類似した攻撃方法で反撃できる。
    • ヘイホーはマリオパーティシリーズのミニゲームである「はたあげヘイホー」を彷彿とさせる攻撃をしてくる。
    • ボスとして登場するクッパも、過去作での敵対時の技だけでなく『3』のアクションを再現した攻撃も繰り出してくる。

その他

  • ゼニアレバー島で発生する謎解きは、低年齢層を配慮してか何重ものヒントが用意されている。もちろんヒントを見ること自体は任意だし、すべてのヒントを見ずとも攻略できるようになっている。

賛否両論点

一部キャラの扱い

  • グミ・ズレッタ・グレール・ズンドーの4人の子供からなるグズグズ団は、子供でありながら「世界のためにマリオたちの手助けをする」という心がけは立派で、ピーチ姫との交流も見所。
    • しかし、ゼニアレバー島の攻略時、カララフル海域の大灯台島のバリケード破壊時などを除けば、基本的にいてもいなくても大して変わらない賑やかし程度の出番しか用意されていない。一応ピーチ姫やイエロースターとともに裏方に回ってよく周囲の偵察に出ているが、特に目立った成果もない。戦闘力も知識も特殊な力もないただの子供なので仕方ないが…。
    • バリケード破壊も彼女らが自分たちで志願したとはいえ、彼女らでなければならない理由は存在しない(マリオとルイージが実行しても特に問題はない)し、下手をすれば死んでしまう行為*4に子供が参加するのを大人たちが警告はしつつも誰も止めない点が不自然である。
  • ボルドー・ルドルフ・トッドの3人からなる敵幹部ボルドルド隊は、コントのような抜けた言動から本作のコメディリリーフの一端を担っており、彼らの存在を気に入ったファンも多い。
    • しかしシナリオの都合もあるだろうが、「悪役としてはあまりに抜けすぎではないか?」と首を傾げざるを得ない場面も散見される*5。ゼツエン状態の深刻さに対する清涼剤と捉えるか、「緊迫感が薄れる」と感じるかは人によるだろう。
  • ゾケット一味の首魁であり、ボルドルド隊の上司であるゾケットは、非常にシリアス・冷酷な雰囲気を漂わせながら、他人の名前をしょっちゅう言い間違える*6という、良く言えばシュール、悪く言えば場違い気味なネタ要素が存在する。
    • 「孤独を推し進める人物」として他人や手駒への興味の無さを示す表現と捉えるのが妥当ではあろうが、このギャップを受け入れられるかどうかで評価が分かれる。
    • ほぼ毎回ボルドルド隊によるツッコミが入るため話のテンポも悪く、人によっては少々くどく感じることも。
  • コネクタルランドのあちこちにいるカブじいは、シナリオの本筋とは一切関係ない人生のためになる話をする。これについては素直に受け取る人や押しつけがましさを感じる人もいるなど賛否が分かれている。
  • 既存キャラのイエロースターは異世界が舞台ということもあり登場が不安視されていたが、無事に登場しファンを安堵・歓喜させた。
    • しかし本作では前述の通りタップーにマリオ&ルイージの相棒役を譲った影響でピーチ姫やグズグズ団と共に裏方に回っており、存在意義があまりない。
    • とあるサブエピソードではイエロースターとクッパの交流が描かれ、こちらも過去作ファンからは好評。しかし本作でシリーズ初プレイ、あるいは彼女が登場する作品を未プレイの人に対して彼女に関する説明がシナリオ上で足りておらず*7、そうした人がいきなり彼女とクッパが仲良く(?)話しているところを見せられても困惑するだろう。
  • ピーチ姫は前述の通り裏方がメインではあるが、あえて自らを囮にすることを提案するなど、イエロースターと比べればまだ出番があるほうである。
    • しかしクッパとはお互いあまり関心を持っておらず、まともな絡みもない点については、今までのマリオシリーズから見ると違和感がある。

一部シナリオの展開

  • 敵の脅威を払拭した島で、かねてより恋人同士だったNPCたちの結婚式を執り行うためにマリオとルイージが奔走することになる。
    • 結婚という絆の結実は大いに盛り上がるエピソードで、この二人は敵対していた部族の男女ということで部族同士の和解=新たな絆の誕生にもつながっており、感動した人は多い。
    • しかしゾケット一味がいまだ容易に他人をゼツエン状態にできる状況下にある*8。ゼツエン状態への対抗策が確立した頃とはいえあくまで予防でなく治療であり、一味が式に乱入して式をぶち壊しにされる可能性も十分あったため、「襲撃を気にして集中して楽しめなかった」という意見もある。
      • 実際は選択によっては準備段階でゼツエン状態とは無関係の妨害イベントやバトルが発生するものの、結婚式本番は特に乱入などもなく最後まで進行するため、杞憂ではあるのだが。この辺りは前述した「ボルドルド隊の抜けすぎている点」にもつながる。
  • とあるサブエピソードでは、カメックがクッパJr.に対し『3DX』の『クッパJr.RPG』での発言を交えて説教する場面がある*9。これもファンサービスであり、Jr.の成長劇を懐かしむ人もいるだろう。
    • しかし今回の説教の原因となった出来事は「コネクタルランドでJr.と仲良くなったフレンという少年が、2度に渡りJr.に対し重大な裏切りを行ったため、Jr.がフレンに絶交を突き付ける*10」というもの。『クッパJr.RPG』の時と違いJr.自身に一切非がない状況で、カメックも事態の大きさを軽く流したうえで説教を始めるため、「素直に受け取りづらい」という意見もある。
    • ただ、カメックの言い分自体は決して間違いではなく、「結果的にJr.を裏切ることになってしまった友人も敢えて赦してあげるよう発破を掛けている」と解釈できないこともない。Jr.自身も絶交を突きつけたことを内心後悔していたため、特に反論せず素直に聞き入れている。
  • 最終盤に発生するとあるイベントは描写不足な点がある。
    + ネタバレ注意
  • 黒幕打倒のために様々な「キズナのチカラ」を集めることになり、師弟・恋人・家族・友人など様々な絆からキズナのチカラを獲得していく。これまでのシナリオで築かれてきた絆が具現化するというべき内容で胸が熱くなる展開だが、最後のキズナのチカラは敵対する理由がなくなったボルドルド隊から入手することになる。
    • ボルドルド隊のバックグラウンドについては本編中ほとんど語られず、淡々と和解からキズナのチカラ入手まで進むため、「実はめちゃ仲いいじゃん」「彼らの関係について考察のし甲斐がある」と好意的にとらえたり、「これまでの入手イベントと比べてあっさりしすぎている」と難色を示す人もいる。
    • そもそもキズナのチカラ入手イベントの間、特に強いであろうマリオとルイージの絆に関して誰も一切言及しない点が不自然に見えてしまう。これはキズナのチカラの使い道が「バリアやラスボスに対抗するための力」と漠然とした言い方しかされないことも影響しているが、もちろん当時に感づいた人はいるだろうし、そうでなくても実際にキズナのチカラが使われるシーンを見れば「そういうことだったのか」と腑に落ちるだろう。

BGMについて

  • 長年マリルイシリーズの作曲を担当した下村陽子氏が降板し、ノイジークロークの坂本英城氏へ交代となった。インタビューでも詳しい交代理由は明かされていない。
    • 船島やフィールドのBGMなど、シリーズの雰囲気に合っている曲も多く概ね好評。戦闘曲は従来作との雰囲気の違いが目立っており、特に大ボス戦はややスローテンポかつ明るめな曲調に好みが分かれるが、総じてそこまで評判は悪くない。
    • 一方、過去作や一部「ペーパーマリオ」シリーズでは一部のボス戦やフィールド別の雑魚戦に専用BGMが用意されていたが、本作ではラスボスを除くと通常戦闘・中ボス戦・大ボス戦それぞれで汎用のBGMしか用意されていない。上記の通りの雰囲気を持つ大ボス戦BGMが、クッパやゾケットなど一部のシリアスな敵に関してはミスマッチと感じる人もいる。
      • 「せっかくテーマ曲があるボルドルド隊にも専用戦闘曲が欲しかった」という声も少なくない。ただ彼らとの戦闘イベント自体多くはなく、バトルでのギミックに件のテーマBGMがそのまま使用される面もある為、これに関しては致し方ない。

問題点

バトル時のルイージのコマンド決定ボタン

  • シリーズにおいて、バトル中はマリオの行動をAボタンで決定、ルイージの行動はBボタンで決定というのが通例であった。しかし、本作ではマリオとルイージ両方の行動決定がAボタンに割り当てられている。
    • フィールドでのルイージのアクションは従来通りBボタン入力で行うこともあり、シリーズに触れたことのあるプレイヤーはバトルでのアクションコマンドをミスしやすくなっており、シリーズファンから特に不満が出ている。
      • バトルプラグの付け替えでメニュー画面が開く都合上、やむなくそちらと操作を合わせる必要があったのかもしれない。
    • なお『スーパーマリオRPG』のSwitchリメイクではオプションでSFC版当時の操作方法に変更できたのだが、本作では従来シリーズの操作方法への変更はできない。

ゲーム中のテンポの悪さ

  • 全体的にロード時間が長め。
    • 特に敵にエンカウントすると、画面の切り替えが終わって操作できるまでに10秒前後かかる。
  • 船島は高速移動はできるようになっても、海流から外れるなどして一時停止させることはできない。
    • 会話中などでうっかり目的の島や岩礁を通り過ぎてしまった場合、再びそれらに接近するまでしばらく待つ必要がある。
  • 一部の「いいえ」系の選択肢はBボタンを押してもそちらにカーソルが移動するだけで、選択するにはAボタンを押す必要がある。こちらもオプションでの設定変更はできない。
    • ルイージのフィールドアクションにBボタンを使用するので、誤操作を防ぐためかもしれないが、他のゲームで慣れていると煩わしさを感じる。
  • そこまで頻繁に起こるわけではないものの、フィールドでルイージがマリオと離れすぎた時にわざわざマリオを引き返させて合流する演出もテンポ悪化に繋がっている。段差を上っているときにこれが発生すると強制的に段差から下ろされてしまう。
    • ルイージ側が移動速度を上げたり大ジャンプして一気に追いつくなど、他にやりようはなかったのだろうか。
  • ムービーはBボタン長押しでスキップすることができるのだが、何度も見ることになる「マリオとルイージが船島の大砲で吹っ飛ばされ慌てるムービー」についてはムービー自体を非表示にするオプションが欲しかったところ。
  • バトルでは敵味方ともに攻撃にかかる時間が長く、雑魚戦ですらそれなりに時間がかかる。ルイージセンスの活用が求められ、尚且つその成功演出も長いボス戦では猶更。
    • シリーズ経験者を意識してか、或いはバトルプラグによるリカバリーを想定してか、攻撃時にフェイントのような変則的な挙動をする敵、純粋に回避タイミングを計りにくい敵が序盤から少なからず登場する。また後半のボスには特殊攻撃に対し敢えてカウンターしない事を実質ノーヒントで求めてくる者などもおり、総じて多くの戦闘にて初見での対処が困難な局面が多くなっている。
    • 状態異常によって、本作のバトルの肝となるコンビネーションアタック/ブラザーアタック/ルイージセンスを丸ごと封じられてしまう点も厄介。
      • ブラザーアタックに関しては従来作も同様であったが、全体的に敵の耐久値が高くそれらのアクションを惜しみ無く活用する事が求められる本作においては、雑魚敵相手でも長期戦にもつれ込みやすい一因となっている。
      • アイテムのリフレッシュハーブや異常無効系のバトルプラグなどの重要度が高くなっているといえる。また中盤以降大多数の敵が付与してきうるゼツエン状態に至っては専用の回復アイテムでないと確実に回復できないため、確実に入手できない時期は余計辛い*11
    • 序盤に出てくる「ミズナエボー」は先制アタックを決めようが即座に回復してくるうえ、その回復もモーションがやや長い。この回復は攻撃行動とは別枠であり、複数体出られるとその分回復が挟まるため非常に鬱陶しく、その愛らしい外見に反して多くのプレイヤーからヘイトを買っている。
    • ブラザーアタックは全体的にアクションにかかる時間が長めで、演出のスキップは一切できない。最終盤に習得するものに至っては効率よくアクションを進めても攻撃が終わるまでに40秒程度かかる。
    • メインシナリオ上で、一度に敵を全滅させないと無限に敵の増援が来るパターンの戦闘が何度か発生する*12。敵のダメージ管理をしつつ大量の敵の猛攻を凌がねばならず、うっかり1体でも倒してしまうとその分戦闘が長引いてしまうため、非常に面倒。
  • ラスボスとの決戦の場となる最終ダンジョンの構成はギミックがてんこ盛りで非常に長く、ラスボスにたどり着くだけでも数時間は費やすことになる。

一部ギミック

  • 「数字と色のついたパネルを、色に合った兄弟が順番に踏んでいく*13」タイプのギミックでは、ルイージが自動で動くため、マリオが目標の赤パネルに到達する前にルイージが勝手に緑パネルを踏んでしまい失敗することがある。兄弟の操作を任意で切り替えるようにできなかったのだろうか。

シナリオ上の一部選択肢の存在意義

  • 賛否両論点で述べた結婚式の準備イベントとして「船島の乗員たちと怪しい商人、どちらの提案に沿って式に必要な物品を調達するか」という選択がある。
    • 後者は明らかに敵側のとある人物の雑な変装であり、そちらの提案に乗ってしまうと前述の通り妨害イベントとバトルが発生し、何とか難を逃れたものや代替品を利用して挙式することになる。手間に対するメリットや最終的な式での見栄え、及びそれまでの展開を考えると、敢えて後者を選ぶ理由も意義も薄い。
    • ついでに妨害イベントでは関係する島民もとばっちりを食らう形となる。こちらへのフォローも薄く、人によっては後味の悪さを感じるだろう。
  • 終盤には「二人の天才発明家のうち、どちらの力を借りるか」という展開があるのだが、一方は少し変なところもあるがこれまでマリオたちに多大な協力をしてくれたギミルダ、もう一方はギミルダ以上の天才だが周囲に横柄な態度をとるアダップルとなっている。
    • これまでの付き合いの長さと人格的な問題からギミルダのほうを選びがちで、選んだあとの会話も意外なほど穏便に進むため、ギミルダを選ぶのが無難。アダップルを選ぶとギミルダ・ピーチ姫・イエロースター・グズグズ団が一時的に船島から追い出されてしまうため、後味が悪い*14
    • そもそもこの分岐にまつわる話のつくりもあまりよろしくない。「困窮した現状を打開するためにアダップルに協力を依頼しよう」→「アダップルに会うために漂流島に向かう」→「船島に来たアダップルはギミルダたちに『自分と部下だけで十分だから足手まといは出ていけ』と命令する」→「以前からアダップルに対してコンプレックスを抱いており、意固地になったギミルダが突然『自分も打開策がある』と言い出す」→「二人のうちどちらの策を選ぶ?」というもの。アダップルの横柄な態度も問題だが、ギミルダも策があるならアダップルを頼る案が出たときにそう言えばいいだけの話である。島つなぎも行う必要があるためマリオとルイージの行動が徒労になったわけではないものの、結果としてギミルダの株を下げてしまっている。

過去作に存在した要素の廃止

  • フィールドやイベントのBGMは過去作よりも多めに用意されているが、『4』以降恒例だったサウンドプレイヤーが実装されていない。
    • フィールドのBGMにはシナリオが進むと聴けなくなるものもあるため、もったいない点といえる。
  • やり込み要素はサブエピソード中心に多く用意されてこそいるが、『3』以降お馴染みであった「強化ボスとの再戦」は(シナリオ中必須の一つを含め)中盤までのごく一部のボスのみに縮小されてしまっている。バトルメドレーやその最後に登場する裏ボス等も存在せず、クリア後もマリオとルイージを育て上げる意義が薄くなってしまっている。
    • 敵側の暗躍を暗示するサブエピソードとして組み込まれている辺り、世界観への没入感を重視した結果とも言えるか。とは言え対象外の中ボス~ボスも攻撃の作り込みが緻密である為、大多数と一度きりしか戦えないのはこちらも惜しいところ。
    • またその強化ボスの内1体は、通常版ではルイージセンスの内容にボルドルド隊のトッドが関わってくるのだが、彼はその時点でバトルの場所にはいない為、「紫に塗られた彼のシルエットのような謎の存在が説明もなく登場する」という強引なつくりがなされている。
    • この他にも、同じく『3』以降定番となっていたブラザーアタックのスコアアタックも用意されていない。

総評

続編が絶望視されていた中で奇跡の復活を遂げた本作は、開発会社が変わり、舞台が異世界になってもシリーズらしさが堅持されている。
絆をテーマとした分かりやすく心温まるストーリーやバトルプラグの戦略性の高さなど、本作ならではの要素も評価が高い。
シリーズでは良くも悪くも注目が集まるルイージの扱いについても、本作では理不尽な扱いがないうえで彼ならではの個性を引き出すことに成功している。
『4』から改善されていないゲームテンポなどまだまだ課題はあるものの、マリオブラザーズの新たな船出としては申し分ない出来と言えるだろう。


余談

  • ゲーム開始時にマリオとルイージがコネクタルランドに飛ばされる時の演出は、映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の序盤の展開を彷彿とさせる内容になっているが、開発者インタビューによると開発時に映画の情報は一切入っておらず、似通ったのは偶然であるとのこと。
  • 前述したルイージの扱いについては、本作の開発者インタビューで「『2』の時はやりすぎた」「ルイージ自身がドジを踏むのならともかく、他人の行動でルイージに被害が及ぶのは控える」と述べているあたり、相当慎重だったことが窺える。
  • 本作のマリオとルイージのレベルは100まで上げられるが、実際にそこまで上げるには120時間ほど必要だと言われている。参考サイト
    • もっとも、本作はラスボス戦でも推奨レベルが40台なので、100まで上げるのは趣味の領域ではある。
  • 国内での初週売上は6万3441本となっている。(ファミ通)完全新作としては前作にあたる『ペパマリMIX』(4万9266本)や、直近作の『3DX』(9178本)より増加している。
    • 『スーパーマリオRPG』(30万1334本)と『ペーパーマリオRPG』(11万5649本)の各Switchリメイクの初週売上と比べると低いが、完全新作のこちらと違い、それらは元々好評だった作品のリメイクで期待が大きかったということも影響しているため、同じ土俵で比べるのは酷かもしれない。
    • 翌週にビッグタイトルのリメイクであるHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売が控えており、本作の売上に影響を及ぼしていた可能性もあるだろう。
    • その後はじわじわと累計売上を伸ばし、2024年12月末時点では国内29万本、全世界で184万本となっている。(2025年3月期第3四半期決算説明資料
最終更新:2025年04月11日 01:09

*1 リメイクである『3DX』を含めると約6年ぶり。

*2 過去作ではやけど中行動不能になることもあったが、本作では行動可能になっている。

*3 その煽りの内容がかなり悪辣だったため、マリオとルイージが抑えきれぬ怒りを露わにするシーンがあるほど。

*4 バリケード破壊後に全員死亡したことを示唆する演出があるものの、ちゃんと全員生存している。そもそも「子供が特攻して死亡する」ことを示唆する演出自体、ブラックジョークというレベルを超えている。

*5 「ゼニアレバー島でマリオとルイージにボスをけしかけている間に、近くにいたグズグズ団をさらおうとしない(それ以外の周りにいたNPCはさらっている)」「ゼツエン状態にできる武器をもって船島を襲撃しても、マリオやルイージ、コネッタではなく無害なNPC一人をゼツエン状態にして逃走する」など。

*6 部下であるボルドルド隊を「オンボロ隊」「ボルダリング隊」などと呼び、マリオとルイージを「マルナゲとスピーチ」「バイトブラザーズ」などと呼んでいる。

*7 「以前マリオ&ルイージと共にナビゲートキャラとして色々な冒険をした」こと等は淡泊ながら随所で言及されるが、クッパとの関係性はややこしい為か殆ど説明されない。

*8 実際にボルドルド隊がこのイベントの前に船島に奇襲をかけ、花婿になる男を見せしめのようにゼツエン状態にしている。

*9 『3DX』未プレイの人を考慮して、当時の発言の内容は二人の会話内で簡単に説明される。

*10 フレンはマリオとルイージがJr.の敵であると認識しているにもかかわらず、クッパ軍団に追われているマリオとルイージを2度も逃がしており(2度目に至ってはクッパ軍団に捕らわれた二人が脱獄する手伝いをした)、Jr.がその現場を2回とも目撃している。マリオたちに幾度となく撃退されてきたクッパ軍団の立場から見れば、フレンの行為は投獄あるいは処刑されても仕方のないものであり、絶交で済ませただけまだ温情があるほうだろう。

*11 ストーリーを進めれば船島にて無限に入手可能だが、それ以前は個数限定で拾えるものや一部敵のドロップに頼るしかない。

*12 一部サブエピソードでも発生するが、こちらの攻略は任意。

*13 たとえば赤の1番をマリオが踏み、緑の2番をルイージが踏み、赤の3番をマリオが踏み…という流れ。

*14 ギミルダたちも兄弟の選択に不満がないわけではないが「二人の決断を信じている」とフォローはしてくれる。