【まりおあんどるいーじあーるぴーじー ぶらざーしっぷ】
ジャンル | ブラザーアクションRPG | ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | アクワイア | |
発売日 | 2024年11月7日 | |
定価(税10%込) |
【パッケージ版】7,128円 【ダウンロード版】7,100円 |
|
プレイ人数 | 1人 | |
セーブデータ | 5個+オートセーブ1個 | |
レーティング | CERO:A(全年齢対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
絆がテーマの物語 ルイージがいい意味で大活躍 ゲームテンポは悪い |
|
マリオシリーズ |
『Nintendo Direct 2024.6.18』のトップバッターとして突如発表された、『ペパマリMIX』以来約9年ぶり(*1)となるマリオ&ルイージRPGシリーズの完全新作。シリーズでは初の据置機でのタイトルでもある。
『3DX』発売後、開発元だったアルファドリームが倒産したために続編は絶望視されていたが、本作ではアクワイアが開発を担当しており、開発者インタビューによれば元アルファドリームのスタッフも参画している。
サブタイトルの「ブラザーシップ」は、今回の拠点となる「船島」や、マリオブラザーズの絆とかかっており、シナリオ上でも「絆」が重要視されている。
ピーチ城の庭で過ごしていたマリオとルイージ。
2人は突然現れた不思議な空間に吸い込まれ、大海原が広がる世界「コネクタルランド」に迷い込んでしまう。見知らぬ土地に降り立ったマリオたちは、コネクタルツリーという大きな木が生えた「船島」へとたどり着く。
そこで出会ったのは、心優しき少女「コネッタ」とブタの貯金箱のような見た目の「タップー」。マリオたちはこの世界の住人であるコネッタから、ひとつだった大地が何者かの手によってバラバラにされ、いくつもの島に分かれてしまったことを知らされる。
窮地に陥ったコネクタルランドを救うため、マリオとルイージはバラバラの大地をひとつにする「島つなぎの冒険」に出かける。
バラバラの大地をつなぐため、漂流する島々を訪れるマリオとルイージ。
そこでは2人に協力してくれるさまざまな人物との出会いが。その一方、マリオたちの行く手をはばむクセ者たちも登場。
暗躍する謎の集団や、おなじみの大魔王の姿も……。マリオとルイージは船島とともに大海原をめぐる。
しかし、コネクタルランドにはさらなる脅威が待ち受ける。
(公式サイトの「STORY」より引用)
フィールド
バトル
ルイージセンス
船島
島つなぎ
バトルプラグ
シナリオの分岐
サブエピソード
チャレンジ
グラフィック
その他
シナリオ面
いい意味で個性的な新キャラ
+ | ラスボスについて |
バトルプラグの戦略性の高さ
ルイージの扱い
クッパ軍団の扱い
演出面の強化
ファンサービス
その他
一部キャラの扱い
一部シナリオの展開
+ | ネタバレ注意 |
BGMについて
バトル時のルイージのコマンド決定ボタン
ゲーム中のテンポの悪さ
一部ギミック
シナリオ上の一部選択肢の存在意義
過去作に存在した要素の廃止
続編が絶望視されていた中で奇跡の復活を遂げた本作は、開発会社が変わり、舞台が異世界になってもシリーズらしさが堅持されている。
絆をテーマとした分かりやすく心温まるストーリーやバトルプラグの戦略性の高さなど、本作ならではの要素も評価が高い。
シリーズでは良くも悪くも注目が集まるルイージの扱いについても、本作では理不尽な扱いがないうえで彼ならではの個性を引き出すことに成功している。
『4』から改善されていないゲームテンポなどまだまだ課題はあるものの、マリオブラザーズの新たな船出としては申し分ない出来と言えるだろう。
*1 リメイクである『3DX』を含めると約6年ぶり。
*2 過去作ではやけど中行動不能になることもあったが、本作では行動可能になっている。
*3 その煽りの内容がかなり悪辣だったため、マリオとルイージが抑えきれぬ怒りを露わにするシーンがあるほど。
*4 バリケード破壊後に全員死亡したことを示唆する演出があるものの、ちゃんと全員生存している。そもそも「子供が特攻して死亡する」ことを示唆する演出自体、ブラックジョークというレベルを超えている。
*5 「ゼニアレバー島でマリオとルイージにボスをけしかけている間に、近くにいたグズグズ団をさらおうとしない(それ以外の周りにいたNPCはさらっている)」「ゼツエン状態にできる武器をもって船島を襲撃しても、マリオやルイージ、コネッタではなく無害なNPC一人をゼツエン状態にして逃走する」など。
*6 部下であるボルドルド隊を「オンボロ隊」「ボルダリング隊」などと呼び、マリオとルイージを「マルナゲとスピーチ」「バイトブラザーズ」などと呼んでいる。
*7 「以前マリオ&ルイージと共にナビゲートキャラとして色々な冒険をした」こと等は淡泊ながら随所で言及されるが、クッパとの関係性はややこしい為か殆ど説明されない。
*8 実際にボルドルド隊がこのイベントの前に船島に奇襲をかけ、花婿になる男を見せしめのようにゼツエン状態にしている。
*9 『3DX』未プレイの人を考慮して、当時の発言の内容は二人の会話内で簡単に説明される。
*10 フレンはマリオとルイージがJr.の敵であると認識しているにもかかわらず、クッパ軍団に追われているマリオとルイージを2度も逃がしており(2度目に至ってはクッパ軍団に捕らわれた二人が脱獄する手伝いをした)、Jr.がその現場を2回とも目撃している。マリオたちに幾度となく撃退されてきたクッパ軍団の立場から見れば、フレンの行為は投獄あるいは処刑されても仕方のないものであり、絶交で済ませただけまだ温情があるほうだろう。
*11 ストーリーを進めれば船島にて無限に入手可能だが、それ以前は個数限定で拾えるものや一部敵のドロップに頼るしかない。
*12 一部サブエピソードでも発生するが、こちらの攻略は任意。
*13 たとえば赤の1番をマリオが踏み、緑の2番をルイージが踏み、赤の3番をマリオが踏み…という流れ。
*14 ギミルダたちも兄弟の選択に不満がないわけではないが「二人の決断を信じている」とフォローはしてくれる。