トゥームレイダー: アンダーワールド
【とぅーむれいだー あんだーわーるど】
| ジャンル | アクションアドベンチャー |  
  
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| 対応機種 | Windows Xbox 360
 プレイステーション3
 プレイステーション2
 Wii
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| 発売元 | 【Win・日本パッケージ版】ズー 【PS3/360/Wii/PS2】スパイク
 【Win(Steam)】Square Enix
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| 開発元 | Crystal Dynamics | 
| 発売日 | 【Win】Steam版:2008年11月 パッケージ版:2009年7月17日
 【PS3/360】2009年1月29日
 【Wii/PS2】2009年4月23日
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| 定価 | 【Win・パッケージ版】8,190円 【PS3/360】7,140円
 【Wii/PS2】6,090円(税5%込)
 【Win(Steam)】898円
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| レーティング | CERO:C(15才以上対象) | 
| 判定 | なし | 
| トゥームレイダーシリーズ | 
 
概要
探索メインの『トゥームレイダー』シリーズ最後を飾る作品。基本的なシステムは『レジェンド』以降のままだが、より美麗な映像とフィールドを舞台にララの最後の冒険が始まる。
ストーリーは『レジェンド』の後、新たな伝説の武器とララの母を巡る物語が展開される。
また、パブリッシャーもEidos Interactiveとしては最後の作品でもある。
特徴
多彩な武器やアクションを使いこなし、マップに仕掛けられた様々なギミックやトラップを解いて進んでいく。
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新たに追加されたアクション。
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壁を蹴って三角飛びで高い場所に上っていける場所が加わった。
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アドレナリンショット。攻撃をしてゲージをためていき、マックス状態でロックオンしたままマニュアルエイムやグラップルボタンで、通常より攻撃力の高いショットを撃てる。
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ポールや手すりなどにつかまるだけでなく、上に立ってそこから飛び移ったりすることができるようになった。
 
評価点
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綺麗なグラフィック。陰影の表現や石の質感などリアルに丁寧に作り込まれている。
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人物のモデリングも良くなっており、歴代最高のグラフィックとしてファンからの評判も高かった。
 
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謎解きがものすごく凝っていてそのギミックには感心させられるものが多い。
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アクションがより多彩となった。草をかき分けたり、ポールに立つ・三角飛びをしたりと謎解きもさらに深みが増した。
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シリーズで初めてフルモーションキャプチャーを採用しており、ララの動きもリアルになっている。
 
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BGMの使い方が良い。盛り上がる場所、謎を解くときの静寂さなどメリハリがきいている。
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ストーリー面でも、冒頭は崩壊するクロフト邸からの脱出から始まり、仲間に銃を向けられる衝撃的な幕開けとなるなどより映画的な演出になっている。
 
問題点
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カメラアングルが悪い
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場所や状況によってはララの目線の高さに自動補正されるため、いちいち見たい方向にカメラを動かすことになり、微妙に苛立ってくる。
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特に壁際や狭い場所でララのアップになる、主観視点になる、カメラがぶれる、あらぬ方向に視点が動く、見たい場所を見せてくれないことが多々ある。
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全体的にカメラがララに近いので、周囲の観察がやりにくくシリーズ中でも最悪。狭い場所では人によっては酔うこともあるだろう。
 
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ソナーマップが用意されているが、正直あまり役に立たない。
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ソナーゆえ表示される範囲が狭く、操作感も悪いため非常に見づらい。
 
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掴まるところが分かりにくい。周囲と同化しているところが多く、進むべき場所が分かりにくくなった。
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トレジャーが多すぎて探す楽しみや価値が薄れてしまった。
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マップの広さに対して数が明らかに見合っておらず、その辺に適当に置いてあることが多いため、レア感が全くない。
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そのほとんどが壺に入っており、割って拾うという動作がそのうち面倒になってくる。
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さらに空の壺とトレジャー入りの壺が見た目で分かるようになっているのだが、空の壺だけが並べてあるところなど、意味がない場所が多いのも探索が面倒になる原因の1つ。
 
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謎のスタック。オブジェクトの判定が広すぎるのか、何もないところで引っかかって動けなくなる。
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バイク移動での爽快感の無さ。スピード感はなく、道中も大量にトレジャーがあるのでいちいち降りて取るのが煩わしい。
Wii/PS2版について
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容量の関係でギミックやトレジャーの数が大幅に削られている。
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グラフィックは他機種より当然劣るが、それぞれのハードスペックを限界まで使った違和感のない仕上がりとなっている。
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最大の問題であるカメラアングルは改善されており、かなり見やすくなっている。
総評
残念ながら旧シリーズ集大成の出来とはならなかった(特にカメラ関係)。旧作のようにロング視点ならまだ見やすかっただろう。
トレジャー探索もやりがいはなく、ただの作業になってしまいがちで達成感がない。
どこに進めばよいのか分かりにくい場所も多く、特にシリーズプレイヤーは不満を感じることも多いと思われる。
しかし謎解きの楽しさは健在で、探索型anndoreaの面白さは損なわれていない。謎が解けた時の感動はトゥームならではと言えるだろう。
余談
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360のみコスチュームや追加ステージの特別DLCがあり、他プラットフォームプレイヤーから不満の声もある。
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2013年以降のトゥームはパラレルワールドとなっていて、アンダーワールドまでとは別のストーリーやキャラ設定である。
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例えばララは本作までは強気で勝気な性格だが、新シリーズ以降はネガティブな一面を見せる。
 
最終更新:2024年05月30日 09:45