シティーズ・イン・モーション
【してぃーず・いん・もーしょん】
| ジャンル | シミュレーション |  
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| 対応機種 | Windows XP/Vista/7 | 
| 発売元 | 原語版:Paradox Interactive 日本語版:サイバーフロント
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| 開発元 | Colossal Order | 
| 発売日 | 原語版:2011年2月22日 日本語版:2011年5月27日
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| 定価 | Steam版:1,980円 日本語版:7,140円(税5%込)
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| 判定 | なし | 
| Citiesシリーズ in Motion / in Motion 2 / Skylines (Remastered) / VR (Enhanced Edition) / Skylines Ⅱ
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概要
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世界各国の都市で公共交通機関を整備し、乗客を輸送して利益を上げる経営SLG。
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都市交通シムの前例には2001年発売の『トラフィック・ジャイアント』が存在し、ゲーム内容もそれを強く意識したものとなっている。
 
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使用できる交通機関はバス・路面電車・鉄道・水上バス・ヘリコプターの5種類。
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時代の概念が存在し、時代経過と共に都市に新しい建物が建設されたり、新しい乗物が使用可能になったりする。
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都市の発展のパターンは完全に固定されており、プレイヤーが影響を与えることはできない。
 
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各時代のシナリオをプレイするキャンペーンモードと、自由にプレイできるサンドボックスモードが存在する。
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キャンペーンモードでは「○○と○○を結ぶ路線を作れ」というミッションをこなしていくことで、資金と名声が手に入ると共にシナリオが進行していく。本筋には関係ないランダムミッションも発生する。
 
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初期状態ではベルリン・アムステルダム・ウィーン・ヘルシンキ・ミュンヘンの五都市がプレイ可能。DLCの追加マップも複数存在する。
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DLCの東京マップは拡張パック『シティーズ・イン・モーション TOKYO』として日本語版がリリースされた。
 
評価点
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乗客はそれぞれが目的地を持ち、必要に応じて乗り換えをする。多数の路線を乗り継ぐような複雑な乗り換えも行ってくれる。
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また乗客には複数の種類が存在し、それぞれ特徴が異なる。そのため乗客層を考えた路線の展開が必要である。
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例えばブルーカラーは運賃の高い乗物は利用したがらないが、ビジネスマンは運賃に関係なく目的地へ最も早く到達する交通手段を選ぶ。
 
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3Dグラフィックで描かれた都市の描写は細かく、実際の都市の再現度は高い。
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プレイには関係ないが、市場で集まって立ち話をする住民や、空港に離着陸する飛行機など都市の活気を感じさせるような細部の演出が良く出来ている。
 
問題点
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乗物の定員が非現実的なまでに少ないため、ゲームバランスが崩壊している。
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例えばバスは20人前後、鉄道車両は50人前後。そのため一旦経営が軌道に乗ると、とても乗客を捌ききれなくなる。乗客を待たせるとすぐに会社の評価が下がってしまうため厄介。
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現実的な数値に定員を修正するMODが存在するのが救いか。
 
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新しく建物や道路が建設される際、そこにあった自社物件(線路など)が一切予告無しに強制的に撤去されてしまう。
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この仕様のため、長期的に見れば地上の線路を使うメリットが少ない。
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アムステルダムではとある道路の上に建物が建設されてしまうバグが存在する。
 
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一般車のAIが賢くない。一つの車線に固まる癖があるため渋滞が起きやすい。
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東京マップの時間帯がなぜか夜に固定されているため、画面が暗くて見難い。東京=夜景といったイメージからだろうか…。
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他にも道路が右側通行などよく見るとおかしな箇所が複数存在する。これらはゲームのシステム上仕方ないと思われる。
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また東京のみで使用できるモノレールは軌道が単線であるため、いま一つ使いにくい存在となっている。
 
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デフォルトで日本語に対応しており(一部DLCを除く)、日本語版はパッケージ分割高なだけである。
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サイバーフロントの解散に伴い日本語版が絶版となった現在では、わざわざ日本語版を買う必要は全くないだろう。
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電車の説明文に「エンジン」の語が用いられるなど、一部訳がおかしい箇所が存在する。
 
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PCにもよるが全体的に動作が重い。要求スペックは以下の通り。
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OS: Microsoft Windows XP/Vista/7
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CPU: Dual Core 2GHz以上
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メモリ:2GB以上
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HDD:2GB以上
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ビデオカード:NVIDIA GeForce 8800/ATI Radeon HD 3850、OpenGL3.0以上、512MB以上の割り当て
 
総評
都市交通シムというテーマを手堅くまとめた一作と言える。
続編
最終更新:2018年12月16日 13:06