ジャングルキング
【じゃんぐるきんぐ】
| ジャンル | アクション | 
| 対応機種 | アーケード | 
| 発売元 | タイトー | 
| 稼動開始日 | 1982年6月 | 
| 判定 | なし | 
 
概要
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ターザン風のキャラクターが、様々なジャンルの全4ステージをクリアして恋人を救い出すアクションゲーム。『サーカスチャーリー』のような物だと思えばいい。
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当時としては比較的稀な合成音声が流れる。
特徴
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サイドビューのアクションゲーム。ステージは四つあり、各ステージは操作が違う。
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第1ステージはタイトル通り、ジャングルでターザンのように移動する空中ブランコ。揺れるロープに次々と飛び移っていくゲーム。失敗すればミス。ジャンプのみ操作できる。
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2周目以降になるとロープにサルが捕まっており、サルに接触するとミスになる。
 
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第2ステージは川面。川を泳いでいき、対岸を目指す。
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上下左右に動けるが酸素メーターがあり、潜ると時間経過と共に減少。これがなくなってもミスになる。水面に上がると酸素メーターは満タンになる。
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動きを拘束する気泡や、ワニが邪魔をしてくる。攻撃手段は至近距離でのナイフ攻撃のみ。ただ全て撃退するのは難しく、かわす技術も必要。
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2周目以降は、気泡の散らばり具合が増し、ワニのスピードが速くなる。
 
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第3ステージは上り坂。坂の上から岩が転がってくる。これを避け頂上を目指す。勿論接触するとミスになる。
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岩はただ転がって来るだけではなく、飛び跳ねたりもする。これをジャンプまたはしゃがみで回避。
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2周目以降は岩が出て来る頻度、跳ねる頻度が増加する。スピードの違う岩も加わって来る。
 
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第4ステージ。画面端に恋人がつるされており、窯に落とされそうになっている。その手前に2体敵がいる。敵に接触せず飛び越えて、恋人に接触するとクリアになる。
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2周目以降は動きが速くなり、槍を投げてくる敵も出現する。
 
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3回ミスするとゲームオーバー。
 
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2周目以降は全体的に難易度が増加し、背景のグラフィックの色が変化する。
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例えば、主人公の髪の色は、黒髪がデフォルトなのだろうが、ステージによって金髪になったり茶髪になったりする。
 
評価点
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4つの異なるゲーム性のゲームが楽しめる。
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それぞれのゲーム性は薄いが、ミニゲームの集合体のようなゲームなので、違いが楽しめる。
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当時は、基本的に一つのゲームに一つのゲーム性。その点では、珍しい構成。
 
問題点
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周回が進むたびに、何故か色合いが毒々しくなっていく。ピンクとか、紫とかそういう方向に。
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紫の葉っぱや、ピンクのワニ、なんてのが平然と出て来る。
 
総評
取り立てて語る事の無い普通の多ジャンルアクションゲーム。国内では移植もされておらず、80年代初期、有象無象アクションゲームの一員であるが、このゲームを知っている人は少なくない。なぜなら、「ア~アアアア~~~アアアア~~~!」と言う合成音声がなんともチープかつマヌケで、やっていなくても近くにいれば耳に残ってしまう。因みに1周クリア所要時間は大体5分程度。原題そのままで移植されていない理由は、第4ステージに登場する敵が「食人族」という設定だからだろう。
余談
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本作は国内、海外(アメリカ)共に『ジャングルキング』というタイトルでリリースされたが、後にターザンの外見やかけ声が原因から当時ターザンの原作者の管財人から承諾せずに無断で使用していたことが判明。
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タイトルを『ジャングルハント』に修正して再度リリースされた。主人公や恋人を探検家に差し替えられている。本作はゲームの歴史上初期の「国内タイトルと海外タイトルが異なるゲーム」である。
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名前の修正が間に合わず、『ジャングルキング』の名称で少数出回っていたらしく、わずかに現存している事が確認されている。
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家庭用移植版では『ジャングルハント』名義でアタリVCSやコレコビジョン、PS2・Xbox・Windows版『Taito Legends』でしか移植されていなかった。
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後にキャラを海賊に差し替えた『Pirate Pete』としてリリースされている。
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2021年6月10日よりPS4/Switchで配信されたアーケードアーカイブス版及び2022年3月2日に発売されたイーグレットIIミニ収録のものはこの名義での移植となっている。
 
 
最終更新:2022年03月02日 20:46