この項目では『Dying Light』と、完全版である『Dying Light: The Following Enhanced Edition』を紹介しています。なお、判定は共に良作です。
【だいいんぐ らいと】
ジャンル | サバイバルホラー | ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 Xbox One Windows Linux |
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発売元 |
海外CS機版:Warner Bros. Interactive Entertainment Win版:Techland Publishing(*1) 国内CS機版:ワーナーエンターテイメントジャパン |
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開発元 | Techland | |
発売日 |
海外:2015年1月27日 国内:2015年4月16日 |
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定価 |
パッケージ版:7600円(税別) ダウンロード版:7100円(税抜) |
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プレイ人数 | 1人 | |
レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | |
判定 | 良作 |
『Dead Island』や西部劇FPS『Call of Juarez (コール・オブ・ファレス)』シリーズなどで知られるポーランドのデベロッパー、Techlandが手掛けたオープンワールド型のサバイバルホラーアクションゲーム。
パルクールを移動システムに取り入れており、広大な都市型フィールドを立体的に駆け回るアクションが最大の特徴。
全世界における50以上のアワードで受賞あるいはノミネートされ、累計320万本を売り上げる大ヒットとなった。
特に北米・イギリス・オーストラリアなどのソフトウェアチャートでは1位を獲得している。
中東の海沿いに位置する都市、ハラン。
謎のウイルスの流出によりゾンビパニックが発生したこの街が外界から遮断されて2ヶ月が経過していた。
主人公である傭兵カイル・クレインは、世界救援活動会(GRE)からある任務を託され、潜入捜査のため街に降下する。
生存者が身を寄せる「タワー」に正体を隠して溶け込みつつ、任務遂行のため荒廃した街を奔走するクレインだったが…。
基本的なゲームシステム
硬派な作風
舞台設定
パルクール要素
昼夜の概念
マップ構造とセーフハウス
クラフト
オンライン要素
リアリティとアクション性の両立
臨場感溢れるホラー演出と手に汗握るプレイ感覚
高い自由度
二面性を持つパルクール要素とそれに合わせた足場設計
探索の楽しさと快適なローディングが両立したレベルデザイン
フックショットによるアクション面の拡充
オンラインプレイの熱さ
その他
パルクールの操作性
「移動」をフィーチャーした故の弊害
走るゾンビ「バイラル」の湧き仕様
アイテム・製作関連の問題
その他
ゾンビサバイバルアクションにパルクール要素という新風を吹き込み、アクションとホラーの両面に厚みを持たせた快作。
攻略上はアクションゲームに慣れていないと1人では辛い部分もあるが、広大なマップをひたすら駆け回って逃げるだけでも楽しめる。
絶望的な状況に置かれた街で命を懸けた追いかけっこを体験したいのなら、本作の世界に飛び込んでみよう。
GOOD NIGHT, GOOD LUCK...
【だいいんぐ らいと ざ ふぉろういんぐ えんはんすど えでぃしょん】
オリジナル版に主要なDLCを同梱し、その他幾つかのバランス調整や修正が施された完全版。
特に新規マップと新規クエストラインが追加される大型ダウンロードコンテンツ「The Following」の同梱が目玉であり、タイトルにも冠されている。
オリジナル版であるハラン市街のパートについては、その魅力は全く削がれていない。
ただ「The Following」で追加されたハラン郊外パートは、バギーカーの利用・強化を前提としたクエスト構成やマップ構成となっている点がやや賛否両論。
オリジナル版とは違ったプレイスタイルを楽しもう、という心持ちで臨んだ方が良いだろう。
ちなみに本作に同梱されているダウンロードコンテンツは、「The Following」を筆頭に全て個別配信もされている。
アクションゲームが苦手なプレイヤーにとってはオリジナル版からはシビアな部分が多いため、一度オリジナル版のみで様子を見て、興味が湧いたらダウンロードコンテンツを追加していくという形をとることをお勧めする。
+ | Switch版とPS4版の比較映像 |
*1 2018年2月6日よりオリジナル及び『The Following Enhanced Edition』共にWin版のみテックランド自身がパブリッシャーとなっている。
*2 クッションオブジェクトやジップラインの配置など。
*3 『Dead Island』及び『Dead Island Riptide』のHDリマスター版である、『Dead Island:Definitive Edition』と『Dead Island Riptide:Definitive Edition』にも同エンジンが使われている。
*4 特別、豪快にショートカットができるわけでもない。
*5 ちなみに、欧米には「バツ」という記号がなく、「×」という形は「エックス」「乗算」「クロス」「10 (ギリシャ数字)」などと理解され、「非」や「不可」の意味合いはない。アメリカに至っては、○と×が日本とは逆の意味で捉えられることもある。
*6 「バイター」=「Biter(噛む者)」「バイラル」=「Viral(感染者)」「ボラタイル」=「Volatile(カンシャク屋)」など。抗ウィルス薬の「アンティジン」=「Antizin」は造語だが、薬品名の「Anti〇〇」が「抗〇〇薬」であることを知っているならイメージは掴めるだろう。
*7 一方、『Dead Island 2』のデベロッパーは当初『Spec Ops: The Line』のYeger Developmentが担当していたが著しい開発遅延が元で撤退を余儀なくされ、その後『Forza Horizon 2』などを手がけたSumo Digitalに開発元が変更されたものの、2018年2月14日にDeep SilverがTHQ Nordicにより買収されて以降は『Homefront: The Revolution』を開発したDambuster Studiosに引き継がれ、2023年4月21日にPS5/XSX/PS4/One/Winで発売された。なお、日本語が収録されるのはWin版のみとなっており、CS日本語版の発売は予定されていないことが公式に明かされている。
*8 『Saints Row IV』のソフトに宇宙旅行やランボルギーニ、美容整形手術(!)などが同梱された限定版。
*9 XSX/One/Win版もダウンロード版には日本語が収録されている。
*10 なお、『Silent Hills』自体は製作中止に至っている。
*11 『Platinum Edition』を既に持っているユーザーには無償アップグレードが提供。Switch版のみ他機種より遅れて配信となった。