【せいんつ ろう ふぉー】
ジャンル | オープンワールドスーパーアクション | ![]() ![]() ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション3 Xbox 360 Windows Linux Nintendo Switch |
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発売元 |
【PS3/360】スパイク・チュンソフト 【Win】ズー 【Steam】Deep Silver |
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開発元 | Deep Silver Volition | ||
発売日 |
【PS3/360】2014年1月23日 【Win】2014年5月30日 【Linux】2015年12月21日 |
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定価 |
【PS3/360】5,695円 【Win】4,800円 |
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プレイ人数 | 1人 (CO-OP:2人) | ||
完全版 |
超完全版 【PS3】2015年4月16日/3,980円 Re-Elected 【PS4/One】2015年4月16日/5,800円 【Switch】2020年11月26日 パッケージ版/3,980円(税別) ダウンロード版/4,850円(税10%込) |
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レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | ||
判定 | バカゲー | ||
ポイント |
セインツがまさかの大統領就任 エイリアン相手にスーパーパワーで大暴れ 徹底的なバカゲー路線 |
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Saints Rowシリーズ |
※データ内では日本語版のみを記載しています。
リアルなだけじゃつまらない!
ハチャメチャやろうぜ!
『GTA』フォロワーの代表格だった『Saints Row』シリーズの第4作。
かつて一ギャングの構成員だったボスが、遂には合衆国大統領まで上り詰め、スーパーパワーで大暴れする。
今度の敵はギャングや軍隊ではなく、地球を侵略しに来たエイリアンの帝国である。
国内CS版は発売が欧米と比較して約5ヶ月遅れたため、最初からほとんどのDLCをプロダクトコードという形でまとめて同梱し、『ウルトラ・スーパー・アルティメット・デラックス・エディション』という無駄に長いサブタイトルを冠して発売された。
前作の販売戦略に比べればリーズナブルに購入可能。
PC版は海外Steam版の日本語化であり、サブタイトルは無く、パッケージ版はDLCが同梱されていない。また当時はDLC自体が日本語未対応だった。
後にPC版も全DLCが同梱された『Game of the Century Edition』がSteamで配信されている。
元は前作『Saints Row: The Third』の大型DLCとして開発されていたが、親会社THQの財政難に引きずられる形で新たに『IV』として発表されたのが今作である。
故にグラフィック面での進化は乏しく、クローン元の『GTA』とは大きく離されてしまっているが、代わりに前作のウリだったバカゲー要素を大幅にパワーアップさせ、シリーズの方向性を完全に決定づけた。
なお、前作のDLCとして開発されていた頃とは内容も大きく違っており、当初のシナリオは本作のDLCのネタ元として組み込まれた。詳細は後述。
対ギャング部隊「STAG」の元司令官サイラス・テンプルは、前作におけるスティールポートでの一件により全権を剥奪され、中東のテロ組織と手を組みアメリカに対し核テロを仕掛けようとしていた。
主人公ら「サードストリートセインツ」はサイラスを倒す為、秘密情報部のエージェントであるアシャ・オデカーと共に中東へ向かい、テロの鎮圧に挑む。
それから5年後、サイラスの核テロを鎮圧した主人公=セインツのリーダーは名実共にヒーローとなり、遂にアメリカ合衆国大統領に就任する。しかしその自己中心的な性格が災いし、政権は支持率の著しい低下に悩まされていた。
そんな折、突如「ゼン帝国(ZIN Empire)」と名乗るエイリアンがホワイトハウスを急襲。ゼン帝国の皇帝ジニャック(Zinyak)は閣僚を次々とアブダクションしていく。
主人公もまた独りで立ち向かうが、ジニャックの圧倒的な力には手も足も出ず、簡単にあしらわれる。
捕われたセインツ達は「バーチャル・スティールポート」と呼ばれる仮想空間に幽閉されてしまう。
果たしてセインツは仮想空間から脱出し、地球人類を救うためのエイリアンとの戦いに舞い戻れるのか?
+ | 序盤の展開 |
+ | 追加ミッション紹介 |
前作で見出したバカゲー路線を更に昇華させ、全身全霊でバカをやらかした快作であり、『Saints Row』の1つの到達点とも言える。
従来から変わり過ぎたゲーム性やその内容は受け入れられない人もいるのは仕方ない。
だが、この手のオープンワールドアクションでここまで好き放題にふざけまくった作品は極稀で、他のゲームでは到底味わえない無茶ぶりが楽しめるのは間違いない。
「リアルなだけじゃつまらない!ハチャメチャやろうぜ!」のキャッチコピーに一切の偽りは無い。
同プラットフォームに多いリアリティ重視のゲームに飽きてきた人は本作でハチャメチャに遊びつくしてみるのも良いだろう。
*1 「看守」の意。ゼンに支配されている別の異星人種族。
*2 タイトルの元ネタは2012年に公開された、ウサマ・ビン・ラディンの捕縛・殺害に挑む特殊部隊を描いたアメリカ映画『ゼロ・ダーク・サーティ』である。
*3 しかも57~63年に放送されたドラマ『Leave It to Beaver』をパロって「Leave It to the Saints」と言うロゴまで出る。
*4 ジニャックの趣味やプレイヤーなどセインツたちの悪夢の理由はゲーム中でちゃんと明かされる。ちなみに、主人公もジェーン・オースティンのファンと言うに設定なっており、エンディングでは意外な事実が判明する。
*5 ドット絵風のモザイクレンダ、イベント用のイラスト等本格的に作り込んである。
*6 ダンボールを被るのは当たり前で、発見された時の演出もモロにそのまま。ご丁寧にミッション失敗画面では仲間が叫んでくれる。
*7 そもそも『1』のデフォルトは白人なのに、『2』は黒人だった。
*8 舞台に合わせてかコスプレのようなものが多い。
*9 意訳ではなく原語版の時点で「Totes Kawaii」である。ちなみに「totes」は「完全に・超~」と言った意味のスラング英語。「very cute」ではないのがポイント。
*10 ちなみに、「Mind over murder」は「Mind over matter (気力は困難に勝る)」という言い回しのパロディである。直訳は「気力は殺しに勝る」だが、意訳するなら「死ぬな、気合いだ」といった感じか。
*11 しかも舐めている最中にTIPSで「他にやる事は無いのか?」「もう少しだ!」→「ウソだよ」などと散々からかわれる。
*12 最終的には『Gat out of Hell』のあるエンディングで地球は再生され、パラレルワールドという形をとって『Agents of Mayhem』へと続いていく。
*13 あろうことかストーリー後半には、大統領でありボスである主人公を殴り飛ばすシーンすらある。
*14 例えばWin版の場合、ゲームが強制終了する。
*15 『Gat out of Hell』では本作のセーブデータがあればボスの容姿と声も反映されるが、案の定、字幕に変化は無い。
*16 Googleでパソコン版のPSストアの商品ページが検索可能。
*17 ちなみに、運営期間中にも長期間サーバーがダウンしていた時期があった。
*18 ただし、Koch Media及び傘下企業の運営自体は引続き独立事業体として存続することがTHQ Nordicより報じられている。
*19 逆にDeep Silverからは『Risen』『Rush for Berlin』『Sacred』『Second Sight』『Singles:Flirt Up Your Life』の版権がTHQ Nordicへ移管された。
*20 他のリブート作品でよくあるように、ナンバリングは付かないタイトルとなっており、表記の際は『Saints Row(2022)』などと書かれる。
*21 Win版はEpic Games Storeでの独占配信となっている。
*22 『2』のスティルウォーターの1.5倍、『The Third』と本作のスティールポートの2倍とされる。