EXALEGIUSE
【えくされぎうす】
| ジャンル | シミュレーション |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| メディア | CD-ROM 1枚 | 
| 発売元 | イマジニア | 
| 開発元 | 工画堂スタジオ | 
| 発売日 | 1998年2月5日 | 
| 定価 | 6,800円(税別) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 『Schwarzschild』の系譜を次ぐシナリオシミュレーション | 
 
概要
『Schwarzschildシリーズ』から1世紀後の世界を舞台とした作品。だが、過去作と話のつながりはない。
トレジャーハンターのジン達の冒険を描く、『Schwarzschildシリーズ』とは違ったSRPG的なストーリーとなっており、内政や外交はバッサリと削られている。
システム
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最初に難易度が「EASY PLAY」「NORMAL GAME」「HARD WORK」から選べる。
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「EASY PLAY」では同フェイズ内で移動と修理の両方が行える。「NORMAL GAME」「HARD WORK」ではどちらかしかできない。
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「EASY PLAY」であっても気が抜けない、忍耐の要るゲームバランスとなっている。
 
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一部イベントのみCV付き。
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拠点で戦艦の装備を整え、"宙域"で敵と戦う。
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キャラクターのレベルによって同時に扱える武器の種類が決まっていることを考慮して戦艦の装備を選ぶ必要がある。
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戦闘前はプレーヤーには相手の艦数と相手の装備の種類の情報しか与えられない。
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相手がパルス・レーザー対応の装備をつけていても、敵パイロットが使いこなせずに戦闘中1ターンに1発しか飛んでこないということもある。
 逆にキャノンの連射を食らうこともある。
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防御装備のユニット型番が分からないため、AMMの弾切れやシールドのエネルギー切れを狙えるかどうかも予測できない。
 
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攻撃する敵の艦隊を選んだ後の戦闘はリアルタイムで行われる。
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プレーヤーが出来ることは、パイロットのコマンドの変更と、隊列の前後の入れ替えだけである。どの戦艦を狙うかは指定できない。
 
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敵艦隊を撃破しても手に入るのは経験値だけで、お金はイベントでしか入手できず、装備などもお金で買うかイベントで入手するしか無い。
 
装備
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キャノン
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威力はそれ程でもないが、専用の防御ユニットがなく、確実にダメージを与える。
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一部のパイロットは連射コマンドを習得できる。
 
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レーザー
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威力はそれ程でもないが、クリティカルヒットすることがある。
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レーザーはシールドで完全に防ぐことが出来る。
 シールドにはエネルギー切れがありうるため、シールドを持つ相手にも大量のレーザー攻撃を浴びせることで、シールドのエネルギー切れ後にダメージを与えるという戦法がある。
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レーザーにはパルス・レーザーとしても使える装備があり、パイロットがパルス・レーザーのコマンドを習得していると攻撃回数が増えるため、シールドのエネルギー切れを狙うのには都合が良い。
 ただしレーザーユニットのエネルギー切れも当然早まり、攻撃側が先にエネルギー切れになってしまうことも。
 
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ミサイル
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大きな威力を持つ。連戦になると弾切れになることがある。
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ミサイルはAMMで迎撃することで完全に防ぐことが出来る。
 AMMにも弾切れがあり、大量のミサイル攻撃を浴びせることでAMMの弾切れ後にダメージを与える戦法もある。
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ミサイルの装備の中にはバースト・ミサイル対応のユニットがあり、バースト・ミサイルのコマンドを習得しているとミサイルが連射できる。
 ただし、弾数が増えるわけではないので弾切れになることもある。
 
評価点
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戦闘にやりがいがある
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相手の装備によって艦隊のパイロットの編成や装備を組み替える必要があり、戦術性がある。
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『Schwarzschildシリーズ』の流れを組むだけあって、最後まで戦闘のバランスが良い。
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戦闘中のCGのクオリティが高い。
 
問題点
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内政や兵器の開発などの戦略性は削られている。
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装備の購入、売却、強化はそれぞれ別の施設で行う必要があり、それらは拠点内にバラバラに存在しているため、装備を整えるために行ったり来たりしないといけない。
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マップが見渡せない
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"宙域"マップが見渡せず戦術が練りにくい。
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"銀河マップ"を任意の時点で参照できず、移動時に行き先がわかりにくい。
 
総評
『Schwarzschildシリーズ』から戦略部分を取り去って簡略化したゲーム性なのだが、その結果、陣取り合戦なシミュレーションゲームからSRPGに衣替えを果たしており、ゲームの印象はかなり異なる。
ゲームバランスは絶妙に調整されておりヒリヒリする戦闘が楽しめる、工画堂スタジオの職人技が光る佳作である。
最終更新:2025年07月06日 22:52