Forza Horizon
【ふぉるつぁ ほらいぞん】
| ジャンル | アクションレーシング |  
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| 対応機種 | Xbox 360 | 
| 発売元 | Turn 10 Microsoft Studios
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| 開発元 | Playground Games | 
| 発売日 | 2012年10月25日 | 
| 定価 | 通常版 :7,140円 限定版(LCE):8,295円
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| プレイ人数 | オフライン:1人 オンライン:1~8人
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| レーティング | CERO:B(12才以上対象) | 
| 廉価版 | プラチナコレクション 2014年3月13日/2,800円
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| 配信 | 配信終了 | 
| 備考 | DL版・DLCは全て配信終了 既に購入済みユーザーのみ使用可
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| 判定 | 良作 | 
| ポイント | 『Forza』シリーズ初のスピンオフ 続編以降と雰囲気が若干異なる
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| Forza Motorsportシリーズ | 
 
概要・特徴
平たく言えばXbox版『グランツーリスモ』ともいえるレースシミュレータ『Forza Motorsport』シリーズ。
本作はそんな『Forza』シリーズ初のスピンオフタイトルで、本編とは違い公道を舞台としている点もシリーズ初。
北米のコロラド地方をモチーフとしたオリジナルデザインのマップを自由に走り回れる『Need for Speed』シリーズのようなオープンロード型のゲームシステムを採用している。
オープンワールドとは異なり、原則として道路以外の部分は走行できない(未舗装路は走行可)。
『Forza Motorsport 4』の挙動エンジンをベースとしているがアーケード風味に味付けされており万人向けのハンドリングになっている。
国内外の多数の収録車両、多彩なレースイベントや探索要素が用意されている。2016年9月にはOneでの後方互換にも対応した。
また、このタイミングでGames with Goldでのゴールドメンバーシップ限定無料配信が行われていた。
360の『Forza』シリーズでGames with Goldの対象になったのは本作のみ。
ちなみに、パッケージに登場している車種は「ダッジ・バイパー(3代目)」である。
映像・音楽
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『Forza Motorsport 4』(60fps)とは異なり30fps固定ではあるがゲーム内の時間変化には対応している。
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天候変化には対応していないが続編以降で追加された。
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また、広大なマップにもかかわらず目立つローディングは認められない。
 
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ラジオ局が3局用意され、それぞれ魅力的な楽曲が用意されている。
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本編よりクラブ系の楽曲が多いのが特徴。
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また、360の本体機能を利用したカスタムサントラも使用可能。
 
収録車種
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国内外の約50メーカーから127+9車種(DLCカーを除く)を収録。9車種については後述。
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コンパクトカーからスーパーカー、アメ車に至るまで多彩なカテゴリーが収録されている。
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現在は配信終了したが発売後の半年間、毎月カーパックが追加されていた。
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公道をモチーフとし、コース上にアザーカーが走行しているレースゲームにおいてはホンダなど一部メーカーが許諾を出さない場合(例:『首都高バトル01』など)もあるが、本作ではホンダ車も収録されているのは大きなメリット。
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収録車種のうち9車種は任意に購入できず「掘り出し物」として探索要素となっている。
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当然9車種全て入手可能だが、それぞれ1台ずつのみとなっている。
 
 
    
    
        | + | 掘り出し物一覧:ネタバレ | 
| 年代 | 車名(名前順) |  
| 1964 | Aston Martin DB5 |  
| 1958 | Aston Martin DBR1 |  
| 1981 | BMW M1 |  
| 1992 | Bugatti EB110 SS |  
| 1957 | Ferrari 250 Testa Rossa |  
| 1956 | Jaguar D-TYPE |  
| 1954 | Mercedes-Benz 300 SL Gullwing Coupe |  
| 1971 | Plymouth ‘Cuda 426 HEMI |  
| 1965 | Shelby Cobra Daytona Coupe |  | 
1000Club
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最後のDLCで追加されたチャレンジ。このチャレンジを追加するDLC自体は無料で配信されたが、実績の中にはそれまでの有料DLCに依存するものもある。
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車種ごとに5~6個のチャレンジが用意され、1つクリアするごとにメダルを1個獲得できる、というもの。
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メダルの総獲得数によるランキングはあるが実績には絡まない(実績については1つでも獲得した車の台数が基準)。
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なお、ランキングのためかは不明だがオンラインに接続されていないとカウントが行われず、サーバーがダウンしているとチャレンジに挑戦できないという問題はある。
 
評価点
ゲームシステム
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ユーザー本位で楽しめる自由なプレイスタイル。
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基本的にはレースイベントをクリアして車両や資金を獲得してゲームを進めていくが、これらは強制ではなく、極端な話、お気に入りの1台を手に入れさえすればマップ内を自由に思いのままドライブすることも許容される。
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レースイベント自体はカテゴリなど様々な条件で参加可能な車が制限されるため、イベント用の車を確保していく必要はある。
 
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また、レースイベント自体も多彩な種類が用意されており、サーキットレースのみならずトレイルレース、1vs1バトル、果ては戦闘機や気球と競うレースイベントすら存在する。
 
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『Forza Motorsport 4』譲りの挙動エンジン
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レーシングゲームとして評価が高い『Forza Motorsport 4』の挙動エンジンをベースとしながらもコントローラーでも扱いやすく調整された独自の挙動エンジンを採用。
 
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当時としては広大なマップ
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アメリカのコロラドを舞台としたオリジナルデザインのマップは豊かな自然が広がり、高速道路から峠道、ダートに至るまで幅広いシチュエーションが詰め込まれている。
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半面、内陸部ゆえに海がない。この点は続編で大きく改善された。
 
 
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レースゲーム初心者に向けたサポート機能
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『Forza Motorsport 4』譲りのアシスト機能も健在で難易度設定やリワインド(巻き戻し)機能などでサポートされる外、クルマの知識が乏しくても車両の性能をバランスよく上昇できるオートアップグレードも実装。
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逆に上級者向け要素として難易度を上げたりアシストを排除した分だけ報酬が増加するメリットもある。
 
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現在は配信終了したがラリー拡張パックで本編とは一味違うレースが味わえる。
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ラリー専用ステージではコ・ドライバーが次のコーナーを指示する演出も用意されている。
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なおシーズンパスも存在したが、本作では全DLCが網羅された上シーズンパス限定車両も用意された。
 
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スマートフォンを利用した「Forza Horizon SmartGlass Experience(配信終了)」にも対応。
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360と同一アカウントでログインして連携することにより地図付きカーナビ風の演出が楽しめた。
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評判があまり芳しくなかったためか次回作以降では対応していない。
 
問題点
画面
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画面全体が『RACE DRIVER:GRID』などを開発したCodemasters系のレースゲームのようにやや黄色がかっている。
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砂漠であれば問題ないがマップ全般にわたっているのが残念な点。
 
DLC配信終了
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DLCが配信終了しており新規ユーザーは拡張パック・DLCカーを入手できない。
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また、オンラインイベントで入手可能であったユニコーンカーと呼ばれる一部車種が入手できない。
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ただし、ユニコーンカーはレースイベントにおいてCPUが使用することもある。
 
    
    
        | + | ユニコーンカー一覧:ネタバレ | 
| 年代 | 車名(名前順) |  
| 1969 | Ferrari Dino 246 GT |  
| 2009 | Ford Fiesta Zetec S |  
| 1991 | Honda CR-X SiR |  
| 1972 | Lotus Elan Sprint |  
| 2010 | Mazda MX-5 Superlight |  
| 2012 | Mini John Cooper Works Coupé |  
| 2010 | Saleen S5S Raptor |  | 
総評
『テストドライブ アンリミテッド』に並びレースゲームの間口を広げ、自由度を上げた作品として評価されている。
また、『Forza Motorsport』シリーズ譲りの堅実な作りも健在。
本作の登場により『Forza Motorsport』本編の間の年に『Forza Horizon』シリーズが加わった。
ユーザーの立場からすると2011年以降毎年『Forza』シリーズの新作がリリースされている点も嬉しいポイントである。
ただし、本作のDLCは既に新規では入手できないため、その点を考慮する必要はある。
余談
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PORSCHEの不在。前作までは登場していたのだが、本作ではDLCでの追加もされなかった。
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この状況は次作『Forza Motorsport 5』まで続いた。
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その代わりか、RUF車が登場している。
 
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本作では各リストバンド毎にライバルレーサーが設定されていてタイマン勝負する事になるのだが、このライバルレーサーの設定は本作のみの要素。
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『Horizon 5』の10周年記念アップデートにて、本作のラスボスであるダリウス・フリントが愛車の「2010 Ferrari 599XX」と共に登場を果たし、ファンを驚かせた。
 
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『Horizon 5』での拡張パス「ラリーアドベンチャー」は本作以来となるラリーレースがテーマのDLCであり、特徴だった「ベースノートアイコン表示」等の演出はこの拡張パスでも継承されている。
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ダウンロード版及びDLCの販売終了後もしばらくは継続していたオンラインサービスだが、2023年8月22日をもって終了した(参考)。
最終更新:2024年04月02日 17:18