BOX UP
【ぼっくすあっぷ】
| ジャンル | カジュアル |  | 
| 対応機種 | Newニンテンドー3DS WiiU(海外のみ)
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| メディア | ダウンロード専売 | 
| 発売元 | 賈船 | 
| 開発元 | RCMADIAX | 
| 発売日 | 2017年4月26日 | 
| 定価 | 300円(税込) | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| レーディング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | 薄すぎるゲー無内容 単調なBGM
 ハイスコアが記録されない
 こんな内容にもかかわらずNew3DS専用
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概要
主にスマートフォンアプリの開発、海外インディーゲームのローカライズなどを手掛けている賈船が、New3DS専用のDLソフトとしてリリースしたタイトル。
価格の安さと「カジュアル」というジャンル名からわかる通り、「気軽に遊べる簡単なゲームソフト」と言った名目で出されたこのゲームだが、その内容は300円という価格からみてもあまりにも薄すぎるゲー無だった。
なお、New3DS専用タイトルのため、通常の3DSでは遊ぶことはできない。
特徴
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ゲーム内容は非常にシンプルな上方向への一方向スクロールアクション(のようなもの)。
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プレイヤーが操作するのはひし形の図形で、これを十字ボタンやタッチを使って左右に跳ねさせつつ上へ上へと昇っていく。
 途中に壁や正方形の図形といった障害物が多数待ち構えており、それらに触れるとその時点でゲームオーバー。要するに、何もない虚空を蹴りながら昇っていく形になる。
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ボタンの入力やタッチの強さによって自機が跳ねる強さが変わるため、それをうまく活かして障害物をよけていく必要がある。
 壁を越えるごとにスコアが加算される。
 
問題点
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内容が薄すぎる
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300円と言う価格自体は確かにゲームソフトの中でも非常に安価な部類だが、それを考慮してもあまりにも内容が無さすぎる。
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ステージ選択や難易度選択と言ったものは一切ない。自機を別の性能のものに変えたりすることもできない。やり込み要素もハイスコアに挑戦する以外存在しない。
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背景もグラフィックは存在せず、ただ真っ白な空間が広がるのみ。そもそも、2017年にもなって自機や障害物の見た目がただの図形だけというのはいかがなものか。FC時代はおろか、それ以前の世代のハードやPCのソフトでも中々ここまで内容の無い物にはお目にかかれない。
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2Dシューティングゲームのような、自機の性能が上がったり得点が加算されたりといった要素もなし。ゲームオーバーになるまで延々と上へと昇っていくだけの、単調極まりない内容である。
 
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だからと言って難易度が低いというわけでもない。
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障害物への当たり判定はなかなかに厳しく、気を抜くと一瞬でゲームオーバーになってしまう。コンティニューなんてものはない。
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単調なゲームにもかかわらず気が抜けないという、ある意味続けるのが非常に苦痛ともいえるゲームと言える。
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ステージの障害物の配置などは完全にランダム生成。配置を覚えて対策をとることもできない。
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もちろんエンディングもなければ、ハイスコアに応じた実績の解除といった要素もないため、続けるモチベーションを維持しにくい。
 
 
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ゲームを再起動するとハイスコアがリセットされてしまう
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つまり、セーブ機能に当たるシステムが存在しない。安価なDLソフトとしても、それはさすがにどうなのだろうか。
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加えて、ネット上でのランキング集計やMiiverse連動といった要素もないため、他者とハイスコアを競い合う楽しみ方もしづらい。
 
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キーコンフィグがない
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タッチ操作と十字ボタン操作はできるのに、A・Yボタンでの操作ができない。キーコンフィグもない。
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使わないボタンが大量にあるのだから、好きなボタンでの操作が選べるようにしてもよかったのでは。
 
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全く有効活用されていない上画面
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上画面にはずっと操作説明が表示されているまま。操作内容はとても単純なためそのような配慮は不要である。
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ステージの先の方を上画面に表示するなど、他にもやり様はいくらでもあったはず。
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ゲーム画面は常に下画面に表示されるため、結果的に3D立体視も無駄に終わっている。ゲーム画面を上に移すこともできない。
 
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単調な上にループの短いBGM
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クソゲー最後の砦と言われるBGMも、極めて単調な上にループが短く、すぐに飽きて眠くなってくる。
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ミスするとその瞬間だけBGMが一瞬止まるのも気になるところ。
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効果音の類もない。
 
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(DS版)こんな内容でNew3DS専用
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賈船が本作の1週間前に発売した、同じNew3DS専用低価格ゲームである『SHOOT THE BALL』と同様に、Unityのアセットを流用したゲームであるためと考えられる(余談項参照)。
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ゲーム内容そのものはとてもではないがNew3DSのスペックを必要とするものとは言えないため、単純に移植に際しての手抜きと言わざるを得ない。
 
評価点
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操作は単純明快
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本当に十字ボタンかタッチしか使用しないため、片手で気軽に遊ぶことはできるのは一応評価点である。
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ボタンやタッチ入力の強弱も、慣れてくればそれなりに使い分けが利くようになり、腕の上達が実感できる。
 
総評
はっきり言って、300円でも高すぎると言わざるをえない内容のゲームである。
この時代、これほどに薄いゲーム性のソフトが出てきたこと自体が驚きと言ってもよい。
DL専用ということもあって売却もできず、価格の安さゆえにライト層がつい手を出してしまいがちな点も厄介なところ。
余談
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本作の開発元であるRCMADIAXは同時期、本作以外にもNew3DS専用のDLソフトを低価格帯で多数リリースしている。
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いずれも内容が非常に薄く、あまり良い評価は聞かない。
 
アセットフリップ
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本作は、「Brick Up Game Template(リンク)」というUnityで販売されているアセットをBGM以外全て流用してリリースされた代物である。同様のゲームはスマホアプリを含めて他社からもリリースされているが、それらはどれも無料である。
その後の展開
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本作の発売から約4ヶ月後の7月13日、海外e-shopにて本作がWiiU向けにもリリースされている。
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さらに、それから約2ヶ月後の9月20日、海外e-shopにてRCMADIAXからNew3DS専用タイトル『GUIDE THE GHOST』が発売された。
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しかし、その内容はなんと本作(及び上記のアセット)の只の焼き直し。
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ゲームルールまでそのままで、変更されたのはカラーリングとBGMのみという悪い意味での徹底ぶり。
 
 
最終更新:2023年12月19日 15:48