True Love Story Summer Days, and yet...
【とぅるーらぶすとーりー さまーでいずあんどいえっと】
ジャンル
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恋愛シミュレーション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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エンターブレイン
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開発元
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ゲームクラブ
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発売日
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通常版:2003年7月24日 エビコレ版:2004年7月22日
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判定
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なし
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ポイント
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キャラクターデザインが高山箕犀氏に変更 「ずっと続く」夏の日々を描く
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エンターブレイン恋愛シミュレーションシリーズ
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概要
トゥルーラブストーリー(TLS)シリーズの第4作にして、TLSのタイトルを冠する作品としては(現状)最終作。略称は『TLSS』。
タイトルは英語表記となり、ナンバリングが外れ、初めてサブタイトルが付いた。
またキャラクターデザインがこれまでの松田浩二から高山箕犀に変更された。
登場人物
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楠瀬 緋菜(くすのせ ひな)
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本作のパッケージヒロイン。明るく優しい性格で男子からの人気が高い。少しおっちょこちょい。
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向井 弥子(むかい やこ)
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主人公の一つ年下の幼馴染。人前ではネコをかぶっているが、主人公に対しては生意気で何かと突っかかってくる。
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桐屋 里未(きりや さとみ)
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マウンテンバイクで通学するクールな少女。人付き合いがあまり好きではない。
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篠坂 唯子(しのさか ゆいこ)
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本を愛するメガネっ子。大人しく真面目だが、時々妙な感性を発揮することも。
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神谷 菜由(かみや なゆ)
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勝ち気でわがままな性格。見た目に似合わずパソコン部の部長でハイテクに強い。
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有森 瞳美(ありもり ひとみ)
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才色兼備な学園のマドンナ。姉のるりとは同じクラスの友人。
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るり
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主人公の一つ年上の姉。傍若無人な性格でなにかと家事を主人公に押し付けているが、なんだかんだで姉弟仲は悪くない様子。
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百道 誠太郎(ももち せいたろう)
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主人公の男友達。写真部に所属しており、日々薄着の女生徒のシャッターチャンスを狙っている。
特徴・評価点
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ずっと続く夏
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基本システムは『TLS2』までと同じく、学校の様々な場所へ移動し、ヒロインとランダムエンカウントを重ね、「下校会話」からデートに誘うというおなじみの流れ。
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しかしこれまでのシリーズはプレイの期間が決まっており、期限までにクリアできないとゲームオーバーとなっていたのに対し、本作では基本的にプレイの期限が表示されず、延々と続く夏の日々の中でヒロインたちとの仲を深めていくことになる。
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正確には無限というわけではなく、あまりに日数が経ちすぎるとゲームオーバーになってしまう。もっとも普通にプレイしている限りではそうなることは殆ど無いほどに時間には余裕がある。
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新要素・変更点
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一日の初めに「今日の目標」がヒロインごとに表示されるようになった。この目標(「○○さんと校舎外で会おう」など)をこなしていくことでイベントを起こし、ストーリーが進んでいくという形式。
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これにより、どうすればキーイベントが起こるかどうかがわかりやすくなった。
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移動場所を選択する際、その時間と場所で出会ったことのあるヒロインがアイコンとして表示されるようになった。
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一日の終わりにメニューから「今日をやり直す」を選ぶと、すぐにその日の頭からやりなおすことができるようになった。
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ヒロインにはそれぞれ2種類の出会い方があり、どちらの出会い方をしたかによってその後のストーリーが変化するようになった。
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この1ヒロイン2ルート制は、『キミキス』以降の後継作でもフォーマットとして受け継がれている。
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下校会話時の話題が「レベル」制になった。
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学校でキャラクターとエンカウントすることで話題のレベルが上っていく。レベルが高い話題ほどときめきゲージが上がりやすくなる。
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下校会話で「エッチな話」ができるようになった。
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いきなり「痴漢されたことある?」「官能小説って読んだことありますか?」などと衝撃的な発言を繰り出すハイリスクな選択肢……だがちゃんと会話を盛り上げていれば、女の子も恥ずかしがりながら答えてくれる。
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この要素も好評を得た(?)のか、後継作でも定番のシステムとなっている。
問題点
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プレイの期限が(実質)無くなったことにより自由に行動しやすくなったが、代わりにメリハリが無くなり、ダラダラと作業的なプレイになりがち。
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プレイ時間も『2』までに比べると長めで、同じ定型イベントを何度も見ることになる。
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ヒロインごとに2つのルートあるが、両方見ようとすると更に作業感が強くなる。
総評
キャラクターデザインが変更されたものの、基本的には『2』までのシステムを受け継いだ内容。
プレイの期限が撤廃され、プレイヤーを補助する便利なシステムも搭載されたことで、「終わらない夏」を舞台にTLSらしい日常と恋愛を楽しみやすくなっている。
しかし間延びしがちな作業プレイ、運に左右されるランダムエンカウント、定型文が多い下校会話といった要素は、この時代のゲームとして見ると多少の古さも否めないところである。
余談
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アニメ版として、OVA全3巻が2003~2004年に発売された。
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携帯アプリ版として移植もされている。
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ヒロインの髪型ごとに「ロングヘア編」と「ショートヘア編」という少し珍しい形での分割配信。また一部のシステムが省略されている。
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本作の隠しヒロインは、後に『アマガミ』のサブキャラクター「田中恵子」として再登場している。
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もっとも外見は同じだが同一人物というわけではない、スターシステムの一種である。
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また『アマガミ』には本作のヒロイン「神谷菜由」と外見・声優が一致する「伊藤香苗」というサブキャラも登場している。
最終更新:2019年04月12日 01:23