PlayStation VR WORLDS

【ぷれいすてーしょん ぶいあーる わーるず】

ジャンル バラエティ
対応機種 PlayStation 4
発売元 Sony Interactive Entertainment
開発元 SIE London Studio
発売日 2016年10月13日
定価 5,292円(税込)
プレイ人数 1人
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 なし
備考 PlayStation VR専用ソフト
PS Moveコントローラー×2対応
PlayStation Studios作品


概要

VR元年とも呼ばれた2016年。数多くのVRヘッドセットの中の一つとして発売されたPlayStation VRと共に発売されたPSVRのローンチソフト。
本作は5つのVR体験ができるバラエティソフトとなっている。


収録ゲーム

  • Ocean Descent(オーシャン ディセント)
    • ゲージの中に入って海の中を探検できるダイビングシミュレーション。
    • コントローラーは使わず、ただ景色を見渡すだけの内容。
  • VR Luge(VR リュージュ)
    • 車の走る坂道を「リュージュ*1」を使い滑り抜けていくレースゲーム。
    • コントローラーは使用せず、VRヘッドセットを左右に傾けて操作する。
  • The London Heist(ロンドン ハイスト)
    • ロンドンのギャングとなって銃撃戦などを繰り広げていくFPS。
    • PS Moveコントローラーに対応しており、2本あれば両手を使った操作ができる。
    • 敵の弾が当たらない初心者モードもあり、FPSが苦手な人でも安心。
  • Danger Ball(デンジャー ボール)
    • エアホッケーのようにボールを打ち返していく近未来スポーツゲーム。
    • ボールを打ち返すパッドはヘッドセットを動かして操作する。
  • Scavengers Odyssey(スカベンジャーズ オデッセイ)
    • マシンに乗り込んで宇宙を冒険していくSFアクションゲーム。
    • 敵をコントローラー操作による射撃で倒していく。

評価点

  • VRの没入感はどれも好評。
    • グラフィックも綺麗で、どのゲームも360°全方向に向けるようになっている。
      • 特にオーシャン ディセントでは綺麗な魚や海の景色、サメに襲われる恐怖を存分に味わうことができる。
  • 中でもロンドン ハイストの評価は特に高い。
    • そもそもVRとFPSの相性が良いことが、高評価の要因の一つとして挙げられる。
    • 会話中でも、ライターや空き缶といった小物を弄ったりすることができる。また、それらに関する実績も用意されている。
    • 終盤にはストーリーの分岐があったりと、1つのゲームとしての出来はかなり良い。
  • ゲーム選択画面でゲームごとに目の前に球状の物体が現れるが、これにコントローラーを当てると様々な反応を示して面白い。

賛否両論点

  • 個々のゲームのボリュームが少ない。
    • バラエティソフトとはいえ、定価5,000円台のゲームとしては、個々のゲームのボリュームはお世辞にもあるとは言い難い。
    • ただし、VRゲーム自体が一般的なゲームと比べて疲労が溜まりやすく、長時間やるものではないため、これくらいのボリュームの方が丁度よいともとれる。
    • VR リュージュとロンドン ハイストは、タイムアタックやスコアアタックといった、一応のやりこみ要素はある。ハマるかどうかは人次第だが……。

問題点

  • オーシャンディセントは、身も蓋もないことを言ってしまえば、ただ景色を楽しむだけなので、ゲームというよりは、VR映像のような内容となっている。
    • 魚に触る、ゲージの上下を操作する、といったことは一切できない。
    • 一応補足しておくと、評価点に書いた通り、映像の内容自体は悪いものではない。
  • ロンドン ハイストを存分に楽しむにはPS Moveコントローラーが2本必要。
    • 一応デュアルショック4だけでも遊べるが、その場合片手だけでの操作になるので、一部の実績が達成できないなど問題が残る。
    • ゲーム自体の完成度が高いだけに惜しい点。
  • デンジャーボールは率直に言ってしまえば単なる3Dになったエアホッケー。VRでする必然性もあまりない上に、比較的飽きやすい。
  • スカベンジャーズ オデッセイがとにかくVR酔いしやすい。
    • 当然個人差はあるが、前後左右の移動が激しいためかなり酔いやすい。人によってはまともにプレイできないほど酔う。
    • VR リュージュもスカベンジャーズ オデッセイほどではないが、人によっては酔う可能性もある。

総評

様々なジャンルのゲームでVRの魅力を楽しむことができるのは確かだが、ミドルプライスの割に個々のゲームのボリュームは少なく、やり込める要素も少ないため、飽きてしまいやすい。
個々のゲーム自体の内容もロンドンハイスト以外は微妙な内容なので、総合的にはPSVR初体験用ソフトとしては今一つな出来となってしまっている。
セール時ならともかく、本作のためだけにPSVRの購入を検討しているのであれば、やめておいた方がよいだろう。

最終更新:2024年11月18日 05:57

*1 ウィンタースポーツの競技に使用されるそり。当然ながら現実で公道レースに使うのはNG。