ガーデニングママ

【がーでにんぐまま】

ジャンル ガーデニングアクションゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
メディア DSカード
発売元 タイトー
開発元 クッキングママリミテッド
オフィスクリエイト
発売日 2009年3月19日
定価 5,040円(税込)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 使いづらすぎるシャベル
後半ほど煩雑になるゲーム性
クッキングママシリーズ


概要

ママの手ほどきを受けながらタッチペンのミニゲームを介してお料理するクッキングママのヒットを受けて登場したスピンオフ。
タイトルの通り、お花や野菜・果樹を育てる内容となっている。

モード

  • そだてよう!
    • 最初期はチューリップとパンジーしか育てられない。しかし育てている植物を最後の段階まで育てきる(花だったら開花させたり作物だったら収穫する)ことで育てられる植物の種類が増加。行ける場所も果樹園・菜園と増えていく。
  • 花壇を調べ、お花のタグをタッチすると世話をするかどうか聞いてくる。
  • なお最初期に行けるマップ「おはなのおにわ」には、ママの家と思しき家屋が置いてあり、ゲームの進捗にしたがって次第に豪華になっていく。
+ 育てられる植物
  • おはなのおにわ
    • アサガオ
    • カーネーション
    • グラジオラス
    • コスモス
    • スィートピー
    • スイセン
    • ダリア
    • チューリップ
    • デージー
    • パンジー
    • ヒアシンス
    • ヒマワリ
    • フリージア
    • ユリ
    • ラナンキュラス
  • バラのおにわ
    • つるバラ
    • バラ
  • くだものえん
    • キウィフルーツ
    • サクランボ
    • ブドウ
    • リンゴ
  • やさいばたけ
    • イチゴ
    • カボチャ
    • ジャガイモ
    • トウモロコシ
    • トマト
    • ニンジン
  • 園芸の流れ
    • 播種、水遣り等の一連の園芸工程が、タッチペンを用いたアクション的なゲームとなっている。
    • 1つから5つ程度の連続したタッチペンゲームをこなすことで、工程が一段落し、しばらく世話が出来なくなる。世話が出来ない状態の植物には「せいちょうちゅう!」というメッセージが出る。
    • 世話が出来るようにするには、別の植物を世話して時間を経過させる必要がある。
      • 「そだったよ!」とメッセージが表示されると世話が出来るようになる。
      • さらに他の植物だけを世話し続けると「かれちゃうよ!」という警告に変わる。これでもなお、他の植物を2,3回世話すると本当に枯れてしまい一からやり直しになる。
    • お花の場合、開花まで持っていくことが出来れば、しばらく放置していても枯れないようになる。
    • 作物の場合、収穫すると必ず枯れてしまい、次に育てる場合はまた種子や苗木からとなる。
+ タッチペンミニゲームの詳細
  • 種蒔き
    • 球根を取り出して選別、土を耕す、土に埋めて水やりするまでのタッチペンゲームが連続する。
    • 種のタイプは大きく分けて、網袋に入っている球根と、紙袋に入っている顆粒の2つ。
      • 果樹は苗木から育てるため、種蒔き工程は不要となる。
    • 球根タイプは、簡易的なドリルを使って土に大きな穴を開け、顆粒タイプは指で土に穴を開けたり溝を彫ったりする。
    • ユリとダリアは根っこを切り分ける
    • 種に吸湿といった下ごしらえが必要な場合がある。スポンジの上に乗せたり、剃刀で切れ込みを入れて水の中に沈めるといったミニゲームがある。
  • 水遣り
    • 上画面の目印が示す量だけ水を土に注ぎ込むタッチペンゲーム。
    • じょうろの底を押し上げるようにスライドタッチすると、水が注がれる。
    • 水道から引いてきた散水ノズルを使う場合もある。この場合は、水道の蛇口をひねる/ひねらないで水量を調節する。
    • また開花・結実まで持っていくと水量を気にする必要が無くなり、散水ノズルを指示された軌道で振り回すミニゲームに変化する。
  • 芽の世話・植え替え
    • 間引かれなかった芽をポリポットに移し変え、成長してから再度花壇などに植え替える。
    • 左右に多少揺さぶってから上に引き抜くことで芽を地面から引っこ抜ける。また左右の揺さぶりを乱暴にすると、芽が切れてしまう。
    • ポリポットから土に植え替える場合、ポリポットを先に外して土をある程度ほぐし落とし花壇等へ植え替えとなる。
    • 植物の種類によっては、温室に入れるミニゲームが挟まれる場合もある。
    • 果樹を育てる場合、種子から芽までの工程は省略され、苗木を植えるところからスタートさせる。
  • 肥料をまく
    • タイミング的には花壇に植えてしばらく経ってからとなる。
    • 液肥・土壌タイプの2種類の肥料がある。
    • 液肥の場合、「原液を決められた量スポイトで吸い取る」「水を一定量まで注ぐ」「こぼさないようにガラス棒でかき混ぜる」「如雨露に移し変える」という前準備が必要。
    • 粉の肥料の場合、液肥のような前準備は不要となるが、DS上画面が指定したタイミング、あるいは色の通りの肥料を撒かなくてはならない。
    • ゲームが進むと「肥料アイテム」が手に入り、どの肥料を撒くかプレイヤーが決められる。
      • この肥料アイテムは花や作物の色に影響し珍しい作物が作れたり、多少ミスしても総合評価が高くなったりと様々な効果を持っている。の色が花の色だったり作物の色に影響する。
  • 茎・つるの誘引
    • 茎が風などで倒されないように支柱とくくりつける、ブドウ、キウイフルーツといった巻きつくタイプの樹木の枝を軽く折り曲げつつを棚に誘引するミニゲームがある。
  • 害虫・害獣駆除・殺菌
    • 害虫は芋虫、ヨトウムシ、カイガラムシ、アブラムシ、ハエ等。害獣は主にネズミ。
    • ピンセットでつまんでビンに集めていタイプ、マイクに息を吹きかけて吹き飛ばすタイプ、歯ブラシで枝からこそぎ落とすタイプ、スプレーをかけて殺菌あるいは殺虫するタイプがある。
  • 受粉
    • 雄花を切り取って手に持ち、雌花にぐりぐりと押し付けるタイプ、茎をゆすって花粉を周囲にばら撒くタイプがある。
  • 天候・災害対策など
    • 水害対策のゲームとして、雨雲をタッチペンでつついて分解し、マイクに息を吹きかけて吹き飛ばすものがある。
    • 干ばつ対策として、植物が枯れないようにタイミングよく水をやるゲームがある。
    • 暴風対策のゲームとして、植物をくくりつけた支柱が吹っ飛ばされないように、タッチペンで地面へ何度もさしなおすゲームがある。
  • 採点
    • 各タッチペンゲームは、出来に応じて100点満点で採点され、金から銅までの採点がされる。
    • 金・銀・銅はそれぞれ、失敗が無い場合、達成度がそこそこあるが制限時間が来てしまった場合、大きな失敗をしてゲームそのものが中断したかゲームの内容をほぼ達成できずに制限時間が来てしまった場合に該当。
  • 点数がもたらす変動
    • タッチペンのゲームで得た点数を最終的に、ママが総括してくれる。
    • この最終的な点数に応じて、出来上がる花や作物に変化が生じる。作物であれば大きくつやのある外見になる傾向。
    • 園芸で得たポイントは累積しており、だんだんとお庭に構える家が豪華になる。
  • プレゼント
    • 育てるたびに双葉のマークが1つ贈呈され(タッチペンゲームおおよそ2回分行うと、おおよそ1つ贈呈され)、3回分集めるとプレゼントをひとつあけられる。お庭を飾るアイテム、ママを着せ替えるアイテム、肥料の3種類。

その他モード

  • おにわをかざろう
    • プレゼントで入手したお庭を飾るアイテムをプレイヤーの好きに配置できるモード。
  • おしゃれしよう
    • DS上画面に変化をもたらす。ママを着せ替えたり、マークをいじくってみたり、ゲーム舞台のおにわがきれいになったり。
    • 初期装備はたいしたことがないが、ミニゲームクリアでだんだん増えていく。
  • 初代のママは喋らなかったが、本作のママは音声つきで喋る。

評価点

  • 植物のラインナップが本格的
    • 一般の家庭で育てそうな花に限定されない。グラジオラス、フリージア、ラナンキュラスのようにお花が好きでないと名前すらなじみないような植物もきちんと1から育てることができる。
    • 花にとどまらず果樹も取り扱っている。
  • 本格的なグラフィック
    • 植物や害虫の描写はしっかりしている。
    • 多様な植物を育てることになるが、葉やつぼみの描写がかなり正確。
      • カイガラムシ、アブラムシといった害虫に関しても、一部デフォルメ的な表現がなされているものの、なかなかリアルに描きこまれている。
  • ややマニアックな情報・描写をきちんと収録
    • 水やりの際、土が一定量水を含むと即座に給水せず、じょうろから与えた水が一時的に地表にあふれる。
    • 中身の少ない肥料袋や、中身の水が少ないじょうろは、大きく傾けなくてはないと出てこなくなる。
    • ダリアの球根が芋状であることをきちんと再現している。
    • ヨトウムシといった一般からの知名度が低めの害虫も登場する。
    • アネモネの球根をスポンジで吸湿させる、といった工程もゲームでプレイできる。
    • ウィルスにやられないようにチューリップの葉っぱを消毒剤を吹きかける、といった工程がゲームでプレイできる。

賛否両論点

  • 好きなときに好きなミニゲームができない
    • 植物の成長に沿ってミニゲームが展開される仕組み。一種のリアリティを出す演出としては機能しているが、逆に言うとミニゲーム集らしくなくなっている。

問題点

  • 一部ストレスがたまるミニゲームがある
    • DS下画面のどこをタッチすれば判定されるのかが分かりにくい場合がある。
      • シャベルを使う場合が顕著。まずシャベルを動かすには柄の付け根あたりをタッチしないと反応してくれない。慣れていないと殆ど反応してくれない。デバッグをしたのかも疑わしい。
      • 土をどれだけ深く掘るかどうか、といった要素も盛り込まれている。タッチペンで触る位置だけでなく、スライドさせる"速さ"が判定される。この速さがDSにどのように判定されているのかプレイヤーからは非常に判断しづらい。
      • 園芸のゲームなため、嫌でもシャベルの使用頻度は高い。シャベル関連では、操作に難があるミニゲームがちらほら仕掛けられているのにもかかわらず、ちょっとミスしたら即終了もしくは大減点といった仕様のことも多い。
    • 液肥を調合する際の工程で、なぜか肥料原液をスポイトで吸い上げる量を間違えると即失敗となる。その後の巻き返しは不可で肥料をまく工程自体が中断され採点ももちろん0点。
    • 低い点数で花・作物を育てた際のデメリットはほぼ皆無だが、総じてこういう点数を気にしだすと非常にやりづらいゲーム性。
  • 一部リアリティに反した操作もある
    • 生長しきったチューリップに液肥をまいたり、ポットに何度も移し変えたりタイミングよくバケツに苗木を落とすゲームがあったりする。
    • 面白み自体はあるのだが、マイクに息を吹きかけ雲を吹き飛ばすといった園芸作業とは無縁のミニゲームもある。
  • 単調になってしまうゲーム後半
    • 行けるマップが広くなり出来ることも増えていくため、次第に何をしていいのか分からなくなる。
    • 花か果樹か、種子が球根か顆粒状かによって、4パターン程度に分けられるのみ。育てられる植物のラインナップが増えたところで特にゲームに変化が無い。

総評

植物や一部の害虫の描きこみ、水や土の挙動などリアリティにあふれる演出には恵まれている。よって園芸をやっている雰囲気づくりは十分。しかし癖のあるミニゲーム、目的を見失いやすいゲーム構成がネックとなり、長く続けるには努力が必要なゲームといえる。

+ タグ編集
  • タグ:
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  • クッキングママ

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最終更新:2021年06月20日 12:43