まじれす!! ~おまたせ♪Little-Wing~
【まじれす おまたせりとるうぃんぐ】
| ジャンル | カードゲーム+AVG |  
 | 
| 対応機種 | Windows95/98/XP | 
| メディア | CD-ROM | 
| 発売・開発元 | すたじおみりす | 
| 発売日 | 2004年7月16日 | 
| 定価 | 【初回限定版】9,800円 【通常版】8,800円(共に税別)
 | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 判定 | クソゲー | 
| 判定(Ver1.20) | 改善 | 
| すたじおみりす作品リンク | 
 
概要
「キャプテン翼」をモチーフとしたキャラが登場するカードゲーム要素の入ったアドベンチャー。全18話構成。
かつての名門ファミレスであるリトルウィングのコーチとなってファミレス界の頂点を決めるWFS(WORLD FAMI-RES STADIUM)の優勝を目指す。
システム
- 
システムは通常のアドベンチャーパートといわゆるカードバトルのFSモードに分かれている。
- 
FSモードでのルールは以下の通り。
- 
各チーム3人編成で戦うことになる。各キャラクターにはホール・キッチンの属性があり、全体的な能力傾向や使えるカードが異なってくる。
- 
フィールドにはイベントが発生するマスもあり、ハイリスク・ハイリターンのイベントが発生する。
- 
カードを使う・相手からの攻撃を受けるのいずれかでブレイブゲージが上昇し、ブレイブゲージが一定値になるとランクアップしてパラメータが向上する。
- 
各メンバーには特殊能力が設定されており、初期から発動可能なものとRank3になって発動するものがある。
 
- 
勝利条件は自チームのサービスゲージ・バリューゲージのどちらかを100%にするか、相手チームのサービスゲージ・バリューゲージのどちらかを0%にすることで決着する。
- 
また、メンバーによっては固有の必殺技があったり、チームメンバーを特定の配置にして発動させることのできるコンビアタック・チームアタックも存在する。
- 
ただし技の発動に規定以上のランクが必要な場合が多い。
 
 
    
    
        | + | 登場チーム | 
Little-Wing
所属メンバー:深空つばさ・鈴木みさき・若林静歌・森崎早苗
主人公である本郷丈太郎がコーチを務める店。元ネタとなっているチームは南葛FC。
チームメンバーとしてはRank3の時のパラメータがトップクラスに高く、主人公チームらしく使いやすい能力を持つ。
浪漫亭
所属メンバー:東堂日向・若島津まどか・沢田ねね
元ネタとなったチームは東邦FC。
機動力が全体的に高いうえにランクアップも早めな速攻型。
ブランドピエロ
所属メンバー:三上純・新田都・佐野緑
元ネタのメンバーの出身チームが全員異なる店。しかし元ネタのファミレスの伝説性や所属しているメンバーのキャラクター人気の高さから最も人気の高いチーム。
全員がホールユニットで構成されているために機動力が高いうえ、Rank2以降にマスター属性を最大限に発揮できる純が非常に優秀。
PEARLs
所属メンバー:橘日和・橘小夜・次藤洋子
元ネタはいわゆるスカイラブ系必殺のメンバーで構成されたチーム。
機動力の高い橘姉妹だがランクアップが遅めのため、序盤は洋子を主軸とした長射程攻撃がメイン。橘姉妹が完全にランクアップした時の爆発力は高いため長期戦型。
港屋レストラン
所属メンバー:松山弥生・松山葉月・小田香奈子
元ネタとなっているチームはふらのFC。とはいえ、元ネタの主要選手が少ない影響か、松山が2人に分かれている。
能力値は他チームに比べると若干見劣りするものの、元ネタがチームワーク重視のためかコンビアタック・チームアタックの補正が凄まじいため、爆発力に優れる。
トラベルクロウ
所属メンバー:マドゥリー=クリシュナ・菊地芽玖美・高橋仁奈
厳密にはファミレスではなく移動屋台であるチーム。唯一ユーザからの公募で作られたチームのためこのチームのみキャプテン翼からの元ネタは存在しない。
能力面では他のチームに劣るものの、機動力が高くメンバー全員が単独の固有必殺技を持ち、特殊能力も結構癖が強い。
アメリカ代表
所属メンバー:ミカ=エル・ハーシー=ジャック・ゲルティース
元ネタはテクモゲーム版アメリカユース。ただ原典のメンバーだけではカバーしきれなかったのか、ブラジルユースのゲルティスが混じっている。
初期キャパシティが全チーム中最大のため序盤からラッシュを仕掛けられるのが強み。
中国代表
所属メンバー:李麗鳳・李麗蘭・屡恵
元ネタはテクモゲーム版中国ユース。メンバーは全員ルックスがアレではあるが、Hシーンはまともなルックスになっている。
能力傾向的にはPEARLsに近いものがあるが、さらに機動力が高いチーム。後述のBB団に一時期協力していたこともあってか固有必殺技にゲージ低下技もある。
ドイツ代表
所属メンバー:マリー=シュナイダー・ロッテ=カルツ・レナーテ=ミューラー
元ネタはドイツユース。
決勝戦で戦う相手だけあって、能力値はLittle-Wingの上位互換ともいうべき性能で全チーム最強。
Black-Breath
所属メンバー:井沢久美・滝ゆかり・来生了
通称BB団。元ネタは修哲トリオ。要所要所で妨害工作を仕掛けてくるが、最終的には3人そろった状態で本作のラスボスを務めることになる。
能力値は全員一点特化型なため爆発力の高さはかなりのもの。また悪役陣営のチームだけあって固有必殺技がすべてゲージ低下技。
 | 
評価点
- 
ストーリーはコメディタッチで割と軽いノリで進行するため、とっつきやすい。
- 
前述のとおりキャプテン翼にかかわる小ネタは多いため、それを知っていればかなり楽しめる。
- 
キャラの特性やカードの意匠にも小ネタは多数含まれており、元ネタを知っていればニヤリとする側面も。
- 
登場人物もかなり多いうえにキャラごとの個性もそれぞれに強く、フルボイスで収録されているためにかなりにぎやかな展開。
- 
担当声優はすたじおみりすが展開していたWebラジオ「がっちゅみりみり放送局」に出演していたメンバーが中心。
 
- 
アニメを意識した構成となっており、次回予告もルートによって異なるケースもあるなどかなり手が込んでいる。
 
- 
FSパートはゲーム的にもそこそこ完成度は高いため、それなりに楽しめる。
- 
CPU相手の対戦のみであるがFSのフリー対戦モードもあり、チームメンバーを自由に編成したうえでの対戦も楽しめる。
 
- 
みさくらなんこつ氏が原画を担当しているため、Hシーンの実用性は折り紙付き。
- 
登場キャラクターも非常に多く、全員に何らかの形でHシーンが用意されているのでボリュームも十分。
 
- 
BGMの完成度は高く、OPムービーの完成度は折り紙付き。
- 
後半クールとなる世界大会編ではOPも変更され放映時間も変わるなど、かなり手が込んでいる。
 
問題点
- 
すたじおみりす作品につきものである、パッチを当てないとまともにプレイできないのは相変わらず。
- 
パッチ適用前は6話に入った時点でゲームが最初に強制的に戻るという致命的なバグがあった。
- 
最終パッチ(Ver.1.20)を当てればほぼ解消できるが、それでも完全にバグが消し切れていない部分がある。
 
- 
CGコンプリートやカード収集のために周回プレイは必須ではあるものの、FSパートのスキップが不可能なため周回には手間がかかる。
- 
FSパートは難易度はそこまで高くはないものの、1話あたり必ず2回あるため周回時はかなり面倒。
- 
さらに一部のCG解放条件にFSパート敗北というケースも存在するため、余計に面倒さに拍車をかけている。
 
 
- 
FSモードのフリー対戦モードもあるものの、通信対戦に対応していないのも残念なところ。
- 
ストーリー的な問題点
- 
メンバーのランクアップで能力が上昇する仕組みでありメンバー自体の能力は終始一定なため、いまいちシナリオ上の成長を感じにくい。
- 
一応シナリオ進行や周回プレイ、エンディング踏破で新しいカードが供給される形ではあるので、そこで成長を取り入れた形ともいえるが。
 
- 
ゲーム後半の世界大会のボリュームが日本予選に比べ薄く、やや息切れ感がある。
- 
世界大会で登場するチームはアメリカ・中国・ドイツの3か国のみ。
 元ネタがかなりの強豪国であっても本作の題材的に登場の難しいイングランド・ブラジル・アルゼンチンなどは仕方ないにしても、
 元ネタでもかなりの強豪国であり題材的・登場メンバー的にも登場してもおかしくないフランス・イタリアが登場しないのは残念。
- 
もっとも、発売日がかなり延期を繰り返しているうえに開発予算も限られているため仕方のない側面もあるが。
 
 
総評
アクの強いキャラと小ネタ満載のドタバタコメディが大好きな人にとってはかなりシナリオは魅力的。Hシーンの実用性も高いためコストパフォーマンスは非常に高い。
反面みりす作品特有のパッチを当てないとまともに遊べないのは相変わらずなうえ、適用したとしても周回が面倒なシステムが足を引っ張りがちなのが非常に残念。
余談
- 
初回限定版は10,000本限定生産。つばさのフィギュアが付属する。
- 
2004年10月1日にビジュアルファンブックが発売された。
最終更新:2022年06月24日 17:22