この項目ではアーケード版(無印・LINK KIT・MY GUITAR KIT含む)・プレイステーション版共に解説しています。
AC版は「判定なし」、PS版は「良作」です。
GUITARFREAKS 2ndMIX
【ぎたーふりーくす せかんどみっくす】
ジャンル
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音楽ゲーム
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対応機種
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アーケード
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販売・開発元
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コナミ
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発売日
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1999年7月8日 LINK KIT:1999年9月 |
判定
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なし
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ポイント
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新曲の大量追加 高難易度モードの追加 drummaniaとのセッション対応 拡張性の高い追加キット
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GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ
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概要
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『GUITARFREAKS』シリーズ(旧シリーズ)の2作品目。
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前作のシステムをベースに新曲を大量に追加し、後に稼働する『drummania』とのセッションにも対応。
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また『LINK KIT・MY GUITAR KIT』ではPSのメモリーカードを介して自作の譜面をアーケードでプレーできたり、
家庭用コントローラーや自作のコントローラーを使えたり等、遊びの幅が大きく広がったバージョンでもある。
特徴・評価点
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幅広いジャンルの新曲
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前作で培われたHR/HM路線をベースに、さらに幅広いジャンルの楽曲が追加された。
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ギタフリでは珍しいラテン系の『AFICION(ジャンル:フラメンコ)』、サンタナを意識した『PRIMAL SOUL(ジャンル:ラテン)』。
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PSのレースゲームであるSPEED KINGからは『MR. MACHINE(ジャンル:ハードロック)』が収録。
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LINK KITでは『ECLIPSE(ジャンル:サイバーロック)』をはじめ、家庭用ギタフリからも楽曲移植が行われた。
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特にユーザーからの人気が高かったのは『JET WORLD(ジャンル:ハードカントリー)』。
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初出の時点で非常に人気が高かったらしく、PS版GF無印に先行収録されたり、5鍵beatmaniaやpop'n、DDRといった他機種への移植にも非常に恵まれている点から収録の機会にも恵まれている。
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結果、本曲はGF2ndというよりGFシリーズを代表する楽曲の一つといっても過言では無いポジションを築く事になった。
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クリップに出てくるピエロ(通称JET君)は、現在でもギタドラを代表するキャラクターとして登場している。
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ボーカル曲の初収録
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前作ではインスト曲のみの収録だったが、今作ではボーカル曲が追加されるようになった。
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アダルト路線の『JUST JOEY(ジャンル:ブラックコンテンポラリー)』、Dennis Gunnボーカルの『WANNA BE YOUR BOY(ジャンル:パンク)』
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NORMALモードのEXTRA楽曲は『MAGIC MUSIC MAGIC(ジャンル:ハードロック)』、EXPERTモードでは『KING G(ジャンル:ファンク)』と、こちらもボーカル曲を全面的にフィーチャーしている。
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drummaniaとのセッション対応
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相互機種であるdrummaniaと有線通信を用いてセッションプレーが行える。
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エキサイトゲージは両パートで共有となっており、どちらかのパートのゲージが空になると別パートのゲージが減っていく仕様となっている。
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dm側で人気の高い『Across the nightmare(ジャンル:ハードパンク)』等をはじめ、セッション専用曲の需要が高く、飛び入りのセッションも盛んに行われていた。
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オプション類の充実
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SUPER FAST FLOW
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FAST FLOWは現在の3倍速までだったが、SUPER FAST FLOWは6倍速までスクロール速度が上がる。
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SUPER RANDOM
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RANDOMは小節線毎だったが、こっちはノーツ単位でバラバラになる。
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SCREEN
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レーンに衝立が覆いかぶさる。不可視領域はSUDDENよりも大きい。
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LITTLE
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レーンの使用本数が2本にある。Bノーツが多く絡む譜面には有効だが、RとGに固まっている譜面にはあまり効果を発揮しない。
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GF9th以降は削除されたが、XG以降ではLANE数として再実装されている。
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EXTREME/EXTREME PLUSの追加
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前作は1曲につき基本1譜面(現在のBASIC相応)しか存在しなかったが、今作は難易度をアップしたEXTREMEモード、究極難易度であるEXTREME PLUSモード(それぞれGF5th以降のADVANCED/EXTREMEに該当)が追加された。
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NORMAL/EXPERTと比べると運指が難しくなり、やりごたえが増した。
特徴・評価点(LINK KIT・MY GUITAR KIT)
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CSギタフリとの連動要素
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自作のEDIT譜面がACでもプレーできる他、家庭用コントローラーや自作したギタコンを筐体に接続して演奏できるようになった。
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また、家庭用GFのセーブデータが入ったメモリーカードを筐体に通すと、ACGF2ndの新曲が先行でプレー出来るようになる。
問題点
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前作同様、PRACTICEモードでもゲームオーバーになる。
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恐らく前作のソースをそのまま流用した可能性が高い。
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自作コントローラー使用時にキーの割り当てがバラバラになる。
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概要で述べたとおり、MY GUITAR KITでは自作したギタフリコントローラーが使えるが、ACに繋いだ時にCSで割り当てたキーの配列とは違う配列に割り当てられてしまう。
総評
drummaniaとのセッションをはじめ、マイギター対応や家庭用との連動など、拡張性の高いバージョンとなった。
現在とは一味違う楽しみも多く、何らかの形で復刻して欲しいという声も高い。
GUITARFREAKS APPEND 2ndMIX
【ぎたーふりーくす あぺんど せかんどみっくす】
ジャンル
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音楽ゲーム
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対応機種
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プレイステーション
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販売・開発元
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コナミ
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発売日
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2000年2月24日
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定価
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2,800円
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判定
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良作
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ポイント
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豊富なCSオリジナル楽曲 起動させるにはキーディスクが必須 家庭用最後のGF単独作品
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GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ
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概要 (PS)
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アーケード機種である『GUITARFREAKS 2ndMIX』の家庭用移植作品。
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今作はザ・サーフコースターズや野村義男、篠原ともえ等豪華アーティストが参戦。前作で好評だったEDITモードもそのまま引き継ぎ収録。
特徴・評価点 (PS)
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豊富な家庭用オリジナル楽曲
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外注枠として本シリーズに初参戦したzonluは『OVERDRIVE COMPUTER』と『DIGITALIAN』を担当。
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前者は和製テクノを彷彿とさせるメロディラインと、RPGの世界観を元にした独特なクリップで話題になり、後者は当時としてはかなり高難易度のボス曲として話題となった。
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同じくシリーズ初登場の山岡晃は『POWER DUNKER 2000X』、後に別バージョンとしてDDRに移植される『LOVE THIS FEELIN'』を担当。
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Sanaは家庭用beatmaniaの収録曲のボーカルアレンジである『La Bossanova de sana』を担当した。
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CS2nd以降はギタドラシリーズとは縁が無かったが、ギタドラXG/V7にてほしふりのボーカル担当として再登場した。
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こちらもシリーズ初登場であるL.E.D(角田利之)は『ERASER ENGINE』を担当した。CS屈指の高難易度譜面で、後にACにも移植された。
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エンディングは『Member Intoroduction』、当時としては初となるベースパートを弾かせる譜面。
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著名アーティストの参戦
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当時シノラ~ブームで一世を風靡した篠原ともえによる『恋のダイアル6700』のカバーが収録されている。
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同曲はギタドラ界隈において初めて登場した版権カバーでもある。ギタドラは本作以降も様々な版権曲が収録されているが、版権カバー収録第1号が家庭用出身なのは音ゲー界隈でも珍しい。
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また元たのきんトリオで日本有数のギタリストである野村義男は『LUNCHTIME BLUES』、『TIMEMACHINE PILOT』を提供。
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サーフロック楽曲に定評の強いザ・サーフコースターズからは『SNIPER 67'』と、有名アーティストによる書き下ろし楽曲も評価が高い。
問題点 (PS)
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起動させるには前作(GF1st)が必須
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APPENDディスク共通の問題点ではあるが、起動させるにはキーディスク(前作)が必要になってくる。
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ギタフリではAPPEND対応作がこれしか存在せず、家庭用のbeatmaniaやpop'n musicのように様々な作品を楽しめないとあって、結果的に煩わしいだけの仕様になってしまっている。
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当時の背景としてPS版の音楽ゲームは容量の問題に悩まされる事が多く、それを解決させる為に導入したシステムだった為、ある意味仕方ない点と言えるが…
総評 (PS)
幅広いジャンルの楽曲、そして著名アーティストの描き下ろしを筆頭としたCSオリジナル曲の追加等、ボリュームに富んだ作品に仕上がった。
キーディスク(GF1st)を持っていないと起動できないという難点を差し引いても、そのクオリティの高さは現代にも通用している。
その後の展開 (PS)
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PS版GFシリーズは本作で最終作になった。
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以降はプラットフォームをPS2に移した上にDMシリーズとのカップリングで発売された事から、本作はGF単独の作品としても最後の作品にもなった。
最終更新:2024年05月18日 13:30